2014年05月11日
一週間のご無沙汰でした、辛口おやじです。
以前読んだ言論誌からちょっと興味深いものを紹介致します。
ちょいと小難しい話ですので読みたい方だけどうぞ。
タイトルが少々過激ですが、これは3年程前に日本マイクロソフト社の元社長の成毛眞さんという方
が書いた、「日本人の9割に英語は要らない」という本のキャッチフレーズだそうです。
「英語が出来てもバカはバカ」
「英語業界のカモになるな」
「頭の悪い人ほど英語を勉強する」 ・・・とあります。
意外なことに成毛さんは日本マイクロソフト社の社長を勤めていたにもかかわらず英語が話せな
かったそうです。
その人が9割の人は英語が話せなくても問題ないと、ご自分の経歴を踏まえて言うわけですから
中々説得力があります。
英語が必要な1割の人というのは、仕事において英語力がそのまま評価につながる職業ということ
になるわけで、例えば外資系のビジネスマンや外人を相手にする機会が多いホテルやデパートの
従業員、さらに英語論文等を読むことが必要な研究者や医師といった人たちだそうです。
成毛さんが危惧しているのは、20代から30代は仕事で覚えなければならない事が山ほどあるのに
この時期に英語の勉強に時間を取られたら肝心の仕事に集中出来ないわけで、この時期に身に
付けられなかったら、生涯仕事が出来ない人間で終わってしまうということ。
つまり、将来に備えて勉強する語学に時間を取られるよりも、今仕事で覚えなければならない事を
勉強しなさいということですね。
また「英語は打出の小槌ではない」
「英語さえ出来れば何でも可能とはならない」、とも。
語学とは単なるツール、つまり道具であり、自分の考えや思いを伝達する手段にすぎない。
ゆえに根本的な仕事の能力に欠けていては、せっかく英語が出来ても宝の持ち腐れということ。
確かに、仕事が出来ることと英語が話せることは別問題ということですね。
そういえば以前に楽天やユニクロが英語を社内での公用語にするとかで話題になりましたね。
なんのメリットがあるのかよく分かりませんが。
英語が話せても肝心の話す内容が伴わなければ意味が無いですしね。
また、2020年からでしたか、小学校でも正式な教科になるのだそうですね。
これなんか正しい日本語を含めて、英語より前に身につけるべき基礎知識というものが沢山あるん
じゃないかなと私なんかは思いますけどね。
もちろん英語の勉強も必要だと思いますが、今の日本の英語崇拝は少し異常な気がしますな。
まあ、田舎のビンボー会社に勤める私にゃ、英語が出来ようが出来まいがまるっきり影響ないこと
ですけど(笑)
英語崇拝が高じて、今や意味の通じない和製英語が巷に異常に氾濫し、役所の印刷物にまで臆面
もなく乗る始末・・・
成毛さんが言う、「英語が出来てもバカはバカ」 がなんとなく耳に痛い様な気がします。
以上。
Posted at 2014/05/11 22:10:13 |
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