
2014年モデルのBMW各車種に搭載された新しい装備の一つに「ローンチコントロール」というのがあります。この単語を初めて聞いたのはたしかWRCのラリーカーのギミック解説だったと思います。
イマドキのラリーカーやレーシングカーにはローンチコントロールという名前のデバイスが付いていて、ゼロ発進加速をするときに、以前のような職人芸のクラッチワークをドライバーが駆使しなくても、車載のコンピュータが最適なアクセル開度(パワー調整)やトラクションコントロールを総動員して、最も速く加速できる状態を全自動で作り出してくれる=最速の加速をクルマ任せでやってしまえる、というものなわけですが。
ワタシはF1にはあんまり興味がなくて(^^;)全然詳しくないんですけども、おそらくはフォーミュラカーにも同じシステムはすでに装着されていると思います。
そして、このシステムは当然のようにロードカーにも降りてきている、ってなわけで・・・以前ならGT-Rやらフェラーリ、ポルシェといった高級なハイパフォーマンスカーに搭載されていたものでしたが、ワタシがGRBインプレッサに乗っていた当時、ライバルだったランエボXのSST(セミAT)モデルにもなんとこのローンチコントロールが搭載された、というのを知ってけっこうショックを受けた記憶があります。
そして・・さらに時代は加速度的に急速に進化していき・・なんとまぁ自分の乗っているF30という、スーパースポーツカーでもピュアスポーツカーでもない、スポーツセダンにまで純正搭載されるようになってしまったんですなぁこれが(汗)
たしか2014年モデルのF30に搭載された、ということがカタログにも書かれていたと思うんですが、このシステムは4シリーズや2シリーズなんかにも普通に搭載されているようで。
まぁ実際にこれを使うような機会っていうのはほとんどないとは思うのですが、やっぱり同じ車種の年次改良モデルに付いていて自分の車には付いていない、っていうのは寂しいものでして(苦笑)
これっていいよな〜 羨ましいな〜 なんて思ってたんですけども、BMWの公開している2シリーズの動画を見ていると、このローンチコントロールのやり方が出ていました。
それによると・・・
・ステアリングは絶対に切らない
・フットブレーキをめいっぱい踏み込む
・DSCをOFFにする
・セレクタを左に倒してDSモードへ
・ブレーキそのまま、アクセルペダルをめいっぱい床まで踏み込む
・インパネにチェッカーフラッグのアイコンが出る
・3秒以内にそのままブレーキペダルをリリース
・弾かれるように車体は最速の状態でフル加速を開始!
という手順で発動するシステムなんですね。
この手順を見ていてふと思いました。
これって、純粋にプログラムによる制御で実現されてるシステムじゃない?
と。ムフフ、そうですよね、ソフトで実現しているシステムなんだとしたら、
コーディングでどうにかできるんじゃない? と思っちゃいますよね?(笑)
そんなことを
「何シテル?」に書き込んだところ、みんカラユーザーのF30さんからレスをいただきました。F30さんによると、
「i-stepのバージョンによるけれども、コーディングで実現可能」とのこと!(^^)/(^^)/(^^)/
ヒャッハーーーッ!!
コーディングさいこーっす!(^^)/(^^)/(^^)/
F30さん、ホントにナイスな情報をありがとうございました!
そんなわけで、F30さんにご紹介された海外のサイトでローンチコントロールのコーディングに関して記述されている部分をしっかりとチェック!
このサイトの記述によると、必要になるi-stepのバージョンは
F020-13-07-506 あるいはそれよりも新しいものとのこと。(ちなみにこれはF30の場合です)
ワタシのゆうさくクン号のi-stepってそういえばどんなバージョンなんだろう? ちゃんと見たことがなかったので、さっそくゆうさくクン号のi-stepを確認してみました。
ゆうさくクン号にMacBookを接続してE-sysを起動し、華太郎っさんのBlogからi-stepの確認方法をチェックし、さっそく見てみました。
結果が今回の画像なのですが・・・工場出荷時のi-stepは F020-11-11-502で、現状のi-stepは
F020-12-11-505
のようです・・・はい、
バージョンが古すぎてローンチコントロールは実現できませんっ!(号泣)
ってなわけで、そのままコーディング作業に入ることもなく、MacBookの電源を落としてすごすごとMac部屋に引き上げてきて今これを書いている次第です(苦笑)
やはりというか、ゆうさくクン号は工場出荷時から一度だけプログラムの書き換えをしており、そのときにバージョンが一度だけ上がったことがある、という状態のようです。
たしかこれってプログラムバグによるリコールがあったときだったと思います(^^;)
このi-stepっていうのはディーラーさんで申告したらバージョンアップはしてもらえるんですかねぇ? よく点検作業に入ったりしたら勝手にバージョンを上げられちゃってそれまでに施工したセルフコーディングが全部初期化されてしまう、なんていうのは聞いたことがありますけども・・・逆に「i-stepを上げてくれ!」と頼むのはOKなんですかねぇ? 費用ってかかったり、、するわな、やっぱり(^^;)
まぁi-stepをバージョンアップしちゃったらワタシの場合でもコーディング内容が全部消えてしまうので、それはそれでちょっと困っちゃいますから、とりあえずはi-stepのバージョンはできるだけこのままのほうがいいのですが、それだとローンチコントロールはインストールできない、というパラドックス(笑)
まぁとりあえずはローンチコントロールがなくても困るようなこともないので、そのうちにi-stepのバージョンが上がってしまったときのお楽しみ、ってことで置いておくことにしましょうかね(^^;)
このローンチコントロールというの、F30さんのコメントによるとECUに使用した回数とかまでしっかりと記録されてしまうらしいです(汗) まぁ機構的に考えてもかなりミッションには負担をかけてしまうものであることは疑いのない事実なので(^^;) そういうことなんでしょうね。
たしかランエボXなんかでも「多用は禁物」という条件付きのシステムだったと思いますし。
まぁそういうのを考えたら、インストールしない方がいいのかも知れないですけど・・できるとなったらやってみたくなるのが人情ですしね、ローンチコントロールのインストールも、実際の使用もね(汗)
というわけで、残念だったわけですが、、実はゆうさくクン号自身はホッとしてたりしてね(笑)