
会社の社用車がLEVORG2台&スバル乗り8人もいる会社ってこともあって、スバルの営業さんが最新LEVORGのSTI Sportを1日置いていってくれました。
ってことでお昼ごはんのあとに早速試乗。
先日試乗させていただいた同僚のGT-Hのグレードと比べると、内装が例のボルドーレッドの革シートになる以外はそんなに差はないでしょうか。
ハンドルが違うのかな、これ。うーん。気にしなかったけど。
前のモデルの2.0Lの試乗の時になんか滑りやすいなこのハンドルって思った記憶があるんですが、今回は気にならず。自分の手の乾き具合のせいかも^^;;;
さて。STI Sportモデルということで、さっそく各種走行フィーリングの調整にはいります。まずはコンフォートで出発。
うーん。
ハンドルが鈍い。。。でもこれは冬タイヤとして履いてるブリザックの感触の印象がでかいな。タイヤ表面がヌメッと流れる感じ。仕方ない。として。
サスペンションの味付けは、少し締まりがあるアウトバックのような感じ。
車体側の剛性感が結構あるので、これでも十分にいい感じ。
先日のGT-Hより乗り心地がいいです。が、段差とかうねりで足が伸びたあとの縮み方がゆっくり過ぎて、少し姿勢変化が大きくて鈍いので、意外と難しい乗り味かもしれません。運転する人にとってですけど。
同乗者はこれだとかなり快適度が高そうです。
エンジンは。。。Iモードは厳しいかな。。2000回転前後のトルク感がなさすぎて、結構しんどい。エンジンは回ってて音はでかくなるんだけどトルクがついてこなくて乗りにくい。
エンジン:Iモード
ステアリング:コンフォート
サスペンション:コンフォート
AWD:ノーマル
少し走ってからノーマルモードに。
なるほど。これが標準だとすると、本当にいい車ですね。GT-Hグレードより気持ちスポーティーな印象です。ちょうどいい感じですね、これで。
でもちょっとマイルドさがあるかな?スポーツワゴンという観点でいうなら、もう少しキビキビ感がほしいと思う人が多そうです。
ここでもエンジンのトルク不足を感じます。。。。
アクセルオフして、改めてアクセル踏み込んだ際にタービンが回るような音が聞こえているんですが、なんかガソリンが燃えてない感じのトルク感の無さがあります。3000回転ぐらいまではコントロールしづらい感じ。うーん。厳しいなこのエンジン。。。。
エンジン:Iモード
ステアリング:ノーマル
サスペンション:ノーマル
AWD:ノーマル
そしてスポーツモード。ですが、これはエンジンモードがSになるだけなので、ほぼほぼノーマルと同じ。EyeSightのモードが変わるらしいですが、ここはよく調べてないし判断できないと思って今回は無視。
まぁ、大体はノーマルモードと同じです。
エンジン:Sモード
ステアリング:ノーマル
サスペンション:ノーマル
AWD:ノーマル
さて、スポーツ+モード。
まぁまぁ、固い。ノーマルモードが素の1.6Lフィエスタ。スポーツモードがフィエスタST150より少し固い。といえば伝わる人には伝わるでしょうか。
程よい固さと言えるかもしれませんが、気持ち固さが強め。
普段アウトバック乗ってる自分からすると、ここまで足は固くなくていいかなー?と思うけど、そこそこのスピードで攻めるなら丁度いい。という感じ。
ステアリングのクイックさも心地よいかも。
エンジン:S#モード
ステアリング:スポーツ
サスペンション:スポーツ
AWD:スポーツ
ってことで、だいたい事前の予想と同じ感じであったので、もともと自分で買うとするとこの設定かもな?って思っていたIndivisualっていう個別設定可能なモードで
エンジン:Sモード
ステアリング:ノーマル
サスペンション:ノーマル
AWD:スポーツ
をトライ。
AWDの設定が詳しく調べてませんが、ノーマルが前モデルの1.6L(ACT4的な)に相当で、スポーツが前モデルの2L(VTD-AWD)の設定ってな話を聞いていたので、少し後輪寄りに駆動がかかるモードで実験。
なるほど。いい感じのスポーツワゴンです。足回りで言うなら好み!
でもエンジンがやっぱり厳しい感じある。。。。
ステアリングは走行中にノーマルとスポーツとコンフォートを切り替えてみたけど、スタッドレスを履いてるせいもあるけど、スポーツほどの反応性はいらないかもしれない。でも旋回姿勢に入るまでのタイムラグみたいなのはある感じ。これはステアリングとサスペンションの組み合わせを換えても少し感じるので、アウトバックの時のようにタワーバーとか入れたくなるかもしれない。
旋回し始めてるのは感じる分、クイックなんだけど、そこからの実旋回が始まるまでのラグがすこーしだけある感じ。でもタイヤのせいかな、これは。
走り終わってから後部座席に搭乗。やっぱりアウトバックと比べちゃいけないけど、窮屈な印象を受けますね。実際に座ると十分に広いんですが。車体の上側が絞り込まれているのかな?圧迫感が若干あります。
ってことで試乗を終えましたが。
400万かー。うーーん。買わないかな。もし自分が買うなら、GT-Hじゃなくて、GTモデルで十分かも。というのが感想です。GT-HとGTで走行性能は差がないので。
新型の目玉として最初からSTI Sportsを揃えたんでしょうが。
素人目線ですが、あえて一言で言うなら「熟成不足」。
という感じを受けました。
特にドライブトレーン系のフィーリングの調整はこれからかなりあるんじゃないかなぁ。CVT周りのチューニング不足をものすごく感じます。
正直、7年前に販売されてる私のアウトバックのモデルのCVTの方が、遥かに直結感があって、トルクを感じることができますし、前のモデルの1.6Lのレボーグの方が、ラグ感が強めですがコントロールしやすいです。
新しいモデルの低回転時の踏んでエンジンが回ってもトルクがでない、という部分をなんとかしないとこのエンジンの評価は結構厳しくなるんじゃないかなぁ。。。。どうだろ。自分だけの感想かもしれないけどね。
追記:
営業さんと少しお話できたのですが、やはりCAFE規制に対してのスバルのキツさが伝わってくる会話でした。アウトバックがなかなか発表できない事情もこのあたりにあるようで。でもおそらく2.5LのFBエンジン搭載は今後の国内向けのスバル車ではありえない模様。
FB16DITをCAFE規制対応として作成したのがCB18。+200CCの排気量を使って規制対策したというのが実情のようですね。
そうやって前モデルの1.6Lの後継機として見ると、なるほど。車体はすごくお金をかけていい感じにしてくれて、でもエンジンのスポーティーさについては控えめ。という状況に納得できます。
前モデルの2Lモデルに相当するようなスバルらしいと思っているユーザが多いであろう、スポーティーでパワフルなエンジンを搭載したモデルがでるのかどうか?
という点については、今回のリリース時にSTI Sportsといういわゆる量産モデルでは最上級として扱っているグレードが存在していることを加味してくださいね。ということです。
→前モデルの2Lに相当するグレードは当面出る余地なしってことです。
→同じ理由で、北米でリリースされたBRZに搭載されるFA24についても、多分当面は国内展開できないってことですね。
→WRXの搭載エンジンが決まると、そこでパフォーマンスエンジンが決まるので、そこからやっとLevorgのパフォーマンスモデルとか、デチューンしてアウトバックに載せるか?などが決まってくるのかな?と想像しました。
→そう考えると、今年のスバルは結構暗黒時代なのかもしれません。。。
ってここまで厳し目な感じで書いてますけど。CB18。スムーズさ含めて悪くないエンジンですよ。でもターボっぽいトルク感が薄いのが気になる感じです。
邪推するには、今まで低回転からスムーズに回すターボ車を作ってきてないスバルが初のほぼほぼアイドリング直後からブーストをかけるターボ車を作ってみました!というちょっと慣れて無い感がある。と個人的に感じただけです。
違和感を感じた回転数帯が、ちょうどリーンバーンが活発になるゾーンとかぶっているので、そこはそういうエンジンです、って感じなのかもしれませんけど。