残暑お見舞い申し上げます、辛口おやじです。
夏の風物詩の一つといえば怪談が挙げられますね。
私らの子供の頃はテレビ等で「あなたの知らない世界」とか「夏休み怪奇特集」など特集を組んでは
盛んに放送していたものですが、最近はあまりそうした番組を見なくなりましたね。
私結構好きでして、マンガでも当時少年チャンピオンでしたか、つのだじろうさんの「恐怖新聞」とか
「うしろの百太郎」などもよく読んだりしてました。
小学生の時に学校でやった宿泊訓練の「肝試し」なども今だに覚えてます。
当時夜の学校で怖い場所といえば、理科室・音楽室・くみ取り式便所がベスト3でした(笑)
また90年代でしたか、学校の怪談シリーズも人気でしたし、タレントの稲川淳二さんが頑張っていた
時期もありましたね。
残暑厳しい今日この頃、今回は私・辛口おやじが怪談で皆様を涼しくして差し上げましょう(笑)
さて先週の土曜日になりますが、長崎市の光源寺というお寺に200年以上前から伝わる「産女(うぐ
め)の幽霊」像が開帳されたというニュースがありました。
この「産女の幽霊」の話は「飴を買う幽霊」とか「子育て幽霊」の話として同じような話が全国各地に
有るのだそうですね。
ちょっと紹介しましょう。
昔お寺の門前坂に一軒の飴屋さんがあったそうです。
その飴屋さんに夜の閉店間際、ひとりの哀しげな女性が飴を買いに来たそうです。
一文で飴一個。
女性は毎日飴を買いに来ました。
六日目の夜、女性は、「これでもう銭が無いのです。今夜が最後です。もう来られなくなります。」
と言って寂しそうに一文銭を置いて店を出て行ったそうです。
「どうしたのだろう・・・。」
店の主人は不審に思って、こっそり後をつけます。
すると女性はお寺の境内を抜け、墓地に入って行くと、埋葬されたばかりの新しい墓の前でフッと
消えてしまいます。
「これは何かあるに違いない。」
飴屋さんは翌朝、お寺の住職や役人に立ち会ってもらい、墓を掘り返してみます。
すると棺の中で女性の亡骸にしっかりと抱かれた元気な男の赤ん坊が飴をしゃぶっていました。
亡くなった妊婦が埋葬後に赤ん坊を生んでいたのです。
棺の中に入れておいた六文の銭は使い果たされて無くなっていました。
昔は埋葬時に六文の銭を棺に入れたのです。
これは六道銭といって三途の川の渡り賃なのだそうです。
その後この男の赤ん坊はお寺に引き取られ、やがて立派なお坊さんに成長したということです。

( 産女の幽霊像 )
母の愛情とはなんとありがたいものか。
幼い我が子を虐待する事件が頻発する現代、幽霊になってまでも我が子を案じて守ろうとする話は
感動的ですらありますね。
日本人は総じて昔から子供は「子宝」といって非常に大切にする民族なのだそうです。
反対なのが欧米白人。
皆さんは子供の頃にグリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」という物語を読んだり、聞かせてもらった
ことがあると思います。
お菓子の家などが出てきてちょっぴりメルヘンチックなイメージがあるのではないでしょうか。
ところがあの話、実は「子捨て」の話なんだそうですね。
近代以前のヨーロッパでは冷害などで飢饉になると、口減らしのために子供を捨てる風習があった
のだそうです。
何年か前に「赤ちゃんポスト」なるものが熊本の病院に設置され、議論になったことがありました。
この赤ちゃんポストの発祥はヨーロッパのドイツ地方なのだそうですね。
日本では子供ではなく、爺じ・婆ばが捨てられます(笑)
「姥捨て山」ですね。
以前、「楢山節考」という緒形拳さん主演の映画がありました。
お国柄と言っていいのか、中々この辺は興味深いですね。
と、いうことでどうでしょう皆さん、少しは涼しくなりましたかね?
おや、逆に心が暖まったって?
フッ、フッ、フッ、
そうですか…
フッ、フッ、フッ、
また来週~♨
Posted at 2014/08/23 19:13:01 |
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