
昨年の年末、ふとした思いつきからパーツを購入して挑戦した
「純正新型パーツ流用カスタマイズ」、GRBの平均燃費計に年改で追加された「瞬間燃費」を追加しようというもくろみだったわけですが・・・これは見事に玉砕したっていうのはすでに年末のBlogでご紹介させていただきましたが・・・やっぱりこの
「できそうでできない流用」ってのが気に入らないじゃないですか(爆) ってことで、年が明けてから初売りセールまっただ中のディーラーさんにお邪魔して、この「マルチインフォメーションディスプレイ」の配線図を見せていただくことにしました(^^)
パーツ自体のカタチは同じで、物理的には普通に交換ができるし、コネクターのカタチも一緒なのに、年改した新型用のディスプレイを取り付けると、瞬間燃費が表示できないだけならまだしも
表示自体 何も出ない
というサイアクの結果を招いてしまってるので(号泣) なんとかならんもんかと藁にもすがる思いで出かけてきたのですが・・・。
そこでサービス担当さんからいただいたのが今回の画像の配線図です。
色の付いたほうがろくむし号、つまりはGRB-A型インプのマルチインフォメーションディスプレイ周辺の配線図、そして左に写っているモノクロコピーのほうが年改したGH2-B、つまり2009年モデルの1.5iインプのマルチインフォメーションディスプレイ周辺の配線図です。ちなみに新しいほうの配線図がGRB-B型のものでないのは・・・・GRBはまだ年改されてないからです(どっか~んっ!)つまりGRBの最新型は私の乗る、GRB-Aなんですよ、未だに(苦笑)
各配線図の左下にある四角で囲まれているのがマルチインフォメーションディスプレイ本体で、それに繋がっている線がこのディスプレイユニットに繋がっているコネクタの中身、というわけですね。
コレを見ると・・・やはりというか、私が予想していた
サイアクの状態のようです(T_T) つまり、新型のディスプレイは瞬間燃費の表示ができるという機能追加があった(もちろん従来の機能はそのまま付いています)にも関わらず、
配線の数が減っている
んですね(ちゅど~んっ!) 具体的には、A型インプのディスプレイのコネクタには10の端子がありますが、そのうちの4つは使われておらず、6つの配線が通っています。B型インプの場合には、同じ10の端子のあるコネクタを持っていますが、そのうちで実際に配線が通っている端子は
たったの4つ(ちゅど~んっ!) つまり、A型よりもB型のほうが機能が追加されているにも関わらず、使われている配線は減っている・・・つまりは
配線の中を通っている電気信号自体が違う
という可能性が非常に高い、ってことになってしまいました(>_<)
サービスの方といっしょになって配線図と首っ引きしてみたところ、とりあえず新型用のディスプレイに使われている端子の位置と、クルマ側と繋がっている場所は同じなんですね。で、GRB用のディスプレイには、新型で配線されている4本の配線のほかに、直流電源回路フューズに繋がっている線と、「クリアランスランプ&イルミネーションランプシステム」っていうのに繋がっている線の二本が余分に配線されていることが分かりました。つまりこの二本の線が新型では存在しなくなっている、ってことです(GRB配線図で1番と9番端子に接続されている黄色/赤の線、および赤い線の二本がそうです)
それ以外の線は、配線図の上ではまるっきり同じ。
ってことは・・・両方のディスプレイに存在している配線が同じところに繋がっていて、旧型のほうには存在してるのに新型には存在しない線がある、さらに新型には配線が少ないにも関わらず機能が増えているということは・・・どれかの配線の中を通る信号が変更されている意外にないですもんね(ため息)
おそらくはなくなった線の内容からして、従来なら3つの電源(バッテリー直の常時電源とアクセサリー電源、さらにイグニッション電源)が接続されていたモノが、新型では常時電源とイグニッションだけで駆動するようになり、イルミユニットに接続されていた線がなくなっているので、ライトを点灯しているときに減光するという信号を外気温や燃費データを取り込むための配線の中に混ぜるというようになっているような感じですね。。。
ってことは・・・この情報信号をディスプレイユニットに向けて送り出しているクルマ側のユニットはというと・・・聞くだけで震えが出てしまう、アレですよ(滝汗)
統合ユニット(爆汗)
たぶん、統合ユニットからディスプレイにデータを送り出している黄色い配線(ディスプレイユニットの5番に接続されている配線)の中に、従来の外気温と平均燃費のデータに加えて、スモールランプのオンオフの情報と、瞬間燃費の情報が追加されているのでしょうね。。というか、この配線図を見る限りはそれ以外には考えにくいです(>_<)
つまり、
サイアクです(号泣) クルマ側、それもあの恐ろしい(爆)統合ユニットの端子から送り出されている信号自体が変更されており、さらにディスプレイユニットの基板自体も変更されているということになってしまうと・・・ディスプレイユニットを交換しただけではまるっきり対処のしようがありません(T_T)
さらに、使われている端子の数が機能の追加ぶんだけ増えているのなら、その配線を増やすとかいうこともできるのかもしれないし、端子の配列が変わっているだけというのなら、端子の配列を変えてやれば対応できるんですが・・・それもムリ!
ちなみにディーラーさんではこういった配線図までは普通にデータをメーカーから提供してもらえるけれども、その中を流れている電気信号がどのように変更されているのかまでのデータは開示されていないんだそうです(泣)
なので、結局真相は闇の中・・・この先はメーカーであるスバル自体に質問をして、確かめるしかないってことになりますが・・・そこまで教えてくれるものなのか(苦笑) さらには統合ユニットから出ている信号自体が変更されている&ディスプレイユニットの基板も変更されているってことが分かっても、こりゃもうどうにもなりませんわな(ちゅど~んっ!)
それでも今回の悪巧みを完遂しようとするならば、統合ユニットを新型用に変更し、ディスプレイユニットも変更することになりますが、そうなるとイモビライザーの設定変更、キーの登録しなおし、そのための所有者の確認書類の準備なんてものまで必要になりますし、だいいち統合ユニットは3万円以上もしちゃいます(どっか~んっ!)
それ以前に、GHの統合ユニットがGRBにポン付けできるとは思えませんし、B型のGRBが出たときに統合ユニットを新型のものに変更といっても、これまたポン付けでうまく交換できる保証はドコにもないですよね(滝汗)
そんなところまでサービスさんと話をしていて、ホントに最近のクルマっていうのは高度にエレクトロニクス化されていて、シロートがいじれるようなものではなくなっている、というか、ディーラーのメカニックさんであっても、事前に綿密なレクチャーを受けてからでないと新型車の電装系ってのはいじれないっていうところまできてしまってる、という話になりました(^_^;)
以前、私がフットランプをDIYで追加しようとして統合ユニットをトバしてしまったときに、統合ユニットを交換しようとした際にも、それまでのスバル車の例にならって統合ユニットとリモコンキー(イモビデータが入っている)の両方をペアで交換します、ということになったのですが、実際にはGRBではリモコンキーはそれまで使っていたものがそのまま使えて、統合ユニットの交換だけでOKだった、ということがありました。
これにしても、従来のスバル車では「統合ユニットとキーは必ずペアで交換」ということをレクチャーでしっかりと教えてもらってるんだそうです。でも、新型車ではそのセオリーから外れたことができてしまう、ということだったんですね。これはディーラーさんにも知らされていない情報だったそうです(^_^;)
つまりはそれぐらい、今のクルマのエレクトロニクス系ってのは難しいってことなんですよね(滝汗) 統合ユニットというものが登場し、さらに車内LANであるCANシステムというものでクルマの電装系っていうのは飛躍的に情報処理速度が向上して、さらにきめ細かく多彩なデータを処理できるようになった反面、とても複雑で難しいシステムになってしまっている、というわけなんですね(涙)
まさか年改でそこまでの変更をしていたとは。。。おそらくはこれも統合ユニットやディスプレイユニットのムダを省き、効率化した結果なのでしょうけども。。。なんとも哀しい結果となってしまったのでした。
見た目はいっしょだから多分大丈夫、なんていう新型パーツ流用カスタマイズも、イマドキのクルマでは通用しなくなりつつあるみたいですね(T_T)
う~ん、B型用マルチインフォメーションディスプレイ・・・まるっきり行き場を失ったコイツをいったいどないしましょ?(ちゅど~んっ!)