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【白河の関】


関東から西に住まう方々にはあんまり聞いた事がない言葉であろう
しかし 我が宮城の地…いいや！
東北の地に住まう者にとっては
その名を聞いただけで心がざわつく


呪われた言葉 呪縛である


過去選抜を含む高校野球大会において
紫紺 深紅 2つの大優勝旗が一度たりと東北の地に来た事がない


後に駒大苫小牧高校が優勝したが
北海道である つまり飛行機で東北の地を飛び越えて行ってしまった


確かに白河の関は越えた…越えたが空路で越えちまった！
陸路でなければ意味はない！
ましてや北海道は東北ではない


我々はまた屈辱にまみれたのだ


第1回大会で秋田県の秋田中が決勝まで進み…敗北を喫してから108年
ようやく白河の関の呪縛から解放されたのだ


13回目の正直である


確かに20世紀中はあんまりパッとしなかったのはいなめない
しかし2000年以降はかなりの確率で決勝まで進んでいたのだ


今回の目玉はなんといっても春夏連覇を狙う大阪桐蔭と選抜で準優勝した滋賀の近江だ
両高校とも第一級の選手たちを擁するまさしく優勝候補2大巨頭


ニュースや情報番組はみんなこの2校に焦点を当てていた
仙台育英はもちろん下関国際も
全く相手にされない状況である


両校とも突出した第一級の投手野手がいないからである




上の表に仙台育英と下関国際の選手が1人もいない事がそれを物語る
突出した選手がいない代わりに 全体のレベルを上げていく


仙台育英は投手を5人いつでも戦えるようにした これが大きかった
打撃陣は強力な主砲はいなかった
なにしろ決勝で放った満塁ホームランが 今大会最初で最後のチームのホームランだったのだから


良く言えば全員でどんな攻撃でもしかけられ また誰が投げても大丈夫
悪く言えば小粒なチームである


良き指導者にも恵まれ また今年の仙台育英は大半を東北出身の選手がベンチ入りしたという
今までとは違うチームだったのだ


白河の関に果敢に挑んだ学校選手たち


呪縛が消えた今 これからは思う存分力を出して欲しい！
さぁ東北の時代と声高らかに！！！