
最近でこそようやくガソリン価格も下がり始めていますけども、それでもまだまだいっときに比べたらずいぶんと高止まりな値段のままのガソリン価格。。スポーツカーに乗ってるんだから、燃費なんて気にしてられないよね、なんて涼しい顔をしてるわけにもいかんのが実際の世間一般のスポーツカー乗りではないかと思うんですが・・・(^^;)
ろくむし号の平均燃費は、燃費計の数値によると
7.4km/リッター。以前のGDBろくむし号の平均燃費がだいたい6.5キロぐらいだったことを思うと、ずいぶんとマシにはなってるんですけども、ハイオクガソリン指定のインプレッサ、今の時代の一般的な乗用車のレベルからすると依然として
「トンでもなく大飯喰らい」であることにかわりはありません(涙)
まぁそれだけの高性能なエンジンを搭載してるんだからしかたない、ってのは分かってるんですよ、ええ。。それでもね、少しでも燃費がよくなればいいな~って思うのもまた事実なわけで。
通勤なんかで町乗りするときには、SIドライブは常に「I」モードでアクセルも極力じわじわと踏んで、ブーストは常に負圧領域で、というドライブスタイルがアタリマエのようになってるんですけども、ふと思ったんですよ、あるとき。
ホントに「I」モードが燃費いいんかな??
ってね。 というのも「I」モードではECUが極力ブーストをかけないように、またアクセルの踏み込みに対しても電子制御スロットルが通常よりもスロットルをあまり開けないような設定になっているようで、そりゃもう明らかに体感できるレベルで「レスポンスが悪い」とか「パワーを絞ってる」っていうエンジン特性になるんですが・・・果たしてこれってほんとに燃費がいいんだろうか??
燃費運転の極意なんかを読んでみても、ひたすらに加速はゆっくりと、アクセルは開けずにゆったりと、っていうのではなくて、ある程度の巡航速度までは速やかに加速してやって、できるだけ早く巡航速度でスロットル一定で走るほうが燃費は稼げる、っていうようなことが書いてありますよね?
私の通勤途上にある大きな橋でも、緩やかな上り坂を登っていくと、「I]モードだとなかなか加速してくれないしパワー感もないので(電制スロットルで実際にスロットルもあんまり開いてないんだと思いますが)、踏み込み量が多めになってしまいます。ブーストメーターを見てみると、けっこう踏み込んでいるのにブーストは負圧領域。つまりクルマは加速しようとしているのに、エンジンはブーストを極力かけないような制御をしてしまうので
、圧縮比の低いNAエンジンの状態でダラダラとアクセルを開いて加速している、っていう状態になってしまうんですよね。
だから、これってホントに燃費に有効なのかな? って思っちゃうんですよ。
だってね、最新の省燃費をうたったエンジンの中には、ターボなどの過給器を搭載しているモノも多いじゃないですか。パワーを稼ぐためにターボを付けるのではなく、燃費を上げるためにターボを付ける。少し前なら「んなアホなことはあるかい!」っていうようなこのロジックも、最新の電子制御では可能となってしまうんですよね。
そして、これらの「省燃費ターボエンジン」はというと、きまって「ロープレッシャーターボ」あるいは「マイルドターボ」など、ブースト圧をあんまり上げずに、緩くブーストをかけてやることで燃焼効率を上げてパワーを出し、結果として少ない排気量(=軽量エンジン)で馬力を稼いで燃費を上げていく、っていう論法です。
じっさい、私の会社にもロープレッシャーターボ搭載のトラックがありますし、お客さんの乗ってくる中型トラックにも新型へのモデルチェンジで排気量をダウンし、全車ターボエンジンになった、という例がありますし、最新装備を満載した我が社の大型活魚水槽車も省燃費を謳ったターボエンジンを搭載しています(ロボット型ATを搭載したこのトラックはエンジンとミッションの組み合わせで驚異的な燃費を実際に実現しています)。
となると・・・ターボエンジンなのにブーストをかけず、せっかくの「宝」を使わずにダラダラと自然吸気で(しかも純然たるNAエンジンよりも過給しなければ吸気効率は悪いですしね、ターボエンジンって)エンジンを回し続けるっていうのは、実は燃費にはあんまりよくないんではないか? っていう疑問がわき起こってきたんですね。
今までは単に盲目的に「Iモードがイチバン燃費がいいはず」と思って、普段はほとんど「I」モードで乗ってきたんですが、一度ここいらへんでテストをしてみることにしました。
方法はカンタン。
「S」モードを使って町乗りをする
っていうだけです(^^) もちろん、むやみにアクセルを踏むのではなく、適度に速やかに、ややブーストをかけながら(感覚的にはブースト計がほんのちょっとプラスに振れるぐらいを上限として)加速をしてやり、巡航では今までと同じように極力アクセルは一定で、っていうような乗り方をするだけです。
昨日、ガソリンを久しぶりに満タンにしたので、そこから「S」モードテストを開始しました(^o^)
昨日は仕事で外出をしたので、ちょうど市街地~空いた郊外の一般道 というようなシチュエーションで町乗りしてみました。
ガンガン踏むわけでもなく、単にややアクセルの動きに注意をして踏む、っていうことのみを実行しているわけなんですが・・・やっぱり明らかに発進加速はいいですね~(^o^) まぁアタリマエなんですが(苦笑) というか「I」モードが極端にカッタルすぎるんですけども(爆)
町乗りするのも、軽くアクセルを踏んでやるだけですぅっと前に出ることができるので、ラクチンですね。ほんのちょっとブーストをかけてやるだけで、ほんとにクルマが軽く動いてくれるっていう感覚が強いです。
もちろん、ブーストは少しだけかけてますけども、回転は上げていません。上限は基本的に3000回転としています。
ローギアでの発進の時だけ3000回転を少し超えるあたりまで回しますが。
まだ40キロほどしか走ってないので、結論を出すには早すぎるんですが・・・「S」モードで少し町乗りと通勤をしてみたところ、現在の燃費計の数値は
9.5km/リッター
だったりします(ちゅど~んっ!) もちろんこの数値は空いた一般道を巡航した距離が長かったために出てきた一時的な数値ではあるんですが、「I」モードで同じようなシチュエーションで走ったときと比較しても、差がないような数値なんですよね(^^)
つまり、わざわざかったるい「I」モードで我慢の運転をしなくても、「S」モードでアクセルの力を抜いた運転を心がけてやるだけで、もちろんクルマが重たいと感じることもなく、すいすいとした身のこなしを実現した上で、町乗り領域では「I」モードのときと同じような燃費が出せるっぽいんですよね(*^_^*)
う~ん、となると今までの6000キロあまりの我慢運転は何だったの? っていう気はしないでもないんですが(苦笑) まぁ「S」モードのほうが燃費がいい、っていうわけではないのでまぁよしとしましょう(^^;)
さてさて、まだまだ始まったばかりの燃費テスト。次の燃料補給まで正確な結論はおあずけですけども、果たしてどういう結果が出ますやら・・・。
p.s.
ひとつ困ったことに、今まで「S」モードでほとんど町乗りしたことがなかったので気がつかなかったのですが・・・例の「3000回転でトルクの明確な谷を感じる」っていう症状、「I」モードよりも「S」モードのほうがより明確に感じますね(涙)
やはりブーストをややかけた状態で加速している状況で、3000回転で急にトルクダウンするので、相対的に加速感が鈍るのを余計に感じてしまうようです。。
この3000回転でのトルクダウン、スロットルを奥まで踏み込んでいるときにはまったくといっていいほど感じることがないのですが、ゆったりとタウンスピードで加速していくような、スロットルをゆるーく踏んでいるような領域で明確に症状が出ますね。。
ホントに、これってどうにかならないんかなぁ?? 一部で流れていた「コンピュータのマップ書き換えで対応する」っていう噂、あれって噂でしかなかったのかなぁ?? はぁ ほんとにどうにかして欲しいっす(ため息)