2014年10月18日
新型デミオに試乗してきました。
13Sのスポーティーパッケージ。1.3Lの6ATのモデルで、本革のハンドル、シフト、サイドブレーキ、そしてアルミホイールになるメーカーオプション装着車。
走り出しの走行距離は200kmぐらいだったと思います。
息子と二人で乗り込んでの試乗。
息子はフォーカス&フィエスタSTで調教済みなので4才ながら意外に的確な感想をあげてくれるので結構よいレビュアーです。
で、そんな感じでまずは店内に置いてある車体で後席の広さとかトランクルームの使い勝手を確認。
これメインで家族4人は微妙かも知れないけど、子供が小さいうちならなんとかなるかな、というユーティリティ。
我が家で想定するなら、長距離はフォーカス、中近距離ならデミオ、という図式が成り立つかどうか?というところですが、実家によって大量に荷物を運ばなければありかな?という収納性でした。
で、座り込んだ感想ですが、リアについて。
意外にもニースペースがあります。身長183cmぐらいの私で、リアは髪の毛はあたるけど、ヘッドレストに頭を乗せてれば寝るのも可能。まぁ、頭上空間は狭いですが。ニースペースがあるので姿勢はある程度調整ができました。
フロントシート。ドライブ前の感触としては、運転席に乗り込む時に座面のサイドサポートの部分がすごく柔らかくてびっくり。というか、乗り込む時にベロリンとめくれ上がってしまうぐらい柔らかい。けど、実際にはドライブポジション時にはあたらない場所なので、乗りやすさ優先のため?この柔らかさ?
最近国産乗ってないので他の車はどうなんでしょう?
で、座った感じ。アクセルの位置はすごくイイですね。
走り込む時に右膝をドアサイドに当てるぐらいの位置でアクセルワークが可能な位置なので、好印象。
そこからのブレーキへ、という感じもいい具合。
聞くところによるとシートの座面の長さと角度を調整してて、身長の大小にかかわらずそういうポジションを取れるようにしているとか。
そしてチルト&テレスコなので、ハンドル周りもびしっときます。
自分は古くさい?ポジションなのかどうかよくわかりませんが、FFばかり乗ってた関係か、結構肘を曲げる状態でハンドルポジションを取るので(足も結構膝曲がった状態まで前寄りにしちゃう。。。昔見過ぎたWRCの影響かも。。。。)、テレスコピックが不要なケースもありますが、視界がいい位置までは背もたれを倒すので、そういうときに微調整できるテレスコピックは必須。
ポジション、視界、いい感じでした。
リアは、まぁ、このデザインなのでほどほど。フォーカスmk2と同じぐらいかな?フィエスタSTよりは若干視界が狭いです。
そのあたりで実走へ。
コースはすこし摩耗してきた国道からバイパスになっているトンネルの料金所までの登り、という往復。国道は冬場に通る大型車のチェーンなどで結構荒れているのでいい具合に評価できます。
で、早速スタート。
まずは加速とかブレーキのフィールですが、まぁ、91psでしたっけ?6ATのロックアップが早いので、絶対速度は遅いかなぁ?と思いますが、コントロール性は高いです。右足に直結するMTほどはコントローラブルではないんだけど、きちんとエンジン回転をコントロールして加速をコントロールできます。
CVTのようなスピード”メーター”をコントロールしている感じではなくて、ちゃんとエンジン回転をコントロールしている感覚がありました。結構サクサクサク~~っとシフトアップするのは、まぁ、燃費指向のチューンなのでしょうが無いかなぁ?スポーツモードがあるってのに後から気がついたので、スポーツモードでの評価は不明。
マツダの6ATがいいなーって思うのは減速の時ですね。MTでエンジンブレーキで車体制御する感じが普通にできるので、自分としてはこのATは本当にすばらしいと思ってます。
※でもアテンザクラスならZFみたいに8段とか作って欲しい。。。。^^;
さて、ひび割れも多い国道の走行ですが、サスペンションの初期の堅さも感じられる状態なのですが、悪くないですね。路面の状況はフィエスタSTとかフォーカスほどではないけどちゃんとわかります。でも国産車らしく振動はなめらかに消されてますね。個人的には消しすぎ、って思うけど、確かに乗る分には楽ですね。最低限欲しいレベルの路面インフォは伝わってくるので問題ないでしょう。
タイヤがかなりエコタイヤだとおもうヨコハマのブルーアース?だったと思うので、このあたりはタイヤ交換でかなり印象がシャキッとしそうです。
サスの動きはかなりいい印象です。
そしてブレーキング。
フロントだけ沈んで、リアが浮いちゃう、みたいなケースはありませんでした。速80あたりからの強めのブレーキングでも車体でいうと自分の腰の後ろくらいの位置が中心となって沈んでいく感じです。そしてブレーキングの踏んでいく時のフィーリングと、じわっと離していく時のフィーリングがかなり違和感がなかったです。
普段のっているSTとかフォーカスの欧州的なギュッと効き始めてからそこからコントロールする、そんな感じです。離す方向がじわっとコントロールしやすいってのが結構びっくりでした。効いている領域で踏んでいる時、踏む方向・離す方向のどちらも違和感ないコントロール感ありました。
そして自転車で練習で登る時は疲れてると時速8kmとかになっちゃう坂道(わかりにくい表現ですいません)へ入ります。キックダウンスイッチとやらを試させてもらいました。踏み込んだ先にあるクリック感のある領域です。アクセルを踏み込んでさらに踏むと確かにカチッと言う音と共にシフトダウンされ加速が始まります。
これいいですね。手を離さなくても簡易シフトダウンで加速できるので、高速の追い越しとか楽かも。
で、91psをフル加速させてみました。
まぁ、トルクもそこそこなので、加速の最初の伸びはないです。はっきり言えます。でも綺麗にそこから普通に加速しています。パンチがないけど、ちゃんと加速する感じ。そしてエンジン音もなんというか明らかに普通と違ってかなり無理してる、という感じではなくて、がんばってます!って感じのエンジン音。
非力だからって評価されちゃいそうだけど、このエンジン、スムーズな加速でコントローラブルで結構いいんじゃない?って思います。ただ、性格としてはZoomZoomから想像されるじゃじゃ馬的ではない、おとなしめの優等生的なエンジンでしょうか。
痩せ形だけどちょい筋肉質な体系。
みたいな印象。スピードプレイが可能なマラソンランナーのような印象を持ちました。
出力の過敏な増減は苦手だけど、コントローラブルだけどマイルドにしっかりと力を出し切る印象。
高速道路に乗ってみたくなりました。
時速100kmあたりまで同じ印象でコントロールできるなら、後はシートが疲れないなら長距離も確かに行ける車かもしれません。
下りではActive-ATの制御で一度ブレーキングすると、エンジンブレーキが強めに効き出す、という制御を改めてテスト。いいですね。このAT。DCTじゃなくても確かに戦えるトランスミッションだと思います。伝達効率で負けるかも知れませんが。
下りでブレーキングしつつコーナリング開始した時の車体の沈み込み方、沈み込む反対側は浮かずにじっと耐えてくれています。これですよね。でもそれなりにロールはする。
要は車体全体が沈みつつ、コーナーに耐えている角が最も沈み込んだ状態で曲がってくれる。
これはかなりいい印象。
細かいレーンチェンジの際の揺れ具合も問題ない感じ。お釣りは通常の速度域では全くなかったです。タイヤのグリップが上がるとどうかなぁ?ぐらいの揺れはありますけど。
ということで試乗終了。
息子も視界が広くていいね!ってのと乗り心地がいいしにおいも臭くないね!と。(別メーカーの新車の試乗で気持ち悪くなったこと有り。。。。)
早速触りまくってたマツダコネクトもあっさりと操作を覚えてたので、これ簡単でいいね!だって。。。。
コーナリングで歌ってたので、普段乗っているフォード陣営と同じ乗り心地だったのかな?レンタカーで乗った某フランスメーカの日本の子会社のコンパクトカーでは文句言いまくりだったので。。。^^;
って感じでちょっとまじめに検討しちゃってます。
マツダに限らず国産メーカーのオプションって実際には実用的な選択肢が少なくて総額が結構行っちゃうんですが、そこの部分をなんとか調整してもらってどうかなぁ?と思ってます。
現行型ではない、先代になりますが、今の形になったSwiftのSportに試乗した時ほどの「おおっ!」って印象はないんですが、乗るとまじめにつくってんなぁ、この車、って言う感想。
これって、フォード車の感想そのままですよね。。。と。
普通に乗れる、走りにまじめな車。そしてまともなトランスミッションが搭載されている。
マツダさん、すばらしい仕事ですね。
強いてあげる欠点といえば、
・意外に走行時の騒音を感じる。ロードノイズ多めですね。これ、多分タイヤである程度変わる感じ。フィエスタ1.0Lと同じ感じです。
Posted at 2014/10/21 13:59:45 | |
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