
いや〜 めっちゃ久しぶりですね、ラーメンBlogも。なんかね、去年はなんだかラーメンとかマクドだとか、そういった濃いめのメニューをあんまり食べたくない日が続いてたんですよね。とくに去年の後半。なんでしょうねぇ? トシを喰ったせいかなぁ? とか思ってたのですが、ひょっとしてひそかに体調が悪かったのでしょうか? とくに本人に自覚症状はなかったんですけども。
とにかくあんまりガッツリ系な味のモノを食べなくなって、あっさりとした和食ばかりを好んで食べていたような気がするんですけども・・・どういうわけか今年に入ってからはまたマクドだとかラーメンだとかが妙に食べたくてねぇ(笑) 去年も体重が減ることはなかったんですけど、今年はこれ、ヘタしたらまた体重が増えてしまうんではないかと恐れております(汗)
前置きはこれぐらいにして今回のラーメン屋さんですが(^_^;) 今回ご紹介するのはこれまた我が家のご近所さんにあるお店で「徳島ラーメン小紫」というところ。ごく最近になって開店したばかりのお店です(^^)
ネットでちらっと調べてみると、もともとは別の場所で小料理屋をしていたみたいですね。実はこのお店がある場所、つい最近まで別のラーメン屋さんが営業しておりました。で、このお店が閉店して、そのあとお店の造りはそのままで新たに別のラーメン屋さんが入って営業を始めた、という感じですね。
もともとこのエリアはどういうわけかラーメン屋さんは激戦区みたいでして、半径1キロ、いや500mぐらいの間にラーメン屋さんがたて込んでいる場所なんです。もともとは走らなくなった中古のバスを改造して店舗にして営業してた徳島ではけっこう有名なお店「
たいこう」、そしてこれまた老舗で地元では有名どころな「
まきもと食堂」、そしてこれまた別の場所で営業していた老舗有名店が移転してきた「
たかはし」などなど。ほかにもお寿司屋さんなのにラーメンが妙においしいと評判のお店だとか中華の有名店なんかもあったりするんですよ(汗)そこに乱入するようなカタチで激戦区に入ってきたのが小紫の前のお店でして、若いご主人が一念発起して開業した新しいラーメン屋さん、という感じだったのですが・・・老舗の牙城の前にあえなく敗れ去った、ということだったようで(涙)そしてこの遺志を受け継いで(いるのかどうかは全然知りませんけど爆)同じ店舗で営業を始めたこの小紫というお店・・・どういう感じのラーメンなのかな? と開店前から密かに注目していたんです。
先日、オープン記念でチラシが新聞に入ってまして、ラーメンを注文したらチラシ持参者にはごはんがサービスというのに釣られて水曜日の市場休日の日、嫁さんといっしょにランチにお出かけしてきました(^^)
・・ただ、ちょっと・・・いや大いに気になってしまったのがチラシに掲載されていたラーメンの写真。どうやら小紫にはメインとして「黒系スープ」と「白系スープ」というのがあるようなんですが・・・どちらのラーメンも、写真を見る限りにおいては
あんまり美味しそうじゃない(爆)
んですよね(滝汗)なんだか麺はのびてしまってる感じだし、あったかそうな雰囲気もなくて・・・って、たぶん撮影用につくったラーメン、冷めてから撮影しちゃんじゃないか? ってことなんでしょうけども(^_^;) どちらにしてもあんまりおいしくなさそうなラーメンの画像を入れたチラシはかえって逆効果な気もするんですが(苦笑) でもまぁ一度ぐらいはためしに食べてみないとホントに美味しくないのかどうかは分かりませんしね(^_^;) それに今ならご飯タダだし(爆)
そんなわけで嫁さんと店内に入ると・・・お店の外観も内装も以前の別のラーメン屋さんのときとほとんど変わってないように見えます(もちろん看板は架けかわってるんですけど)お店の入口付近には小さな食券の券売機があって、そこであらかじめ注文をするようになってます。これは徳島ラーメンのお店にはけっこう多いパターンです。
店内は白を基調とした明るい雰囲気なんですけど、なんだかラーメン屋さんで白くて明るい店内っていうのは妙に落ち着かないモノがあるのはワタシだけなんでしょうか?(苦笑)でもお昼時だったこともあってか、近所のおばちゃん、背広の外勤営業マン、作業服を着たガテン系の人たちなど、けっこういい感じで店内にはお客さんが入ってましたよ。
今回はとりあえず、二人とも「黒系スープ」のラーメンをオーダーしました。もちろん、無料で付いてくるご飯もオーダー(笑)
店内にはなぜだか「do as infinity」のアルバムがBGMで流れておりました(^_^;) う〜む、こういう雰囲気のラーメン屋さんってのは斬新だ(爆)嫁さんがひそかにチェックしたところによると、店員さんは2人で、二人とも女性だったそうです。 女性が作るラーメン屋さんってのも珍しいですよね。
ほどなくして出てきたラーメン、幸いにしてチラシに出てる写真のように麺がのびてるように縮れたりはしてませんでした(^_^;) ちょっと丼が小振りな気もしたんですが、見た感じはいたってシンプルで普通の徳島ラーメンですね。トッピングに載っているタケノコがちょっと変わってますけども。
さっそく食べ始めたんですが・・・まさしく見た目の通りと言いますか、基本は醤油なんですが、アブラがけっこう強めな印象がありますね。濃い味付けの醤油とんこつ系なのですが、これにアブラがさらにコーティングをしてあるという感じ。トッピングのバラ肉もけっこうしっかりと味付けされていますし。
ただ、麺は細打ちでしっかりとした食感。けっして茹ですぎで伸びてたり柔らかくなりすぎていることもなく、じつにいい感じのアルデンテです(笑)
最初のひと口、ふた口あたりは「これ、アブラが勝ちすぎてないか? なんかコクがある、というよりはギトっとしてるなぁ」と、あんまりいい印象ではなかったんですよ、上直なところ。
でも、その評価はすぐにひっくり返り始めます。食べているウチに、妙にこのギットリさ加減がハマってくるんです(汗)徳島ラーメンでおいしいと言われているお店にだいたい共通しているのは、老舗、新参を問わずに
コクがあるのにキレがある
っていう感じの実に微妙なブレンドのスープ。もちろんお店によっていろいろな風味ではあるんですが、だいたい共通しているのはコクとキレを両立させたスープのテイストなんですよね。でもこのお店のラーメンは違う。明らかに違うんです。
とにかくキレっていうのは微塵もない(爆)コクがあるというのともまた違う、妙に重たい感じのテイスト・・・そう、まさしくコクではなく
「ギットリ」とした風味なんですよ。スープ本来の風味をあつぼったく表面を覆ったようなアブラが覆い隠している、という印象があるにもかかわらず、これがなぜだか妙にウマい。複雑な風味のスープでもなく、どちらかというと醤油味のシンプルな、それでいて濃い味付けのスープなのに、これがこのアブラと合体することで複雑ではない、シンプルな「何か」を引き出しているんですよ(汗)
う〜む、なんだこれは!?(滝汗) たんなる奥行きのないアブラギッシュなスープ、という表面的な印象のウラに
妙にひっかかる旨さを感じてしまうんです(爆)なんだか狐につままれたような気分ですよ(^_^;) なにがそんなにウマいんだ? って自分でも分からないけども、それでも「ウマい」と感じているんですよ。こんな奇妙なおいしさを感じたのは初めてかも知れません。
これは嫁さんも同じような印象を持ったようでして。「醤油が辛いな」というものの、見事に完食。単純においしいラーメンっていうのではないけれども、不思議と食べさせる味だよね、というんです。なるほどさもありなん。実際にこのラーメンを食べたワタシには実によくわかるインプレでした。
しかしほんとになんだろう?? じつに不思議な味でした(^_^;) 今までの徳島ラーメンにはないものがありますね。一体この隠し味ってのはなんだろうか? でもそんな奥深い複雑なモノがありそうには見えないんだけどなぁ?(爆)
なんだか不思議な感覚で、単純に「ウマい徳島ラーメンだ!」とは決して言い切れないんですけども、不思議と食べてしまう・・・そんな魅力があるような、不可思議なラーメンです(爆)
ちなみにワタシはスープまで残さず完食、スープを残していた嫁さんの丼を奪って嫁さんのスープまで飲んでしまいました(ちゅど〜んっ!)
そして脂がキツすぎたりとか味が濃すぎたりするととたんにトイレ直行となってしまうワタシのオナカによる「ろくむしラーメンカロリーバロメータ(爆)」によると、ここのラーメン、実はそんなに濃くないのかも。ワタシはこれだけスープを飲んだのに、あとでオナカはまったく緩くなることはありませんでしたから(^_^;)
これもなんとも不思議です。舌はけっこう濃い味だ、と感じているのに、その実ホントはそれほど濃くはない・・・何から何まで不思議な感覚のラーメン。
ホントに今回だけは食べながら頭の中に「?」がいっぱい浮かんでいました・・・でも食べちゃうんです。ヒトコトで形容するとしたら「おいしいラーメン」ってことになっちゃうんですよね(汗)
ホントに分からんです、今回だけは(^_^;) でもこれだけは確実に言えることがあります。
ワタシはきっとまた食べに行きます
これはたぶん、真実です(^_^;)