
昨日はゆうさくクン号の乗り心地をほかのF30と比較するためにBMWディーラーさんに行ってお店のF30試乗車に乗ってきたのですが、今回試乗した2台のF30のうちの1台はF30の中で一番高いフラッグシップモデル、アクティブハイブリッド3でした(*^_^*) 400万円ちょっとからラインアップのあるF30シリーズですが(320iSEだと399万円ってのもありますね)、なんとこのアクティブハイブリッドモデルだと
700万円を軽くオーバーします(滝汗)
2000cc4気筒のターボエンジンで統一されている今回の3シリーズの中で、唯一このアクティブハイブリッドだけは
6気筒の3リッターエンジンを搭載しています(汗)しかもこれに電気モーターのアシストまで付くわけですから、単にエコなモデルっていうよりも
パワー上等!の高性能モデルっていうほうがこのクルマのキャラクターを正確に言い当てているような気がします。
じっさい、3リッターターボエンジン+モーターのトータル出力で軽く340馬力を超えるパワーを持っているので、踏み込むとかなり速い、、いや正直言って
「バカッ速!」です(^_^;)
車重は通常のF30が1860キロぐらいなのに対して2トンちょっとなので重たくもありますが、パワーは十分すぎるぐらいに強力なので、おそらくF30の中では現在一番速いモデルだと思います。
まずは乗り込んでエンジンスタート。スタートボタンを押すと普通に3リッターストレート6は目覚めます。ほかのF30だとエンジンのスタートボタンの上にはアイドリングストップをキャンセルするためのボタンがあるんですが、アクティブハイブリッドにはないんですね。これはもうハイブリッドというシステム上、エンジンは必要でなければいつでもストップするようになってるからなんでしょう。
路上に出ると、やっぱりプラス150キロ重たいせいかほかの4気筒F30よりも挙動がどっしりと落ち着いてるような気がしますね。かといって重たくてダルいなんてことはなく、とにかくするするとスピードは乗っていきます。6気筒エンジンはとってもスムーズですが、遮音がかなり効いててエンジンの音は室内にはほとんど入ってきません。もちろんそれなりに回したら官能的な音が聞こえてきますが、タウンスピードでクルージングしてるだけならほとんど無音というか、タイヤのロードノイズの方が遥かに大きいです。
へぇ〜静かやねぇ〜 なんて思いつつ、ECOProモードに入れてみたらさらに静かになったので「??」と思ったら、タコメータがREADYの位置に落ちてました(汗) あ、あのぉ〜今時速60キロで巡行中なんですけどエンジン停止しちゃうの? って、これこそがハイブリッドの真骨頂というわけ。 アクセルを抜いてクルージングに入ると、けっこう頻繁にエンジンはストップして電気モーターのみでの走行になります。80キロぐらいまでは加速せずにクルージングしてるだけならモーターのみで走ってしまいます。
画像がまさしくその状態。時速60キロで走っているのにエンジンは止まっていますね。 惜しむらくはプリウスのように、強制的にモーターのみで走行を継続するようにはできない、ってことでしょうか。アクセルをちょっと踏み込んでパワーが必要になったら問答無用でエンジンが即座にかかってしまいます。 できることならモーターのみで可能な限り走行できるっていうようなモードがあるとさらにいいかも、なんて思いましたけども・・・ひょっとしたら設定を変更したら、あるいはコーディングとかしたらそういうこともできるようになるのかもしれませんね。
モーター走行してるときの音はもっと静かなのかと思いましたが、タイヤはエコタイヤではなく、普通に225サイズのタイヤなのでけっこうロードノイズは聞こえてくるため、モーター走行してても意外にも違和感はないです。・・っていうか、タコメータを見て注意していないとモーターのみで走行しているのか、エンジンも使っているのか分からないかも(^_^;) エンジンもクルージングしてる状態ならいたって低回転でしずしずと回ってるだけなので存在感がほとんどないですからね(苦笑)
モーターのみでクルージングしてる状態からアクセルをちょっと踏み込んで加速しようとすると、即座にエンジンがかかります。これが実に自然というかなんというか。これもまたタコメータを見ていないといつエンジンがかかったのか分からないほどです。
信号が赤になってブレーキを踏みながら減速していくようなシチュエーションだと、そりゃもうブレーキを踏んだときからエンジンは止まっちゃいます。これまた通常のエンジンを載せたF30とは感覚が違うポイントですね。通常のF30だと、クルマが完全に停車しないとエンジンは止まらないですから。クルマが停車してタイヤのロードノイズがなくなったときにはすでにエンジンは止まっていて、停車したら完全無音空間ですから、F30でアイドリングストップには慣れてるはずなんですけど、それでもやっぱり「おや?」って感じです(^_^;)
そして信号が青になってアクセルを踏んでも、最初はモーターだけでするするっと走り出します。これまた普通のF30とは違う感じ。あるていど走り出してからするんって感じでほとんどフリクションを感じないままでエンジンがかかっちゃうので、これはホントにいいですね〜(^^) 普通のF30だと停車状態でブレーキを緩めるとけっこう唐突に
「ぶるんっ!」って車体を震わせてエンジンがかかりますからね。もちろん通常のF30はモーターがないわけで、エンジンがかからないと発進できませんから停車状態でセルを回してエンジンをかけますが、ハイブリッドだと走りながらクラッチを繋いでエンジンをかける、って感じになるから自然にエンジンが抵抗なくかかるんですかね?
そんなわけで、アクティブハイブリッド3はECOProモードに入れて普通に町乗りしてると、ホントに頻繁にエンジンは知らない間に止まってモーター走行してるし、エンジンがかかるときも実に自然なのでとてもいい感じで違和感なく乗れちゃいます。乗り心地もいいし、いかにも高級サルーンって感じでいいですわ〜(*^_^*)
で、次は試しにスポーツモードに入れてフル加速してみたんですが・・・
う、うわぁぁっ!(滝汗)
っていうぐらいに盛大に加速します(爆汗) 3リッター直6ターボエンジンはフルアクセルで7000回転までイッキに吹けあがり、それまでのおとなしくてその存在をほとんど主張していなかったのがウソのように猛々しくも素晴らしく官能的なヌケのいい音を響かせてどう猛に2トンの車体をほんの数秒で時速100キロまで加速してしまいます。
これはもう328iをもってしてもかなわない感じの猛々しさですね。エコで高級、エレガントなキャラクターと、ビックリするぐらいのどう猛なキャラクターの両方をこんなにも高次元で両立してしまってるなんて・・・そりゃ700万円の値打ちもあるかも、ですね。
ちなみに標準で付いている装備もフル装備に近いようでして、オーディオにも標準でツイータが付いてました・・・これは悔しいかも(笑)
試乗に出るときにトラベルボードコンピュータをリセットして燃費を測ってみたのですが、アクティブハイブリッド3でやや空いた感じの郊外の一般道を走ったところ、15キロ走って平均燃費は12キロ/リッターというところ。3リッターのエンジンを載せていることを思えばかなりいい数字ではありますよね。
もちろんエンジンが止まってモーター走行している時間は燃費は無限ですから燃費計は「99.9キロ」っていう表示になったままですが、エンジンがかかるとけっこうこれが(^_^;) やっぱり3リッターエンジンで動いてるときの燃費はそんなによくない感じですね(苦笑)
メータで瞬間燃費を表示してやり、アクセルを踏んだり抜いたりして表示を確認してみたんですけども、やっぱりワタシの328iやあとから試乗した320iの瞬間燃費よりも明らかに3リッター直6の瞬間燃費は悪い感じです。
アクティブハイブリッド3で
12キロだった燃費のコースをあとから320iで走ってみたら
16キロ、さらにあとからゆうさくクン号(328i)で同じように走ってみたら
14キロだったので、やっぱりカタログにあるようにアクティブハイブリッド3の燃費って言うのはハイブリッドというわりにはそんなによくないといわざるを得ないですね(^_^;) これはまぁ第一級の動力性能を持っていながらにして環境性能もかなりいいよ、っていう理解をしたほうがいいんでしょうね。エコ第一のハイブリッドではなく、パワー系ハイブリッドっていうキャラクターなのでしょう。
でもこれだけの動力性能を持っていながらにして普通に町乗りで12キロも走ってしまえるなら、やっぱりこれが21世紀のハイパフォーマンスカー、ってことなんでしょうね〜(^^)
でもね、ワタシからしたらアクティブハイブリッド3の燃費が328iよりも悪かった、っていうのはちょっと安心しちゃいました(笑) だってワタシ、ホントはアクティブハイブリッド3が燃費がいいだろうからっていうことで一番欲しかったけれども、とてもじゃないけど高すぎて買えないし、、って思ってたもんですから(^_^;)
328iはアクティブハイブリッド3ほどではないにしても、十分すぎるぐらいに速いし、試乗してみた320iよりもフルアクセル時の加速性能やフィーリングはまったく別物っていうぐらいにハイパフォーマンスだったし、なんだか妙に嬉しくなっちゃいました(笑) でもやっぱり320iってとってもバランスが取れてるマシンなんだな〜っていうのも試乗してみて改めて実感しましたね。 フル加速のときのパンチはさすがにおとなしめではありますが、町乗りしてるとかちょっとハイアベレージでクルージングっていう状況だったら320でも328でもほとんど差は感じられませんし、なのに燃費はやっぱり320のほうが明らかに優秀ですしね。装備も基本的に同じですし、やっぱり320iってとってもハイバランスないいクルマだと思います。
ここまで比較して試乗できたのは今回とっても収穫だったな〜とか思ったんですが、そういえば320dには今回試乗しなかった、、っていうのに気がついたのは自宅に戻ってきてからなのでした(爆)
同じ条件で同じコースを走ったら、いったい320dはどれぐらいの燃費を出すんでしょうねぇ?? これもけっこう興味津々です。またこんど乗る機会があったら試してみようと思います。