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ろくむしのブログ一覧

2008年12月09日 イイね!

意外なところに意外な名店が(^^)

意外なところに意外な名店が(^^)めーっちゃひさしぶりの「ラーメン探訪記」なのですが、いきなり番外編です(^_^;) いや~最近あんまり新規のラーメン屋さんに突入する勇気がなくなってるというか、ラーメン食べたくなったら素直に「ラーメン東大」に逝ってしまう、ちょっとコンサバになってるろくむしなのです(苦笑)
さて、そんなこんなで今回は讃岐うどんのお店に逝ってきました。讃岐うどんといっても香川県のお店ではなく、子供達が通っているスイミングスクールのすぐ近くにある、れっきとした徳島のお店です(爆)

こないだの日曜日、長男は友達のところに遊びに行ってしまい、残された下の双子兄弟はヒマをもてあましてしまいまして(苦笑) で、こういうときには決まって嫁さんは双子ちゃんたちをスイミングスクールの「プール解放」っていうのに連れて行くんですね。これはスクールの行われていない休日などの空いた時間に、スイミングスクールに通っている子供なら格安料金で温水プールを利用してもいいっていうものでして。。。双子ちゃんたちはこれがけっこうお気に入りみたいで、よく利用させてもらってるんですよ(^^)
この日はワタシと嫁さんの二人で双子ちゃんたちをプールまで送っていったんですが、プール終了の時間まで少し時間があるので、小腹も空いたしなんか食べたいな~ なんていうと、「そこのうどん屋さんけっこうおいしいんじょ♪」という嫁さん。
すっかり頭の中は東大のラーメンになっていたのですが、うむ、うどんのほうがカロリーは少ないだろうし、夕飯も控えてるから軽めにうどんにしよう! と珍しくラーメン派のワタシが嫁さんに懐柔されたのでした(^_^;) まぁこのうどん屋さん、スイミングスクールから徒歩で行けちゃうところにありますしね(笑)

ってことで、嫁さんは何度か来たことがあるみたいなんですがワタシは初めてなので、いつものごとくいろいろと観察させていただきました(爆)
お店の名前は「直斗」といいます。お店の2階部分はどうやらお店の人のおうちのようで、1階部分をお店にしている感じです。
お店の中は・・なんだか屋根付きガレージのような感じで壁紙も貼ってないぐらいに素っ気ないものなのですが、なんだか本家の讃岐うどんのお店のように、

まるで飾りっ気なし! 味だけで勝負!

っていう感じがして、これはこれでいいかも(^^) そして、讃岐うどんらしくお店のシステムはセミセルフです。うどんの種類と大きさをオーダーして、あとはお皿にトッピングしたい天ぷらの具なんかを自分で取って、うどんの入ったどんぶりが手元にやってきたらレジ、というのを一連の流れでお盆をヨコに移動させながらやっていく、というものです。
これ、讃岐うどんのお店ではよくあるもので、徳島にお店がたくさんある讃岐うどんのチェーン店「はなまるうどん」もこのシステムですね(^^)

せっかくの讃岐うどんってことで、ワタシは「ぶっかけ」の中をオーダー。よめさんはまるで立喰いのプロのように「かけうどんの小」を頼んでおりました(笑)
ぶっかけかけ、なんだかよく似た名前ですけども別のうどんなんですよね(^^)

ちなみにぶっかけの中は350円。かけの小は280円でした。サイズにうどんは同じ種類なら小中大と、サイズが大きくなると50円高くなる、っていう値段設定になってました。

さて、トッピングはワタシとしては定番の、「ちっか」(注釈:ちくわのことです)とタマゴの天ぷらをチョイス。嫁さんもタマゴの天ぷらを選んでました(^^)

さて、オーダーすると、1分もかからずに湯がいたうどんがどんぶりに入れられて出てきます。お出汁は・・・これも讃岐うどんのお店っぽくて、保温ポットからじゃーーっ(^^)/ こういう即席テイストが許されるのも讃岐うどんならではかも知れないですね~(爆)

さてさて、具は席に着いてからトッピングするのがセオリーなので、まずレジのところではお好みで自分で好きなだけ入れられるネギと天かすをやや多めに投入(^o^)
しかるのちに席についてトッピングの天ぷら2品をうどんの中に沈めます。。。
・・・とはいっても、ワタシがオーダーしたのはぶっかけうどんのため、ダシが少なくて天ぷらはダシの中には沈めることができないのでした(ちゅど~んっ!)

座席は20~25人でいっぱいって感じの小さなお店で、やっぱりありましたよ~

天井近くの高い位置に小型のテレビ

ってのが(核爆) やっぱこうでなくちゃね~♪
テレビには、休日の昼の遅い時間らしく漫才の勝ち抜き番組が誰が見るともなく垂れ流しでかかっていました(^_^;)
このお店に入ったのがだいたい15時ちょっと過ぎ。嫁さんが言うには

うどんがなくなり次第お店はおしまい

という、これまた讃岐うどんスタイルの営業なんだそうで、入るときに「もう終わってるかなぁ??」と思ったんですが、なんとかうどんはまだあったようで、うどんにありつくことができたんですけども・・・休日だから15時まで営業してたけど、これが平日なら昼食に立ち寄るサラリーマンが多いみたいで、そんな時間までなかなか開いてることはないんだそうです。

ってことで、ひさしぶりの讃岐うどん、さっそくいただきまーっす!(^o^)
ぶっかけうどんのアッタカいほうを頼んだのですが、ぶっかけっていうのはダシが少ないのでいきなりがっつけるのが利点(^^) ちゃんとね、スダチも付いてるんですよ(^^)/ ぶっかけうどんにはスダチがスゴくよく合います。ちょっと効いた酸味が味わいにアクセントを付けてくれるんですよ。

オナカも空いていたのでぞぞぞぞぞーー! っと一気に口の中に放り込みます!

うどんの麺は・・・おおおっ! 太めでコシもかなり強くて、これはたしかにまごうことなき讃岐うどんのそれです(^^)/ う~ん、いいねえいいねぇ~ こりゃいいぞ!
そして・・・讃岐うどんっていうとどうしてもワタシは麺のコシに目を・・・いや舌を奪われがちなんですけども、どんぶりを持ち上げてぞぞぞっとすすったダシ・・・これが!?

おや!? このダシめっちゃうまいやん(*^_^*)

う~ん、このダシはね、讃岐うどんの基本形からはやや「濃い目」になってるような気がするんですけども、ワタシは元来濃いめの味付けが好きな方なので、ここのダシはツボにハマりましたよ!(^o^) ちょっと甘みが強めというか、みりんがよく効いてる感じのカツオ出汁ですね。

おおお~これは予想以上にウマいやん! うちの嫁さん、さすがはうどん派だけあって手近に立ち寄れるおいしい店を知ってますな~(笑)
まぁ嫁さんの職場がこの近所ってこともあるので、どうやら嫁さんは職場のお仲間さんたちとこの辺りの手頃なごはん屋さんをいろいろと食べ歩いているようです(^^)
う~む、こんな近くに(ちなみにスイミングスクールの近所ですけど、それはつまり、我が家のかなり近所ともいえる場所なのです)こんなにおいしい讃岐うどんのお店があったなんて、全然知りませんでしたわ(^_^;)

我が家では休日にはよく外食するんですけども、その理由は「休日に夕飯作るのがなんだかめんどくさい」っていうオーラを嫁さんが出しているときに出かける、ってのが一番の目的なので(^_^;) お財布に余裕がないときにはよく「はなまるうどん」に出かけて安く上げたりするんですよね(苦笑)
残念ながらこの「直斗」は夕飯タイムにはおそらくお店が終わってしまってるでしょうから、夕飯には来ることができませんが、こんだけおいしくてリーズナブルなら子供達も連れて休日の外食はお昼ご飯で、っていうのもOKですね!(^o^)

うまいやん! と感激しながらうどんを夫婦ですすっていると、あとから大学生っぽい若者二人組が入ってきて、「ぶっかけの大! あったかいの!!」とオーダーを入れてました(^^)
そしてチラッと厨房の方を見ると・・・残っているうどんの玉はあと2個・・。
この時点でお店のおねいさんが外に出している「営業中」のカンバンを取り込みに出ていきました・・・。はい、この時点、、だいたい15時30分前にお店はおしまい、となりました。
なんとまぁワタシと嫁さんはギリギリのタイミングで入店したみたいですね(^_^;)

ってなわけで、自宅の近所にかなり本格的な讃岐うどんを出すお店があったことに気がついた休日・・・この収穫は大きいですな(^o^)

また行こーっと!(笑)

2008年05月10日 イイね!

やはりダメだったか・・。

やはりダメだったか・・。去年の12月にご紹介した、ワタシの職場に最も近いラーメン専門店ってヤツ。近いも何も市場の中の福利厚生施設の中にある新しいラーメン屋さんなのですが。。
昨年の12月にオープンし、オープン直後に偵察に行ったときには、けっこう流行っているという本店の食材をそのまま流用してるわりには、単なるバイトのシロートねーちゃんが作っているせいでなんともアンバランスで、「おいしく化けそうな雰囲気バリバリなのに調理で台無しにしている勿体ない素質をもった店」として紹介させていただきました(^_^;)

そして、今後の奮起に期待を込めて「半年後にもう一度食べに来てみて、そのときに最終判断をしようじゃないか」と思ってたんですが・・・やはりです(苦笑)


半年もちませんでしたよ(核爆)


2008年の5月の声を聞く前に、つまりGWを迎えるまでにこのお店は閉店してしまいました(ちゅど~んっ!)

ふっ やはりな(ため息)どうやらラーメン屋としての修行半ばにして裁定が下されてしまったようです(^_^;)
明らかに経験不足な店員が作る茹ですぎ麺に人気店のそこそこ美味しいスープを組み合わせた、並で600円という価格設定のラーメンは、ラーメンにはうるさい連中の揃った市場という立地の前に、もろくも敗れ去ってしまった、というわけです。

半年がひとつの区切りだろうな、なんて勝手に思ってましたけども、やはりというかなんというか・・・あかん店は半年もたないんですね(^_^;)

ワタシのラーメン探訪記の中では1,2を争うほどにケチョンケチョンな評価だった、ワタシに一番身近なはずのお店はこうしてまたしてもなくなってしまいました(涙)

市場にはこのお店ができる前にも1軒のラーメン専門店があったんです。ここは徳島では珍しくしょうゆラーメンのお店でして、テレビにも紹介されたことがあったんですけども・・それでもやっぱり半年もちませんでした(>_<)

市場っていう場所は徳島に限らず、やはり食を扱う場所でもありますし、「安くてウマい」ものでないと受け入れられないという厳しい土壌があるのかもしれません。
徳島中央市場にはウマくて有名な安い食堂や専門店なんていう気の利いたモノはありませんが(泣)、都会の中央市場ともなれば、周囲に市場マン達の厳しい評価に耐えうるだけのモノを持った「安くてウマい」店がいっぱいあるのが当たり前ですよね。

徳島にはそういう店がないから、意外とアマいのかもって思ったりもしたのですが、「おいしくないのにやらと高いラーメンを出す店」なんてのはやはり受け入れてはもらえなかった、というわけですね。。。

しかし最後にこのラーメン屋の出す600円のラーメンがどんなふうに変化していたのか、それともまったく進化もせずに「暖簾にあぐらかいて修行を忘れていた」のか、それを知りたかったです(^_^;)
気がついたときにはすでに潰れてましたからねぇ~ それも今となっては叶わぬコト・・・。

マズいと評価を下したお店とはいっても、とっても身近な場所にあったお店なだけになんだか残念な気がしてなりません。

はぁ 市場の中にウマい専門店・・・ひとつぐらいできてもいいのになぁ~(ため息)というか、今の徳島中央市場なら、安くてウマいメシを出すお店ができたら、ほんとめっちゃ流行ると思うんですけどね~(^_^;)
市場マン達は、みーんな今の選択肢の少ない「毎日同じようなメニュー」の食堂には飽き飽きしてますから。。

誰か市場の中に安くてウマいメシ屋さん、開きませんか?(核爆)
2008年05月07日 イイね!

きわめてオーソドックスなガツン系

きわめてオーソドックスなガツン系GWの締めを飾るネタとして登場するのはやはりコレでしょう(笑) 久しぶりの「ラーメン探訪記」です。
GW最終日の前日、5月5日は私は普通に仕事で出勤し、夜はお客さんの接待で飲み歩いておりましたので結局6日の午前2時頃帰宅(^^;)
喉の調子が最悪の状態でさんざん飲まされるわカラオケは歌わされるわで、帰宅しても咳が止まらず結局なかなか寝付けませんでした(涙)
来ていたお客さんってのが高知県の人でして(汗)さらに酒豪揃いと言われる高知県人の中でも猛者と言われている人だったもんですから(滝汗) そらもうハシゴしまくりの返杯の嵐(爆汗)
それでもなんとか翌日、6日は午前9時過ぎには起き出してお風呂に入っておりました。そうしたところ・・なんとまぁ5日の私の行動スケジュールからGW最終日の家族イベントは望み薄と思っていたのでしょう、しっかりと嫁さんは長男の友達家族を自宅に招待していたのでした(ちゅど~んっ!)
ってことで・・・またしても

おとーさんどっか出かけておいで宣言


が発令されました(核爆)この日も双子ちゃんたちは近所にある嫁さんの実家にお泊まりに逝っててお留守だし、亭主元気で留守がいいらしいです(^^;)
ってなわけでGW最終日ものんびりと一人でお出かけしてきました。なんだかんだとけっこうのんびりできたGWでしたね~(苦笑)泊まりで旅行やら長距離ドライブも行かなかったし、安近短レジャーで渋滞や混雑知らずでした(^^)

さて最終日には午前中にお誘いをいただいておりました。某氏の相方さまで妙齢のプリティキュートな某女性がGW休暇を終えて職場である本州に帰られるとのことで、帰る前にGRBろくむし号をお披露目してほしい、とのご依頼を受けていたのです。
もちろん二つ返事でオッケーをして、某氏と某女性をGRBろくむし号に迎え入れ、ドリカム編成(死語)でランチとしゃれ込みました(^o^)

このメンツとなれば、ランチのネタはもう一つ! ラーメンでしょう(笑)

ってことで、某氏オススメで私は未だに行ったことがなかった、西の名店「王王軒」に挑戦してきました。
この王王軒というお店はかなりの有名店でして、グルメ雑誌なんかでも徳島ラーメンの代表格として必ず掲載されているほどのお店。そのせいなのか、GWやお盆など、帰省や行楽シーズンになると県外ナンバーのクルマが駐車場に溢れるような有名店なのです。
たしか四国地区コンビニの徳島ラーメン有名店カップ麺でも登場したことがあったと思いますし、土産物を売っているところなんかでもよくこのお店の味を模した(らしい?)パッケージのラーメンをよく見かけます。

さてさて、県外客にまで有名になってますし、GWには混むのは目に見えているこの王王軒、11時過ぎに到着してみたらやはりすでに店の外にまで行列ができています(滝汗)でも某氏に言わせると「この程度ならたいしたことはない、ちょっと待ってたら空きますよ」とのことだったので、空き駐車場にGRBろくむし号をとめてひさしぶりの語らいなんぞをしながら待つことしばし。
確かにラーメンは回転が早いですからね、そんなに待つことなく座ることができました。店の造りとしては、古き良き徳島のラーメン屋さんのスタイルを踏襲していますね。
店内にはカウンターが数席と、座敷テーブルが3つに普通のテーブル席が1つ。そんなに人数が入れるような大きな店ではありません。ここに人が溢れているのが妙だと思えるぐらいにごく普通のオーソドックスな「昔ながらの」ラーメン屋さんです。

GRBろくむし号を駐車場に入れてドアを開けた瞬間から、徳島ラーメン特有のなんともいえない食欲をそそるニオイが周囲に立ちこめます(^^) これこれ! 久しぶりに徳島ラーメンを嗅覚で感じた瞬間でした(笑)考えてみたら最近のお店ってけっこう換気がしっかりしているせいか、お店の周囲にこうしてラーメンのニオイが大げさに立ちこめているようなことって最近は体験していないような・・。
何とも懐かしい感覚に陥りましたよ。我が愛しの徳島ラーメン・メートル原器である「洞月」のお店の周辺にも同じニオイがしていたことを思い出しました。

店内入り口には食券購入の販売機があり、ここでオーダーするメニューを決めてあらかじめ食券を購入しておきます。これをおばさんに手渡してからテーブルに座るというスタイル。
ほんとに手狭な空間に無理矢理にテーブルを押し込めました、といわんばかりのスペースしかなくて、我々の座ったイチバン隅の座敷テーブルなんて、片方は柱が飛び出していて一人しか座れません(汗)
私らはドリカム編成の3人でしたからちょうどよかったのですが。

見上げればそこには天井間際にセッティングされた小型のテレビ(^o^) おお! これもお約束のアイテムですな(爆)
さすがにラーメンも出てくるのが早い! そそくさと出てきたラーメンはお店の周囲に立ちこめるニオイから想像できるような、濃厚なアピアランスをたたえております。
かなり茶色の濃いスープは色的にはほとんどみそ汁状態ですが(爆)、見るからに濃厚でドロっとしていそうです。麺は黄色い細すぎず太すぎない、ちょっと縮れた感じの麺。これも徳島ラーメンの標準タイプ。シナチク少々にブタのバラ肉、モヤシが多めにネギ少々という見た目は、どこにも奇をてらっていない、伝統を守ったきわめてオーソドックスな徳島ラーメンと言えるでしょう。

豚バラ肉も濃い色合いで、じっくりと味がしみこんでいて柔らかそうです(^o^)

今回私がチョイスしたのが小ラーメンに小ライスのセット。某氏はタマゴ入りの大、某キュートな女性はタマゴ入りの小をオーダー。
二人揃ってタマゴ入りですよぉ~ ほんとに息ピッタリってのが妬け萌えです(核爆)

湯気をたたえたラーメンをそれではひとくち。まずはスープからです。
ずずっと逝くと・・・おほっ!(*^_^*) これはパンチ系ですね~ 実に濃厚でうまい!スープに迫力がありますね! ガッツリ喰ってくれい! という店主の意気込みが伝わってきそうな勢いを感じます。
さてさて麺のほうはというと、この迫力あるスープに迫力負けするんじゃないかと危惧されましたが、ゆで加減も絶妙で硬すぎず緩すぎず、微妙に縮れているのがうまくトロッとしたスープに絡んでうまいんですね~(^^) 有名店だと言われるのも納得です。よくうちの会社のラーメン好きの間では「東大とかは亜流であんなのは徳島ラーメンじゃない」という風に評価する人もいるのですが、そうした人たちが口を揃えて推薦するのがココ、王王軒やいもおなんですよね。

うむ、それも納得できます。東大のように徳島ラーメンに新風を吹き込むかのごとき怒濤の迫力と過剰なまでのエネルギッシュさはないのですが、徳島ラーメンの「定石」をキッチリと押さえ、基本に忠実に、かつ旨さをストレートに追求していると思えるこれらの「オーソドックスな徳島ラーメンの名店」がうまいと言われる所以がよく分かりますね。
私とすれば、この王王軒のラーメンも系統的には東大に近いと思えるのですが。

敢えて言うならば、円熟の「濃厚カツン系徳島ラーメン」が王王軒ならば、若い力でぐいぐいと押しまくる、若いエネルギーが生み出す徳島ラーメンの新興勢力が東大、といったところでしょうか。
店主の年齢と経験値がそういったことを私に連想させます。文字通り「甘いも辛いも知り尽くしたベテランの味」とでも申しましょうか。

まぁ結論からしたら、私には「どっちもうまい!」なんですけどね(^o^)

ブタバラ肉も期待に違わず濃厚で美味しく、これなら「肉入り」を頼んでおくべきだったと思わせる逸品でしたし、今回もスープごと完食です(^^)/
惜しむらくはごはんに付いてきたおしんこが黄色い千切りタイプのたくあんだったのがイマイチという感もなくはないのですが、こういう大衆的な店構えのラーメン屋さんには、こんな感じの着色料バリバリでいかにも安そうなたくあんのほうが似合ってるし、かえって食も進むというものですしね、マイナス要因にはなりません(^^)

食べ終わってお店を出てくる頃には正午を迎え、さらに行列は伸びておりました。噂に違わぬ徳島ラーメンの名店、しっかりと堪能させていただきましたよ!(^^)/

このお店の難点はというと、私の行動エリアからはちょっと外れた場所にある、ってことかなぁ?(^^;) たまに出る配達でも、このエリアにはあんまり来ないですし、「よし!王王軒のラーメンを食べに行くぞ!」と気合いを入れて、ラーメンを食べる目的で出撃しないといけない、ってことでしょうかねぇ(苦笑)

でもまぁ、これだけのものを味わえるのならば、それもまたよし、と思わせてしまうのがこのお店の実力とも言えるのでしょう。じっさい、ちょっと町はずれにあるこのお店には、こうして引きも切らずにクルマで県外からもお客さんが来るのですから。
2008年04月18日 イイね!

たらばがにラーメン

たらばがにラーメン先日、会社宛に送られてきて余っていた「北海道たらばがに生ラーメン」なるものをもらって帰りました(^^) 箱入りのおみやげセットのようなもので、5食分が1ケースに入っています。
箱には誇らしげに「北海道産小麦100%使用」と書かれており、しょうゆラーメンが2食、味噌ラーメンが2食、そして塩ラーメンが1食。麺は箱にも書かれているように生タイプでして、スープも粉末ではなく液体、さらにラードも付いています。

まぁよくサービスエリアとかみやげもの売り場で見かけるタイプのラーメンですよね。これでいったいいくらなのかは分からなかったのですが、こういうタイプはけっこう高いのが常。おそらく1000円ぐらいのものかな??

しかしなんといっても「たらばがにラーメン」ですよ(笑)こりゃなんともスゴげなラーメンやなぁ~ って感じなんですけども・・・。
こういうタラバガニなどという高級食材をラーメンという「庶民食」に組み合わせるのって、なんだか邪道な気がするし、あんまりおいしいと思ったことがないのもまた事実だったりします(^_^;)

んでもって、このテの「中途半端にお値段のする」「インスタントラーメンでもなく、かといってちゃんとしたお店のラーメンでもない」というラーメンって、たいていおんなじような味がするんですよね(苦笑)

さてさて、北海道からやってきたこの「たらばがにラーメン」のお味やいかに!? ってことで我が家で試食会を催すことになりました(^^)/

試食会といっても、これが我が家のある日の夕飯だったんですけどね(ちゅど~んっ!)
はい、我が家は5人家族ですから箱の中身を一気に大きなお鍋で湯がきます(^^)麺を湯がいている間にどんぶりを5つ用意し、これらにそれぞれ、しょうゆラーメン、味噌ラーメン、塩ラーメンのスープを入れておきます。
ちなみに一番人気の味噌ラーメンは長男と三男に、しょうゆラーメンは私と次男、塩ラーメンは嫁さんという配分になりました。
私もホントは味噌ラーメンが食べたかったんですが(^_^;) スープの素も、味噌ラーメンのそれは、ホントの練り味噌なんですよね~。なんだかおいしそう。。

さてさて、麺もできあがり、スープをお湯で溶いてできあがったどんぶりの中に麺を投入します。具はなーんにも無かったので、とりあえずネギを散らして、あとは海苔を投入!
この海苔はもちろん! 徳島が誇る味付け海苔のホープ「大野海苔の卓上海苔」ですよ(笑)まぁこれは味が濃いのでラーメンのトッピングには適さないかと思ったんですが、まぁいろどりってことでね(^_^;)

完成したラーメンは、シンプルながらもそれらしくて、なんだかいい感じじゃないですか(^o^)
さっそく家族全員でいっただきまーっす(^^)/
ズルズルっ もしゃもしゃ。。。


・・・・う~ん(-_-)


やっぱりいつもの味でした(ちゅど~んっ!)子供たちは「マズい~」とか連発だし、嫁さんは「サッポロ一番の袋麺のほうがよっぽどおいしい」とまで(滝汗)
子らよ、「マズい」はないだろ「マズい」は(涙) それなりの味ではあるけど、たしかにこういうスタイルで食べるなら、こういう中途半端な贅沢ラーメンよりも潔く袋入りのインスタントラーメンのほうがおいしいってのは私もよっく分かるんですけどね(^_^;)

麺は確かにインスタントラーメンとは違ってツルツルしこしこなんですが、やっぱりお店のラーメンとは明らかに違うものでして、いわゆる「こういう箱入りの生タイプラーメンにありがちな麺」なんですね(苦笑)
スープはそれなりにしょうゆ味でおいしいんだけども、パンチもコクもなくて、たんに「そつなくまとまった食品添加物の味」っていうテイスト。味噌ラーメンや塩ラーメンもちょびっともらってみたのですが、どれも「当たり障りのない味」ってのが順当な評価ですね~(苦笑) マズくはないんだけども、訴えかけるモノは何もない、という感じです。
ただひとつ言えるのは「大野海苔」がしょうゆラーメンにはことのほか合う! ってことですな~(笑)これはヒットかも(爆)
とりあえず私はオナカも減ってたし普通に完食したんですが、双子ちゃんたちは問答無用で途中リタイヤ(^_^;)リタイヤした残りは私と長男が平らげましたが(笑)

っていうわけで、う~ん、、、今回のラーメン探訪記シリーズ番外編の評価としては


中途半端が一番悪いわよっ!@葛城ミサト(核爆)


でしたっ!(^_^;)
しかしね~食べてるときには忘れてしまってたんですけども、このラーメンってたしか「たらばがにラーメン」なんですよね(爆)う~む、そんな味全然しないなぁ~(汗)
おかしいなぁ~それらしい物体は何も入ってないし。。。と思って箱をもう一度よぉ~く見てみると・・・



たらばがに「風味」ラーメン

かぁぁっ!? なるほどね~(^_^;) 成分を見ると「たらばがに」ではなく「タラバガニエキス」ってのが入ってるそうで(滝汗)
う~む、、、たらばがにのエキス。。。なんだそりゃ?(ちゅど~んっ!)



2008年04月02日 イイね!

30年の時を超え、我がルーツと邂逅

30年の時を超え、我がルーツと邂逅ソロモンよ、私は帰ってきた!(核爆)

思わずそう心の中で叫びそうになっておりました。今回の「ラーメン探訪」はそれぐらい、私には意味のあるお店だったのです。
今回訪れたのは、小松島にある「松本」という小さな・・ホントに小さな町のラーメン屋さんなのですが・・・このお店、まぁグルメ系の雑誌などにはまず紹介されることもないであろう、ほんとに地元の人しか知らないようなお店がなぜ私にとってそれほどまでに重要なのかといいますと、このお店のラーメンこそが

私のラーメン道のルーツ

だからなのです(笑)思い起こせば30年ほど前。私の実家は徳島県の小松島市の中でも、新興住宅地というべきエリアにあったために、周囲にはほとんど商店というべきところがなく、自動販売機でジュースを買うためにすら自転車で10分以上は走らないとダメというような状況でした。そんな立地でしたから、近くにラーメン屋さんなどあるわけもなく、自宅にラーメンを出前してくれるお店なんて、たったの一軒しかなかったのです。
はい、その一軒というのが今回ご紹介する「松本」なのです。ほんとに小さい頃にはよく食べたよなぁ~ 夏休みや春休み、そして冬休み。学校がお休みのシーズンや日曜日、たまにラーメンが食べたい! ってことになると、決まって出前で「松本のラーメン」を頼むのです。
待つことしばし、どんぶりにビニールがかけられ、おかもちにはいってやってくる「ちょっとだけぬるくなって麺がのび気味」なラーメンがなによりのごちそうだったものです(^^)

そんな松本のラーメンを食べて私は育ったのです(笑)そしてさらにそれよりも前、幼稚園に通うよりも前の頃には、母親の実家である南小松島のおばあちゃんの家に遊びに逝ったときに決まって出前を取ったり食べに行ったりしていたラーメン屋さんもありました。
その店は過去に何度か名前はこのBlogの中でも出ていますが「洞月」といいます。一番正確にいうならば、私のラーメンのルーツはこの洞月のラーメンということになりますが、残念なことにこの洞月はご主人が他界された後、いっときだけは奥様たちが跡を継いで復活していたのですが、やはりそれも長続きせず、今はもうお店を閉めてしまわれました・・。小松島ラーメンを代表する名店「洞月」の味が永遠に失われてしまったことは筆舌に尽くしがたいほどの無念であります(T_T)

さてその洞月なきあと、私の中では両巨頭の片方である松本のラーメンは今も健在なのです。ときおり長期に店を閉めていることもあり「松本よお前もか!」と焦ることはあるのですが、先日前を通りかかったときに、色の抜けまくり使い込まれたのれんが掛かっているのが確認できたので、思い切って立ち寄ってみることにしたのです。

洞月と松本、どちらも小松島にあるラーメン屋さんでして、テイストの傾向はとてもよく似ています。いわゆる「小松島ラーメン」の典型的なスタイルとでもいいましょうか。徳島ラーメンよりもやや白い色をした濁ったスープにストレートでやや太めのたまご麺。これが小松島ラーメンの基本形。
洞月も松本もこの小松島ラーメンの基本形そのままでして、洞月の特徴はトッピングに小松島名産の「いたつけ」が入っていること、そして松本はいたつけの代わりに海苔が入っているのが違いでしたね。スープは洞月のほうがやや濃くて、まろみが強かったように記憶しています。でも基本的なラーメンの味の系統は同じで、よく似た味だったと思います。
(いたつけ、というのは徳島独特の言い方なのかも知れませんが、いわゆる「かまぼこ」のことです)

実は・・・この松本のラーメンを最後に食べたのはおよそ30年ほど前。ルーツであるこのラーメンを離れ、私はあちこちでいろんなラーメンを食べてきたわけですけども、やはり起源、私の中にある「ラーメンにおけるメートル原器」はこの松本のラーメンであり、洞月のラーメンなのですが・・・なんともう30年以上もそのラーメンを味わっていないんですよ(汗)

なぜ松本のラーメンを今まで食べていないのかというと・・・いろいろな要因はあります。まずひとつ。

存在を忘れてしまっている(ちゅど~んっ!)

これはありますね~(汗)なんせこれだけ徳島ラーメンのお店が増えてしまっていますから、ついつい「松本に久しぶりに逝ってみよう」を思いつかないこと。そして

自分の行動エリアから微妙に外れている

ということ。このお店は私の実家に配達をしてくれていたわけですけども、決して実家の近所にあるというわけではなく、けっこう離れた場所にあるんです。そして今私が住んでいるエリアからも離れており、職場とも反対方向。唯一、実家に用事があって帰るときに選択するルートによっては途中にあるという位置関係なのですが、そういうときっていうのは得てして用事があるから途中でラーメン食べてる時間がない、ということが多いんですね(苦笑) まるっきり離れたところにあるなら「よし!食べに行こう!」と、ドライブ気分でそこに行くことだけを目的とした行動もできるのですが、そんなに離れた場所でもない、というなんとも中途半端な場所にあるというわけなんですね(苦笑)

そして、何より重要な理由は・・・

お店に行って食べたことがない(どっか~んっ!)

ということ。私は小さい頃にほんとに幾度となくこのお店のラーメンを食べているんですけども、それは全て「出前」というスタイルで自宅で食べていたわけでして、実はこの松本というラーメン屋がどこにあるのか、その正確なロケーションを把握したのは私が大学生になってから(ちゅど~んっ!)それまではどこにあるお店なのかをまったく知らなかったのですよ(核爆)
さらにこのお店、ほんとに地元に人たちだけに知られているのみで、別に有名店でも何でもなく、そして大勢のお客さんでごった返すということもおそらくないのでしょう、イマドキとしては珍しく「駐車場がゼロ」という小さな店なのです。
なので、かつて何度か前を通ったときに思いつきで立ち寄ろうと思ったこともあったのですが、車を駐める場所がないために断念していたのです(^_^;)

そして気がつけば、私が最後に松本のラーメンを(実家で)食べてからもう30年の歳月が流れてしまった、というわけなのです。。。

今回はいつもよりもさらに前置きが長いですけども(滝汗) こうして今回、意を決して食べに行った懐かしい味をレポートできることになったのです。
ちなみに今回はもちろんですが、GRBろくむし号で逝ったわけでして・・・GRBろくむし号はこのラーメン屋さんの並びにある、店じまいをしたとおぼしき商店のシャッターの真ん前に路駐をさせていただきました(滝汗)ちょっと怖かったですけどね(^_^;)

30年ぶりの邂逅であると同時に、初めてくぐるのれん。懐かしくもあり、と同時に新鮮でもあるという、複雑な心境で店内に入りました。
入ってビックリ! すんごーく狭い店内だったのです。なんと客席は9~10しかありません。4人掛けの質素なテーブルが3つのみ。そしてそのテーブルも店内が狭すぎて4つの椅子が置けず、3脚のみなのです。たしかひとつだけ、4人掛けになっていたテーブルがあったようにも思えるのですが・・・なので、収容人員は「9~10人」という感じでした(^_^;)
店内の客席スペースはおよそ6畳ぐらいでしょうか。お世辞にもキレイとはいいがたい店内には、なんと! あのラーメン屋さんでは定番の「小さなテレビ」すらありませんっ!(爆)
そしてもちろん、優雅なBGMなど流れているはずもなく、ただ雑然と置かれたテーブルがあるのみ。

狭い店内のひとつのテーブルに、おじさんがただ一人座り、黙々とラーメンを食べておりました。店内のBGMは、そのおじさんのすするラーメンの音のみ、という状況です。

静かだ。。。ほんとに静かだ。。こんな静かなラーメン屋さんをかつて経験したことがありません。そして香ってくるのは、あの懐かしいニオイです。
ワクワクとしながらも、完全にこのお店では「ストレンジャー」として浮いてしまっている私は、そそくさとオーダーをしようと店内のメニュー表をチェック。

ラーメン小 480円
ラーメン大 600円
ラーメン肉入り小 580円
ラーメン肉入り大 700円
ギョーザ 250円
めし 150円

メニューはコレが全て。実に潔いラインアップです。ギョーザがあるだけまだバラエティがあるというべきか(爆)
そして私は、ラーメン大を注文すべく、大将に声をかけようとしたところ・・・


店主がいない


はい、お店の人が誰もいないんですよ(ちゅど~んっ!) 客席に隣接した狭い厨房には洗いかけの食器もそのままに、まるっきり不在なのです(滝汗)
しかたなく、厨房の脇から、その奥にあると思われている居住スペースのほうへと「すいませーん」と声をかけると「はいはい、すんませんっ!」と男性の声がしました(^_^;) やはり奥で休憩していたようです(苦笑)

ラーメン大をオーダーして、さて新聞でも読みながら待ちましょうか、と思ったら・・・新聞がない(滝汗)あるのは「聖教新聞」と「公明新聞」のみ(ちゅど~んっ!)そしてなぜか「週刊少年サンデー」のバックナンバー(^_^;)
どちらも私のシュミではないので、タバコを吸いながら待つことにしました。

なんせテレビもありません。おじさんはひたすら私の斜め後方の席でラーメンをすすっています。そして時折、表の旧国道を通る車の音が聞こえるのみ。
耳を澄ますと、お店の奥にあると思われる居住スペースとおぼしき方向からは、AMラジオのかすかな音声が流れてきます。
ほんとに静かな午後のひととき。タバコをくゆらせながら待つことしばし。私のはき出すタバコの煙は、換気扇に向かって流れることもなく、私の周囲にまるで朝霧のように漂います。。

なんて静かなひとときなんだろう。

妙に落ち着いた気持ちに包まれていると、おカミさんでしょうか、レインコートを着た女性がお店の勝手口から厨房へと入ってきました。なるほど。おそらくこのお店は現在、このご夫婦が切り盛りをしていて、やはり出前の注文が多いと思われます。狭い店内はおそらく、出前が多いからお店で食べるお客さんはそんなにいないからなのでしょうね。。。もちろんこれはたんなる私の推測ですけども。。

お待たせしました~

と、奥さんが運んできてくれたラーメンは、スープがなみなみとつがれ、徳島弁でいうところの「まけまけいっぱい」という状態(笑)そうそう、こんなだったよ・・出前でいつも食べていたラーメンも、ビニールでフタをしたラーメンにはスープがほんとにギリギリまで入っていたっけ・・。で、あのビニールを取るときに輪ゴムがはじけて「ぴちっ!!」ってその辺じゅうにスープが飛び散ったもんでした(笑)

コショウをちょびちょびと振って、さっそくいただきます。まずはしっとりとスープを含んだ海苔から。これもたしかに入っていたよな~ なんて思いながら。。。
麺は太めのストレートなタマゴ麺。絶妙な茹で具合です。硬すぎず、柔らかすぎず。しかしスープとの絡み具合はやや心許ない感じ。ややあっさりとした風味は昔食べ慣れた味とはやや違っているような気がします。そこではたと気がついたのですが・・・これもおそらくは出前で持って行ったときにちょうどいい具合に麺にスープが染みこむことを前提にしているのではないかと。少しのび気味になった麺にちょうどいい具合にスープが染みこむように仕組まれているのではないか。。。
それが証拠に、スープをすすってみると・・・嗚呼、そうだ。この味なんだよ(^o^)と、思わず納得してしまう絶妙な味わいがそこにありました。
こってりとしているわけではなく、あっさりとした風味でありながら、しっかりとダシの効いたしっかりとした味わい。決してスープ自体が濃いわけではなく、口当たりはあくまであっさりまろやかでありながらも、奥の部分では見事なまでに調和した芯のある味が主張をする。。。毎日食べても飽きのこないような、素晴らしい風味なのです。

ひとことで言うならば「完全に角の取れた調和した味」とでも言いましょうか。決して主張しすぎることはなく、麺とスープが互いに互いを補完しながら全体としてひとつの味を作り出している、という趣です。
チャーシューもそうです。最近の有名店にありがちな「トロッと溶けるような食感」ではなく、筋ばった部分を残しつつ、ややぱさつき気味ではありながらも、噛みしめると味がしみ出てくるような、決して硬すぎず、そして柔らかすぎない。そしてメンマは派手さはないものの、噛みしめるとほのかに香る甘み。。。こんなおいしいメンマ、ラーメンに調和したメンマはおいそれとお目にかかれるものではありません。
それぞれのアイテムにはその存在感を主張するモノは何もなく、やや控えめながらも、ラーメン全体として見ると、見事に調和しているのです。長年の営業の果てに必然的に完成されることになった、ひとつの「完成形」としてのラーメンがここにはあります。贅沢な材料を使うわけでもなく、ただ当たり前の食材を当たり前に調理する。そのかたくななまでの「当たり前」さが、その帰結としてひとつの調和の取れたラーメンを生み出している、そうとしか思えません。
どれもがやや控えめでありつつ、最初のひとくち目ではちょっと物足りないぐらいにあっさり目かな? と思うのですが、二口、三口と食べていくウチに徐々に満たされていく感覚。「少し足りないぐらいがちょうどいいんですよ」と静かに諭されているかのように感じる何かがこのラーメンの中には確かにあります。「足るを知る」というコトバがありますが、まさしくそれを静かに語りかけてくるかのような素朴な味わいがそこにはありました。

そして、驚くべきコトに食卓にはレンゲもありません。スープを飲むならば、どんぶりを持ち上げてすするべし!という店主からのメッセージだというのは考えすぎでしょうか(^_^;) 店内を見渡してみれば、たしかに厨房の脇にはレンゲはあるのです。でもそれは食卓に出されることはなく、リクエストしたお客さんにだけ渡される「補助的なツール」としてこの店では位置づけられているようです。あくまでスープはどんぶりを持ち上げてすすってくれ、という店主からの無言のメッセージ。それに応えるかのように私も潔くどんぶりを両手でしっかと持ち上げてスープを飲みました(^^)

そう。。この味なんですよ。。懐かしさがこみ上げてきます。出前で食べたスープと違って、十分に熱いスープは一気飲みをするには熱すぎます。少しずつ喉にスープを流し込みながら、私は心の中で呟きました。


何もかもみな懐かしい。。。


と。29万6000光年の旅を終え、眼前に広がる地球の光景を見ながらそう呟いた沖田艦長のように(ちゅど~んっ!) 私の背後に涙をこらえながら敬礼する佐渡先生がいるんじゃないかと思ったぐらいですよ(どっか~んっ!)

日曜日の雨の午後のひととき。BGMもテレビもなく、ひたすらにラーメンと対話する満ち足りたひととき。30年の長き年月を経て再び巡り会った味に感動を覚えつつ、スープを飲み干した私は600円を支払ってお店を後にしました。

初めて訪れた私のルーツの本拠地。何度となくその味を体験しつつ、今までついぞ叶うことのなかった、懐かしい味を生み出すその場所でのラーメン体験に対しての対価としては、600円は安すぎましたよ(爆)

また食べにきたいな、と思ったのですが・・・。

故郷は遠きにありて想ふもの

というコトバの通り、私が次にこの店を訪れるのは、また幾星霜の月日が流れてからなのかも知れません。このラーメンを味わうのは私にとってはやはり特別な体験のような気がします。いつでも立ち寄れるのかも知れませんが、そんな頻繁に食べるのは勿体ない、、そんな気持ちにさせてくれる、私にとってはまさしくオリジン、ルーツであるこのお店「松本」のラーメン。
きっとまたふらっと立ち寄るその日まで、のれんを上げておいて欲しいものです。。

プロフィール

「こないだの日曜日のサバゲーの画像、フィールドマスターさんからいただきました(^^)
ろくむし、いままさにインパクトグレネードを投擲せんとす!(笑)
もちろん、投げるときには「エクスプロージョン!」と絶叫するのがお約束(爆)
なんせ「ナイス爆裂Tシャツ」着てますからね〜(笑)」
何シテル?   04/09 18:29
2世代乗り継いだインプレッサから、2012年11月にBMW328i(F30)に乗り換えました。ピュアスポーツからセダンに、それもスポーツグレードでもない仕様への...
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