
はい、そんなわけで昨日の前ふり「装着編」に続いて、フレキシブルタワーバーを装着した状態で実際に走ってみた感想なんかを書いてみたいと思います。
このタワーバーを装着したのは平日の夜だったので、翌朝にはワタシはろくむし号でさっそく通勤したわけです。まぁ午前2時過ぎの出勤時間ってことで、通常の通勤よりも町乗りとはいってもけっこう淡々とハイペースで10分ほど巡航みたいな感じで走って職場の駐車場まで到着してしまうんですけども、こんなのんべんだらりとした走行シーンでもやっぱり違いって分かるものなんですよ(^o^)
まず、走り出すと時速40キロぐらいで走っていてもえらくクルマがガッシリとしたような、そんなイメージがあります。ん? これってプラシーボかなぁ?? とか思いつつ、信号のないバイパス風の区間に入り、ここからは時速60キロで走るようになります。ここはもともとが有料道路だった全区間自動車専用道路ってこともあり、道路の造りは高速道路みたいな感じだと思っていただければいいかと。
そんなところを走ると、明らかに直進安定性が上がっているのが分かるんです。中立付近でステアリングがやたらどっしりと安定している、という感じ。
感覚としては極端にトーインがついたんじゃないか? っていうような感じでしょうか。なんか装着して初めて乗ったときの感覚としては、なんだか直進するのがわざとらしく感じるぐらいにドッシリとした感じになったんです。
そうそう、ろくむし号は今、超軽量鍛造ホイールであるTE37を履いてるんですが、これを1本で2.5キロぐらい重たい純正ホイールに戻したときの感覚がこんな感じだったなぁ ってのを思い出しました。
なんというか、クルマがどっしりと落ち着いてるんですね。逆に言うと、純正ホイールを履いた状態だと高速巡航はどっしりと落ち着いてていい感じなんだけども、ワインディングで振り回すと足回りに重さを感じるというか、ちょっと足回りがドタバタする感じになるんです(あくまでTE37を履いた状態と比較して、です)
これはおそらくタワーバーで左右のサスを連結したことで剛性アップしてて、ステアリングの剛性も上がった結果としてこういう効果が出てるんだろうな、って思われます。これはたしかに今まで読んだこのタワーバーの特徴として挙がっていた効能でした。
そして、高速道路にありがちな道路の継ぎ目のジョイント、こういうところを越えるときのボディの収まりが装着前よりも速いんです。
とくに帰宅するときにこの道路で遭遇する、とあるジョイント部があるんですが・・・ここはジョイントの直後の道路がちょっとくぼんでしまってて、速度が乗った状態でここを通過するとサスがけっこう暴れてしまうような路面状況なんです。前を走ってるクルマの状態を見てても、この路面の窪みが進行方向に対してやや斜めに発生していることもあってか、この窪みを乗り越えていくクルマはサスが左右でタイミングがずれて伸び縮みして、収まりが悪いダンパーのついたクルマなんかだとあからさまに車体が揺さぶられているのが後ろから見ていてもハッキリとわかるセクションなんですね。
この部分では純正サスのろくむし号もさすがに何事もなく通過、っていうわけにはいかず、かなり揺さぶられるような状況で乗り越えていく、という感じになってたんですが・・・フレキシブルタワーバーを装着後にここを通ると、明らかに以前よりもサスの収まりがいいんです(*^_^*)
左右のサスが別々の動きをする、時間差があって伸び縮みをするといった場面になると、まさしくフレキシブルタワーバーの本領発揮、ってことになるんでしょうね。つまりは左右からバラバラの入力があった場合には上下方向の不快な入力はボールジョイントで
「いなす」、そして左右に揺さぶるような入力はしっかりと左右に連結したバーが
「受け止める」という働きをしてくれているのでしょう(^^)
サスペンションは交換していないから減衰なんかの特性はたしかに変わっていないのは体感できるんですが、そのサスが以前よりも強固にボディに取り付けられていて、前よりもよく動いている、滑らかに動いている、っていうような感覚があるんです。
結果として、乗っている者の感覚からすると、以前よりも「乗り心地がよくなった」と感じるのでしょうね。入力される衝撃の大きさはいっしょだけども、衝撃の収まりがいい、ドン!ときた入力がぶるぶるっとボディを揺らして少し余韻が残っていたのが、ドン!と入ってきた入力がスパッと一発でサスに吸収されるような動きになってるんでしょう。
これだけでもかなり体感できる改善だな、とは思ったんですけども・・・やはりGRBインプレッサに装着してるわけですし、たんに乗り心地がよくなった、直進安定性がよくなった、というわけでは満足度としては半分ですよね?
やはりここは一発、スポーツ走行時の挙動の変化についても確かめてみないと、ということになりますわな(笑 だってこのフレキシブルタワーバーは効能として
スポーツ走行時のシャープなハンドリングの実現っていうのも大きな要素ですからね〜(^^)
そこで、時間の空いたときを見計らって某鳴門の○○○ラインにろくむし号で出撃してきたのでした。。
いや〜 この日は天気もよくて風もなく、実に爽やかな春の日という感じでした。ドライブするには絶好の日和でしたよ♪ ここに来るのは実に久しぶりでしたが、以前のように目を三角にして気合い一発限界走行! なんてのはもうできないですが、まぁそれなりに加減速を楽しみつつ、シフトアップシフトダウンも交えて楽しくちょっとペースを上げて走ってみたのです(^^)
このワインディングセクションに至るまでのバイパス道路は普通にクルージングしてきたのですが、やっぱり直進安定性が増しているのが実感できて、こりゃ長距離走行するのもラクだろうな〜なんて思いつつワインディングに入りました。
ちょっと心配だったのは、こんだけ直進安定性が増しているってのは、裏を返せば曲がりにくくなってるんじゃないか? ってこと。だって真っ直ぐ走りたいキャラクターになったクルマが以前と同じように、いや以前よりも素直に曲がってくれるようになるとはちょっと思えなかったんですよね(^^;)
しかしこれがどうしたことか!
町乗りの交差点なんかではほとんど何も変化を感じなかったろくむし号のコーナリングが・・・
激変してるんです!(爆汗)
某モータージャーナリストさんがこのタワーバーの装着されたフォレスターに試乗して「思わずステアリングを切りすぎてしまってコーナーの内側に入ってしまいそうになった」と書いていましたが、まさしくそんな感覚があるんです!
以前よりも
明らかによく曲がります。 それも、ステアリングを切ってからクルマが反応するまでのレスポンスが明らかによくなってるんですね。以前と同じだけステアリングを切ると曲がりすぎる、っていうのはそういうことなのかも。
ステアリングを切って、実際にタイヤが向きを変え始め、サスが動いてそこからボディがしなって、そして曲がり始める、、というのがこのタワーバーのおかげでボディがしなる、という部分がかなり軽減され、動きがずいぶんとシャープになってるんだろうと思われます。
とにかくすいすいとよく曲がるんだわこれが!(^^)/ 以前だとアンダーが出てくるような速度で奥に深くなっているコーナーを曲がっていくと、奥の方で苦しくなってフロントタイヤがアウトに逃げ始める前兆としてだだだだ〜っていう不快な震動や音が出てくるようなシチュエーションになっても、この時のろくむし号はまるで何もないように最初に切ったステアリング舵角のままですいーっと曲がっていくんです。最後でちょっと深くなったコーナーにあわせてステアリングを切り増してもそれにダイレクトに反応してさらに内側に切れ込むように曲がっていってくれる。。これは明らかに以前とは違う、シャープにして素直なハンドリング特性です(^^)
そしてこのシャープで素直なハンドリング特性、なんとまぁ速度が上がるほどに顕著になっていくんですよ。それどころか、速度を上げていくとそれまでバタバタとした感じで路面のギャップをよく拾っていたろくむし号の純正サスがなんだか滑らかになってくるというか、速度が乗るほどにオンザレール感が強くなって、足回りが実によく動くようになってくるんです。これも今までにはなかった感覚ですね。以前だと速度を上げて荒れた路面を突っ切っていくと、ワナワナと振動が伝わってきたり足回りが浮き足立ったような感じになってたのに、妙に路面にびたっと張り付いたような感覚が強いというか、安心して踏んでいけるような感覚なんですよ。
たった1本の突っ張り棒でこんなにも変わるモノなんですかねぇ??(^^;)
つまり、クルージング、あるいはワインディングでもストレート区間ではクルマはビシっと安定して矢のように直進するのに、いざステアリングを切り込んでいくとシャープな回頭性を発揮してくれる、というわけ。なんとも万能で二律背反する特性を併せ持っているっていうのは見事というしかないです(^_^)v
さらにこのシャープなハンドリングの特性が顕著に表れるのがダウンヒル。つまりはフロントに荷重がかかっている状態だと効果が明らかに大きくなります。どちらかというと、ダウンヒルだとフロントを巻き込んでいくかのようなイキオイでぐいぐいとよく曲がってくれます(^_^)
つまりはフロント加重の状態をしっかりと作ってやってからステアリングを操作することで、よりクルマを曲げることができる、っていう基本に忠実な特性をより増大させてくれる、というわけですね(^^)
この特性に慣れずに下り坂のタイトコーナーでステアリングを切り込んだら、なるほど「ハンドルを切りすぎて戻してしまった」というモータージャーナリストのコメントもナットクです。
今回、実はタイヤをネクセンN9000に交換してからなんと初めてのスポーツ走行だったのですが、おそらくは国産ハイグリップのセカンドグレードぐらいのグリップ性能ではないか? と思っていたこのN9000が実にいい感じで食いついてくれるのにはちょっとびっくりしちゃいました(^^;)
ただ、今まで町乗りで感じていたこのタイヤのグリップ感よりも明らかにいい感じで食いついてくれていたので、ひょっとしたらこれもフレキシブルタワーバーの効能のせいなんだろうか? なんて思っちゃいましたが(苦笑)これについてはこのタイヤの本来の性能なのか、それともタワーバーが効いてるからなのか、そのへんは不明です(^^;)
しかしホントびっくり。まぁもちろんそんなめちゃくちゃな速度域でグリップの限界を探りながらの限界走行、なんて状態にはほど遠い、ちょっとハイペースで走ってみました、っていう程度だったのですが、まぁそんな速度域ならN9000はスキール音のひとつも発することなく、なんとも平和にオンザレール感覚でコーナーをクリアしていくだけでしたよ。。
前のろくむし号なら、同じようなシチュエーションでフロントタイヤのショルダーが削れるゴゴゴゴ!っていう腰砕けっぽい音と姿勢でアンダー気味に無理矢理クリアしていたコーナーでも、まるで平和にするーっと回っていく・・・これはやっぱりこのタワーバーの効能でしょうね(^^)
まぁとにかく、このタワーバー、、確かに
効果をしっかりと体感できます(*^_^*) しかもネガな要素がほとんどない、というのもスバラシイ(^_^)v
タワーバーを装着すると乗り心地が硬くなるっていうのはよく言われることですけども、逆にフレキシブルタワーバーは装着することで乗り心地がよくなる、いや、正確には
乗り心地がシッカリする、っていうのがいいですよ〜(^o^)
こんなにもいいものだったら、もっと早くに装着してればよかったですわ♪
ってなわけで、実は4月の終わりの週末、久しぶりに美郷のジムカーナ走行会に参戦を予定しております(^o^) このタワーバーと、限界走行時の性能が未知数のネクセンN9000を使って、果たしてどんなタイムが出るのか!? 楽しみだったり不安だったり・・・ってところでしょうか(^^;)
実はこのジムカに向けて、ろくむし号にはもうひとつハンドリング向上のためにあることをするつもりでいます(^^) これも地味ではありますが、ハンドリングの向上にはオーソドックスかつセオリー通りの手法ですので、けっこう期待してたりします♪
この新たな向上策については、また来週にでもご報告、ってことで(^^)