
1月から仕事が変わったことや諸々の事情で年始から超多忙ぶっこいてまして、前回『
イッキ魔改造・2DAYS寒中耐久レース【その1・土曜篇】』投稿から3ヶ月も経ってしまい、すっかり春の足音が聞こえるようになってきましたが、みん友の皆さんは花粉症は大丈夫でしょうか?自分は超重症のベテラン花粉症なので、この時期は廃人です。今回のブログは前回の続きでこの作業自体は昨年末でしたが、そこから追加カスタム等はしていないので3ヶ月近く経った現在も同じ仕様のままで乗っています。
前回も記しましたが、納車からしばらく乗ってみて気になる箇所は;
1. エンジンがパワー/トルクとも不足でとにかく遅い
2. ボール&ナット式ステアリングによるハンドリングの鈍さ
3. オフに振り切ったサス&リジッドアクスルに伴うオンロードでのふらつき
4. 5速マニュアルトランスミッションの渋さ(特に1速・2速・バック)
5. オートライトが敏感すぎてヘッドライトが頻繁に点いたり消えたりとウザい
6. 標準スピーカーの音が激烈ショボすぎて音楽を聴く気になれない
7. クラッチペダルを操作していない時に左足を置くフットレストが無い
8. ラバー製カバーの付いたペダル類が雨の日に濡れた靴で乗ると結構滑る
9. クラッチペダルのストローク量がかなり大きい割りにミートポイントが手前なため半クラが疲れる
10. MT車にアイドリングストップ機構は不要(右折待ちや踏切一時停車時等に逆に危険)
11. 銀ピカ蒸着樹脂メッキのフロント&リアエンブレムが安っぽい
12. 昭和のファミリーカーのようなオレンジレンズの電球ウィンカーがどうしてもカッコ悪い
13. バックランプが暗すぎる
といったところですが、1.~3.はジムニーというクルマの構造と生業・特性によるものなので不満ではありません。4.はナラシ後にギアオイルを交換したところ、アタリが付いてきたことと併せてかなり効果がありました。
5.と6.に関しては前回のブログで週末の土曜日に作業して対策済みです。
てなワケで7.以降を改善すべく、日曜の早朝から近所の駐車場にパーツと工具を持ち込み寒風吹き荒ぶ中での作業2日目です。7.のフットレスト問題は左足が落ち着かないばかりかシフトチェンジの度に左足を動かす範囲が多く疲れることと、荒れたオフロードを走行する際に左足の踏ん張りがきかないのですが、もともと軽規格なのと縦置きエンジンに伴うギアボックスの張り出しで足元スペースが狭いので、設計上の問題やコスト面・安全面からメーカーとしてもフットレストを付けられなかったと推測します。
とはいえやはり左足の置き場は欲しいので、
APIO製のフットレストを取り付けます。コンソール下のボルトに共締めするアイデアもんの構造で、作業は一部かなり手が入りにくいところもあるものの、狭いスペースを活用するため限界までスリムに設計されています。また8.の純正のペダル類が滑る問題を解決するために、同じく
APIO製のアルミペダルをセットで装着しました。アルミの表面がディンプル加工されているため濡れた靴でもソールに食いつき滑りません。逆にスロットルペダルは靴底の左右移動がしやすいように表面が滑らかに加工されているのがきめ細かいですね。このフットレストとアルミペダルは劇的な効果を発揮してくれています。
次に9.のクラッチペダル問題は、ペダルストローク(踏みしろ)を調整するラバー製のストッパーが薄いことが原因です。調べてみたところスイフトのMT用が流用できるらしいので、ディーラーでパーツを取り寄せました。下記写真の右側がジムニー純正で左側がスイフト用です。
交換作業はパーツ剥がしで元のラバーストッパーを外して交換するだけなので1分で終わりますが、これが効果絶大!ペダルのストロークが多い割りにミートポイントが妙に手前なため微妙な操作がやりにくかったのですが、大幅にコントロールしやすくなりました。ストロークが少なくなったことでクラッチがちゃんと切れるか心配でしたが、今のところ完全に切れており問題無いようです。
10.のアイドルストップ機構はメーカーが燃費値を稼ぐための苦肉の策で、ぶっちゃけマニュアル車には危険なだけで非常にウザい機構です。毎度OFFスイッチを押すのもめんどいので、エンジンフードを開けている時はアイドルストップしない機能を利用した、カプラー型のキャンセラーで対応します。
構造的には単に直結させてエンジンフードが開いている信号を送るだけのもので交換作業も簡単です。要はECUに嘘の情報を送るのでLEDランプ類と同じくECUエラーが心配ですが、2ヶ月以上経った現在でも特に問題は出ていません。マイナス側のカプラーキャップが文字通りプラプラする(失笑)のでタイラップで括って固定しておきます。
次は蒸着樹脂メッキされた妙に安っぽいエンブレムがブラックのボディでは前後とも悪目立ちするので、ここは思い切って剥がしてしまいます。タコ糸に樹脂を痛めない有機溶剤を付け、エンブレムの下に潜り込ませて剥がすだけですが、強力な両面テープが残るので有機溶剤と内装剥がしで根気よく両面テープをこそぎ取る必要があります。まずは鼻先に付いているSエンブレムから。
剥がした後はマットブラックに塗装しておいた純正エンブレムを強力両面テープで貼り付けます。
リアの車名エンブレムも剥がしていきます。
ボディの塗装を痛めないように気をつけながら両面テープをこそぎ取っていき、仕上げはコンパウンドでピカピカに。
エクステリアはステッカーを貼ったり色々と取り付けたりするのは個人的には好みではないので、リアは敢えてエンブレム無しののっぺらぼう状態のままにしました。
お次は12.のウィンカーです。オレンジ色の丸いレンズはかわいくて癒されるんですが、ちょっとハードな雰囲気にしたいのでフロント/サイドマーカーとも
ショウワガレージ製のLEDウィンカーに交換します。フロント用はハイフラ防止用に配線に割り込ませる抵抗がかなり熱くなるので取付位置を考えないと。
まずはフロントウィンカーを交換するためにグリルをバキバキと取り外して作業野を確保します。ジムニーは全てが単純な設計でメンテナンス性も作業性も非常に良いですね。市販のエレクトロタップは作業は簡単ですが、接触不良やリークの原因にもなることと、エンジンフードを開けた時にタップだらけだと見栄えもよろしくないため使うのは最小限にして、配線をカットしてカプラーを装着します。
熱くなるハイフラ防止用抵抗はアルミ板を噛ませて、運転席側はボディ鉄板のボルトに共締めしました。
助手席側はこのボルトの裏側に吊るす状態で、念の為ネジロックして取り付けました。
ウィンカー交換だけならこの作業でOKなのですが、取説を読むと白色発光でスモール(ポジション)かDRL(ディライト)としても使えそうなので、今回はスモールとしても使うことにしました。ディライトにしなかったのは位置的に車検がグレーなことと、常に点灯させることによる耐久性が不明なためです。あまり使いたくけどエレクトロタップを使ってスモールの配線に割り込ませます。
この先色々なメンテや作業でフロントグリルを脱着することを考慮して、取り外し自在のギボシ端子で結線することにしました。ここで注意しなければならないのは、端子が剥き出しになるオス側をバッテリー側には決して使わないことです。理由は何かの拍子でもしギボシが外れて+側がボディやエンジンブロックに接触してしまった場合のショートを防ぐため。万一ショートしてしまうと、最悪はその場で電装が全てダウンしてしまう可能性もあります(ヒューズがあるので基本的には大丈夫なのですが)。
防水の絶縁テープでタップごとまとめてウィンカー交換&スモール化の作業完了。
スモール点灯確認写真は点灯が分かりやすいように別の場所で撮ったものです。
サイドマーカーはパコっと外してカプラーから交換するだけの簡単作業。
ブラックのボディなのでなるべく黒く見える車検対応のLEDタイプをチョイスしました。
念のため点滅具合を確認。輝度もかなり高く問題なく点いています。
寒風の中昼飯も食わずに作業して、最後に某通販サイトのタイムセールで売られていたショウワガレージのPUレザー製シートカバーを装着。あまりの寒さにカバーが硬くなっていて生地が伸びず作業が難航するものの、なんとか綺麗に装着。簡単だろうと思って最後に回していましたが、正直この作業が一番時間がかかりました(滝汗)。
一応土日の2日間で予定していた作業は終わりましたが、最強寒波の中メッチャ疲れました。まだ13.のテールランプ暗すぎ問題が残ってますが、純正の灯火類をどんどんLEDに交換していくと少なからずECUのエラーを誘発するので考え中です。エクステリアをプチカスタムしたことで妙にモノトーンで真っ黒いジムニーになりました。
リアも潔くエンブレム無しです。まあこれはこれでシンプルでいいんじゃないでしょうか。納車から約3ヶ月経ちましたが、春夏にかけてキャンプの足やオフロードでもガンガン乗っていきますよ!
