今回挑んだのは富士宮ルート。
スタートの標高が2,400mと4つのルートのうち一番高いルートです。
吉田ルートの次に、登山者が多いルートです。
その時富士宮ルートでなく、プリンスルートで登ったのは、富士宮ルートは登りの角度がきついとか、登りと下りが同じルートで、下りが難しく、滑ってけがをしやすいといった難しさがあるとNETに記載されていたからです。
富士宮ルート一合目下から六合目まで登ってから、1週間後ぐらいに登りたかったのですが、台風が接近し、天候が悪化。しばらく天気が悪い日が続き、2週間+2日、やっと台風が本州を通り過ぎ、天気が良い日が来ました。
五合目までのシャトルバスの始発が5:30とのことだったので、シャトルバス発着場所の水ヶ塚公園に、5時着狙いで家を出ました。
中央道大月から河口湖インターに向かって走っている時、縦に星が連なってるのが見えました。
もしや天の川?と一瞬思いましたが、そうかこれがご来光登山の光か!と理解しました。
夜真っ暗で、富士山の輪郭は見えませんが、縦に光が並んでる。ご来光登山で富士山を登っている登山者たちのヘッドライトの光です。
走行中なので写真は撮れないし、撮っても真っ黒な写真になってしまったでしょうが、アニメ「ヤマノススメ」によるとこんな感じ。
実際には、こんなにギザギザは見えず、縦に光が連なってるように見えました。
富士山北側から、東側をぐるっと回って、南側の
水ヶ塚公園駐車場へ。
計画より15分早い4時45分ごろ到着。
まだ日の出前です。
まず、バス乗り場に行ってみました。
えっ、始発5:30じゃないの?
切符の発券開始が5:45。あと1時間近くあるぞ。
日の出を待ちながら、切符の発券時間を待ちます。
富士山東側が、太陽の光を受けて輝いてきました。
水ヶ塚公園の御来光。
油断した!
バスの切符購入に並んでる人が出始めたので、登山シューズに履き替え、ザックを背負って切符購入に並びに行ったら、すでにめっちゃ人が並んでる。
うわー失敗したー。
その結果、乗れたバスは始発から4台目。6:50。すでに計画から1時間20分遅れ。
バスが出発。バスから時折チラッと見える、富士山頂上や雲海に心が弾み、うきうきしてきます。
バスは五合目到着。
本来なら、五合目で高度順応で、朝食を取りながら30分ほどしてからスタートですが、五合目売店食堂は、21年に放火によって焼失した状態。
六合目まで登ったところで朝食+高地順応することと計画していました。
ここからの富士山頂上方向。
雲一つない晴天。
東方向には雲海が。
六合目までは約20分。横方向への動きが中心なので、ちょうどよい準備運動。
六合目到着。
朝食は、ここ雲海荘で、きつねうどんを食べました。
朝食を取り、外で一服していると、物資を運ぶブルドーザーが、山小屋の近くまで迫ってきました。
近くで見ると、結構迫力がある。
この中を見てみたかったけど、この中にはここで降ろすおろす物資はなかったので、カバーを開けませんでした。
後ろの扉を開けて、物資や人間を降ろしてました。
さて、六合目を出発します。
ここから見える宝永山。
ここからの登山道入り口。
富士宮ルートは、六合目までは何度も来ていますが、ここから先は、道の感じを見るため10mほど歩いてみただけで、その先は未知の領域。
ここからが富士山登山の本当のスタートです。
初めは階段がありましたが、少し登ると早くも溶岩の岩だらけの道。
下の方は、早くも雲海がかなり下の方。
標高2,700m。宝永山頂上の標高2,693mを抜きました。
1時間近く登ったところで、七合目が見えてきました。
七合目御来光山荘到着。
七合目到着9:10。
バスの関係で、五合目発は計画より1時間遅れてたけど、七合目到着は40分遅れまで取り返しました。
ここでエネルギー補給。
駿河湾方向の景色。
さらに登ります。
砂利に岩がごろごろ転がってる道。
歩きやすいけど斜度が大きい。
東方向には割れ目が。
その向こうは宝永火口の一番上じゃないだろうか?
元祖七合目が見えてきました。
下の方は、第2宝永火口、第3宝永火口が見えています。
六合目の下を何度も歩いたので、下の方の地理がわかるようになってました。
元祖七合目は近づいてきたけど、岩の道になってきました。
標高3,000m到達!
半分以上登りました。
富士宮ルート頂上までは、あと約700m。武甲山の獲得標高800mより少なくなりました。
宝永山も、だいぶ下の方になってきました。
元祖七号合目、山口山荘到着。
10:15。七合目からは、計画通りのペースで登れてる。
ここでの休憩で、一服しようとしましたが、酸素が薄いようでライターの火がつかない。
しかたなくプルームテックで一服。
うっわー、すごい景色。雲がすっごい下の方。
さらに登ります。
駿河湾方向の景色。
八合目が見えてきましたが、岩の道になってきました。
吉田ルートの七合目から八合目の道に似てます。
初めて富士山登頂を目指した時は、その間の岩の道で脚を酷使し、八合目の山小屋で脚がつって登頂を断念したことがあります。
これがトラウマになってます。
雲が宝永山山頂の方に登ってきました。
八合目に向かって岩の道を登って行きます。
八合目が近づいてきました。
でも見えているのに、なかなかたどり着かないんですよねー。
ようやく八合目到着。岩の道で、けっこう脚を酷使しました。
11:20。ペースがちょっと遅れ気味になってきました。
でもあと450m。高尾山一つ+αぐらい。
宝永山が、だいぶ下の方に見えるようになってきました。
雲が海の上は避けてくれていて、駿河湾のところは視界が開けています。
さらに登ると、
鉄のシェルター2つの間に、鳥居が見えています。
鳥居は登山道の外に建てられていました。
頂上のでこぼこの形が見えてきました。
ンッ?伊豆半島の右側の海と、左側の海両方が見えてる。
頂上に向かって岩の道を登って行きます。
木の柱に、無数の硬貨が差し込んであります。
九合目が見えてきました。
頂上も、近くに見えるようになってきます。
九合目、万年雪山荘3,450m到着。
12:20。もうお昼を超えている。
出発時間の遅れを除いても、計画より30分遅れ。どんどんペースが落ちて行きます。
大きな段差をよっこらしょと登ると、脚へのダメージは感じるし、息切れもするようになってきました。
酸素薄いし。
でもあと350m。高尾山1個もない。
ここから見える伊豆半島。
伊豆半島の右側の角は大瀬崎のはず。
肉眼では見えませんが、カメラをできるだけズームして写真を撮っておきました。
大瀬崎の形が見えました。
ここは、
さらに登ります。
岩がごろごろしていますが、道自体は砂利。でも斜度が大きい。
ペースを上げようとすると、息は切れるし脚がきつくなる。ペースは上げられません。
酸素薄いし。
景色はすっごいんですけどね。
でも脚はかなりきつくなってきました。
頂上が近く見えるようになってきました。
最後の山小屋、九号五勺が見えてきました。
うっわー、岩の道になってきました。
こういう道だと、ちょっと進んではちょっと休憩を繰り返して登って行くようになります。
九号五勺胸突山荘到着。3,600m。
13:20。
九合目からここまで、ルートタイム30分のところ、1時間かかってしまいました。
脚きっつい。
富士宮ルートなめてたかも。
登り坂の斜度がきついとNETには書いてあっりましたが、スタート標高が2,400mと4ルート中一番高く、ルートタイムは最も少ない。一合目下から六合目まで登った時、すごくきつくはなかった。なのでそれなりにきついだろうけど、十分頂上まで登れると思っていました。
頂上まで登れば終わりではなく、そのあと五合目発水ヶ塚公園行の最終バスの19:00までに下ってこなければならない。
このまま頂上を目指して大丈夫なのだろうか?
はたして頂上までたどり着けるのだろうか?
剣ヶ峰には登れるのだろうか?
脚がつったりしないのだろうか?
バスの時間に間に合わないなってことにならないだろうか?