
先日の日曜日は朝から雨でしたので、部屋で
寅さんの「第5作 男はつらいよ望郷篇」を観て
いました。
この第5作では無煙化で終焉間近なSLたち
の勇姿が色濃く描かれています。
そんな70年初頭の函館本線や街並みなどの
貴重なシーンをピックアップしてみました。
<小樽築港機関区>
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当時の機関区、沢山のSLたちが慌しく任務に付いています。
今は無き大型扇形庫、転車台に載っているのはスワローエンゼルの「C62 2号機」…
現在は梅小路に戻って動態保存されていますね。
そして、この第5作で登場する今回の鉄道シーンの主役、「D51 27号機」です…
*縦パン画像を合成してみました
点検やアッシュピットでの灰落しが行われている様子…
SLの現役時代のその姿は「
正しく生き物」…
そんな「D51 27号機」をすぐ傍で堪能出来ます。
向こうには無煙化が始まった時期なのか、「ED76 500」らしき赤い釜が見えますね…
<D51 27号機が牽く貨物列車の追跡シーン>
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小樽-塩屋 辺り?
普段目にすることはまず無いであろう、こんなキャビン上からの走行シーン…
塩谷-蘭島の忍路トンネル付近
D51を追跡する寅さんたちの乗った黄色いタクシーがトンネル出口で合流し、
暫く併走します。
現在の忍路トンネル蘭島側出口付近の様子… (Google マップより)
銀山駅
ここでなんとかD51に追いつきますが…
現在の銀山駅の様子… (Google マップより)
残念ながらD51牽引の貨物は通過し、呆気にとられる寅さんたち…
貨物が通過し排煙の漂う当時の銀山駅構内…
その後「銀山定時通過~!」と呼称し、D51はそのまま小沢駅へ
銀山-小沢間の「稲穂トンネル」入口でしょうか…
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小沢駅、ここでやっと停車中のD51を捕らえます。
先に構内に駆け込んだ寅さん…
当時の低いホームは、ご覧のように寅さんでもよじ登ることが出来ました。(笑
外では「登」が追跡したタクシーに「2000円にまけてくれよぉ~」と交渉中!
こうしてやっと、乗務中の機関助士の青年「澄雄」と話すことが出来た。
「出発合図確認-出発進行!」呼称の後、汽笛が響く…
D51を見送る二人、排煙で見えなくなったD51の汽笛が遠くで山間にこだまします。
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それにしても、当時の国鉄時代の「撮影への協力ぶり」には驚くばかり…
<その他> 劇中に出てきた小樽や札幌の街並み
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南小樽-小樽間の踏み切り…
9600?が旧客を牽いて横切ります。
現在の同場所の様子… (Google マップより)
映画に登場した家屋は建替えられていますが、街の雰囲気はほぼ当時のまま…
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札幌テレビ塔…
現在の創成川通りの様子… (Google マップより)
同じく70年初頭の創成川通り
今は無き札幌市電の600型、手前を横切る510ブル…
大変貌を遂げた札幌市内に於いて、当時の様子を伝える貴重な記録画像ですね。
現在のこの場所は市電のレールも無くなり、煉瓦の建物や欄干のモニュメントが
辛うじて残されている程度で、当時の面影を辿るのが困難なほど中心街は大きく
変化しています…
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
shonan breeze
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Posted at
2017/11/02 18:55:45