
一週間のご無沙汰でした、辛口おやじです。
「チャンピオン」はアリスが1978年12月にリリースした14枚目
のシングルで、同グループ最大のヒット曲でもあります。
アリスはチンペイちゃんこと谷村新司さん、ベーやんこと堀
内孝雄さん、キンちゃんこと矢沢透さんの三人のフォーク
グループで、最盛期は私が高校生の頃でした。
「今はもうだれも」や「帰らざる日々」、「冬の稲妻」、「ジョニーの子守唄」等々、ニューミュージックと
いえばアリス!というくらい強烈なイメージがあります。
「チャンピオン」はボクシングの年老いた王者が若い挑戦者に敗れていく姿を表現した曲で、当時の
東洋太平洋チャンピオンだったカシアス内藤選手をモデルに描いたものだったのだそうです。
動画は今から36年前、リアルタイムでの映像です。
とにかくカッコイイのが谷村新司さんが作詞したその詩です。
いや~ シビれますね~
谷村新司さんの作詞、最高です。 男のロマンが目の前に鮮やかに浮かび上がりますね。
ボクシングといえば日本は今現在、何回目かの黄金期なのだそうですね。
WBA・WBC・WBO・IBFの4団体で8名の世界チャンピオンが居るのだそうです。
昔はボクシング観戦は国民的娯楽で、世界戦ですと大概夜のゴールデンタイムでTV放送された
ものですが、最近はほとんど無くなりましたね。
ボクシングというより格闘技自体が放送されなくなりました。
私も浪速のジョーこと辰吉丈一郎あたりまではよく観ていましたが、歳食って丸くなったのか最近は
まるで観なくなりました。
この「チャンピオン」という曲から連想するのは、私の世代ではなんといっても具志堅用高。
現在バラエティ番組などで 「ちょっちゅね~」 のセリフで有名なあのちっこい髭のおじさんです(笑)
若い方々は恐らくただのアホなおっさんくらいにしか思っていないかもしれませんが、
バカ言っちゃいけない!
当時具志堅さんは間違いなく最強のボクサーでした。
1976年にプロ転向わずか9戦目にしてWBA世界ジュニアフライ級の王座をKO勝ちで獲得すると、
そこから6連続KOを含む13回連続防衛を記録。
これは今だに国内では破られていません。
新設されたジュニアクラスとはいえ、私はパウンドフォーパウンド(全階級同列視)で当時世界最強
のチャンピオンだったと今でも思っています。
↓はボクシングファンの方はよくご存知の動画だと思います。
どの試合もクリンチなどほとんどなく、見ていて気持ちのいい勝ちっぷりでした。
多少ガードが甘く、相手のパンチを貰いよく目を腫らしてはいましたが、安心して見ていられるチャ
ンピオンだっと思います。
当時のグローブの大きさにも注目です。
6オンスくらいでしょうか、さすがに危険だということで80年代に大きなものに変更されたようですが
常にKOが狙えるスリリングな試合が多かったように思います。
しかし・・・
月日は流れ、約4年半に渡り王座を守ってきた具志堅さんでしたが、遂にその時は訪れます。
メキシコの挑戦者、ペドロ・フローレスの前に砕かれるのです。
動画をどうするか迷ったのですが、この「チャンピオン」という曲に合わせ、敢えて貼ります。
「 立たないで! もう充分だ!」
思わず声をあげたくなるようなシーンでした。
最後はセコンドがタオルを投げてのTKO負けでした。
何が起こったんだ !?
当時TV観戦していた私は目の前の光景が信じられませんでした。
嘘だろ、あの具志堅が負けた・・・
現実をしばらく受け入れられなかったのを覚えています。
具志堅さんがこのあとロッカールームで、「 これでただの男に帰れる 」 と言ったかどうかはわかり
ませんが、頂点に立った者だけが言えるセリフですね。
かつて最強だった男が、そんなそぶりを微塵も見せないで今はピエロになって人を笑わせる・・。
カッコイイじゃないか具志堅!
いや、カッコ良すぎるぜ具志堅!
辛口おやじはそう思うぞ。
というわけで、ほとんど具志堅さんの話になってしまいましたが、今回の昭和の歌、この一曲は、
アリスの「チャンピオン」でした~
