
いや〜 やっぱりトシを取ると新しいことにチャレンジするのが怖くなるというか、よく知ってるもの、従来通りのものごとにどうしても気持ちが流れてしまうというか、変化を拒むようになってしまうというか・・・いけませんよね(^_^;)
やはりいくつになってもチャレンジ精神を忘れてはいかんのです!
・・・と、何のことかといいますと、ラーメンでございます(笑)いえね、ワタシのこのBlogのカテゴリのひとつに「ラーメン探検」っていうのがあるんですが、これを最後にアップしたのが去年の6月13日。
なんとまぁ奇しくもちょうど1年前のことだったんですね(汗)
すでに60以上もエントリを書いてますけども、1年も間があいてしまったことはなかったですよ(^_^;) それぐらい、新たなラーメンを探してチャレンジしてみようっていう気持ちが薄れてしまい、よく知ってるお気に入りのラーメン屋さんばかりにここ1年の間は行っていた、ってことですね・・・まぁラーメンじたいを食べる回数も減っているのは確かなのですが。
さて、毎度のコトながら前置きが長くなりました。
今回ご紹介するお店は新店でもなんでもありません、むかーしからあると思われる、有名店でもないごく普通のラーメン屋さん。いわゆる「地元の人たちだけが知る、オラが街のラーメン屋」っていう感じのお店です。
名前を
久豊といいます。ここに古いラーメン屋さんがあるっていうのは昔からずっと知ってました。比較的自宅の近くでもありますし、お出かけするときにけっこうこのお店の前を通ることも多く、気にはなっていたのです。
しかし、あまりにも当たり前過ぎるその店構えと、ちょっと入りにくい場所にあるということもあり、今までずっとスルーし続けてきたお店だったのです。
お店の外観は・・・正面に古びた引き戸があり、お店のカンバンは赤いビニール地のシートが屋根部分に付いているっていう、よくあるラーメン屋さんの外観なわけです(^_^;) ホントに特徴がないのが特徴っていうべき、ステレオタイプな
「昭和のラーメン屋さん」なのです。
実はこのお店の真正面、道路を挟んだ向かい側には新しい構えのラーメン屋さんがあります。店構えからしていかにも若い人が切り盛りしていそうな、そんな元気のあるお店なのですが・・・そんな向かいのライバル店を気にしてるのかいないのか、まったく意に介さず我が道を行く、という雰囲気。
実は今日、「お昼は何にしようかな〜」などと考えながらこの向かい合う2軒のラーメン屋さんの前を通ったとき、よし、今日はラーメンだ! と決めたのはよかったのですが、さてじゃぁこの2軒のラーメン屋さんのどっちに入ろう? って悩んだんですよね(^_^;)
用事を済ませてこのラーメン屋さんの前までくると・・新しい方のラーメン屋さんはあろうことかシャッターを下ろし始めてるんです(汗)まだ13時前だというのに・・まさか売り切れたのか? いや〜そんなことはないと思うけど・・まぁ何はともあれ、お店を閉めているのならしょうがありません、その時点でワタシの今日のランチはこの昭和ちっくなラーメン屋さんに自動的に決定したのです。
さて、初めて入るラーメン屋さんっていうのはやはり緊張するものですよね(^_^;)
がたつきのある古いアルミ製の引き戸をガラガラと開けて店内に入ると・・・いらっしゃーい と店の奥のおばちゃんが声をかけてくれました。どうやらこのおばちゃんが1人でこのお店を切り盛りしているようです。
他には警備員っぽい姿の制服を着たおばちゃんのお客さんと、おっちゃんな風情のお客さん。先客は二人です。
店内も外観にそぐわず、きわめてオードドックスで奇をらったところのない「ラーメン屋さんのお手本」のような造りです。
天井すれすれの高い場所、壁と壁の交わる隅の隅という感じの位置に台を取り付けて乗せられている小さなテレビ。BGMはナシ。壁にはメニュー書きの銘板はかけてある、という感じ。皆さんの脳裏にも容易にイメージできる、ラーメン屋さんの風情がそこにはありました。
安っぽい木のテーブルの上には氷水の入ったピッチャーと伏せられたコップ。どうやら水はセルフサービスのようです。壁のメニューを確認すると、ラーメンの並と大、、これが基本で、あとはそれぞれに味たま入りと肉大盛りがあります。そしてなぜか味噌ラーメンも。それ以外にはごはんの大小とビールのみ。
メニューはこれで全てです(^^) うむ、こういうところまで実にきわめてオードドックス。
とりあえず初めてですし、ラーメンの並500円とごはん小100円を注文します。
数分して出てきたラーメン・・・これがまた!
This is 徳島ラーメン the basic !!
と思わず叫んでしまいたくなるぐらいにシンプルなラーメンです(^^)
いっしょに運ばれてきたご飯とお漬け物、これまた!(^o^) 着色料バリバリの真っ黄色なたくあん(笑)と、キュウリの漬け物! これは妙に嬉しかったりしますね。
イマドキふうでちょっと洒落た感じのするラーメンコショウなんてのではなく、ごく普通の細かい粉末状の真っ白いコショウをパサパサとふりかけて、いざ! いっただっきまーっす!(^^)/
イマドキのヌーベルバーグな特濃スープの徳島ラーメンが幅をきかせるご時世にあって、このあっさりとした感じのさらりとしたスープは決して流行りの味ではないけれど、とっても安心して食べることのできる懐かしい味ですね(*^_^*) ワタシ、こういう味は
ハッキリ言って大好きです!(^^)/(^^)/(^^)/
ホントになんていうんだろう、よし、今日はがっつりとラーメン喰うぞ!! ってな感じで並んで食べる人気店の徳島ラーメンではなく、あ〜今日は何食べるかね〜 ラーメンでいいかな、うん、ラーメンにしとくか。みたいな感じでふらっと食べる、普段使いのラーメン屋さんの味、っていう感じなのですよ(爆)
でもね、普段使いのラーメンだからこそ、おいしくもないのに食べにいったりはしないわけで。 決して派手な旨さじゃないけれど、安心していつでも食べられる定番の風味っていうのが実はとっても難しいのではないかと思うんですよね。
そういう意味ではこの久豊のラーメン、まさしくそういう
「普段使いのラーメン屋さん」なのですね(^^) わざわざネットで評判を聞きつけて遠くから行列に並んで食べに行くようなものでは決してなく、単に自分の行動エリアの中にあってふらっと立ち寄れる、そして行列があったりすることは決してない、かといってマズいわけではなく、どちらかというとけっこうオイシイという・・地元の人だけが知っている隠れた名店。。こういうのってなんかいいじゃないですか!(^^)/
今日はとってもいいラーメン屋さんを久しぶりに見つけたな〜っていう気がして、とっても気分がいいです。まだこの久豊の向かいにある新しい造りのラーメン屋さんには入ったことがないんですけども、これは断言しちゃってもいいかな? 絶対にこの新しいラーメン屋さんよりもこっちの久豊のラーメンの方がウマいハズです。少なくとも、ワタシが両方のラーメンを食べ比べたとして、どちらを気に入るかと問われれば、間違いなくこの久豊のほうでしょうね。まだ向かいのラーメン屋さんのラーメンは食べていないですけども、これはおそらく9割は間違いないと思います。店構えを見るだけでそこまで分かっちゃうような気がします(^^)
さてさて、今回はなにやらワタシのラーメン道のめんどくさい講釈ばかりになってしまいましたが、あらためてこの久豊のラーメンについてちょっとだけ。
見た目は画像の通り、きわめてオーソドックスな徳島ラーメンです。徳島ラーメンにも、黒っぽいスープから白っぽいスープまでかなりバリエーションがあるんですが、このお店のラーメンはちょうどその中間。茶色いスープですね。昔ながらの徳島ラーメンの基本的なスタイルに近いかと。
そして麺はやや細めで茹で方はやや硬め。しっかりとコシがあってのどごしがさわやかな感じの麺です。これが濃くもなく薄くもない、じつにいい感じのスープにいい具合に絡んできて、実にオイシイ!
このね、「濃くもなく、薄くもないスープ」っていうのがね、これでなかなか難しいのです。麺とスープの組み合わせもけっこう難しくて、スープだけを飲むと実にコクがあっておいしいな、って思っても、これがなぜだか麺にからみにくくて、麺を食べても味気ないっていうようなパターンもけっこうあるんです。かとおもったら、ここのラーメンのように、スープ単体ではちょっとあっさりめかな? って思えても、これが実にいい感じに麺に絡んできて、麺をすするのが楽しくて仕方がないっていうぐらいに絶用なハーモニーを奏でるラーメンもあるんです。ホントにラーメンっていうのは麺とスープ、どちらか一方が主張しすぎてもいけないんだなぁ って思いますね。
ここ久豊のスープ、ややあっさりめかな? と書きましたが、これはあくまでイマ風の特濃な徳島ラーメンと比較してのこと。スープだけ飲んでものどごしがさわやかで後腐れがなく、かといって薄味なのかというとしっかりとコクがあって豊かな風味もある。とっても高バランスなスープだと思います。
ワタシは特濃徳島ラーメンや天下一品のラーメンも大好きなのですが、その一方でこういったきわめてオードドックスなタイプの徳島ラーメンも大好きなんです。こういうラーメンって、ワタシが小さな頃からずっと食べてきた、地元のラーメン屋さんの味に近いんですよね。自らのラーメン原体験が呼び覚まされるとでもいいましょうか。 記憶に焼き付いている、インプリンティングされている味なのでしょうね(笑)
惜しむらくは、ご飯と組み合わせるにはラーメン自体にパンチがないというか・・・いや違うな、ラーメンだけですでにキレイに完結してしまっていて、ご飯のつけいる余地が残ってないんですね、これ。
特濃タイプの徳島ラーメンだと、ラーメンだけ食べているといかんせん濃すぎて、ご飯がどうしてもほしくなってしまうんです。つまり
「ラーメンはおかず」状態なんですね。 この久豊のラーメンは、麺とスープ、そして限られたアイテム数のトッピングの面々がひとつのメニューとしてこれで完全に完成形になっているんですよ。なので、ご飯がつけいる余地がない。ラーメンはおかずではなく、完全に主食であり、これだけで完結しているというわけなんですね。
今回はホントに、このご飯は余分でしたね。ってなわけで、いつもならラーメンをすすりながらご飯を食べるワタシ、今回だけはラーメンとは完全に分けて、ご飯は漬け物でいただいちゃいました(^_^;)
そして、最後になるとスープの味に飽きてしまうようなラーメンも多い中で、このラーメンのスープは最後まで飽きさせることなく、最後の一滴まで飲みたくなっちゃいますね〜♪ これはまさしく、ウマいラーメンの証! 今回もしっかりと全部スープは飲んでしまいました。
そして特筆すべきは・・・スープまで全部平らげても、このワタシが
まったくオナカが痛くならない!(^^)/
これはまさしく、この久豊のラーメンがとっても優しい昔ながらの風味であることのなによりの証拠ですね(^^)/ワタシは濃い味の徳島ラーメンや天下一品といった、めっちゃ濃いラーメンをがっつりと食べるのも大好きなのですが、こういう濃いラーメンは食べるとワタシ、すぐにお腹を壊してしまうんですね(^_^;) 特に天一の場合は最近だと、食べてるときからオナカがギュルギュル言い出す始末(ちゅど〜んっ!) 帰宅したら数度は必ずトイレにお世話になるんですよね(^_^;) それでもガマンできずに食べにいってしまうわけなのですが(笑)
でもこの久豊のラーメンはそんなことはありませんでした。きわめてオナカの調子も完調デス♪
こんなにもやさしく、そしてオイシイ・・・いいじゃないですか!(^^) 癒やし系ラーメンの最右翼として、これからはこのお店にも何度となく通うことになりそうな予感大です!
ってなわけで、今回はホントにココロから
ごちそうさまでした(^^)/
ではまた!