
昨日のお昼、またまた社長から
「おい、昼ごはん食べたんか?」と聞かれました(^^)
おお!キタァァ!(笑) はいはいまだですよ~ と、シッポをブンブン振ってにこやかに答えると「そかそか、ほならお昼逝こか。」ということに(*^_^*)
今回はどこにお呼ばれかしらん♪ とワクワクしてると「今日はラーメンでも逝くか」と(^^;) ま、まぁええっす。ラーメンでもロハで食べられるならついていきますよ~(笑)
ってことで、私は市場の近所でお気に入りの
「ラーメン うちだ」に逝こうと提案したのですが、
「あそこのラーメンはヌルいからなぁ~」とのこと。なるほど~ ラーメンの好みに対する尺度ってのは人それぞれなんだなぁ~ 私はあんまりラーメンの出てきたときのスープ温度を気にしたことはなかったんだけど。もちろんヌル過ぎるのは気になりますけど、もちろんうちだラーメンのスープがヌルいと感じたことはなかったんですけどねぇ(苦笑)
とはいえ今回は社長がパトロンですから、うちだがイヤなら致し方なし。ではドコに逝くのかと思ったら・・・「巽屋に逝こか」だそうで。
そういや巽屋って、何度か逝ったことはあるけれどもこの「ラーメン紀行」では紹介してなかったな、と思い、ならちょうどええか、と改めて今回のレポートついでに逝くことにしたのでした。
さてさてなんせ市場の近くにあるので車で走るとすぐに到着です。いつもお昼時には店の外にまでウェイティングがかかっているのが普通の光景なんですが、14時頃に訪れてみると、まぁ意外な光景が。。
お客さんがだーれもいないのです(汗) 巽屋さんにお客さんがまったくいない瞬間なんてあるんやなぁ~と、感動してしまいました(爆)
巽屋さんっていうと、ラーメン好きの口から何度となくその名前が出てくる、徳島エリアでは名店の中の名店、というぐらいに人気のあるお店なんですが、どちらかというと年配の人に人気があるような感じがしますね。これは昔から営業していてすっかりとラーメン好きの魂の中にずっしりとした存在感を持って鎮座しているせいなのかもしれません。とかく年配のラーメン好きの人っていうと、新参のラーメン屋さんに対してはなかなかに手厳しいですしね(苦笑) じっさい、うちだラーメンや東大などのラーメンに対しては
「濃すぎ!」とかいう評価をすることが多いですからねぇ(^^;)
そんな年季の入ったファンを擁する巽屋さん。最近になって省力化のためか、入口付近に自動券売機を設置しております。これは年配のファンにはエラく不評のようですね(苦笑)この自動券売機っていうのもある意味、徳島ラーメンの人気店のバロメータみたいなところはあるんですが。
店内は徳島ラーメンの老舗としてはきわめてオーソドックスな作りですが、たしかテレビは無かったような気がします。そしてBGMもなし。店内には厨房でラーメンを作る音がこだまするのみです。やはりこういうお店ではラーメンが出てくるまでの間は、
静かに「徳島新聞」を読む! これが正しい徳島ラーメンをできあがりを待つ客の態度でしょう(笑)
今回はオナカも空いていたし、初めてのお店でもないので、いつもの「並ラーメン+ご飯」というセットではなく、がっつりと
肉入り大 +ご飯大
を注文しちゃいました。これで930円は高いか安いか・・・微妙なところではあります。。というか私、肉入りの大なんてのはめったにオーダーしないので堰場がよく分からないんですよね(ちゅど~んっ!)
なんせほかにお客さんがいないので、瞬く間に出てきた私のラーメン。
そうそう、巽屋さんのラーメンはね、「味噌ラーメンのような」アピアランスなんですよね(^^) 私はどちらかというと徳島ラーメンの中でも、白っぽいスープが特徴な「小松島ラーメン系」を小さい頃から食べ慣れてきているせいか、本家徳島エリアの「正統派徳島ラーメン」によく見られる、こうした濃い色のラーメンには一瞬どきっとしちゃうんです(苦笑)
このスープの色って・・・知らない人が見たら「え? 味噌ラーメン??」って思うことでしょう・・。でもこれはれっきとした
豚骨醤油味の徳島ラーメンなのです。
さてさて、久しぶりの巽屋のラーメン、さっそくいただくことにしましょう(^o^) トッピングはセンター部に盛られたもやしとネギ、そして肉入りっていうことで通常よりも多めに盛りつけられたチャーシューならぬ豚バラ肉の甘煮。この豚バラ肉っていうのも徳島ラーメンの特徴のひとつですよね。
ちなみに徳島で「肉入り」と書いてあるのがいわゆる「チャーシュー麺」のことで、決して「肉入り」ではない、普通のラーメンを頼むと肉がまったく入ってないのかというとそうではありません。肉入りはあくまで「肉増量」という意味ですので、普通のラーメンを頼んでも普通にチャーシュー、あるいは豚バラ肉は入ってますのでご安心下さいね(笑)
それから、徳島ラーメンでは「並」というふうに書かれていることはけっこう希で、たいては「並」サイズは「小」と書かれています。たいていのお店は「小」と「大」なんですけども、たまにこの間に「中」というサイズが存在することもあります(^^)
それはそうと・・・さっそく食べ始めたこの濃い色をしたラーメン・・・前に食べたときと印象は何も変わりません。いつも同じ味をキッチリと提供してくれますね。さすがは老舗です。味が安定してます。
初めてひとくち食べるとまたちょっとした驚きがあるかも知れませんね。こんなにも濃い色をしているのに、そして味噌っぽい色なのに、味噌の風味はせずに、醤油豚骨のまろやかな味わいが口の中に広がるんです(^o^)
ほんとにマイルドというか・・・味覚が若い人(笑)な私の舌にはマイルドすぎる、と思えるぐらい・・・そう、マイルドすぎると感じてしまうんです(^^;)私にはパンチがなくて、ひたすらマイルドな口当たり過ぎるんですよね(苦笑)
麺はタマゴ成分がやや強くて小松島ラーメンっぽい感じでワタシ的にはストライクゾーンなのですが、いかんせんスープが優しすぎるキライがありまして。。年配のラーメン好きにはこれぐらいの優しさがちょうどいいと感じるのでしょうか。
決して物足りなくてウマくない、というようなものではなく、あくまでも個人の趣向の幅の中での違いなので、おいしいことには間違いはないのですが・・。ワタシとしてはやっぱりこの穏やかな春の日だまりのようなラーメンよりも、ギラギラと照りつける真夏の太陽のような、ラーメン東大みたいにインパクトのあるラーメンの方が性に合う、ってことのようです。
社長と、そしてもうひとり、その場に居合わせていた経理部長のおばちゃんはほんとに美味しそうにこのラーメンを食べておりました(^^)
そして、ワタシからするとインパクトが少ない割には、塩系の味がちょっと強いんじゃないかな? という疑問に対して、けっこう食のことには詳しい我が社の経理部長さんがこの疑問に明快に答えてくれました。
たまり醤油を使うとこういう色になるんよ
ほーーーー! なるほど!(^^)/ 徳島ラーメンではスープは豚骨醤油味だということからも分かるように、醤油はけっこう重要なファクターのひとつであるわけですが、どうやらこの醤油にたまり醤油を使うと、こういった色のスープができあがるんだそうです。
なるほど、この塩かげん、たしかにこれはたまり醤油の風味なのかも。またひとつ、賢くなっちゃった♪
というわけで、ワタシ的には「もうひとつパンチが足りない」という評価だけど、年配ファンにはたまらない味として定着している巽屋のラーメンを今回はお届けいたしました(^^)
きっと、ここのラーメンが「一番ウマいなぁ~」って感じるようになったとき、ワタシの青春も終わるのかも知れませんね(^^;)
ワタシはまだまだ、若者イチオシの
「ラーメン東大」が一番ウマいと感じるので、青春まっただ中なのです(笑)