
しばらくでした、辛口おやじです。
皆さんはこの連休は楽しめましたか ?
今日辺りUターンラッシュがピークを迎えているそうですね。
ニュースを見ますと今年は大きな事故が幾つか発生してい
るようです。
行楽も含めて安全には充分注意して頂きたいものです。
さて今回は久々に昭和の歌を語りましょう。
「帰ってこいよ」 は、1980(昭和55)年に発売された松村和子のデビューシングルです。
当時ロングヘアーの髪型に着物と洋服を合わせたような奇抜な衣装で三味線を弾きながら唄う
という独特なスタイルが大きな話題を呼びました。
4月発売ながらその後じわじわと売れ出し、当時の国鉄(現JR)の特急のキャンペーンに使われ
たことで秋から年末にかけてヒットチャートを急上昇。 同年のレコード大賞新人賞獲得や、翌年
の紅白歌合戦にも出場を果たすなどスター街道を一気に駆け上がったという感じでした。
因みにこの年の大晦日のレコード大賞新人賞に残ったのは、田原俊彦・松田聖子・河合奈保子・
岩崎良美・松村和子の5名。 アイドル全盛の年にただ一人その牙城を崩したのが彼女でした。
この 「帰ってこいよ」 は一般には当然演歌として認識されているわけですが、私個人的にはこの
曲は演歌と当時隆盛を極めたニューミュージックとの見事なコラボではないかと思っています。
そしてこの曲は 「日本の心」 であり、「昭和の心」 そのものでもあったと思います。
歌詞の中にある「お岩木山」や「りんごの花」等で、青森が舞台の歌であることは容易に想像でき
ますが、都会と田舎との対比で考えますと青森だけに留まらず日本全国どこでも地方であればこ
の歌の内容に共感できるのではないでしょうか。
この動画は数年前、恐らく彼女が50歳くらいの時のものだと思いますが、ちょっとビックリですね。
当時とあまり変わっていないような印象を受けます。 声も当時と同じでとてもハッキリとした通る
声で字幕も要らないくらい。 さらに一気に歌い上げる姿などは気持ちの良ささえ感じますね。
という訳で松村和子の「帰ってこいよ」を帰省&Uターンのこの時期にちょっと思い出しましたので
今回あげてみました。
都会や遠方に行っている恋人や幼馴染や友人に、
いつか必ず、
帰ってこいよ ...
何の変哲もない平凡な言葉ですが、
それでも ...
なんだかとっても温かい言葉に感じませんか ? (^^)
ところで !
今回三味線が出ましたので、それに関連する話をひとつ。
私自身若かりし頃にあくまでも趣味の範囲ですが生意気にも音楽の見識を広めようとクラシック
をはじめ、ジャズ・フュージョンやロック等々色々なジャンルの音楽を聴き漁ったことがありまして、
その中で一時期ですが津軽三味線の盲目の巨匠・高橋竹山に心酔した時期がありました。
が、今回紹介するのはその竹山ではなく、ある若い三味線奏者のことです。

(高橋竹山)
花輪千恵(はなわちえ)さんとおっしゃる方なのですが、そのスピードやテクニックには目を見張る
ものがあり、まさに天才といって良い素材だと思います。
もちろんまだ若いがゆえにあの巨匠・高橋竹山には「深さ」という点で及びもしませんが、それでも
将来を嘱望される逸材であることは間違いないと思います。
動画を貼っておきますのでお時間のある方は是非どうぞ。
少し現代風にアレンジされているのでしょうが、こうした演奏は是非ナマで聴いてみたいものです。
着物に袴姿という出で立ちも日本の伝統文化の美しさを見る思いです。
ややもすると洋楽かぶれになりがちな現代。
先ほどの 「帰ってこいよ」 もそうですが、こういった音楽が日本人であることを再確認させてくれ、
一服の清涼剤と感じるのは恐らく私だけではないでしょう。
ではまた。✌