
それは2年前の台風の接近する蒸し暑い初夏の雨の日のことでした。会社で仕事もひと段落し、ぼーっと休憩をしていたとき、急に嫁さんからのケータイ着信。
事故をした。クルマが動かんからとりあえず来て
という内容でした(汗)とりあえず誰も怪我はしてないみたいなので、まずは安心し、現場の場所を聞いてそこに向かうことにしました。
現場は我が家の近所で、いつも通る国道でした。
嫁さんは事故のショックで興奮してるというか動転しているような感じで、電話では状況が良く伝わってこなかったのですが、どうも
国道を走っていたら急に軽自動車が飛び出してきてぶつかった。ブレーキかけるヒマもなかった。
という状態だったらしい。話の内容からして関連車両は嫁さんの乗るモビリオと、軽自動車が一台の合計二台だと思われたのですが。。。
現場に着くと、まずは嫁さんのモビリオが目に入りました。あっちゃ~ 右のフロントから右サイドがけっこう派手にダメージ受けてますな(T_T) 家族に怪我がないと分かると、やっぱり車の損傷が気になっちゃいますもんね。
で、モビリオを確認したあと、周囲を見渡すと確かに軽自動車が一台、モビリオの後ろに停車しており、こちらもダメージが確認できました。
でも。。。。不思議なことに対向車線脇に側面をグチャグチャに波打たせたクレスタが一台ハザードを出して停車しているんですよ(爆)
はて?? 関係車両は2台とちゃうの??(滝汗)
警察はすでに呼んでいるとのことだったので、まずはモビリオの損傷をチェック。モビリオに近づくと、助手席のチャイルドシートと2列目シートの片方のチャイルドシートに双子たちが座っておりました。確かに怪我とかそういうのはない様子。まずはひと安心です。
蒸し暑いからエンジンかけーや、と嫁さんに言うと、エンジンがかからん、という。。どれどれ?とキーを捻るとスターターはちゃんと回るものの、歪んだエンジンルームのどこかがエンジンの回転部分に干渉しているらしく、ギャギャギャっ! ととんでもない音がして、これはとてもじゃないけどエンジンを回せる状態ではないことがすぐに分かりました。
警察を待つ間、聞いた話の内容は以下のとおりでした。
嫁の乗るモビリオは、保育園に双子たちを迎えに行き、二人を乗せて長男のいる幼稚園に向け、国道を南進していた。
北進する車線はやや渋滞しており、事故の現場となった国道の北行き車線にはバス停があり、事故当時はバスがお客さんの乗降をするために停車していた。バスがバス停で停車したので、片側1車線のこの国道では後続のクルマはバスを迂回して進むことができず、バスの発車をずらっと列をなして待っている状況だった。
バス停の後ろ、国道沿いには銀行の駐車場が国道に面しており、銀行駐車場の出入り口には停車中のバスが被さっている状態だった。 被害車両であるクレスタは、停車中のバスのすぐ後ろで、バスの発車を待っていた。
ほどなくしてお客の乗降を終えたバスはバス停より発車。後続のクレスタもこれに続こうとしたが、バスが出発して出口のあいた銀行の駐車場から国道に出たそうにしている軽自動車を確認。自分がまだ停車中で動き出していない状態だったので、先に行きなさい、という感じで停車したまま、軽自動車に先を譲った。
バスが発車した直後、バスの後ろと後続のクレスタの間に鼻先をねじ込んだこの軽自動車、道を譲られたことからかなり慌てたらしい「早く合流せんと・・・」ということで気が焦ったようだった、とのこと(クレスタのドライバーの談話)
ところがこの軽自動車、北進する車線に入るのかと思いきやそうではなく、北進車線をまたぎ、南進する車線に合流したかったのだった。しかしバスが発車した直後でこの軽自動車の左の視界はバスの影となりほぼゼロの状態。にもかかわらずこの軽自動車は左の確認をすることなく勢いよく南進車線に合流しようとした。。。
もうお分かりでしょうが、この合流しようとしたとき、うちの嫁さんのモビリオがそこにいた、というわけです。モビリオ側から見ると、まさしくバスの影からいきなり軽自動車が自分の前方飛び出してきた、という状況で、おそらく時速40キロ~50キロ程度で走行していたモビリオはブレーキをかける時間すらなく、ほぼノーブレーキで軽自動車の左フロントに自分の右フロントをぶつけるカタチで衝突。
軽自動車は左フロントに左直角方向からの強い衝撃を受けたことにより、右リアタイヤを軸として右回りに90度回転するようなカタチではね飛ばされ、この軽自動車を先に行かせるために停車中だったクレスタの側面に自分の側面をきれいに重ねるようなカタチで衝突。
状態としては、クレスタの右側面全体に、軽自動車の右側面全体が貼り付くようなカタチで止まった。
文字で書くと分かりにくいんですけども、まぁありがちなサンキュー事故の一種ですね。 モビリオに側方からブチ当てられた軽量級の軽自動車はあえなく吹っ飛び、なんの罪もない、というか善意で軽自動車を先に行かせてあげたクレスタの側面をきれいにベコベコに潰してしまうという状態になってしまったわけです(爆)
モビリオは右フロントを中心にダメージを受け、写真のような状態でした(号泣) バンパーも外れており、インナーフェンダーがタイヤに食い込んでいるので自走もできません。というかエンジンもかけられない状態でしたしね。。
それでもキャビンの変形はなく、イマドキの衝突安全ボディの頑丈さを実感しちゃいましたね(^_^;)
よく見ると分かるのですが、90度はね飛ばした軽自動車の左側面に、モビリオの右側面全体が擦りつけられたので、右側面は全体的に凹んでしまっています。
つまり事故直後には、北を向いたクレスタ、中央線付近に南を向いた軽自動車、その真横には同じく南を向いたモビリオがキレイに側面を寄り添うようにして、3台が並んでいたようです(^_^;)見事に対向2車線を塞ぐように(ちゅど~んっ!)
しばらくして現場に到着した警官を中心に、当事者たちに状況の聞き取りが始まったのですが・・・この軽自動車を運転していたおばちゃんドライバー、気が動転したままあたふたするばかりで、すっかり意識がどっか逝っちゃってます(滝汗)
ひたすら「いや、あの、あの白いクルマが突っ込んできて・・・私は悪くないのに・・」
みたいなことを言っておりました。
状況から見て、どう考えても軽自動車がバスが居るのに横の確認をせずに車線に飛び出したのが原因としか思えないので、おいおい何を言うねん!と、私が文句を言おうとした瞬間、クレスタのドライバーがキレました(滝汗)
何を寝ぼけとんじゃ! どない見てもアンタが悪いやんか!
周りを全然確認せんと道路に飛び出したんはアンタじゃ!
ワシもあの白いクルマの奥さんもええメーワクやんか!!
あれま~ 全部言っちゃったよ~(汗)って感じで聞いてたんですが、思いっきり咬み込まれたこのおばちゃん、警官のほうに助けを求めるようなまなざしを投げるのですが・・・
なんとまぁこの警官にまで
なぁおばさん、この状況ではどう見てもアンタが悪いで。
と、冷静に言われてしまう始末(核爆) 普通、事故現場で警官は事情聴取するだけで、誰が悪いとかいう判断は口にしないハズなんですけどねぇ(苦笑)思わず言ってしまうぐらいにオバチャンの逃げの態度が許せなかった様子(^_^;)
そらもうそんなふうに言われてしまったらオバチャンはすっかり立つ瀬がありません(涙) もう黙り込んでしまいましたわよ。。
そんなこんなで聞き取りも終わり、あとは当事者どうしで話するなり保険会社に連絡するなりしてね、と言い残して警官は去っていきました。
当然ですけども、それぞれの連絡先を交換することになり、住所や名前を交換することに。
その段階になって、軽自動車のオバチャンのところには、娘さんとおぼしき女性が駆けつけてきました。かわいそうにこのオバチャン、娘さんにも「おかーちゃんなにしとるん!!」とか思いっきり怒られてました(^_^;)
で、住所とか連絡先、名前なんかをオバチャンの代わりに、この娘さん(といっても私と同い年ぐらいの女性でした)に名前を告げたところ・・・
え? あの、ひょっとして、徳島中央市場にお勤めではないですか??
と言うじゃないですか。 はい、そうですけど。。。と答えると。。。
あの、いつもお世話になっております、●●の妹です。こちらは●●の母親です(ちゅど~んっ!)
なんとまぁ このオバチャンは私の職場での取引先(どちらかというと、こっちがお客さんになる立場)の従業員のお母さんだったのでした(どっか~んっ!) もちろんこの●●さんっていうのは私もよく知ってる人なんですよね(汗)
はぁ~ 確かに彼も近所に住んでるとは言ってたけど・・・まさかその
おかーちゃんと自分の嫁が出会い頭に事故するとは思わなんだったすよ(滝汗)
というわけで、なんとも世間は狭いよなぁ~ というお話でした(なげーよっ!!!)
あ、そうそう(^_^;)
このときのダメージを負ったモビリオくんですが、当たりどころが右に偏っていたためにエアバッグは展開せず、修理工場での修理ということになりました。保険会社の折衝の結果、過失割合は1:9 すなわち実質的には飛び出してきた軽自動車のおばちゃんが一方的に悪い、ということになったようです(^_^;) まあそらそうだわな(苦笑)
修理費用は約50万円かかり、修理したあとでも右側のスライドドアがハズレかかったりとかいろいろとしばらくは不具合がありましたけども、今ではそのへんの不具合も修理してくれて、すっかり元気になりました(^^)/
ホント、あんだけ派手に潰れててもキレイに直っちゃうもんですね、クルマって。
あとからディーラーさんで聞いた話ですけど、エアバッグの付いているクルマって、エアバッグが展開するような衝撃のあった事故の場合、クルマは全損の扱いにできるそうですよ(苦笑)
今回、モビリオのエアバッグがもしも開いていたら・・・今は別のクルマに乗ってたかも知れないですね(^_^;)
そうそう、時速40キロ以上の速度で衝突したにもかかわらず、嫁さんにも双子の子供達にも身体的な被害はなにもありませんでした。
これは不幸中の幸いでした。全員がシートベルト&チャイルドシートをきちんと装着していたことがよかったようです。
もしも子供達がシートベルトをせず、車内で遊んでいたとしたら・・・そう思うと怖いですね(滝汗)ほんと、シートベルトやチャイルドシートはきちんと装着しましょう(^^;)