
今年も残すところあと僅か。
今年度の最後を飾るブログは、さてどんな内容にしようか
と一応悩みに悩んだのであるが、振り返れば今年はスタ
ート自体が辛口ブログでしたので、やはり最後も私らしく
辛口をカマして終わろうと思います。
というわけで、人によっては不快な印象を持たれるかもしれませんが、そこは田舎のべらんめぇ
親父の戯言だと思ってスルーするか、大きな目で見てやって下され。
では。
今月の初めのことですが、各紙にこんな記事が載りました。
除夜の鐘 「うるさい」 と苦情が相次ぎ中止に
大晦日の風物詩 「除夜の鐘」。 この音を聞かないと新年を迎えた気がしない、という人も多い
かもしれない。 しかし今、「除夜の鐘」 を自粛する寺が出てきているという。
東京・小金井市にある、100年以上の歴史を持つ 「千手院」。 住宅に囲まれており、近隣から
の苦情で 「除夜の鐘」 の中止を決めた。
7代目住職の足利正尊さんは 「家族で鐘つきをするのを楽しみにしていた方もおり、私の代で
止めてしまうのは悲しい思いではあるが、致し方ないところです」 と話す。
静岡県牧之原市にある、450年以上の歴史を持つ大澤寺も 「除夜の鐘」 をやめた。
15代目住職の今井一光さんは、「夜中に鐘が鳴るということに非常に腹を立てた近隣の方から
のクレームがありまして、それで止めました」 と説明。
しかし復活を望む声も強く、今井住職は昼に鐘をつく 「除夕(じょせき)の鐘」 を始めた。
「去年は120~130人くらいが列になって並んでくれた。そういうような形でみなさんに認められ
つつあるところです」 と教えてくれた。
■ ネット上でも賛否両論
「除夜の鐘」 自粛について、Twitter上では
「季節の風物詩を理解できないって、日本人の感性ではないね」
「日本はどんどん残念な国になるな」
「うるさいって言われて引き下がるお寺も微妙。そのクレームの人に除夜の鐘の意味を
とうとうと説いてやればいいじゃない」
など、残すべきだという意見が多い一方、
「禁止になればいい。深夜0時に、でっかい鐘の音を聞かされる近隣住民に同情する」
と、中止に理解を示す意見も。
東京・中野にある”坊主バー”のマスターである釈源光さんは、「除夜の鐘」 は、一年の終わり
に煩悩を洗い直して新年から心を入れ替える、という一つの区切りであり、日本人は昔からそ
うやって鐘の音を聞いてきた。苦情が出て、止めてしまうのは寂しい思いがある。やはり世の
中の流れに合ったやり方で、工夫して何とか続けていってほしい」 と、一定の理解を求める。
☹ ☹ ☹ ☹ ☹ ☹
音に関する苦情といえば、近年の保育園建設に反対という事例など枚挙にいとまがない。
が、しかし、それが今や除夜の鐘にすら苦情がくる世の中になっていようとは ...
いやはや何とも驚きである。(ーー;)
上にあげた記事には 「風物詩」 とあるが、私は除夜の鐘は”日本の伝統行事”であると思う。
日本全国どこへ行ってもこの慣わしは変わらないのである。
年にただ一度の大晦日の限られた時間である。
もし元旦が仕事というなら耳栓をすればいい。
除夜の鐘そのものが嫌なら他国に住めばいい。
少数派、多数派という意見云々ではないのである。
百人いれば必ず一人や二人おかしなことを言う人間というのはいるものだ。
そんな連中に基準を合わせてはならないのである。
寺の側もこんなクレームにいちいち応える必要などなく、毅然とお断りすればいいのである。
音や騒音に対する苦情に関しての実態は近年目に余るものがあると思う。
昨年だったか愛知県東海市で 「無音盆踊り」 なるものが開催された事をご存知だろうか。
盆踊りがうるさいという苦情からその対策として、踊り手がイヤホンで音楽を聴きながら踊るという
ものであったそうだ。
周りで見物をする人々には、無音のその光景が一体どのように映ったのであろうか。
恐らくはシュール、あるいは異様という他はないであろう。
盆踊りといえば先祖の供養のために行うもので、起源は鎌倉時代の一遍上人の踊り念仏といわ
れている。 日本人にとっては非常に歴史と伝統があるものなのだ。
果たしてこんなんで先祖供養になるのであろうか。
今では日本三大盆踊りの一つ、あの有名な徳島の阿波踊りでも、数年前からうるさいと苦情が
寄せられるようになったのだとか。
先人たちやご先祖様がいたから今の自分がいる。
クレーマーは供養の意味も知らない馬鹿どもである。
音に関する苦情やクレームといえば他にも、愛犬が怖がるから花火大会は中止にしろと苦情が
来たり、また伝統行事においては、二月の節分の 「豆まき」 が危険だからという理由で中止にな
ったり、「なまはげ」 が児童虐待だとクレームがついたり等々、一部の過剰な反応を示すクレーマ
ーたちによって、日本の大切なものがどんどん失われて来ているのである。
果たしてこれでいいのだろうか。
殺伐とした今のこの世の中。
何事にも不寛容、自己優先社会の先にいったい何があるのだろうか。
こうしたクレームの声というのは、ある意味、除夜の鐘よりよっぽどデカくうるさく日本中に響き渡
っていると私は思うのだが、如何だろうか。。。
さて、今年度のブログは今回で全て終了とします。
簡単ですが最後に一言。
一年間こんな拙いブログにお付き合い頂き有難う御座いました。
それでは皆さん良いお年を。 ✌