
一週間のご無沙汰でした、辛口おやじです。
大切なことを気づかせてくれる良い話シリーズ。
今回は”日本一心を揺るがす新聞の社説”として知られる
「みやざき中央新聞」 の記事から心に響く話をひとつ紹介
いたします。
かつて東京「はとバス」の経営を倒産寸前から見事に立ち
直らせた元社長の宮端清次さんが、当時ソニーの会長だった創業者の故・井深大さんの講演会に
参加して聴いた話だそうです。
では早速。
☺ ☹ ☹ ☹ ☹
井深大さんがソニーの社長だった時の話です。
最新鋭の設備を備えた厚木工場ができ、世界中から大勢の見学者が来られました。
しかしそこには一つの問題がありました。
それはトイレの落書きでした。
会社の恥だからと工場長にやめさせるように指示を出し、工場長も徹底して通知を
出したがなくならない。
さらに社長命令でやめるようにと通達したが、それでもなくならなかった。
そのうちに 「落書きをするな」 という落書きまで出て、これはもうしょうがないかなと
諦めかけていたそうだ。
するとしばらくして工場長から電話があり、「落書きがなくなりました」 と言うんです。
「どうしたんだ ?」 と尋ねると、
「実はパートで来てもらっているトイレ掃除のおばちゃんが、カマボコの板2~3枚に
”落書きをしないでください。 ここは私の神聖な職場です。”と書いてトイレに貼ったん
です。 それでピタッとなくなりました」 と言いました。
社長命令でも、工場長の呼びかけでもなくならなかったトイレの落書き。
それがおばちゃんの一言でなくなったのです。
井深さんは続けて、
「この落書きの件について、社長である私も工場長もリーダーシップをとれなかった。
パートのおばちゃんに負けました。
その時にリーダーシップとは上から下への指導力、統率力だと考えていましたが、誤りだと
わかったんです。
以来、私はリーダーシップを影響力というようになりました」 ...
☹ ☹ ☹ ☹ ☹
ほんのちょっとの短い話でしたが、いかがでしたか ?
リーダーシップとは基本的には上から下への指導力や統率力であることは間違いないことだと
思います。
が、しかしリーダーシップとは、時として上の人から下の人へ、だけとは限らない。
上下関係がなくても 「あの人の言うことなら聞くよ」 という人であれば、リーダーシップは自ずと
付いてくるということですね。
それにしても、同じ創業者の故・盛田昭夫さんと並んで 「カリスマ」 と呼ばれた井深さんに
”負けました”と言わせたこのおばちゃんはスゴイですね。(o^-')v
カッコイイ !
”神聖な職場”という言葉に思わずシャキッとさせられます。
以上、簡単ですがトイレの落書きの話でした。
内容とはそれ程関係ありませんが、おまけにある歌をひとつ。
Posted at 2016/09/19 20:28:09 |
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