
今回は久々に昭和のアーティストを語りましょう。
気がつけばすっかり忘れかけていたこのシリーズ。
確認してみれば、一昨年の年末以来という ..
できもしないのにあんまりカテゴリーを増やすもんじゃない
のかなぁと、何故か微妙に反省している今日この頃です。
(^^ゞ (^^ゞ (^^ゞ
さだまさしは1973(昭和48)年にフォークデュオの 「グレープ」 でデビュー。
翌年発売の2作目、「精霊流し」 のヒットで一躍全国的に有名になり、76年に解散してソロ活動と
なった後も数々のヒット曲を世に送り出すなど、当時の日本のフォーク・ニューミュージックを語る
上で欠かせないアーティストの一人といって良いでしょう。
さだまさしは特にコンサート活動に積極的で、人が大勢集まれる所ならば地方の公民館や学校の
体育館でもどこへでも行き、現在までにその回数は実に4000回を超えているのだそうです。
現在NHKで放送されている 「鶴瓶の家族に乾杯」 という番組は、実は開始当初はさださんがかつ
て地方にコンサートに行った時に、お世話になった当時の地元の青年団やボランティアの方々に
お礼を兼ねて再び訪れるという趣旨のものだったのだそうです。
さだまさしの曲はその繊細な詞の特徴もあり、昔も今も女性からの支持が圧倒的に高いことで知
られています。 私も当初はそれほど関心があったというわけではありませんが、あることが原因
で彼の曲も割と普通に聴くようになりました。
それは今を遡ること三十数年前、辛口爺がまだ凛々しい高校生だった頃。
クラスの隣の席の女の子がバレーボール部のキャプテンでして、この娘がなんといいますか、今
でいうバリバリの筋肉系女子 ...そりゃ~まあ男勝りの豪快さでしたな 。。。・△・。
ところがこの娘がなんでか知らないが見かけによらずさだまさしの大ファンで、興味を示さない私
の学ランの胸ぐらを事あるごとに掴んでは、「なによアンタ、いい歌なんだから聴きなさいよね !」、
てな感じで有無を言わさず強引に勧められ、その後もこちらの好き嫌いなどお構いなしに毎日の
ようにさだまさしの良さをとうとうと聞かされ、色々な曲を半ば洗脳のような形で叩き込まれ、覚え
させられたというわけです。 ('、з)っ
そんな彼女が一番に教えてくれたのがこの曲です。
1977(昭和52)年の作品で、「雨やどり」
雨の日が多い今日この頃にピッタリくる歌かもしれません。
この「雨やどり」 はさだまさしがソロデビューして2枚目のシングルで、自身初のオリコンチャート
1位に輝いた曲でもあります。
とっても”ほのぼの”としてますし、こういう曲が1位を獲得する時代って、なんだか凄く良いですね。
ところで、このブログを書いている間にちょっと思い出したのですが、かつてこんな漫画があったこ
とをご存知でしょうか ?
みつはしちかこ作の 「小さな恋のものがたり」
”チッチとサリー”と言ったほうが印象深いでしょうか。
1962年から、途中休載はありましたが一昨年まで続いたプラトニックな恋愛の4コマ漫画です。
私の中では 「雨やどり」 とこの 「小さな恋のものがたり」 がピッタリと重なるのです。
ご長寿漫画といえば 「サザエさん」 ですが、それに次ぐのがこの作品といわれています。
三つ上の姉がよく読んでいて、その影響で漫画なら何でもよかった私も読むという具合でした。
なんでもこの漫画には世の女性たちが少女時代に思い描く理想像が描かれているのだそうで、女
生徒の間で知らぬ者はなく、爆発的な人気ということは無かったのですが、世代を超えてずっと静
かなブームを続けていたのだそうです。
かくいう私もこれを読んでは密かに女ゴコロを研究したものでした (^^ゞ
たゆまぬ努力と研究心はいつかきっと実を結ぶものです(笑)
話が逸れました。
さだまさしを代表する曲というのは沢山ありますが、私が推すのは何といっても 「関白宣言」
この曲は一つ詞の中に笑いと涙と感動が同時に詰まった稀有な作品だったと思います。
”亭主関白”が殆ど死語となった平成二桁の今の世ですが、この曲を聴くと実はこの歌がヒットした
昭和の終わり頃から既にそれは始まっていたのだということに気づきます。
動画は発売された1979(昭和54)年のNHK紅白歌合戦の時のもの。
詞は結婚を前にした男が花嫁に対して精一杯の強がりを言うという内容です。
すごく良い動画だと思います。
昭和を代表する方々がずらりと並んだ審査員席 ...
紅組の女性歌手たちの表情も良いですね。
山口百恵もこの年が最後の紅白でした。 この前々年にはさだまさしの「秋桜」を歌いましたね。
名曲として知られるこの「関白宣言」ですが、当時は二つほどエピソードがありました。
一つはその歌詞の内容から、”女性差別”あるいは”男尊女卑”であるとして、当時の女性団体か
らの反発を受けたこと。
そしてもう一つは、紅白出場に際し曲が長いためにどうしても持ち時間内に収まらないこと。
これに困った紅白のスタッフが、たまたま30回記念でこの年に限り特別出場したあの美空ひばり
さんに相談したところ、全歌詞を読んだひばりさんの、「これ(歌詞)は切れないわね」 という意見
に従い持ち時間の延長が特別に認められたのだそうです。
これは流石というか、やはり偉大な方は大事なことがわかっていらっしゃいますね☆
長くなりましたのでこの辺りで終わりにします。
かつてどこの家庭も大家族だった時代、親父や夫は大黒柱であり、絶対的な存在でした。
家族の皆が賛成しても、最後に親父の一言でひっくり返るなんてことは当たり前にあったものです。
だからこそ子供たちは親父を越えようと、早く一人前の大人になろうと努力したものなのです。
それがいつしか核家族化が進み、女性も働きに出るなど社会への進出が進み、更に全ての事柄
に対して男女平等などというおかしな思想が持て囃され、やがて親父の威厳は廃れ、引きずり降
ろされ消えゆことに ...
いや、やめよう。
虚しくなるだけだ ...(笑)
というわけで
”みんカラ頑固親父復権、並びに親父の地位向上委員会” 幹事長の辛口おやじがお
届けする、久々の 「昭和のアーティストたち」、
今回は
「さだまさし」 でした~
ではまた.✌