
まだ
会社のオフィシャルブログのほうでは未公開なのですが・・・このたび、またしても新しくトラックを買うことになりまして(^^)/
それも、
大型25トン車を追加配備なんですよね~ やっと2台の金食い虫の大型25トン車二台の償却が終わったところなのに、またしても新たな金食い虫の出現ってわけなのですが・・・これも仕事がそんだけ増えて、今の体制では間に合わないからの増車なわけですから、前向きにとらえてがんばって走ってもらうことにしましょう(苦笑)
さてさて、そんなわけで我が社にやってくる予定の大型25トン活魚水槽トラック、このカタログの車種になります。日野自動車の最新型大型トラックである、
プロフィア
っていう名前らしいです。トラックの場合はシャシー(キャビンとフレーム)を購入して、荷台に用途に応じた荷室をあとから取り付ける、というカタチで購入するようになるんですよね。
このへんが普通の乗用車とは違うところです。
現在は日野のディーラーさんから、トラック用活魚水槽を製造するメーカーさんにまっさらなトラックが搬送されていて、そこで水槽の架装作業が進んでいるところです(^^)
乗用車と違うと言えば、こういった大型トラックの諸元って、普段見慣れている乗用車のものとはほんっっとに全然違うモノなんですね~(汗)
今回、画像のカタログをパラパラとめくってみたのですが・・・驚きの連続ですよ(^^)
まず、その重量ですが、荷台に何も乗っていないスの状態、つまりエンジンにキャビンとフレームが付いているだけの状態で
重さは9トンあります(爆)
そして、エンジンは・・・どれぐらいの排気量があると思います? 私は想像もつかなかったのですが・・・なんと!
13000cc!!
はい、1300ccじゃないですよ、その10台分、いちまんさんぜんしーしーです(核爆)
そしてこの13000ccのエンジンは・・・
インタークーラーターボ
コモンレールディーゼルエンジン
なんですよね。
ターボですよ~(^^)/ 最近はエンジンをコンパクトにして、ターボを装着した方がトルクも増してかえって省燃費だということらしいです。最近のトラックのエンジンのトレンドは、「小型のエンジンをターボで過給して燃費を稼ぐ」というものなんです。排気量を小さめにしてエンジンを軽量コンパクトにすることで車自体を軽くし、小型のレスポンスのいいターボで低速域から過給してトルクを出すことで、かえって燃費が良くなるっていうんですから、少なくともトラックのカテゴリーの中ではターボは「パワーはあるけど燃費が悪い」というものではなく、「燃費のためにターボを付ける」というものなんです。
そして注目の最大出力は・・・
380馬力
意外と控えめな気がしません? もちろん絶対的な出力として乗用車の感覚で考えたらかなりの大出力ですけども、意外にも35GT-Rよりもパワーはないんです(爆)GRBろくむし号でも吸排気+ブーストアップ仕様にすれば、これぐらいのパワーは出そうですし(^_^;)
13000ccのターボエンジンから絞り出される出力としてはかなり控えめな気がしてしまいます。
となれば、必然的に注目したくなるのはその最大トルク。
どれぐらいあると思います?(^^)
なんと・・・
220kg・m
もあるんです(ちゅど~んっ!)こりゃスゴい! やっぱりあれだけの大きくて重たいボディを動かすためには、パワーよりもトルクなんですね~。
そしてそのトルク曲線は、今まで見たことがないような不思議なものです。
普通の乗用車用のエンジンのトルクカーブをまるっきり左右逆に対称にしたようなカタチ。
つまり、低速域・・・具体的には1000回転~1200回転あたりでいきなり最大トルクが出て、そこからは回転が上がるにつれて徐々にトルクはなだらかに落ちていく・・・という特性のエンジンなんですよ(汗)
やはり重たい荷物を積んで発進・停止を繰り返す、重たい荷物を積んで発進をするときに最大トルクが発生するようにチューニングされているエンジンなんですね~(^^)
そしてもちろん、タイヤの数は乗用車のように4輪ではなくて全部で10輪。後輪は自動車高調整機能付きのエアサスペンションです。もちろん前輪もエアサスにすることもできるのですが、全輪エアサスはかなり高価なので、今回はちょいとケチって水槽の載る後輪のみエアサスとしました。
エアサスは乗り心地の改善に大きく影響するのはご存じの通りですけども、トラックの場合の乗り心地っていうのは、ニンゲンではなくて「積み荷」に対してが一番重要(^_^;) 特に活魚水槽のように水を張って走る、そしてその水の中には生きた魚が泳いでいる、なんていう積み荷の場合には極力サカナにストレスを加えないためにも、乗り心地っていうのはとっても重要なんですよね。
つまりうちのトラックでは、ニンゲン様よりもオサカナ様のほうが優遇されているってわけです(^_^;)
まぁその代わり、といってはなんですが(苦笑) ニンゲン様の座るドライバーズシートにはエアサスが付いてたりします(核爆)このシート、初めて座ったときにはビックリしましたよ(滝汗)座ったらいきなり「ぷしゅ~」とかいって座面が徐々に沈みこんでいくんですもん(どっか~んっ!)
レカロとはまるで違った考え方で、座面をエアサスで浮かすことで極力振動を減らし、疲労を少なくしようっていうのがトラック用のシートのようです。
さらに驚きは続きます。
ミッションですけども、最近のトラックには乗用車と同じく、
ATが設定されているんですよ。
うちにある前のモデルの日野大型トラックの場合、二台ともMTなんですが、ミッションは
7段変速。
それに対して、今回購入するAT仕様の新型はというと・・・
12段自動変速
なんだそうな(ちゅど~んっ!)じゅうにだんっ!って(爆) 自転車じゃないんだから(どっか~んっ!)って感じなんですけども。
もちろん、トルクコンバーターを使ったATではなくて、基本はマニュアルで、これをコンピューター制御でクラッチやギアをECUがコントロールする方式の「オートマチックMT」(?)とでもいうべきものですね。
ランエボのSSTやVWのDSGといった、デュアルクラッチATと似たような構造なのかなぁ?
そしてこれがまた面白いことに、
ATのほうが燃費がよい
んだそうですよ(^_^;) トラックの場合はどうしても発進の時にパワーが必要ですから、ドライバーは吹かし気味でエンジンの回転を上げて走ることが多く、それゆえどうしても燃費的には不利なんだそうですけども、ATだと最適な制御で必要以上にはエンジンを吹かさないので、常に必要にして十分な回転数、燃焼の噴射をしてくれるから、結果的に燃費がかなりよくなるんだそうです。
乗用車のATだと、アクセルをめいっぱい踏み込んだらキックダウンして回転は上がりますけど、大型トラックの場合にはそれもないそうで、常に「最適な回転数を維持して回転の上昇は極力抑える」といった制御をするみたいで。
なので、MTに慣れたトラッカーからは「かったるく感じる」と不評らしいんですけども、実際にはそんなに加速が変わるわけでもなく、燃費もいいから時代の流れはやはりATなんだそうな(^_^;)
そして・・・我々からしたら我慢ならないことなんですけども・・・
今のトラックってね、スピードリミッターが装着されてるわけですが、そのリミッターっていうのが・・
時速90キロ
なんですよ(号泣) 380馬力のエンジンだろうと、トルクが220キロだろうと、いくら踏み込んでも大型トラックっていうのは時速90キロ以上は出ないのです(核爆)
まぁたしかに、高速道路でも大型車の速度制限は時速80キロですからね、これでも制限速度プラス10キロの余裕というわけです(^_^;) でも速度制限100キロで、リミッター作動が180キロの乗用車とはえらく違いますよね(苦笑)
実際、これはかなりかったるいらしいですね~(苦笑)高速に乗ったらとりあえずアクセルはベタ踏みするしかないんだけど、それでも90キロしか出ないんですから(^_^;)
まぁ逆に言えば、追い越しレーンをぶっ飛んでいく大型車なんてのは、今の時代には
「速度違反だけじゃなくて速度抑制装置装着義務違反」
でもあるわけです。
何から何までやっぱり違う大型トラックの世界。けっこうカタログを眺めているだけでも面白いですよ(^o^)
なかなか見る機会もないんですけどもね(苦笑)
あ、ちなみに今回の新型活魚水槽車参号機ですが・・・お値段はというと・・・シャシーと活魚水槽を合わせた価格は(ちなみにもちろん、シャシーよりも水槽のほうが高いんですが)
徳島なら余裕で
けっこうな広さの土地の上に
そこそこ立派な一戸建て
ができるぐらいの金額だったりします(^_^;)
この金額をこれからオシゴトいっぱいもらって、償却していかないといけない、というわけですよ。。。
はぁ。。。ちょいと頭痛が(爆)