
いや〜久しぶりのラーメン紀行シリーズでございますm(_ _)m なんだかトシを取ると新しいことに対してチャレンジするよりも、安定を求めてしまうといいますが・・・ラーメンに対してもそうなんでしょうかねぇ?(苦笑)新しいお店にチャレンジするよりも、おいしかったお店のリピートをするほうが確実ですもんね〜。
でもそれではいかん!! ってことで昨日は長男とお出かけしたついでに新しいお店にチャレンジしてきました(^^)/
今回、行ってきたのは「やたつ」というお店。場所で言うとどこになるんでしょうかねぇ? 三軒屋のあたりになるんでしょうかねぇ? とはいえ、地元徳島のラーメン好きならまず知ってるであろう、昔からの由緒正しいお店ですよね。
嫁さんからも聞いたことがあって
「おいしいけどいろいろと能書きの多いお店」だと聞かされたことがありまして(^_^;) 能書きの多いラーメン屋さん? いったいどういう感じなのかなぁ? と興味はあったんですよね。 なにかと神経質な店主が経営してるのかな? と想像しながら入店。。
まず扉に手をかけると、そこには何やら書かれています。
1人前食べることのできない子供は入店できません。
親が食べてもダメです。
みたいなことが書かれてるんですよ(滝汗)う〜む、いきなり先制攻撃。店主は子供嫌いなのか?? それほどまでに自分の作るラーメンにコダワリがあって、残される、っていうことがよほど気に入らないようです(^_^;)
お店の中に入ると、店主と奥さんの二人が厨房で忙しく動き回っておりました。見た感じ、ごく普通のお二人。そんなに神経質な感じには見えません。お昼過ぎでしたがお客さんは2組。カウンターのみの狭い店内は典型的な「古き良きラーメン屋さん」という佇まいです(^^)
赤いカウンターテーブル、脂汚れの染み付いた店内と、天井近い高い位置にマウントされた小さなテレビ・・・そして流れている番組は・・・
NHKのど自慢(!)
うひゃ〜 これ以上はない! と言い切れるほどの鉄板シチュエーションですよ(笑)
とりあえず店内を軽く物色してみると・・・メニューはけっこう普通です。いや、普通・・・あれ? なんか妙に多いかな?
中華そばに中華そば(肉入り)に、中華そば(チャーシウ入り)、そして中華そば(玉子入り)、中華そば(ニンニク入り)、、さらに中華そば(シナチク入り)?? なーんかトッピングの種類でえらくメニューが細分化されてる様子。。しかもそれぞれに大と小があります。
そして新メニューとしてチャーシウ入りラーメン(チャーシウ、と書かれてます)ってのがあるんですが、ここに入るチャーシウには「やわらかバラ肉」と「あっさりもも肉」の2種類のチャーシウがあるようで(^_^;) じっさい、チャーシウ麺を頼んだお客さんには「どちらのチャーシウにしますか?」って奥さんが聞いてました。う〜む、たしかにかなりのコダワリ派(汗)
さらに店内には至る所にビニールコーティングされたA4用紙にいろんな
「能書き」が書かれて掲示されてます(^_^;)
テレビ・雑誌などでおなじみの徳島ラーメンは、肉入りに生卵をトッピングした「肉玉」になります。大700円 小650円
へぇ 徳島ラーメンってそうだったんや(爆) そりゃ初めて聞いたぞ(汗)
というか、上記のいろーんなラーメンはこのお店では徳島ラーメンではなくて、肉入りラーメンに生卵をトッピングしたものが徳島ラーメンとして、別メニューになってるみたいなんですね、しかもなんか妙に高いし(^_^;)
ほかにも
店主からアドバイス
生卵を入れますとちょっと甘くなるのでスッキリ味が好きな人には合わないかも。また入れてても黄身を崩す前に玉子のないところを食べてから黄身を崩して食べたら、玉子入りの味と2つの味を楽しめますよ
みたいなのとか、
当店の麺は自家製麺で茹でのびをできるだけ押さえた「二枚腰」のような麺ですから、適度な硬さと歯ごたえでスープとの相性も良く、最後まで美味しく食べていただけると思います。
などなど・・・(^_^;) う〜む、、、そ、そうなんですか(苦笑)
つーか玉子入りのラーメンの解説って、そりゃ当たり前でしょうがな(爆) そんなの食べてる客本人のほうがよっぽどよく知ってるってば、なんてツッコミ入れたくなったのはヒミツです(笑)
私の通常パターンだと、こういう押しつけがましい解説だとか能書きをいちいち書いてるようなお店ってのはイライラするというか、性に合わないタチのハズなんですが、なんだか妙に微笑ましいというか・・・きっとここの店主、ホントに自分の作るラーメンが好きで好きで大好きで、そして最高にウマいと信じているから、その良さを初めて食べに来た人たちにも分かってほしい! っていう感じなんでしょうね。
で、いちいち一から十まで全部説明してあげたい、っていう。。。ちょっとおせっかいな感じの世話焼き大好きな性格なんだろうな〜 って思えたんですよね(^^) うん、よくある店主が自分勝手でプライド高くて、自分のやり方に客を押しつける、っていうようなタイプではないんちゃうかな〜 ってなぜか素直に思えたんですよね(^^)
お店の雰囲気がそんな高圧的なものじゃなくて「どうか私の作るラーメンを美味しく食べてやってください!」っていうオーラに包まれていたからでしょうかねぇ?
とりあえず長男も私も注文したのは
「中華そば 大」550円 です。私はコレにライスを付けました(^^) まずは基本に忠実に、ってことでね。いろんなトッピングが用意されているだけに、まずは基本から食べてみないことにはね(^_-)
さてさて・・・妙に待たされたような感覚があったのですが、テレビに写っているのど自慢が4曲ぐらい終わったあたりでラーメンが出てきました。
古いラーメン店にありがちな真っ赤なカウンターテーブルに置かれた中華そば・・・うむ、これぞ私の愛する光景ですよ〜(笑)
さっそくコショウをちょちょっと振って、いただきま〜っす♪
店主のこだわる自家製麺の味は? スープはいかにも濃そうな色だけどコクはどんな感じ??
ひとくち目。 ずずず〜♪ うん、マズくはないけど「うひゃぁ!!」っていうインパクトはないなぁ。ごく普通のオーソドックスな徳島ラーメンの味かな。 さて自家製麺の感じは?? う〜ん、もっちりとした感じはあるけど、そんなにコシが強いとか硬め、っていう感覚はないなぁ。。。というか私の感覚からしたらちょっと茹ですぎっていう気がするんだけど・・・。
まぁ私の場合、一番のお気に入りラーメンが天下一品だったりとか東大だったりと、極端に濃いラーメンが大好きだったりするので、それからしたらだいたいほかのラーメンってのは薄めに感じてしまうのかも知れないのですが・・・それでもなぁ〜 う〜ん、今までに何度か経験してきたんですけども、スープ単体ではおいしいんだけど、麺にうまくスープの風味が絡んでこないというか、麺とスープが渾然一体となってひとつの味を生み出すに至っていない、あくまで「麺とスープ」っていうバラバラな感じがするんですよ。。
これはこのお店だけじゃなくて、今までにも何度となく経験してきたことなんですが・・・これはスープが東大とか天下一品に比べて薄いから、っていう単純なものではないんです。もっと薄めのスープでも、見事なコクとキレがあり、しかも麺とキレイに融合しているすばらしい味わいを持ったラーメンはたくさん存在します。
そういうのとはちょっと違う、ワタシ的には
ちょっと残念系な感じのテイストだったんですよね(^_^;) 決してマズくはないんだけど、決定的に「やっぱこれじゃないと!」と言わしめるだけのパンチはないんです。
長男としてはおいしかったらしくて、けっこうお気に入りっぽい感じではあったんですが。。。う〜ん、長男よ、たぶん次にこの店に来ることはないんちゃうか? というのは言えないままだったりします(苦笑)
う〜ん、店主のコダワリは分かるんですが・・・ちょっとワタシには・・・新時代の若い店主の作る
新型徳島ラーメンに毒されているワタシの舌にはちょっとだけ物足りない、、そんな感じのお店でありました(^_^;)
古き良き徳島ラーメンを愛する真の徳島ラーメン通には、こういう味がベスト!となるのかもしれないんですけどね・・・ま、このへんは好みの問題、っていうレベルかな、ってことで(^_^;)