
今回の「ラーメン探検シリーズ」は、西新浜町に最近オープンした「大孫(だいそん)」というお店です。
まだオープンして2ヶ月も経ってないんじゃないかなぁ?っていうぐらいに新しいお店でして、タウン情報誌なんかでもよく名前を見かけます。まぁタウン情報誌の記事っていうのはほとんど宣伝みたいなもんですから悪いことは書かれてないですけどね(苦笑)
けっこう人気があるみたいで、いつも駐車場は「満車」とまではいかないまでも、ほとんど埋まっている、っていう状態のことが多いですね。
先日のアライメント調整の日、お友達とSABで待ち合わせをしてこのラーメン屋を襲撃してみました(笑)
このお店、看板におおきく「大孫」と書かれてて、その脇にはラーメンの写真がででーん! と描かれているんです。
なのでどんなラーメンが出てくるのかはお店に入らなくても、情報誌を読まなくても通りかかったら一目瞭然(爆)
情報誌によると、「病みつきになる味」とあります。お店の看板にも「徳島ラーメン」とか「病みつきになる」とか「あっさりスープ」なんていう文字が躍ります。
え?
あっさりスープの徳島ラーメン? なんか違和感のある取り合わせだなぁ?
という感じがするんですが。看板の写真でも、よくある「醤油豚骨系」の白っぽいスープではなく、黒っぽい醤油系のような感じ。
確かにそういう系統の徳島ラーメンもあります。というか、白っぽい醤油豚骨系の徳島ラーメンが最近は幅をきかせていますが、徳島市内にある「昔からの老舗」には、こういった黒っぽいスープのお店が多いのもまた事実。
最近の流行は白っぽいスープなんですが、昔からの「オリジナル徳島ラーメン」のファンも多いんですよね。
たしかに白っぽい醤油豚骨系の徳島ラーメンと比べると、あっさり系なのかもしれないですが、他のエリアにあるような「あっさり系」をイメージすると、全然違いますよ(笑)
さて、駐車場に唯一空いていたスペースにクルマを入れると、なんと店の外に二組ほどの行列が(滝汗) へえ~ 並んで待ってる人がいるよぉ~(汗) けっこう人気があるみたいです。
お店に行ったのが土曜日の20時前だったので、たしかに混んでいる時間帯ではありますが。
ちなみにこの時、通り過ぎてきた近所の「ラーメン東大 沖浜店」には長蛇の列ができておりました(^_^;) 駐車場はもちろん満杯で、通りにまでクルマが溢れておりました(滝汗)
さて、店内でメニューを確認すると・・・なんとこのお店、チャーシューが選べるんですよ(汗)
豚バラ肉のラーメンと、チャーシューのラーメンの両方があるんです(滝汗)普通は徳島ラーメンっていうと「豚バラ肉派」と「チャーシュー派」があって、どちらも相容れないものだとばかり思っていたのですが・・・どちらでも頼むことができるっていうのは・・・いいことなのか、それとも悪いことなのか?(^_^;)
どちらが好きな人でも安心して食べることができますが、逆にどちらもOKってのはポリシーがないっていうかこだわりがないっていうか・・。
私はどっちも好きなんですけどね~ おいしければ。
今回は「肉入り 大」を頼んでみました。それと、おかわり自由の「ごはん」を。
肉入り大は650円、ごはんは150円です。
ちなみに店内は明るくて清潔。まぁまだオープンして間もないお店ですしね。店員さんは全員若い人で、BGMは
ラップ系(^_^;)
こりゃたしかに「新しいお店」ですね。。
それから、このお店も東大と同じく「生玉子サービス」でした。いちおう、生玉子も試してみようと思ったので、とりあえず一個スタンバイ。
ほどなくしてラーメンがやってきました。確かに看板とおなじ、黒っぽいスープのラーメンです。麺は見たところタマゴ麺系のちぢれ麺。こういう黒いラーメンの徳島でも代表格というと、「徳島を代表するラーメン屋」として有名な「いのたに」がまさしくこういう感じのアピアランスなんですよね。
店の外で待っているときに、換気扇から流れてくる匂いも、まさしくいのたに風でしたので、箸を付ける前から、なんとなく味のイメージはできてました。
で、コショウを振ってまずひとくち。
うん、やっぱり想像通りの味ですわ(^_^;) 確かにおいしいですね。うん、おいしい。
ただどうなんでしょ? ここのところはガツン系の醤油豚骨系徳島ラーメンばかりを食べていたので、なんとなーく物足りない、っていう感覚があったりします(苦笑)
ガツン系でもなく、たしかにそういう意味ではあっさりしている、と言えないこともないんですが・・・味はしっかりと濃い方だと思うんですけどね。
バラ肉は文句なしにおいしいですね~ これだけで十分にごはんのおかずになりますわ。
お友達が注文していたチャーシュー麺の方のチャーシューも少し分けてもらったのですが、こちらもなかなかいい味!
柔らかくてとろけそうな感じはなかなか徳島のラーメン店では味わうことのできない素晴らしいものでしたね(^^)
麺は細すぎず、太すぎず、硬くも柔らかくもない。なんというか、悪くはないんですけども「特徴がない」というか。。インパクトに欠けるんですよ。
悪くはないんだけどな~ この店ならではのキャラクターを感じないっていうか。
スープもしかり。たしかに美味しいんだけども強烈なキャラクターがないというか、全体的にはきれいにまとまってるんだけども、「これが大孫のラーメンだ!」って訴えかけてくる気迫がないんですね。
そつなくまとまった徳島ラーメンではあるんですけどね~。
「ここじゃなきゃ!」っていうインパクトはありません。チャーシューでもバラ肉でもOKっていうところからしても、なんだかポリシーや信念が感じられず、八方美人的っていうか、今の徳島ラーメンブームに乗っかって、徳島ラーメンを研究して「最大公約数的な、
ダレにでも受け入れられるラーメンを作ってみました」っていう感じがするんです。
だから「うおっ!?」と訴えかけてくるモノが感じられないのかな、と。
なんせ食べている途中で痛感したんですよね、上記のようなことを。というのは、
食べている最中に飽きてしまった
んですね(苦笑)おいしいんですけどね、なんか半分も食べないうちに味に飽きが来てしまったんですよ(>_<) なんか丼と向かい合う気合いがそがれてしまったというか、最後まで「うまいな~」っていう感動が続かないんです。
そのために生玉子で味にアクセント、っていうことかな、なんて勘ぐったりしたんですが・・・お友達がまず、スケープゴートとなって生玉子を投入したんですが・・・不可思議な現象が起きたようです。なんと、卵を入れたら
味が薄くなった
んだそうです(滝汗)
普通なら生玉子を投入することでまろやかさやコクが加わるモノなのですが。。。これが「明らかに失敗した~」と言わしめるほどに悪化した味ってのは。。。(滝汗)
さすがにコレには恐れおののいて、私は結局最後まで卵は入れずじまいでした(苦笑)
結局、大を頼んだんですが、最後の方は惰性で食べてしまってましたね。
何度もいいますが、
美味しくないわけではないんです。はい。
これ、徳島ラーメンってどういう感じなの? っていう初心者にはちょうどいいのかもしれないんですけどね、入門用として。
まさしく徳島ラーメンの基本形だと思いますので。
ただ、いろんな徳島ラーメンを食べている人からしたら、やっぱり「物足りない」ってことになってしまうんじゃないかなぁ? と。
おいしいんだけど、特徴がない。
ただ、私が思うにラーメン食べるのに初心者も玄人もないでしょうからねぇ おいしいものを美味しく食べたい、っていうのがダレにも共通する願いだと思いますので、こういう味もアリなんだろう、とは思いますけどね。
ただ、いろんなところを食べ歩いているようなコアな徳島ラーメンファンには、ちょっとお勧めはしないかな、と(^_^;)
総合評価としては、やっぱりラーメンのコンセプト通り「平均点」ってことで70点ぐらいかな?(^_^;)