宇都宮右兵兵ノ督（仮名）のブログ一覧

メモリアル




当時の販促映像ＤＶＤとカタログがＣＤ-ROMに



初めて見る映像も多かったですね　　前期のカタログを見るのも初めてでしたし



未練たらたらとお笑いください















驚いた事にユーノス店跡地から琵琶を弾く荒々しい音が聞こえてきた。

その方角は漆黒の闇であった・・・闇の夜に決まって飛んでいる鬼火がちらちら見える他は・・・。

住職はすぐに跡地へ駆けつけ、そこで、提灯の明かりを頼りに・・・雨の中を唯ひとり

ユーノスの錆びた看板の前に座り、琵琶の音を響かせ、マツダ崩壊のくだりを詠唱している

芳一を探し当てた。彼の背後や周囲の廃墟の上のいたる所に死人の炎が蝋燭の火のように蒼く

ゆらめいていた。見渡す限り　鬼火　鬼火　鬼火


芳一は声を張り上げ、無情な戦いを詠唱しはじめた・・・彼の琵琶は、必死に売り込む

営業の声、サービスの圧縮空気の抜ける音、エンジン音や工具の金属音、排気音

渦巻く店舗での戦いの様子を驚くべきほど巧みに奏でていた。そして詠唱が休止に入ると

廃墟の右や左から彼を賞賛するざわめきが聞こえてきた。


鬼火の全てが一斉に長く、長く打ち震え悲痛な泣き声を上げた。そうして彼らは芳一までもが

悲嘆と凄まじさに怯える程、あたりかまわず騒々しく涙して嘆き悲しんだ。

長い間　すすり泣きと慟哭が続く。