
いよいよ五代目ろくむし号であるBMW328i(F30)の納車日が決まりました。 いきなりですけども
11月29日
つまり、
明日ですね(ちゅど〜んっ!) さっきインフルエンザの予防接種をしに近所の病院に家族でお出かけしてたのですが、そのときにディーラーさんから電話があり「ナンバーがつきました。納車はいつにしましょう? 明日でも大丈夫ですけど?」とか言うんですもん(^_^;)
なら明日で! って言いますよね、普通は(笑) あとから調べてみたら明日は先勝。いいじゃないっすか(^o^) ってなわけで、明日の納車になったのでした。
さて、そうなると今日のうちに代車で借りていたX1のインプレッションをアップしておかないとね。 なかなかBMWのクルマを数日にわたって試乗なんてさせてもらえる機会もないですし(^_^;)
とりあえず借りて乗り始めたのが先週の金曜日。ちょうど明日で1週間ですが、間で長距離ドライブをしたわけでもなく、100キロぐらいの町乗りだけですけども、感じたことを率直に書いてみようかと思います。
このX1というクルマ、私は借りるまではホントにどういうクルマなのか全然知りませんでした(苦笑)まぁ名前からして1シリーズのSUVバージョンだと思っていたのですが、wikiによるとなんと!X1のシャシーは3シリーズステーションワゴンとの共用なんだそうですよ(汗) ってことは・・デビューの時期からして先代のE91のシャシーを使ってるのかな?
そんでもって、SUVなんだし四駆なんだろうなって思い込んでたのですが、なんとX1にはFRモデルと4WDモデルの両方が存在するんですね(汗)SUVなのにFR!? ・・でもまぁよくよく考えてたらけっこうこういう形のSUVでもFFとかもありますし、それはそれでOKなのかな?
BMWのウェブサイトを見てみると、X1も重量配分50:50で理想の重量バランスを実現した「駆け抜けるよろこび」を体現したクルマなんだそうです。SUVでも理想の重量配分ってのがBMWらしいというかなんというか。
本格的に乗ったのは会社への通勤路だったのですが・・・ある程度の速度で巡行すると、なんか重さを感じるなぁ〜 ステアリングもアクセルペダルも重たいし、クルマもガッシリしてるけど重たいなぁ〜 というのが第一印象でした(^_^;) ドッシリとしてるわりにはけっこうステアリングはキビキビしてるというか、よく言えばそうなんですけども、悪く言えば落ち着きがない感じ。これでホントに四駆なのか?? って疑ったワケなんですが、やっぱり四駆ではなかった、というオチなのでした(苦笑)
ボディのエンブレムから、このクルマはX1のsDrive18iというモデル、つまりX1のFRモデルでターボなしのNAエンジンの載ったモデルのようです。最高出力は150馬力。GRBろくむし号の半分のパワーです。そりゃ重さを感じるよな、、って思いつつ数日乗ってたのですが・・・不思議なモノで、乗ってるとなれてくるというか、馴染んでくるんですよね。
ドアのバスン!という音、アクセルの重さ、カッチリとしたATセレクタ、そして重めに設定されたステアリング。FRだと思って乗ってみると不思議と落ち着いてるように思える挙動。車外ではそれなりに賑やかなんですけども遮音が行き届いているのか、車内はホントに静か。でもエンジンの音だけはしっかりと届くというか、不快な音の成分は遮断するけれども、クルマの鼓動はしっかりとドライバーにまで届くっていうのが実にいいですね。今日は家族を乗せて回転寿司を食べに行ったのですが、子ども達も「このクルマ静かやな〜」と言ってました。
しばらく乗ってて、ハタと気がついたというか思い出したのですが、乗っているとき、運転しているときのこの感覚・・・そうなんですよね、「六本木のカローラ」と呼ばれ、バブル時代に一世を風靡したあのベストセラーモデルである3シリーズのセダンであるE30に感じたあの感覚にそっくりなんですよ。
とくに318iなどの4気筒モデル。6気筒モデルである320iなどはやはり「シルキーシックス」と呼ばれるほどの名作エンジンがクルマ全体の印象も一段高いレベルに押し上げてますが、この6気筒ではなく、コンパクトで軽量な4気筒を搭載した3シリーズとホントによく似ているというか・・・まさしくBMWだ、というテイストを持ってるんですね。
これがBMWのスゴいところって言うか・・世代を超えて、そして車種を超えてクルマの持つ雰囲気、クルマからドライバーが受け取る感覚が共通しているっていうのはなかなかないですよね。
共通しているといえば、これはもう有名なことですけども、BMWのクルマっていうのは1シリーズから7シリーズに至るまで、ホントに操作系が同じというだけでなく、インパネのデザインやらスイッチ類、レバー類の配置までホントにいっしょなんですよね。BMWに乗っている人なら車種を換えてもなんら戸惑うことなく操作ができる、運転できてしまう。これはまさしくBMW。
X1を運転していて、私は図らずも20年以上も前、大学時代によく乗せてもらっていた友人のE30を思い出していたのでした。ホントにあの頃のBMWも今のBMWも、まとっている雰囲気っていっしょなんですね。なんだか感慨深いモノがあります。自動車メーカーとしての懐の深さというか、変わらぬポリシーを持っているというかね。そういや車内のあのニオイ・・・これもまたBMWに特有のニオイってのがありますよね。これって何のニオイなのか分からないですけども、ちょっと甘いような、形容しがたいニオイ。これも20年前のE30から変わらないポイントです(笑)
最初こそ重たいな、って感じたわけですが、それはGRBインプレッサの動力性能と比較しての話。しばらくX1ばかり乗っていると、次第に体の感覚が慣れてくるんですね。そうなってくると、この重さは「しっとりとした乗り味」だと肯定的に感じるようになってきます。
そうなると不思議なもので、ステアリングの感覚もこのクルマに自分の感覚がマッチしてきて、落ち着いたステアリングだと感じるようになってきますね(^_^;)
しっとりと落ち着いてるんだけども、ひとたびステアリングを切ったときのシャープな動き、これはけっこういい感じ。車高がこれだけあるSUVなんですが、運動性能は普通のセダンと遜色はないですね。真っ直ぐ走ってるときには落ち着いてドッシリとした感じなのですが(これってアクセルペダルの踏み込みが重いというのもけっこう感覚的には大きなファクターだと思います)、コーナーでの挙動は実にシャープなんです。さすがは乗って楽しい車を作るのがBMWっていうのは上手なんだな、と。「駆け抜けるよろこび」というキャッチコピーはダテではないです。
そしてボディは実に堅牢。GRBもかなり剛性は高かったと思うんですが、このX1がまだ1800キロしか走っていない新車ということもあるでしょう、ものすごいガッシリ感なんです(汗)剛性は明らかにこっちが上。そしてサスは硬すぎず柔らかすぎず。これだけ車高のあるクルマなんですが、コーナーでロールしている感覚はほとんどありません。でもダンピングはしっかりと効いていて乗り心地は抜群。硬くシッカリしたボディにしなやかでよく動く足回り。この相乗効果が生み出す乗り心地が最上である、ということをまさしく証明しているような、実にいい感覚です(^o^)
私がサスのベンチマークとしていつも試している、バイパス区間の橋のつなぎ目で路面が凹んで荒れている部分ってのがあるんですが、フレキシブルタワーバーを装着してイッキによくなったGRBろくむし号の動きよりも、このX1のギャップのいなし方はさらに上を行くというか、まるっきり別の場所を走ってるかのように何事もなく、タタン! って感じでおおきな入力を一発でいなしてしまうのにはビックリというか感激というか。剛性の高いボディにしなやかな足回りという組み合わせの実力を垣間見た印象ですね。
そしてこれまた、輸入車にありがちなんですけども、150馬力しかないのに踏み込んだときのパワフルな走りも大したもんですね。どうせたいしたことはないだろうって思ってたのですが・・・いやはやこれがなかなかどうして(汗)積極的に速いと思えるほどまでに町中でもいい感じで流れをリードできちゃいますね。
ただ、搭載されている6速ATは今度やってくるF30の3シリーズの8速ATとか、父親のF01 7シリーズの6速ATと比較すると明らかに変速ショックも大きくて、マニュアルモードでシフトダウンしていくときにもあからさまに変速が遅くてなんともはや、、という感じ(^_^;) これは積極的にマニュアルモードでワインディングを走るようなATではないかな、という感じです(苦笑)
そしていろいろといじってて驚いたのが、いろいろな電装品のきめ細やかな動作設定。
まず日本車と違うのがシガーライターソケットですね。ちょっと前の輸入車っていうと、よくシガーライターソケットがエンジンを切っていても常時通電していて電源が切れないので、アクセサリー用品を接続しっぱなしにしておくとバッテリーが上がったりとかしたものでしたが、最近のBMWのソケットはというと、
エンジンを切っても数分間通電したあとで自動的に電源が切れる
という仕様になっているようです。私はF30にシガーライターソケットから電源を取るドライブレコーダーを装着しようと思ってたので、シガーライターソケットの通電の仕様について調べてみて分かったことだったのですが、これって意外とBMWのオーナーさんやディーラーさんでも知らないことのようです(^_^;)
さらに、ドアをリモコンのボタンでロックして、10秒以内にもう一度ロックボタンを押すことで、開いているウインドウを閉めたり、ドアミラーを畳んだりといったことを自動でしてくれる「コンフォートクローズ」という仕組みがあったり、後続車のライトが眩しいときに自動的にスモークになるのがルームミラーだけじゃなく、ドアミラーも連動してたりとか、国産車にはないような独特の装備があったりしますね。
ほかにも、使うリモコンでパーソナライズができるらしく、インパネのカスタムで割り当て機能を設定できるボタンの設定内容、インパネのオンボードコンピュータの表示設定、ドアミラーの位置やシートの位置といった一連の設定内容を使用するリモコンキーによって個別設定ができるようなんですね。
つまり、たとえばAのリモコンキーを私が持っていて、Bのリモコンキーは嫁さんが使うとします。私が設定した各種の設定の状態でドアをロックしたとして、次に嫁さんがBのリモコンキーを使ってドアロックを解除すると、たちどころにシートポジションからミラーの位置、インパネの表示設定等々が嫁さんが設定した状態に切り替わるんだそうです。
これは複数のドライバーが日常的に使うというシチュエーションだと実に便利ですよね。
そしてもちろん、bluetoothによるiPhoneなどとのリンク、ワイヤレスでの電話の送受信、音楽再生、USB端子経由でのiPodなどの車両側コマンダー(iDrive)での操作、HDDナビ、ETC車載器、雨滴感応自動ワイパーにオートライトなどなど、ありとあらゆる快適電装系装備がてんこもりで標準装備なんですね(汗)
ちょっと前まではこういう電気系のギミック的な装備というと日本車の独壇場だったような気がしますけども、いつの間にやら独逸車のほうが進んじゃってますね(^_^;)
なのに、なぜだかレーダークルーズコントロールっていうのはかなり高いオプションにしか設定されていないんですよね〜 これってなんで?? とディーラーさんで聞いてみたんですけども、
BMWの考え方では、あくまで操作するのはドライバーであって、なんでもかんでも自動化するというのは違うんじゃないか? というのがあるんです。なので、オートクルーズも一番シンプルなものは取り付けてありますが、あくまでブレーキを踏むのはドライバーだ、というふうにあえてしてあります。
・・ということなんだそうです(^_^;) なるほどねぇ。まぁそういうことにしておきましょうか(爆) レーダークルーズぐらいはべつにいいような気もするんですけどね(苦笑)
ただ事実として、オプション設定されているレーダークルーズコントロールの装着率っていうのはBMWの場合は極端に低いんだそうです。まぁ高いからというのが理由なのかも知れないのですが(爆)
まぁとにかくもめっちゃ久しぶりに体感した独逸車、BMWなわけですが、明日からはいよいよF30がやってきます。輸入車を所有するのはハタチの頃に乗っていたプジョー205GTI、そして結婚したときに買ったオペル・ヴィータ16V以来10年以上ぶりです。
はたしてどんな体験が、感動が私を待ってるんでしょう? 楽しみです(*^_^*)
そうそう、五代目ろくむし号である328iですが、さっき愛称を思いつきました。
五代目、ってことで・・・
ゆうさくクン
にケテーイ!(^^)/ (ちゅど〜んっ!)