
昨日は突然に父親のひと声で懐かしの中華料理店「広東」に行くことになりました。この広東というお店、私の生まれ育った小松島市内にある小さな中華料理店なのですが。。。いわゆる本格中華を出すようなお店ではなく、庶民的な中華料理、たとえばラーメンだとかチャーハンだとか餃子だとか、あるいは八宝菜や酢豚という類の中華を食べさせる「町の中華屋さん」という感じのお店なんですね。
この広東のご主人、実は私の父親の大の友人でしてね、若い頃から仲が良かった間柄なんですね。そんなこともあり、私も物心ついた頃からよくこのお店には食べに行ってたのです(^^) 特に思い出深いのは私が小学校高学年の頃。私は徳島県でも有名な国立の中学校に進学すべく受験勉強をしておりました(^_^;) 夏休みともなると塾の特訓教室ってのがあって、毎日朝/昼/夕方と塾通いをしていたものです・・・。そんな私の夏休みのお昼ご飯っていうのが、母親が商店街の中で営んでいた化粧品店のバックヤードで食べる「広東の餃子とチャーハン」だったんですよね〜(*^_^*)
内側にアルミ箔のついた紙箱に入れられた餃子とチャーハンがホントに美味しくてね〜(^^) 紙箱の隅のほうに入った米粒がなかなか取れなくて、箱を斜めに持ち上げて割り箸でかき込んでたものです。。
いやはや懐かしい思い出だなぁ〜(笑)
もちろんお店にもよく食べに行ってましたが、いつも食べるのは決まってて、
ラーメン
餃子
チャーハン
この3つのどれか。そう、わたしはいつでも頑なにこの3つのメニューしか食べなかったんですよ(爆)もちろん広東にはそれ以外にもいろんなメニューがあるのですが、なぜか昔からこの3つのメニュー以外は私はオーダーしないんです。その正確な理由は自分にもよく分からないのですが、なんせ昔から慣れ親しんだ味、広東に立ち寄ったらやっぱり、この3つのアイテムを食べたい!って体がまず思ってしまうんだと思います、それ以外のものよりも、何よりもこの3つなんです(^^) 広東のラーメン、餃子、チャーハンが食べたくて私はいつも広東に行ってたんですよ。
チャーハンを頼むといつも重そうな中華鍋を軽々と振り、リズミカルな独特の音を奏でながらパラッパラの激ウマチャーハンを作ってくれる大将。。。あのリズミカルなメロディは未だに耳に残っています(^^)
今でも配達で小松島のほうに行くと、たまにフラフラと吸い寄せられるようにトラックに乗って広東に立ち寄ることがあるんですよね(笑)
そんな広東も昔の場所から少しだけ移動し(ほんの目と鼻の先、道路の拡幅のために元の場所から移動しただけなんですが)、そしてご主人も私の父親の同窓の大将からその息子さんへと代替わりしました(^^)
父親の味を受け継ぎつつ、新たな広東の味を目指して修行をしている二代目さん。
実はいっとき、新しくなった二代目広東を閉めていた期間があったのですが、今は再びオープンして元気に営業しています(^^) それまでの冷凍食品会社から仕入れた魚介類ではなく、なんと地元の魚介を食材に使うなどして料理の味をグレードアップしてるんですよ(^o^)
もちろん、地元の魚介っていうことですから・・うちの会社から買ってくれてるんですけどね(爆)
再開した広東にまだ私は行ったことがなかったので、昨日は父親が食べに行くっていうので私も家族を連れて食べに行ってきたんですよ(笑)
もちろん、私がオーダーしたのはいつものメニューです(^^)
みなさんお気づきかも知れないですが・・・広東で食べることのできるラーメン、これは明らかに徳島ラーメンではありません。これはれっきとした「中華屋さんのラーメン」ですよね。鶏ガラでダシを取ったしょうゆ味のあっさりとしたラーメンなんです。
私の好みではないはずのこのあっさり味のラーメン・・・でもなぜか、私はここのしょうゆラーメンだけは例外的に好きなんですよね。 もうこれは昔から食べ慣れている味だから、っていうことなんでしょうね〜。
ニンゲン、何にでも例外はあるっていうのはこのことですよ(笑)
うちの子供達もラーメンの好みはさすがに
「この親にしてこの子あり」を地でいってる感じでして、徳島ラーメンが大好きなハズなんですが・・・長男なんて
「うまい!うまい!」を連発してなんとチャーシュー麺を
おかわりまでしちゃいましたよ(ちゅど〜んっ!)
そして・・・私が今でも唯一無二、これがベストだと思っている広東の餃子。
決して安くはないです。8個で400円。でも食べてナットクですよ、このうまさ。何がどう変わっているのか? そんなの私には分かりません。特別に奇をてらっているところなどないと思います。当たり前に、ただていねいにひとつずつ手作りされた広東の餃子。これはもうホントに食べてみれば分かると思います(^^)
よく餃子っていうと、皮は薄くて中のアンがイッパイ入ってるのが美味しい、っていう論調がありますけども、ここの餃子の皮はしっかりと厚いんです。でもこの厚み、これが私は大好きなんですよね〜♪ もう昔から餃子といえばこの餃子で、それこそ母親はいつも広東で焼く前の餃子を買ってきて我が家の冷凍庫に冷凍保存してあって、中学の時のお弁当に入っているのも広東の餃子(爆)っていうぐらいにこればっかり食べてましたから、これこそが私の餃子のスタンダードに完全になってるからかもしれないんですけどね。
とにかく私はこの餃子が大好きなんですね(*^_^*)
そして・・・
これが広東のチャーハン! 間違いなく私のソウルフードのひとつです。
あと1週間しか余命がないと宣告されたら死ぬ前に絶対食べておきたい!って思えるベスト10の食べ物の中に必ず入ってますね〜きっと(爆)
このチャーハンも、何も変わったところはありません。基本に忠実に、ただベーシックに作り上げられる中華の基本中の基本のメニュー。しかしこれがサイコーにウマい!(>_<) 私が広東で食べる鉄板3メニューのうち、いつも3つを食べるわけではなく、お腹がそんなにぺこぺこでないときには3つのうちの2つを食べるっていうことも多いのですが、それでも絶対に食べるのがこのチャーハン(^^)
つまり私が広東で食べるメニューの組み合わせは
チャーハンと餃子
チャーハンとラーメン
チャーハンと餃子とラーメン
この3つ以外には存在しない、というわけですな(ちゅど〜んっ!)
はい、チャーハンだけ、っていうことはまずないですし(爆)ホントにね〜 このチャーハンは未だに私の中でこれを超えるものがないのです。唯一無二の孤高の存在です(^o^)
ただ・・それほどまでに愛しているからこそ、惜しまれる点があるのもまた事実だったりします。それは・・・ご主人が息子さんにバトンタッチされてからまだ数年、、まだ息子さんはこの広東のチャーハンを完成の域にまで持ち上げきってない、っていうことなんです(汗)
これはもう経験値の問題なのかも知れないのですが、お父さんの作っていた広東のチャーハンはホントに見事なまでにいつ食べても完璧に
同じ味
だったんですよ。どんなときに行っても・・・暑い日、寒い日、晴れた日でも雨の日でも。そして私のコンディションがどんなに変化していても。お腹がそんなに空いていないときでもペコペコの時でも・・・広東のチャーハンはいつでも見事なまでに同じ味、食感を提供してくれてました。
でも、今は・・・少しだけそんな広東のチャーハンに
「ゆらぎ」があるんですよね(^_^;) 微妙にご飯の炒め方が違っていたり、微妙に塩加減が違っていたり。激ウマなのは相変わらずなんですが、ほんの少しだけ、風味にゆらぎがあるんです。
昔なら広東のチャーハンというと、絶対的に固定した味というものがいつでも変わらずに出てきていたので、これが当たり前のことだと思っていましたが・・・いつでも、どんなときでも同じ味を提供するということがいかに大変なのか、っていうことが分かりました。
きっとこれから経験を重ねていくことで、息子さんもきっと「広東のチャーハン」の風味を絶対的なモノに高めていってくれることでしょう。ゆらぎを極力排除して、唯一絶対無二のチャーハンへと高めていってくれることだと信じています(^^)
だから、その日が訪れるまで・・・きっと私も広東のお客さんの一人として、また広東にこれからもチャーハンを食べに行くことでしょう(^o^)
親子二代にわたる、中華料理店「広東」を巡る、小さくて壮大なストーリー(笑) 広東を受け継いだ彼にも息子さんがいらっしゃいます。そして私にも3人のせがれが。さてさて。この壮大はストーリーは親子3代にわたる物語にまで発展していくんでしょうかねぇ? それは・・・神のみぞ知る、というところかな?(^^)