
もう去年のことになるんですが・・・去年の暮れにまた新しいラーメン屋さんを開拓しました(^^) なんせ11月だったかな? 徳島に天下一品のお店がオープンしてからというもの、ラーメンが食べたくなったら迷うことなく天一に行っていたワタシ・・・なんとまぁ数えてみたら、1ヶ月ほどの間に
4回連続天一アタック
をしてたのです(ちゅど〜んっ!) ってなわけで、こりゃさすがにいかんな〜って思ったので、たまには別のラーメンでも・・とか思いながらろくむし号を走らせていて思いついたのが今回のお店(^^) 職場にもほど近く、我が家への帰路の途中にあるこのお店の名前は
にけんや伍長
といいます。なんか妙な名前ですよね(汗) ワタシもこの名前は最近になって聞きました。たしかツイッターだったかBlogだったかで、誰か知り合いが立ち寄ってここのラーメンを食べてたんですよね。しかしこの名前からして、以前は二軒屋にあったんだろうな〜って思えますが、この場所にこのお店が来たのは最近だと思います。その前は別の名前のラーメン屋さんがここで営業しておりました。
というかこの場所、ワタシの中の遠い記憶ではまた別の名前のラーメン屋さんだったんですよね(汗)ずっとずっと昔、まだワタシが小学校の低学年ぐらいだったころに父親のビートルに乗せられて何度が来たことがあったラーメン屋がこの場所だったかと。 そう思うとこの場所って何軒ものラーメン屋さんが代替わりして営業している立地のようですね。
しかしまぁなぜにこの店名?? それは入店したら・・なんとなく分かりました(^_^;) このお店のご主人、どうやらもと陸上自衛隊の3等陸曹だったようです。3等陸曹って伍長ぐらいの階級になるのかな?? そして店内にはその当時のモノと思われる自衛隊グッズなんかもちらほらと。。そしてなぜかケロロ軍曹のフィギュアとかコミックスとかもいっぱい置いてありました(ちゅど〜んっ!)
ただし、そういうグッズ類がちらほらと見える以外はいたって普通の、由緒正しい昔ながらの「町のラーメン屋さん」という風情です(^^) すなわち、派手な黄色い色のカウンター席がメインで、これにいくつかの簡素なテーブル席。アブラが染みこんでシナシナになった週刊誌や新聞が置かれ、天井近くの高い位置に小さな画面のテレビが設置され、昼メロだとかワイドショウみたいなどうでもいいような番組が垂れ流されてる、っていう感じのお店です(爆)
最近できたような、キレイでこざっぱりしていてジャズがBGMで流れているようなラーメン屋さんにもやっと慣れてきたワタシではありますが(苦笑)、やっぱりラーメン屋さんっていうと、こういう旧態依然とした趣のほうが落ち着くのはワタシだけでしょうか?(^_^;)
とりあえず、そんな落ち着いた雰囲気の中で徳島新聞を見ながらオーダーをしてラーメンができるのを待ちます。入店したのは13時過ぎ。ワタシはラーメンでもマクドでも、待つのが大嫌いなタチなので、こういう行列ができるような可能性のあるお店には極力ランチタイムには行きません。ちょっと時間をずらして出かけるんですよね。
そうしたところ、このにけんや伍長、14時にいったんお店を閉めて夕方にまた開ける、というスタイルのお店であることがお店に行って初めて分かり、危なかったな〜 なんて思いつつのオーダーだったんですね。
そこそこにオナカも減っていたので、ラーメンの並とチャーハンをオーダー。
待っていると次のお客さん2人組が入ってきたのですが、なんとご主人、「今日はもうおしまいなんですよ」とかお客さんに言ってるんですよ(汗) え?まだ14時には余裕があるのになんでダメなんだろう?? ひょっとして麺が売り切れ?? いや、カウンター内側に置いてあるトレイにはまだ麺がいっぱいあります・・・。なんでだろう??
なんだかご主人、入店NGな理由をはっきりと言わずにゴニョゴニョ言うてます。別になにか問題ありそうな客でもない感じだし、なんでだろう?? と思いつつも、なんとかギリギリのタイミングでラーメンにありつける自分の身の幸運に浸っておりました(笑)
そうしたところ、奥さんとおぼしき女性にご主人が入店拒否の理由を小さな声でしゃべっていたので思わず聞き耳を立てたところ・・・ワタシの後の2人のお客さんが入店を拒まれた理由は・・・
食器洗い機が壊れて洗浄済みの丼がなくなった
からだったのでした(ちゅど〜んっ!)おいおい(^_^;) 大丈夫かいな(爆) ってなわけで、なんか微笑ましいエピソードを予想外に垣間見てしまって、一人で妙にウケてしまったのでした(^^)
さて、そんなこんなで出てきたラーメン。見た目としては実に普通のラーメンですね。 というか、徳島ラーメンとしてはスープの色が微妙に白っぽくて小松島系のラーメンっぽい雰囲気があります。でも小松島ラーメンほどに白くもない・・・。ちょうど徳島ラーメンと小松島ラーメンの中間っぽいアピアランスなんですよね。
なるほど、名前からしてもともと二軒屋にあったのだとしたら・・・二軒屋っていうのはちょうど徳島市と小松島市の境目あたりにある町ですからね、なるほど納得したりして(爆)
ホントにそんな理由で徳島ラーメンと小松島ラーメンの中間っぽい感じなのかどうかは分かりませんけども(^_^;) いかにもスタンダードな雰囲気を醸しているこのラーメンに箸を入れたのでした・・・。
麺は細めでいい感じ。ただひとくち目を食べた印象としては、
あ、見た目よりもちょっと薄味かな?
というものだったのですが、、これはたぶんワタシの味覚が4回連続で食べている天一の超濃縮スープによっておかしくなってるせいかもしれない、と思い直したのでした(爆)
それが証拠に、なんどが麺をすすっているうちに、すぐに味覚が慣れてきて、実にいいあんばいのコクを持っていることに気がつきました。濃すぎることもなく、塩辛すぎることもなく、かといって物足りないこともない。まさしく徳島ラーメンの黄金律の線上に位置しているであろう、ベストバランスなラーメンなんですよ(^^)
特に何かの特徴的なものがあるわけでもない、ごく普通の徳島ラーメンなんですけども、この「ごく普通」でウマい徳島ラーメンっていうのはなかなかできそうでできないんですよね(^^) スタンダードでありながら、否、スタンダード路線であるが故に難しいバランスを見事に保っている、という感じなのです。
チャーシューもトロトロに甘辛く、このラーメンもバランスを崩すことなく見事に調和していますね。実に希有なスタンダード徳島ラーメン、、いや、徳島ラーメンと小松島ラーメンのテイストを合わせもつ、グッドバランスラーメンです!(^^)/
このラーメン・・・生まれと育ちが小松島で、現在は職場も住所も徳島市内というワタシには、なんとも相性のいい風味を持っているのかも知れないですね〜(笑) そんなことを考えてしまう奥の深いテイストなのでした(*^_^*)
そして、このラーメンよりもひとあし先に出てきたのがチャーハン。
実はね、このチャーハンが出てきた瞬間、、「あかんっ! これはヤラレタかっ!?」って思ったんです、正直なところ。だってね、見るからにべちゃっとした感じだし、チャーハンのあのパラっとした感じとはほど遠い、失敗作っぽい見本のようなチャーハンに見えたんですもん(苦笑)
あっちゃ〜 やっちまったぁ〜(>_<) と思いつつひとくち目をパクリ。。嗚呼、やっぱりベチョってるよぉ〜 参ったなぁ〜 ・・・ん? でもこれ?? ちょっとウマくない? いやけっこうウマい・・いやいやかなりこれウマいぞ!?(滝汗)
と、みるみるうちにワタシの口中のチャーハンに対する評価は最初のひとくち目が咀嚼されてノドを落ちていくまでの短い時間の間にみるみるいいモノへと変わっていったのです!(^o^)
なんだろこれ? こういうベチョっとした食感と仕上がりなのにこんなにも豊かな味わいがあっておいしいチャーハンってのはワタシは初めてです。だいたいベタついたチャーハンっていうと、おいしくないっていうふうに相場が決まっているモノなんですけどねぇ? これはなんとも不思議な感覚でした。
とにかく確実に言えることは、次にこのにけんや伍長にラーメンを食べに来たときも間違いなくワタシはチャーハンを注文するであろう、っていうことですね(^^)
感激しながらチャーハンを食べてるときに気がついたんですが・・・ワタシよりも少し前に入店してランチを食べていた先客さん。。。50歳ぐらいのサラリーマン風のおじさんだったんですけども、彼が注文して食べていたのは・・・
チャーハンのみ
なんですよ(汗) ラーメン屋にきてラーメンを頼まずにチャーハンだけ食べて帰っていくお客。。。なるほど。。ふっ やはりな(爆)
そうなんですよ、チャーハンを食べることだけを目的に来店する人が存在するほどの味だということです。これはビックリでしたね♪
そんなわけで、あんまり超有名メジャー級というわけではないけれども・・・かなりワタシ的にはストライクゾーンど真ん中! っていう新しいお店を2010年の年末に発見したのでした(^^)
何の変哲もなくウマい、というこの難しいテーマを見事クリアしたこのにけんや伍長のラーメン、、素晴らしいです!(^o^)