
残暑が厳しいざんしょ(スネ夫のママ風に)
ハイブローなダジャレを繰り出している場合ではなく、結論から言うとポルシェ911カレラ(Type997/6MT/3.6L/低走行距離のディーラー車)を衝動買いしちまいました。
前回の「さらばポルシェ987」ブログで、次期戦闘機は実用車かジム兄にしようかと書いた舌の根も乾かぬうちにです。
ってなワケで、今までのレッド987&イエローWR-Xの自分のアイコンを、シルバー997&ホワイトWR-Xに替えることにしました。ちょうどWR-Xも昨年末に外装を入れ替えたもので。今までのアイコンよりかなり地味になります。
言い訳させてください。皆さんもご存知の通り911は一応4シーターです。リアシートはエマジェンシー用とはいえ家族を乗せることも可能です。言い訳させてください。911を新車で購入する強い意志も経済力もありませんが、自身のネットワークを駆使(?)したところ、ここでは書けないぐらい安価の個体と巡り会いました。どうせ997をカスタムやDIYで遊ぶのであれば、素材として惜しくはない金額なので2度ほど現車確認して決めました。言い訳させてください。安いということは、必ず理由があります。まずはMY05と古いことと同年式は悪名高きインターミディエイトシャフト(IMS)問題を抱えていること、車検切れ間近であること、カーナビの調子が悪いこと、その他細かい部分に不具合があることです(後述します)。
つまりは「納車事前整備はDIY、車検は自分でユーザー車検を取る前提での格安現状渡し」という条件でした。もちろん、販売店さんには最低限のチェックと保証はしていただきました。
すっかりジム兄かVW Golfを買おうと思っていたのに、明らかに衝動買いでした。だって、大好物の3ペダルマニュアルなんです。997にはマニュアルはレアですよね。アイシンAI製の6速ギアボックスの完成度はウルトラ抜群です!これはティプトロニックATで乗るのはもったいない(個人的な感想)。
997のシンプルなコクピットは987と大差ありませんが、オールブラックのインテリアと相まってマニュアルだと男の仕事場的な雰囲気です。オプションも殆ど装着されていないので、走りに関係ない余計なスイッチ類はありません。
まずはDIYで各部を整備&チェック&消耗品交換し、いそいそと千葉陸運までユーザー車検に向かいます。
陸運は事前予約が必要ですのでご注意ください。しかしクッソ暑いぞー!今日(8月11日)しか平日が休めないので、一発合格必至です。
必要書類を入手して記入し、自賠責保険と重量税の支払いを行います。車検には写真のクリップボードが便利というか必要ですのでお忘れなく。
検査レーンに入る前に外部補機検査と車内検査を行います。写真右のキュートなおねいさんはここでは見慣れない顔。どうやら新人らしく不慣れだったので、997のリアスポイラーを上げてそこに仕込まれたハイマウントストップランプを優しく教えて差し上げました♡
事前整備の甲斐あって順調にレーン検査…と思ったら、やっぱり定番のヘッドライト光軸で引っかかってアウト〜!ガーン!!
仕方ないのでロービーム部分に養生テープを貼ったまま離れたテスター屋さんに自走で出向き、光軸調整してもらいました。お盆なのにあいててよかったセブンイレブン。
再検査のためレーンに並び直し、無事に新しい車検証をもらってシールを貼ります。ご参考までに車検費用を記しておきます。
・自賠責保険(24ヶ月):¥27,840
・自動車重量税(〜1.5トン・24ヶ月):¥24,600
・光軸調整テスター代:¥3,090
・必要書類購入代:¥50
■合計:¥55,580
これを安いととるか、手間がかかって面倒ととるかは自分次第ですよね。
ちなみに、サイドウィンドウにステッカーが貼ってあると車検に通りませんが、このイモビコーションステッカーはお咎めなしでした。ちとカワイイので剥がしたくなかったからラッキー。
陸運から自宅に戻り、各部を仔細に観察すると結構な不具合が目につきます。まず思いっ切り目につく(耳につく)ところでP社のカーナビ。AV機能にするとバリバリ、ザーザーというすごいノイズ。おそらくアンプか配線かと思われます。
自宅で使わなくなったお役御免のiPodをカーナビの裏側に繋ぐ専用ケーブルを事前に入手してあったので、その取り付け作業も兼ねて早速ナビ筐体を外してチェックしてみましょう。
オンボードだと感電の危険があるため、まずはバッテリーを外します。ところがこの後に思わぬ大失態が…風が出てきたのでバッテリーが収められているフロントフードをうっかり閉めたところ、バッテリー未接続の状態のまま電磁ロック解除が効かなくなってしまって往生。バイクのバッテリーを取り外して持って来て997のヒューズボックスに直結してロックを解除しました。焦った〜(滝汗)。
バッテリーは純正からCalciumのMFバッテリーに換装されていますね。
このセンターコンソール&パネルのバラし作業、987から何度やったことでしょうか^^;
足元のT27トルクスを外してカーペットトリムを外し、内部のT20トルクスを緩めようとしたら…アンタ、あるはずのところにT20のボルトが入ってません。しかも左右合わせて4本も(汗)。前に作業した人は何してたんだよもう(-_-;
手許にトルクスビスが無かったので、取り付け時にプラスビスで代用しときました。
フロントフード内のアンプは正常に作動しているので、配線を疑います。ノイズの出所に聞き耳を立ててみると、ダッシュボード上のセンタースピーカーでした。配線を探っていくのも面倒なのでセンタースピーカーを内装ハガシとトルクスで取り外し、配線コネクタを抜いて殺しました。これが無くてもオーディオ側で調整してやれば音質は大して変わらないことを知っているからです。
ナビ初期化&自己設定とオーディオ設定をカスタマイズしてカーナビ復活!( ・`ー・´) + キリッ
ナビの裏側に繋いだiPod接続専用ケーブルの機能を確認します。おお、無事認識していますね。ナビ画面からiPodをコントロールできるのは便利です。
クリックホイールや液晶が壊れて使えなくなった2個のiPodを車内専用に再利用です。iPodのAAC音源は圧縮されているとはいえMP3と比較して結構いい音なので、ナビのAV機能でフェーダーやバランス、音像とイコライジングを細かく設定しておきました。センタースピーカーが鳴っていなくても結構いいトーンです。
お次は運転席横のドアミラーアジャストスイッチ。台座ごと外れてパカパカ状態になってしまってます。どうやら内側の金属クリップが外れてしまっているようで、とりあえず両面テープで処置してみたらテープが効く箇所が殆ど無く固定できないので、台座を取り外してホットボンドで固定しました。
ここは997、987とも壊れやすいので、女性にタッチするように優しく扱いましょう。
次にエクステリアをチェックします。まず気になるのは、極端なローダウン化に伴う最低地上高の低さです。自宅駐車場のスロープやちょっとした段差でストレーキを擦りまくるだけでなく、コインパーキングにも停められず、また乗り心地も激しく悪い(PASM:ポルシェの電制アクティブサスは未装着)のでホイールを外してみたところ、ダンパーは純正のまま某社外品のショートスプリングを履かされてました。これじゃストローク量不足です。
僕はポルシェ911は基本的には腰高の方がいいと思っています。ナローや930はじめ、水冷モデルでも新車デフォルト状態ではかなり腰高ですよね。公道で乗る分には、金と時間をかけて開発したメーカーの設計フィロソフィーを信じています。車高の件は後日コイルスプリングを取り寄せることにしましたが、思い切ってビルシュタインやクァンタム等に丸ごと換えてしまうのもアリです。
この個体は3.6リッターの素Carreraなんですが、Carrera Sの19インチが装着され、キャリパーもCarrera Sのようにレッドに塗られています。車格的にも性能的にも18インチで充分なんですが…まあインチダウンするのももったいない(?)ので、暫くこのままでいきましょう。
ちなみにこのホイールデザインは、走っている姿を外から見ると、
ゆっくり逆回転しているように見えます。
Carrera Sといえば、リアのエンブレムもなぜかCarrera Sに、マフラーもCarrera Sの4本出しになっています。中身は素Carreraなのに、このナンチャッテS仕様はちと恥ずいっす。
どうやらボディにはガラスコーティングを施されているようで年式の割りには全体的にキレイなのですが、フロントに回るとナンバープレートが国内仕様のテキトーな樹脂製ブラケットにくっ付けられて出っ歯のように少し上を向いていてかなりカッコ悪い。
そのブラケット自体は、日本のプレート用にネジ孔位置を調整するアルミプレートと共締めでナイロンブッシュにネジ留めされているのですが、ナイロンブッシュがバカ孔になってしまっていた(あぶねー)ので、エポキシで孔を埋めてネジロックで留め直しておきました。
997に似合いそうな少し下を向くナンバープレートホルダーを入手し、ボルト留めしようと思ったら、商品付属のボルトが長過ぎて使えないので、ウチに転がっていた25mmのM6ボルトにネジロックを塗ってワッシャを挟んで固定しておきました。これで出っ歯状態が解消!
車検も無事に通ったので、フロントのポジションランプ(スモール)をLED化します。養生テープでボディを保護して専用のカード式工具でランプユニットアッシーを引き抜きます。
このユニットの形状はナローや964っぽくて好きなので、全体をLED化するパーツには換えないつもりです。
自宅に転がっていたT10タイプのLEDに付け換えます。ところが、キャンセラーとなる抵抗が入っていないので、メーター内のインジケーターに球切れ警告が出てしまいます。このエラーを消すにはディーラーに行く必要があるんですが、それも面倒だし元のフィラメント球に戻しとくか(-_-;
ポート噴射の3.6リッター水冷DOHCエンジンは996とほぼ同じものです。ブッちゃけのところ、排気量の割りに大したことはない(?)エンジンです。少なくとも、空冷やGT3系のような精密な機械式クロノグラフのような味わいやフィーリングはありません。
設計も左右バンクを共用にしたため長いインターミディエイトシャフトがあり、その構造と支持ベアリングの品質の関係上、悪夢のようなエンジンブローの危険性と常に隣り合わせです。ちなみにこの個体はIMSサービスキャンペーンで対策品のベアリングに交換されています。それでも油断はできないので、ディーラーさんとのパイプは持っておく方がベターです。
エンジン自体は大したことはありませんが、シャシー性能と相まって素晴らしい性能を発揮するのがポルシェだと思っています。
987を手放してから2ヶ月と経たずにポルシェに戻ってきてしまいましたが、正直なところこの個体(余計なオプションは一切無し・マニュアル・低走行・素カレラ)に出会わなかったら、911なんぞを買う予定はありませんでした。まさしく衝動買いです^^;
この日1日しか休めないので、大急ぎのユーザー車検とDIY整備となりましたが、まだまだ気になる箇所もあるので、おいおい手を入れていこうかと思ってます。
ってなワケで、今後とも引き続き宜しくお願いいたします。まだ25,000kmしか走行していないので、ガンガン走りまっせー!
ps.
気付いたら妙に大げさな大作ブログになってしもた^^;
ちなみに自宅ガレージのお隣さんは同色のシルバーの986Boxsterです。お互い挨拶してるみたい^^;;;