
というわけで、昨日からBlog連投でゆうさくクン号(五代目ろくむし号)のTIPSネタです。今日は灯火類についてちまちまと書いてみようかと。
これはBMW歴の長い方から聞いた話なのですが、BMWなど欧州、とくにドイツというのは基本的に「暗い時間が長い国」なんだそうです。そんなこともあって、ドイツ車っていうのは妙にライト、つまり灯火類には凝った仕掛けがいろいろとついてたりとか、日本車とはちょっと考え方が違っていることがあるんだとか。
へぇ〜 そういうお国柄っていうのもやっぱりクルマっていう工業製品にも如実に反映されてるんだな、って思うとなんだか面白いです。
たとえば。リモコンでドアロックを解除すると、ライトがオートモードになっているときにはドア解錠と同時にルームランプだけでなくてスモールランプやテールランプが点灯して「コッチだよ!」と知らせてくれるんです。こういうのは同じようなクルマがずらーっと並んだ街中の駐車場などでは便利かも、ですよね。
それからカギをかけるときにもちょっと変わった仕掛けがありまして。ドアをロックするとヘッドランプが設定した秒数だけ点灯したままになる、というモードがあるんです。
これはなんでも、暗いところにクルマを駐めて、クルマから降りてドアまで歩いて行くのに、車のヘッドライトを使って足もとを照らすことができるように、ってことなんだそうです。 へぇ〜 なんか便利っていうかおせっかいっていうか(笑) 私はこれは設定はしてないんですけどね。ドア解錠時のウェルカムランプの点灯時間も好みの秒数に設定ができるっていうのもちょっと変わってるかな。
さてさて、BMWのライト関係で一番特徴的っていえばやっぱり
イカリング
ですよね(^^) これはもちろん通称でして、取説なんかには
「リングマーカー」って書かれてますね。おそらくこれがイカリングの正式名称なのでしょう。ほかにもネットなんかでは「イーグルアイ」なんて書いてる場合もありますよね。たしかに鷹の目、っていうのは言い得て妙ですね(^o^)
さてそのイカリングですが、F30は純正でなんとLEDタイプのものが付いてきます。ローとハイの丸い4連のイカリングだけじゃなく、リングの上に
眉毛照明が付いてるのが最近のBMWの特長でしょうか。この眉毛もLEDっぽいですね。真っ白の光です。
これ、よく見るとリングの部分の照明ってリングの一番下の部分に1発だけ入ってるLEDの光がガラスの輪っかに回り込んでリング状に発光してるんですよ。社外品のイカリングとかだとCFL管とかだったりしますけども、本家のイカリングは一発もののLEDなのでした。 これけっこう意外でしたね。
そしてこのイカリング、当然ですけどスモールランプの代わりの照明なんですが、なんかやたらと照度が高めで眩しいぐらいなんですよね(汗) と思ったらやはりというか・・・これってドイツ本国なんかでは
昼間でも常時点灯するようになってるんだとか。つまりはデイライトというわけです。
これ、実は
コーディングっていうカスタマイズ手法を使うと比較的簡単かつ安価にデイライト化することができるようなんですけども、このコーディングのご紹介はまた今度、ってことで(^_^;)
そしてテールライト。
これも最近の欧州車のトレンドにならった感じの光り方ですね。テールランプは帯状に入っているスリットのような部分が発光するようになってて、ストップランプは別についています。
このストップランプ・・・そしてウインカーやバックランプは最近の欧州車の例にならってLEDが使用されてる・・・と思ったら、なんとまぁ普通のバルブなんですよ(^_^;) これはちょっとがっかりです(苦笑) 父親の乗ってるF01(7シリーズ)や、現行の5シリーズ(F10)なんかはしっかりとLED化されてるのにぃ〜(涙) ってことで、このへんはできることならLED化してやりたいところではありますが。
そうそう、普通の電球と言えば・・・
ヘッドランプはもちろん、HIDが装備されているんですが(ハイ、ローともにHIDです)、フォグランプは通常のバルブ方式。なのでここもGRBろくむし号のときのようにHIDフォグを仕込んで・・・と思ったら
こういうことになってまして(汗)
これ、別に左のフォグが球切れしてるんじゃないんですよ。ライトをオートライトモードにしておくと、ステアリングを大きく切る(コーナーを曲がる)と、切った方向のフォグが自動的に点灯するんです。つまり、コーナリングランプの代わり、というわけ。ステアリングを元に戻すとフォグも消灯するようになってるんですけど、点灯するときも消灯するときもじわーっとフェードイン、フェードアウトするようになってるんです(^_^;)
なので、HIDにするとなにかと不都合が出てきそうなんですよね(汗) なのでフォグはこのままのほうがよさそうです。
ちなみにギアをリバースに入れるとフォグはなぜか両方とも点灯します。これはなぜかな? 周囲がよく見えるように、ってこと??
そしてステアリングに連動してフォグがコーナリングランプ代わりに点灯するだけでなく、ステアリングにかなり繊細に反応してヘッドランプ自体も左右に動くんです(アダプティブヘッドライトシステム) これは国産車にも設定されているクルマがけっこう昔からありますけど、「こんなの要らないよ〜 別に普通のヘッドライトで困らないし〜」って思ってたんですけど、こないだ真っ暗な峠道を走ったときにこのくねくねと左右に首振りするヘッドライトの有効性にはちょこっとビックリ。ホントに先が良く見渡せるんですよ、これ。ってことでこれはこれでとっても有効なアイテムだな、と。ちなみにオートライトモードではなく、通常モードにすればヘッドライトは固定され、コーナリングランプ代わりのフォグも点灯しません。
さてさて、それでは次に室内照明について。これまたけっこう凝ってます(^^)
ドアを開けるとウェルカムランプってことでドアの下に取り付けられたフットランプが点灯。
これまたLEDの純白の光ってのがクールです。最初から付いてるので、GRBろくむし号のように自前でLED照明の配線を引っぱって短絡させ、ECUの回路をトバしてしまうこともなさそうです(ちゅど〜んっ!)
ペダル周りの足もとにもLEDの白い灯りが付いています。これは助手席側にも。
そしてこれはあとから気がついたんですが・・・ドアを開けるとマップランプが点灯してシートを照らしてくれるんですけども・・・
ふとあるとき気がついたんですよ。「あれ? 助手席側のマップランプは点いてないぞ?」と。 ま、まさか・・・ と思って右のリアドアを開けてみると・・・
そうなんですよ、シートを照らしてくれるウェルカムランプ代わりのマップランプは、開けたドアの部分のランプだけがちゃんと点灯するんです。これまたやたらと凝ってますわな(汗)
それから、これも最近のBMWのお約束な装備のようなんですが、
アンビエントライトっていうのが装備されてまして。これ、早い話がムード照明ですよ、ええ(^_^;) なんかちょっと下品? とか思ったんですけど、これはこれであるとやっぱり便利っていうかね、高級感があるから私はけっこうお気に入りになってます(笑)
ルームミラーの上、室内灯の後ろあたりに点いてる小さなオレンジ色の二つの光点がそうなんですが、ここから淡い光をシートに向けて照射して、暗い室内をドライブ中にほんのりとライトアップする、という仕掛けですな。これは7シリーズに付いてて「さすがやなぁ〜」って思ったのですが、まさか3シリーズにも付いてるとは思いませんでした(^_^;)
これはリアシートの屋根部分にもしっかりと付いてますし、ドアの内側のハンドル部分にもこんな感じで付いてます。
ドアのモールの内側のスキマに前から後ろにずーっと小さなLEDが仕込んであるようです。
そしてなんとまぁご丁寧にBピラー、シートベルトの取り付け部の上にもこんな感じで間接照明が。
そしてこのアンビエントライト、他のメーター類とは別に独立して明るさを調整できちゃいます。さらには・・
通常のオレンジ色の照明(Classicモード)だけではなく、Luxuryモードに切り替えることもできます。このモードにすると・・
こんなふうに純白の照明になります。これ、名前からするとひょっとしてLuxuryだけの専用装備なのかな? SPORTとかMODERNには装備されてなかったりするのかも・・・これは未確認です(^_^;)
まぁこんな感じで、とにかくやたらと灯火類には凝った装備が付いてるのが面白いです。それでまたその設定もいろいろとカスタマイズができてしまうのがこれまた楽しい(笑) ちょっとややこしすぎるんちゃうの?? っていう気がしないでもないんですけどね(苦笑)
・・・って、こんな複雑な回路載っけてて、壊れたりしないんだろうか?(滝汗)
F30に夜に初めて乗ったときに思ったんですが、とにかくフォグランプ以外のありとあらゆる照明類は全部LED化されてるんですね。ライセンスランプももちろん純白のLEDですし、トランクルームの照明からグローブボックスの中の小さな小さな照明まで、ホントに全部、です。
ここまで徹底してるとなんか清々しいですよね〜(^^) しかしそこまでしてるのに、なんでウインカーやストップランプはバルブなの?(涙)
・・・やっぱこれはLED化かなぁ?(苦笑)