先日のBlogでもアップしてましたが、ゆうさくクン号に搭載されているCIC方式のiDriveでは、iPhoneに入っている動画を再生するのは難しい、っていうことだったのですが・・・その後、みん友さんとのコメントのやりとりで
USBとAUXの両方を利用するYケーブルを使えばひょっとすると動画再生ができるかもしれない、っていうことになりまして・・・さっそく手持ちの道具で実験してみることにしました(^o^)
このYケーブルっていうもの、片方がiPhoneのDockコネクタ(30ピン)になっていて、反対側がUSBとAUX用のピンプラグになっているというもの。これ、実はF30用でも純正オプションとして海外では売られているらしいのです。iPhoneやiPodをiDriveに接続して音楽を普通に再生するだけなら、アップル純正の普通のケーブルを使えばUSB接続だけ、つまりAUX端子を使うことなくちゃんと再生ができるのに何でUSBに追加でAUX端子を使う必要があるのか? しかもこれが純正OPとして売られている?? 一体何のために? これはひょっとしたら、このケーブルを使うことでビデオ再生が可能になるのではないか? っていう推測ができるわけです。
海外のフォーラムで英語を一生懸命に読んでみたところ、どうやらApple純正のUSBケーブルを使ってiDriveに接続した場合、音楽はデジタルデータのほうがiDriveに送られて、iDriveの中で音楽データがデコードされて再生される、っていうことらしいです。あまりそこまでは知られていないのですが、従来のAppleの30ピンのDockコネクタからはデジタルデータだけではなく、アナログ信号も出てるんです。おそらくYケーブルはAUX端子にジャックを刺すことから、アナログのほうの音楽信号を利用するのでしょうね。つまり、iPhoneやiPodのなかでDA変換されてアナログとなった信号がAUX端子からiDriveに入力されることになる、ということです。
前のBlogでは、コーディングによってiDriveにiPhone内の動画ファイルを指定するためのアイコンを追加することに成功した、ということは書きました。でも、実際にビデオファイルを指定して再生すると音声のみが再生されて画面の方は真っ黒。。これはビデオをデコードするためのコーデックがCICのiDriveには搭載されていないのが原因のようだ、という結論になってましたよね。
実際にこの状態でビデオを再生しているときのiDriveの表示はこんな感じです・・・。
ビデオを表すフィルムっぽいアイコンが追加されていて、これを選択して再生をしているというのがお分かりいただけると思いますが・・・肝心の画面はこんな感じで真っ黒なんですね(涙) このとき、ちゃんと音声は出ています。。
つまり・・・デジタルデータでiDriveに入力された音声と動画の信号のうち、音声のほうはコーデックを搭載しているのでデコードされてちゃんと再生されているけれども、動画のほうがコーデックがないので再生されず真っ黒、というわけです。
ではYケーブルを接続してアナログ信号をiDriveに入力してやれば・・・? ひょっとしたらアナログに変換された動画信号をうまくiDriveに入力できれば動画再生が可能かも知れません!
それを証明するかのように、このYケーブルでは「30ピン→Lightning変換プラグを使ってもiPhone5は対応できません」という注意書きがあるそうなのですよ。
そうなんです、Lightningコネクタは完全にデジタル化されているため、アナログ信号が出てこないのです。このため、アナログ信号を使うような機器には対応できないのです。
この注意書きの存在からも、このYケーブルがiPhoneやiPodのアナログ信号をiDriveに流している可能性が高いですよね。
よし! では手持ちのブツを使って実験です!(^^)
使うのはまず、アップル純正のDock→USB+画像+ステレオ音声という、いわゆる「Yケーブル」
これはGRBろくむし号で使っていたケーブルです。GRBろくむし号では、社外品のカーナビの外部入力端子(赤白黄色の3ピン)にこのケーブルを使ってiPhoneからの画像と音声信号を入力し、ナビの画面にビデオの映像を出力しておりました。今回、ゆうさくクン号のiDriveにはこういったアナログのビデオ信号を入力する端子がないのでお払い箱になっていたケーブルです。ちなみにこれ、5000円ぐらいする高価なケーブルなのです(涙)
そして、たぶんホームビデオカメラに付いていたと思われる、赤白黄のピンジャックと3.5mmピンジャックを変換するケーブル。
この2本のケーブルを使って、Dockコネクタの30ピンコネクタをアナログの3ピンに変換してやります。ちなみにピンジャックは両方ともオスなので、間に中継コネクタも使います。
こうしてできたケーブルを使って、実際にiPhone4をiDriveに接続して、テキトーに仕込んだ動画ファイルが再生できるかどうか実験です!
動画だけではなく、比較のために音楽ファイルもテキトーにiPhoneに入れてからiDriveに接続してみました。
結果は・・・・
なんと! 音楽ファイルのみしか認識してくれません(号泣) orz
画面を見ていただければお分かりの通り、ビデオのアイコンはグレー表示のままで選択することすらできません(涙) しかも音楽ファイルを再生中なのにアルバムアートも表示してくれません。。。曲名やアーチストなどのデータは表示されているのですが・・。
ためしに、この状態でAUXに差し込んだピンジャックを抜いてみました。
・・・それでも音楽は普通に聞こえてます(ちゅど〜んっ!) つまり、このピンジャックに刺したプラグからはなんのデータも入力されていないっていうわけですな(爆)データはすべてUSB端子のほうからだけ流れて言っている、というわけ。。
実験は完全に失敗です(^_^;) しかしこれ、やっぱりありあわせの汎用品だからダメだったという可能性が高いです。。
そこで、今度はBMW純正品と同等品だという社外品のYケーブルを試してみることに。いえね、ヤフオクでたまたまこのBMW用のiPodアナログYケーブルっていうのを見つけてしまったのですよ(^_^;) しかもお値段が4280円・・・ワタシの持っていたYahooポイントが4600ポイント(爆) ポイントだけで購入可能ってことで、ポチってしまったのでした(^_^;)
これがそのBMW用のiPodケーブルです。
ヤフオクでの出品者さんの説明によると
E90シリーズ対応で充電しながらiPodやiPhoneから音楽やビデオを再生させることができるようになる、とあります。 E90に対応するっていうことは、おそらくF30にも対応しているだろうと踏んでの落札です(^o^)
さて、届いた商品をさっそく接続してまたまた実際にiDriveに接続してみました。もちろん今回もiPhone4に動画データと音楽データを入れた状態で繋いでみました。
・・・いっしょです orz
やっぱりビデオのアイコンはアクティブになってくれません(涙) ただし、この状態でAUXのジャックを抜くと、今度は音楽がきこえなくなります。でもiDriveの画面では再生は続いています。。。
つまり、このケーブルを使うと音声データはきちんとアナログ出力でiDriveに取り込まれていて、USB端子からは音楽のプロファイルなどの情報や再生・停止などの操作系のデータのやりとりがきちんと行われている、ということですね。
でもやりとりされているデータの中にビデオデータは含まれていない、と(ため息)
これまた実験は失敗。。。でもおかしいなぁ・・・E90だとこの状態で普通にビデオが再生できるらしいのですが・・・ ホントなのかなぁ? Youtubeなどで実際にCIC方式のiDriveでビデオを再生している動画がないかと検索してみたのですが、出てくる動画ではたしかにCICのiDriveで動画を再生しているモノがいくつかあるのですが、必ず出てくるのが「
Bimmertech combox」だとか「
6NR retrofit kit」というような単語。あるいは、アームレストの中にセットしたスナップインアダプタにiPhoneを差し込んでiDriveに接続するという様子が映っている動画もありました・・・。
やはり動画の再生には
comboxというハードウェアや
6NRという名前のなんらかのオプションが必要、あるいはスナップインアダプタも必要、っていうことなのでしょうか??
せっかくケーブルまで手に入れたのに、これでは悔しすぎる、もうちょっとなんとかできないか?? そもそもE90ならこのケーブルを使うだけで動画再生が可能だというのになんでF30ではムリなのか? ナットクできん!! でもE90でできてF30ではできないってことは、コーディングで何らかのパラメータを復帰させることでひょっとしたら動画再生もできるんじゃないか? という気がするんですよね。
それにcomboxという単語もコーディングのときにF30のモジュールにあったような気もする。。
ということで、今度はiPhoneではなくMacBookをiDriveに接続してコーディングです(^^)
いろいろとモジュールを検索してみると・・・やはりありますね〜 comboxという名前のついたモジュールが(^^)/ それにおおもとのフォルダにある
「CMB_MEDIA」という名前、このCMBっていうのはひょっとしたらcomboxのことじゃないか? って勝手に連想し、いろいろと検索をかけてみました。
すると、このCMB_MEDIAというフォルダの中にあるモジュールにそれらしいものが。
TDA_FBLOCK
デフォルトではnicht_activとなっているこのモジュール、説明には
combox shall support 〜 とかなんとか書かれています。comboxに関係しているモジュールのようです。これがデフォでアクティブになっていないので、これをオンにしてみました。選択タブは3種類だったので、とりあえず順番に切り替えてコーディング。
それとは別に、同じCMB_MEDIAの中にあった
STARTUP_ACTIVE
というモジュール。これもデフォルトではnicht_activとなっています。これはcomboxをiDriveに表示するためのモジュールか?? ひょっとしてこれをオンにするとConnetedDriveがメニューに出てくるとか!?
ってことで、これをactivに変更してコーディング。
さてさて、結果はいかに!?
まーったく変化なし orz
というわけで、これ以上は現状では打つ手なしです(^_^;)
海外のフォーラムでもそれらしい情報はないし、やっぱりスナップインアダプタを取り付けてやるっていうのがイチバン手っ取り早そうです。スナップインアダプタを取り付けると、iDriveに「ConnectedDrive」というメインメニューが表示されるようになり、これを選択するとiDriveの画面でインターネットブラウザ、Twitter、Facebook、インターネットラジオなんかにも接続できるようになり、さらにiPhone内の動画を再生させることもできるようになるようです。
ひょっとしたらコーディングの時に見つけたモジュールはこのスナップインアダプタを取り付けたときにアクティブになるモジュールなのかも知れませんね・・。
とにかく、アナログ用のYケーブルを使うと、ビデオのアイコンすらアクティブにならず、USBケーブルのみでデジタル接続してやったらビデオアイコンが少なくともアクティブになってビデオファイルを選択することができるわけで、かえってゴールから遠ざかってるような感じすらありますから(爆) この方法ではおそらくムリっぽいですね。。
う〜ん、E90とこのYケーブルの組み合わせでホントに動画が見られるのかなぁ?? そういうことが書かれている情報はネットにはどこにもありませんでしたが・・・。
というわけで、いろいろと試してみたけれどもやっぱりCICではiPhoneの動画を再生するっていうのはムリっぽいです(^_^;)
う〜ん。。。