今日は、先日入線した KATO コキ104改軌時の失敗事例と、このモデルの注意すべき参考情報を合わせてご紹介したいと思います。改軌を終えた6両のコキ104、試運転を試みましたが、規定の270Rの曲線通過時シャシャーンという、何だか実物の曲線通過音にも似たリアルな音が・・・しかしスピードが落ちるし、どうも様子が変です。牽引する桃太郎も何だか苦しそう・・・実は・・・基本を守らず、大失敗をやらかしてしまったのです・・・以下、涙の経緯です。(ToT)早速改軌を終えた車軸、ご覧のように「どうぞ改軌してください」と言わんばかりの絶妙なKATOさんの台車・・・無加工で改軌済車軸を受け入れてくれました。つい浮かれて、こりゃー楽勝だ~と台車のテストのみで車両テストを省き6両を試運転してしまったのです。異音の原因は、台車の首振り角が不足し、フランジがダイキャストフレームに接触していたのです。(黄丸部)「集電部も持たない単純な貨物」と高を括ってしまった結果、ここからは修正加工地獄のスパイラルに・・・(>_①とりあえず接触部をヤスリがけ~ : 2(前後)× 6両 ⇒ 回避できず再分解 × 2回②頭に来て赤線部より切断~ : 2(前後)× 6両 ⇒ まだ回避できず再分解③少し冷静になって緑線部より切断 : 2(前後)× 6両 ⇒ ようやく回避 (ここまで離せば当たり前)最終的にこのようにダイキャストフレームを、3ピースに分けて組み上げたのでした。何と大切な休日を丸潰してしまうという、動力車の改軌よりはるかに大変な作業を強いられる結果になってしまいました。(^^;;以上、あらためて「入線のルールを守る」という基本的大切さが身にしみた shonan breeze でした。以下は、作業中に気づいた参考情報です。-----------------------------------------------------------上の解説中の3枚目のコンテナ部の写真のように、KATOさんの成形条件と思われる、車体フレーム左右端部の反りが6両とも見られました。(両端のコンテナがやや下向きに・・・)連結してみると、写真のようにカプラー可動部と車体フレームにほとんど余裕がありません。牽引時は問題ありませんが、引き込み線へ押し込み時のポイント通過や勾配開始区間などで接触し、最悪脱線を引き起こすかもしれません。*これは改軌作業前の開封時点で見られていました。 私はドライヤなどで修正を考えていますが、同じ車両をお持ちの方は念のためご注意を・・・*この程度はKATOさんへのクレームの対象ではないと判断しています。 あくまでモデラーとして、より安定走行を求める際の参考情報として考えてください。<おまけ>長くなったついでに、弊鉄の入線基準の一部をご紹介します。(こんな失敗をやらかしたばかりの者が言っても説得力がありませんが、反省の意をこめて・・・)----------------------------------------------------------------弊鉄のカント付き 270R 曲線区間へのアプローチに関する基準です。写真の様に、僅か20m級車両一両分のアプローチですが・・・後部 0mm から前部 2mm に至るカントの変化となっています。(クリックで拡大してみると、前後台車のねじれ具合が確認できると思います)実車換算では、なんと前の台車の外側のみを約30cm も持ち上げるという、とても厳しい基準で、オリジナルの動力車では、時折スロー運転時、台車のねじれを吸収できずにSTOPしてしまう程です。弊鉄では、このアプローチ4箇所を含めた周回コースを、スケールスピードで約4~5km/h程度の超スロー運転で、連続30分程停止ぜずに走り続けることを基準にしています。この位をPASSしないと、様々なシーンでの安定した集電性が確保出来ないからです。実際は、多少の集電不良を引きずりながらも、スケールスピード以上の程度であれば問題なく走行していますが、集電不良がスパイラルとなり、メンテがかなり負担となってきます。これをクリアした車両は、ラビットスタートもなく、スローも安定しているはずです。みなさんも、時折愛機を超スロー運転で確認&メンテしてみてください。長文、最後までお付き合い戴き、ありがとうございました。 by shonan breeze