一週間のご無沙汰でした、辛口おじさんです。
天気の良い日にはうちから富士山が上半分くらい見えるのですが、既に真っ白なお姿です。
冬の足音はすぐそこまで来ていますね。
温暖なしぞーかもだいぶ寒くなってきまして、今週から我が家も遂にコタツにミカン生活がスタート
しました (^^ゞ
さて今回も気になるニュースをひとつ。
先週の二十日ですが、産経ニュースにこんな記事がありました。
「パワハラで自殺」 と提訴、 チラシ配布の19歳バイトの両親、 激しい叱責が原因
2012年12月、チラシ配布のアルバイトだった男性=当時(19)が自殺したのは、バイト先のパワー
ハラスメントが原因だとして、宮崎市に住む両親が東京都新宿区の広告企画会社に5千万円の
損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしていたことが20日分かった。
この日、第1回口頭弁論があり、会社側は請求棄却を求めた。
訴状によると、男性は漫画家を志し上京。 12年12月、バイトを始めて4日目に作業をサボったと
従業員に叱られた後、遺書を書いて自殺した。
両親は激しい叱責が原因だと主張。 母親(49)は弁論後に記者会見し、「こういうひどいことが起
きていると知ってもらいたい」 と訴えた。
以上転載おわり。
。 。 。 。 。 。 。
短い記事ですので全容が掴みづらいところではありますが、それにしてもバイトを始めてたったの
4日で叱られて自殺って . . .
なんだそりゃ !?
遺書があるということですので、叱られたことが原因であることは間違いないのでしょう。
昔からガラスのハートとかナイーブとかデリケートとか、はたまたノミの心臓とか色々ことばがあり
ますが、いくらなんでも弱過ぎじゃないのか ? これは。
たかがといっては失礼かもしれませんが、チラシの配布のバイト程度のことで自殺に向かうくらい
に精神的に追い詰められることがあるのだろうか ?
遠い九州の地から上京して様々な辛い出来事があって、その蓄積の上にとも想像できますが、
病んだり自殺をするくらいならとっとと辞めればいいのに、と私なんかは思いますけどねぇ。
というか、死ぬ勇気があるのなら何でも出来るんじゃないのか ?、と。
息子さんを亡くしたうえにこんなことをいうのは少々酷ですが、やはりこれは親御さんの育て方が
間違っていたという他はないでしょう。
勝手な想像ですが、訴えを起こした両親は過去に一度も息子を叱ったことが無いのではないか。
個人的に最近特に感じるのが近頃の青少年の「精神的なたくましさ」 の欠如。
私の職場においても新入社員が上司に叱られたり、先輩社員に怒られて辞めていくというケース
が実にに多いです。
根っこの一つは近年の叱らない教育にあることは間違いないと思うのですが、家庭でも学校でも
肉体的にはもちろん、精神的にも叩かれてこなかったであろうことが如実に見て取れますね。
そしてもう一つは先輩後輩など学年や年齢などによる縦の関係が希薄になってきていること。
これはいってみれば子供の世界での 「世間」 に揉まれていないということですね。
「精神的なたくましさ」 という点で、ある方のお話をちょこっと紹介いたしましょう。
皆さんは松尾雄治さんをご存知ですね。
80年代にラグビーの新日鉄釜石で活躍された方です。
松尾さんが大学のラグビー部だった頃の話。
とにかくそのヒドさ、キツさといったらなかったそうです。
例えば、「ラグビー部お札」 というのがあったのだそうで、お札といってもメモ用紙の切れっ端かな
にかに、「一万円」 と書いてあるだけだったんだそうです。
「おい、松尾、タバコ買ってこい ! 」
「あのぉ、お金は…? 」
「ほい、これ」
といって、先輩からその「一万円」と書いた紙を渡されるのだそうです。
しょうがないから自腹で買って帰ると今度は、
「おつりは ? 」 とくるそうです。
「え、おつり !? 」 ・・・
結局おつりを九千いくら現金で払わなくちゃいけないんだそうで、だから松尾さんは一年生の時は
休みになるとチリ紙交換のバイトばかりやっていたのだそうです。
ほかにも合宿所で段ボールに 「ラーメン屋」 と書かいてある前で上級生がウロウロしているのだそ
うで、目があって、「いらっしゃい」 と言われると行かなくちゃならないんだそうです。
「何にしましょう ? 」
仕方なく 「しょうゆラーメン」 と言うと、
「はい、五百円 ! 」 って、カップヌードルが出てくる。
そんなことばかりで、練習のキツさと相まって精神的にも滅茶苦茶鍛えられたんだそうです(笑)
ほとんど恐喝といっていいほど極端で理不尽な例でしたけど、でも総じて昔の方たちの方が精神
的にはたくましかったと思います。
親子関係もそうですが、こうした先輩後輩とか学年とか年齢による縦の関係もハッキリしていまし
たしね。
松尾さんの例にはおよびもしませんが、私なんかも小学生の頃など一斉下校の時に先生の姿が
見えなくなる所まで来ると上級生のカバンを持たされたり、逆に下級生に自分のカバンを持たせた
りとか当たり前にありました。
子供の頃の精神って 案外こういったことで鍛えられたものなんです。
今だったら大きな問題になるんでしょうけどね(笑)
とにかく今の子供は甘やかされ過ぎです。
親たちも可愛い子には旅をさせよどころか、楽をさせようとばかりしています。
オブラートに包むがごとく優しく接し、厳しいことは何も言われないままにズルズルと大人になるも
のだから、ちょっとの挫折でくじけてそのまま引きこもってしまったり、今回のような自殺したりという
ケースが増えてきているような気がします。
世の中に出れば理不尽なことが沢山あります。 いや、理不尽だらけといってもいいと思います。
子どものうちにそれを知っておくことや慣らしておくことも必要なことではないかと思います。
これも躾けと共に親の果たすべき重要な役割りといえるでしょう。
いま私はそう考えます。
今回は以上です。