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辛口レビンのブログ一覧

2016年09月25日 イイね!

昭和のアーティストたち、その五 「さだまさし」

昭和のアーティストたち、その五 「さだまさし」
今回は久々に昭和のアーティストを語りましょう。

気がつけばすっかり忘れかけていたこのシリーズ。

確認してみれば、一昨年の年末以来という ..

できもしないのにあんまりカテゴリーを増やすもんじゃない

のかなぁと、何故か微妙に反省している今日この頃です。

 (^^ゞ (^^ゞ (^^ゞ


さだまさしは1973(昭和48)年にフォークデュオの 「グレープ」 でデビュー。

翌年発売の2作目、「精霊流し」 のヒットで一躍全国的に有名になり、76年に解散してソロ活動と

なった後も数々のヒット曲を世に送り出すなど、当時の日本のフォーク・ニューミュージックを語る

上で欠かせないアーティストの一人といって良いでしょう。


さだまさしは特にコンサート活動に積極的で、人が大勢集まれる所ならば地方の公民館や学校の

体育館でもどこへでも行き、現在までにその回数は実に4000回を超えているのだそうです。

現在NHKで放送されている 「鶴瓶の家族に乾杯」 という番組は、実は開始当初はさださんがかつ

て地方にコンサートに行った時に、お世話になった当時の地元の青年団やボランティアの方々に

お礼を兼ねて再び訪れるという趣旨のものだったのだそうです。


     


さだまさしの曲はその繊細な詞の特徴もあり、昔も今も女性からの支持が圧倒的に高いことで知

られています。 私も当初はそれほど関心があったというわけではありませんが、あることが原因

で彼の曲も割と普通に聴くようになりました。 

それは今を遡ること三十数年前、辛口爺がまだ凛々しい高校生だった頃。

クラスの隣の席の女の子がバレーボール部のキャプテンでして、この娘がなんといいますか、今

でいうバリバリの筋肉系女子 ...そりゃ~まあ男勝りの豪快さでしたな 。。。・△・。

ところがこの娘がなんでか知らないが見かけによらずさだまさしの大ファンで、興味を示さない私

の学ランの胸ぐらを事あるごとに掴んでは、「なによアンタ、いい歌なんだから聴きなさいよね !」、

てな感じで有無を言わさず強引に勧められ、その後もこちらの好き嫌いなどお構いなしに毎日の

ようにさだまさしの良さをとうとうと聞かされ、色々な曲を半ば洗脳のような形で叩き込まれ、覚え

させられたというわけです。 ('、з)っ


そんな彼女が一番に教えてくれたのがこの曲です。

1977(昭和52)年の作品で、「雨やどり」

雨の日が多い今日この頃にピッタリくる歌かもしれません。  



この「雨やどり」 はさだまさしがソロデビューして2枚目のシングルで、自身初のオリコンチャート

1位に輝いた曲でもあります。

とっても”ほのぼの”としてますし、こういう曲が1位を獲得する時代って、なんだか凄く良いですね。


ところで、このブログを書いている間にちょっと思い出したのですが、かつてこんな漫画があったこ

とをご存知でしょうか ?


        


みつはしちかこ作の 「小さな恋のものがたり」

”チッチとサリー”と言ったほうが印象深いでしょうか。

1962年から、途中休載はありましたが一昨年まで続いたプラトニックな恋愛の4コマ漫画です。

私の中では 「雨やどり」 とこの 「小さな恋のものがたり」 がピッタリと重なるのです。

ご長寿漫画といえば 「サザエさん」 ですが、それに次ぐのがこの作品といわれています。

三つ上の姉がよく読んでいて、その影響で漫画なら何でもよかった私も読むという具合でした。

なんでもこの漫画には世の女性たちが少女時代に思い描く理想像が描かれているのだそうで、女

生徒の間で知らぬ者はなく、爆発的な人気ということは無かったのですが、世代を超えてずっと静

かなブームを続けていたのだそうです。

かくいう私もこれを読んでは密かに女ゴコロを研究したものでした (^^ゞ

たゆまぬ努力と研究心はいつかきっと実を結ぶものです(笑)


話が逸れました。


さだまさしを代表する曲というのは沢山ありますが、私が推すのは何といっても 「関白宣言」

この曲は一つ詞の中に笑いと涙と感動が同時に詰まった稀有な作品だったと思います。

”亭主関白”が殆ど死語となった平成二桁の今の世ですが、この曲を聴くと実はこの歌がヒットした

昭和の終わり頃から既にそれは始まっていたのだということに気づきます。

動画は発売された1979(昭和54)年のNHK紅白歌合戦の時のもの。

詞は結婚を前にした男が花嫁に対して精一杯の強がりを言うという内容です。




すごく良い動画だと思います。

昭和を代表する方々がずらりと並んだ審査員席 ...

紅組の女性歌手たちの表情も良いですね。

山口百恵もこの年が最後の紅白でした。 この前々年にはさだまさしの「秋桜」を歌いましたね。


名曲として知られるこの「関白宣言」ですが、当時は二つほどエピソードがありました。

一つはその歌詞の内容から、”女性差別”あるいは”男尊女卑”であるとして、当時の女性団体か

らの反発を受けたこと。

そしてもう一つは、紅白出場に際し曲が長いためにどうしても持ち時間内に収まらないこと。

これに困った紅白のスタッフが、たまたま30回記念でこの年に限り特別出場したあの美空ひばり

さんに相談したところ、全歌詞を読んだひばりさんの、「これ(歌詞)は切れないわね」 という意見

に従い持ち時間の延長が特別に認められたのだそうです。

これは流石というか、やはり偉大な方は大事なことがわかっていらっしゃいますね☆


                    

長くなりましたのでこの辺りで終わりにします。


かつてどこの家庭も大家族だった時代、親父や夫は大黒柱であり、絶対的な存在でした。

家族の皆が賛成しても、最後に親父の一言でひっくり返るなんてことは当たり前にあったものです。

だからこそ子供たちは親父を越えようと、早く一人前の大人になろうと努力したものなのです。

それがいつしか核家族化が進み、女性も働きに出るなど社会への進出が進み、更に全ての事柄

に対して男女平等などというおかしな思想が持て囃され、やがて親父の威厳は廃れ、引きずり降

ろされ消えゆことに ...



 いや、やめよう。


 虚しくなるだけだ ...(笑)



というわけで”みんカラ頑固親父復権、並びに親父の地位向上委員会” 幹事長の辛口おやじがお

届けする、久々の 「昭和のアーティストたち」、


今回は 「さだまさし」 でした~


  
   ではまた.✌



Posted at 2016/09/25 17:29:14 | トラックバック(0) | 昭和のアーティストたち | 日記
2016年09月22日 イイね!

クソガキどもに鉄槌を ! 2


    今日もジャージと腹巻を身に纏い、私とあなたの腹周りのように甘くたるんだ世の中を、

  昭和のセクハラ頑固親父が鋭く斬る !      ※ 今回は極論で語りますのでご注意を。



2日ほど前になりますが、新聞各紙にこんな記事が載りました。



      釣り人2人、海に突き落とされる 少年2人が逃走


  19日朝、大阪府南部の突堤で2人組の少年に釣り人が相次いで海に突き落とされ、府警が

  殺人未遂事件として捜査している。


  大阪府警によると、同日午前7時10分ごろ、同府忠岡町 新浜2丁目の突堤にいた男性から、

  「少年が釣り人を海に突き落とした」 と110番通報があった。

  突き落とされた同府 八尾市 青山町の男性会社員(56)は自力で突堤に戻り、けがはなかった。

  約1時間前には約1.5キロ南の同府 岸和田市 木材町の突堤で、同府 和泉市内の中学2年

  生の男子生徒(13)が海に突き落とされたが、けがはなかった。

  いずれも少年2人が現場から逃げたという。


  男性会社員は、「釣れていますか」 などと声をかけられ、急に背中を押されて海に転落。 

  また男子生徒は友人と3人で釣りをしていたという。


     以上、転載終わり。

   


とんでもない事件である。

幸いにもけが人が出なくて済んだからいいようなものの、一歩間違えれば取り返しのつかない事

になっていたかもしれない事件である。 

単なる悪ふざけや悪戯では済まされないのである。

悪質極まりないとは正にこの事だろう。


それにしても、全く面識のない他人にこんな事をするとは、いったいどんな精神構造なのだろうか。

私もガキの頃は随分と悪ふざけをしたものだが、それでもごく身近な友人か後輩に対してくらいな

もので、それも充分に安全のマージンを確保してのうえであり、このような知らない人、ましてや大

人に対して危険な悪ふざけをするなど、その発想すらなかったと思う。



こんなクソガキが蔓延る今の世の中。

どこぞの教育評論家が言うように社会のせいなのか ?

はたまた学校のせいなのか ?


私は違うと思う。

これは親の責任なのだ。

親がきちんと子供を躾けることが出来ないからこんなクソガキどもが蔓延ることになるのだ。


悪いことは悪いと痛みを持って教えることは重要だと思う。

やはりそういった教育の復活が必要なのではないか。

今の過剰な体罰禁止論で教育が腐ってきてしまっているのだ。

もちろん殴らずとも理解する子も大勢いるだろう。

しかし殴らなきゃわからん子がいることも事実なのだ。


世の犯罪に関しても、手を染める輩は大半がクソガキとクソガキのまま大人になった輩である。

こういったクソガキが蔓延ることで、徐々に日本の治安が悪くなっていくわけである。

昔から”鉄は熱いうちに打て”という諺がある。

正せるところで正せなければクソガキどもは増長し、増々世の中を蝕んでいくのである。


今回けが人が無かったとはいえ、このクソガキどもは捕まえたらぶん殴ってやり即刻少年院送り。

躾のできない親は世間に晒したうえで謝罪させるのが相応だろう。

厳しいといわれるかもしれないが決して許してはならないし、また、未来のためにもこんな傍若無人

なクソガキを蔓延らせてはならないのである。



    以上。
Posted at 2016/09/22 18:48:52 | トラックバック(0) | 辛口シリーズ | 日記
2016年09月19日 イイね!

トイレの落書き

トイレの落書き
一週間のご無沙汰でした、辛口おやじです。

大切なことを気づかせてくれる良い話シリーズ。

今回は”日本一心を揺るがす新聞の社説”として知られる

「みやざき中央新聞」 の記事から心に響く話をひとつ紹介

いたします。

かつて東京「はとバス」の経営を倒産寸前から見事に立ち

直らせた元社長の宮端清次さんが、当時ソニーの会長だった創業者の故・井深大さんの講演会に

参加して聴いた話だそうです。


では早速。


  ☺       ☹      ☹      ☹     ☹



  井深大さんがソニーの社長だった時の話です。

  最新鋭の設備を備えた厚木工場ができ、世界中から大勢の見学者が来られました。


  しかしそこには一つの問題がありました。

  それはトイレの落書きでした。


  会社の恥だからと工場長にやめさせるように指示を出し、工場長も徹底して通知を

  出したがなくならない。

  さらに社長命令でやめるようにと通達したが、それでもなくならなかった。

  そのうちに 「落書きをするな」 という落書きまで出て、これはもうしょうがないかなと

  諦めかけていたそうだ。


  するとしばらくして工場長から電話があり、「落書きがなくなりました」 と言うんです。

  「どうしたんだ ?」 と尋ねると、

  「実はパートで来てもらっているトイレ掃除のおばちゃんが、カマボコの板2~3枚に

  ”落書きをしないでください。 ここは私の神聖な職場です。”と書いてトイレに貼ったん

  です。 それでピタッとなくなりました」 と言いました。


  社長命令でも、工場長の呼びかけでもなくならなかったトイレの落書き。

  それがおばちゃんの一言でなくなったのです。

  井深さんは続けて、

  「この落書きの件について、社長である私も工場長もリーダーシップをとれなかった。

  パートのおばちゃんに負けました。

  その時にリーダーシップとは上から下への指導力、統率力だと考えていましたが、誤りだと

  わかったんです。

  以来、私はリーダーシップを影響力というようになりました」 ...




  ☹       ☹       ☹       ☹       ☹       



ほんのちょっとの短い話でしたが、いかがでしたか ?

リーダーシップとは基本的には上から下への指導力や統率力であることは間違いないことだと

思います。

が、しかしリーダーシップとは、時として上の人から下の人へ、だけとは限らない。

上下関係がなくても 「あの人の言うことなら聞くよ」 という人であれば、リーダーシップは自ずと

付いてくるということですね。


それにしても、同じ創業者の故・盛田昭夫さんと並んで 「カリスマ」 と呼ばれた井深さんに

”負けました”と言わせたこのおばちゃんはスゴイですね。(o^-')vカッコイイ !


”神聖な職場”という言葉に思わずシャキッとさせられます。
      


  以上、簡単ですがトイレの落書きの話でした。



内容とはそれ程関係ありませんが、おまけにある歌をひとつ。


  
Posted at 2016/09/19 20:28:09 | トラックバック(0) | 良い話シリーズ | 日記
2016年09月10日 イイね!

キャプテン

キャプテン
一週間のご無沙汰でした、辛口おやじです。

今回のタイトルである 「キャプテン」 という言葉から皆さんは何を

連想するでしょうか。

「キャプテン翼」、ザ・リリーズの「好きよキャプテン」、はたまた宇

宙特撮シリーズの「キャプテンウルトラ」 ←流石に古いか(笑)

キャプテンと名のつくものは色々ありますが、それぞれ人により、

また世代によりまた違った思い入れがあるでしょう。


私の中で 「キャプテン」 といえば一番にくるのは、ちばあきおさん作品の漫画 「キャプテン」 です。

昭和47(1972)年から月刊少年ジャンプに連載された中学が舞台の少年野球漫画でした。

ちばあきおさんといえば、「あしたのジョー」や、「おれは鉄平」 などで知られるちばてつやさんの弟

さんとしても知られていますね。

              

大まかなあらすじとしては、野球の名門校の青葉学院中から墨谷二中へ転校してきた主人公の

谷口タカオが、野球部へ入部するためにグラウンドを訪れ、練習に参加しようと青葉学院時代の

ユニフォームに着替えたところ、それを見た野球部員たちが勝手に谷口を名門青葉学院のレギュ

ラー選手だと思い込んでしまう。

しかし実際の谷口は2軍のさらに補欠であり、レギュラーとはほど遠い選手だった。

そのことを気が弱くて言い出すことができない谷口は、周囲の期待に応えるべく凄まじい陰の努力

を続け、ついにはキャプテンに選ばれるまでになり、チームを引っ張っていき、猛練習の末にかつ

ての母校である名門青葉学院に真っ向から挑んでいく ...というお話し。


            

この 「キャプテン」 を読んだことがある方はご存知だと思いますが、この漫画にはスター選手とい

うものは一切登場しません。

登場するのは華やかさとは無縁の、本当に地味な坊主頭の中学生たちだけです。

魔球や秘打があるわけでもなく、物語に華を添えるヒロインはおろかチアリーダーさえもいません。

セリフのある女性の登場人物といえば谷口の母ちゃんくらいなものでした。

ですが、一心に野球に打ち込む中坊の野球小僧たちのひたむきな姿は、当時花ざかりだったス

ポーツ漫画の中で最も身近であり、かつ現実味があったように思います。

そして試合よりむしろ猛練習するシーンの方が印象的であった作品のようにも思います。


          

今思えばこの漫画からは教わったことがたくさんあったような気がします。

リアルタイムで読んだ頃は、努力することの大切さと最後まで諦めない心だったと思う。

そして意外なことに、いい大人になった今現在でもこのキャプテンからは教わることがあるのだ。

それは一言でいえば、 ”努力のリーダーシップ” ではないかと思う。

この物語の中で私が一番好きなシーンですが、名門青葉学院との対戦に向けて谷口キャプテン

はナインに地獄の猛特訓を行います。

傷だらけのナインたちは、余りの厳しさに根を上げ、練習終了後に集まり抗議をしに行く。

谷口の家に行くと、谷口の母ちゃんは 「近くの神社にいる」 という。

部員たちがそこで見たものは、父ちゃんと二人で部員たちの時よりさらに至近距離からのノック受

けの猛特訓をする谷口の姿でした。

みんなの練習の後に自分の練習をしていたのです。


 「俺たちみたいに素質も才能もないものはこうやるしか方法はないんだ」


谷口の言葉を木の陰からきいた部員たちは自らを恥じて誰それとなくランニングで帰っていく ...

そう、努力のリーダーシップとは言葉ではなく態度で無言のうちにチームをまとめ、引っ張り上げて

いく力のことです。


   

「キャプテン」 は連載開始から44年になりますが、今現在でも多くの人びとに語り継がれ読まれて

いるそうです。 特に野球部の子供たちに大人気で、大学1年まで野球を続けたうちの息子の話

では、小中高いずれもこの作品を知らぬ者は居なかったそうです。


現在プロ野球メジャーリーグで活躍し、先日メジャーでの3000本安打を達成したあのイチロー選手

もこの漫画の大ファンで、彼自身がプロ1年目のオリックス球団に入団した際、寮にこの 「キャプテ

ン」 のコミック全巻を持っていったのだそうです。

さらに同じメジャーリーグのニューヨーク・ヤンキースで活躍する田中将大投手も大ファンであり、

「選手層が薄いために、勝ち上がっていくたびにみんながボロボロになっていく姿に心を打たれる」

のだとか。


              

今も色褪せずに世代を超えて愛され続ける漫画 「キャプテン」

スーパースターもヒロインも居らず、そこに登場するのは地味で野球が飯よりも好きな坊主頭の

野球小僧たちのみ。

未来の子供たちにこんな素晴らしい作品を残してくれたちばあきおさん。

今は感謝の念でいっぱいです。


少し早いですが、9月13日はちばあきおさんの命日です。



最後にイチロー選手のことばを紹介して終わります。


     















Posted at 2016/09/10 21:32:31 | トラックバック(0) | 良い話シリーズ | 日記
2016年09月03日 イイね!

古典に学ぶ 3 「能をつかんとする人」

古典に学ぶ 3 「能をつかんとする人」
 ご無沙汰しております。

 このところ公私ともに忙しく、中々みんカラに時間を取れない日々

 が続いております。

 恐らくこの先かなり不定期での更新になると思いますが、今後とも

 変わらぬお付き合いの程、宜しくお願いいたします。

  m(_ _)m


さて今回は久々に 「古典に学ぶ」 シリーズ。


『徒然草』 (つれづれぐさ) という古典をご存知ですね。

今からおよそ700年前の鎌倉時代末期に吉田兼好によって書かれたとされる随筆で、清少納言

の 『枕草子』、 鴨長明の 『方丈記』 と合わせて日本三大随筆の一つとされています。

随筆とは今でいうエッセイ集のようなものといって良いと思います。


”春はあけぼの” で始まる枕草子、そして ”ゆく川の流れは絶えずして” で始まる方丈記、さらに

”つれづれなるままに” で始まる徒然草。 

私も含めてみんな古典の授業の時はヨドを垂らして寝ていた口だと思いますが、この出だしの部

分だけは覚えているのではないでしょうか(笑)


この徒然草ですが、我々が生きるこの21世紀の現代に置き換えても充分通用する良いことが書

かれているんです。

中でも150段目の文章が落ち込んでいる時に読むと、とても元気が出てくると人気のようです。


ではさっそく。


     徒然草 第百五十段より、「能をつかんとする人」 現代語訳



   これから芸事を身に着けようとする人は、とかく 「下手くそなうちは誰にも見せたくない、

   こっそり練習して、ある程度見られるようになってから披露するのがカッコいい」 と言う

   ものだけど、そういうことを言っている人が最終的にモノになった例えはひとつもない。

   まだ未熟でヘタクソな頃から、上手くてベテランな人たちに混ざって、バカにされて笑わ

   れて、それでも恥ずかしがらずに頑張っていれば、特別な才能がなくても上達できる。

   道を踏み外したり、我流に固執もないだろう。

   そのまま練習し続けていれば、そういう態度をバカにしていた人たちを遥かに超えて、

   達人になっていく。 

   また人間的にも成長するし、周囲からの尊敬も得られる。

   今は 「天下に並ぶものなし」 と言われている人でも、最初は笑われ、けなされ、屈辱を

   味わったものだ。

   それでもその人が正しく学び、その道を一歩一歩進み続けてきたおかげで、多くの人が

   その教えを授かることができるようになった。

   どんな世界でも同じである。



      


いかがでしたか ?

いかに自分が未熟であっても、うまくいかなくて馬鹿にされて悔しい思いをしても、自分がどう見ら

れているかなんて気にせずに、一心に打ち込んでいくことが大切なのだということが記述されてい

るわけですね。

なにか原点に帰るといいますか、大事なことを気づかせてくれたような気がしませんか ?

特に若い世代の方々にとって非常に為になる言葉であると思います。

およそ700年ほど前の人間が、取り留めもなく浮かんでくることを書き綴った文章なんですが、こう

して読んでみますと、改めて昔も今も人間の本質なんて同んなじなんだなぁということが分かりま

すよね。


この徒然草は、他にも現代に通用する興味深い記述がたくさんありますので、いずれまた紹介

していきたいと思います。



というわけで、「古典に学ぶ」 第3回目は、兼好法師の徒然草より、

『能をつかんとする人』 でした~





   



Posted at 2016/09/03 20:21:11 | トラックバック(0) | 古典に学ぶ | 日記

プロフィール

「驚いたね~ まさか当選するとは思わなかったなぁ。それに「私自身、必要な説明をし、公私のラインを引かせていただいた。一定の信託はいただいたと思う。」って・・・
なに勝手に禊すませてんだ ?
国民は信託なんかしてないぞ !

何シテル?   10/23 21:10
上品とは無縁の田舎のべらんめぇ親父です。 身の程知らずの言いたい放題。 時として極論で語ることもありますが、昭和 の頑固親父の戯れ言だと...
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