こんばんは。
昨日は、完成目前にネットがシャットダウンして、幻に終わったR8試乗記編集。
今日は抜かりなく、こまめに保存していきたいと思いますw。
では、さっそく。
先週末日曜のことです。
2週間ほど前に、試乗会招待DMをAudiより頂きました。
何度か、ショールームを訪れているためか、こんな機会はないだろうと手早く予定を方々に確認し、ASAP的早めに試乗予約を入れました。
すぐに、営業担当の方から連絡が。
『申し訳ございません、日曜は一杯でして・・・・・・。19時からなら空いているのですが・・・・・。
おそらく、19時くらいの方が、道路の込み具合もだいぶ解消されて、走りやすいかと思います。』
ということでしたので、その時間に予約をお願いしました。
そうなんです。今回、Audiは、『Audi sport』というブランドをAudiとは別に立ち上げて、そのブランド確立の機会としての試乗会だったのです。
その筆頭はもちろん、『Audi R8 Coupé V10 plus 5.2 FSI quattro』。
徳島では、おそらく中のやや上の戸建が建ってしまうほどのお車ですw。
Audiが『Audi sport』というサブブランドを立ち上げたのが今年3月で、スバルも、今年、夏、レヴォーグベースの『STI Sport』を出した。
ちょっと、余談ですが、以下ちょっとだけ。
『STI Sport』の"STI"とは"SUBARU TECHNICA INTERNATIONAL"の略名。
スバルのモータースポーツ活動を統括し、モータースポーツへの参戦をはじめ、
その技術を市販車に反映させたパーツ開発やコンプリートカー開発などを行うスバルの子会社のこと。
市販車をベースとしながら運動性能を優先してSTIパーツを多用し専用開発され、かつ台数も限られる「S」や「tS」シリーズたちのことは、僕もあまり詳しくはないですが、
今回のレヴォーグで登場した『STI Sport』はそれらとは立ち位置が違うとのこと。
スバルとSTIが共同開発を行ったレヴォーグのカタログモデル(=台数限定でなく、走り一辺倒ではなく乗り手も選ばない)のなかで最上級グレードとなるのが『STI Sport』。
ちなみに、多くの自動車メーカーにはSTIのような子会社や部門が存在し、例えばBMWなら
M社が開発したモデルにM3やM5があり、M社がチューニングに携わるモデルとしてMスポーツ
があり、
上記Audiなら、アウディ スポーツ開発のRSモデルではなく、Sモデルのような存在が『STI Sport』。
ハイスペック/ハイパフォーマンスに特化したエンジンやサスペンションをはじめとする大幅な変更と開発が行われるモデルではなく、車両全体の質を上げるような動的チューニングを行うことでモデルが洗練されアップグレード感を抱くことができるのが『STI Sport』というブランドとのこと。
さて、日曜昼から、スバルへ新型インプレッサの試乗に行ったり、その後、自由奔放に、その他のメーカーの実車に触れたりしながら、時間は刻々と近づいてきました。
R8試乗は19時からですが、それまでにいろいろ乗ってみてくださいと、お店へは18時に行くことになってました。
そして、夕暮れから夕闇に変わり、夜のとばりが落ちた頃、私と我が愛機はAudiのショールームにゆっくりと入ってきました。
エンジン回転数が1,200回転くらいで起きる、マフラーセンターパイプ遮熱板の結構大きなビビり音は気になりましたがw。
事前の予約スタイルでも分かってましたが、今日は一大試乗会のようで、ショールーム玄関の車寄せには、Audiの営業の皆さん、みんなとってもお若くて、さわやかで。
その方たちが一斉に振り向き、『いらっしゃいませ~~~!!!』と。
その方々に囲まれ、クルマを降りた時、まるで、○○組とか、○○会の会長になったような錯覚に陥りました(爆)
エンジンをかけたままで愛機を預け、ワクワク感は皮膚の下までにとどめて、落ち着いて、ショールームへ。
夜なのに、外と変わらないくらい、光の落ちた広大な空間に、それは静かに佇んでました。
いつものショールーム部分は照明を落とし、床のLEDスポットライトで、『Audi sport』ブランドを照らしていました。
その奥、いつもの商談ルームと言うより、サロンのようなこれまた広大な空間は、いつもと同じように、明るく洗練されてました。
そこでは、ヴァイオリニストとピアニストによるコンサートが開催されてました。
心酔するように聴いている人たちは、お客さんです。
一番光を浴びて、熱を帯びた、『サロン』の手前の、真っ暗な空間では、数人が、静かに佇む『化け物』を、おそるおそる見定めていましたw。
傷をつけようものなら・・・・なんて、びびっちゃいますよねw。
やがて、コンサートはアンコールを経て終了し、満足気なお客さん達は、灯の落ちたショールームへとなだれ込んできます。
そして、注目の的はもちろん、R8!
さて、自分も乗ったり、撮ったりと、思い存分細かいところまで見れました。
暗くて、そして、明るいと思ったら、LED光ゆえに妙に眩しかったりと、いろいろありますがw。
さあ、詳細を見ていきましょう。
上の写真の、ドア後ろのカーボン部分ですが、営業の方が他の方に話しているのをチラ聞きで聞こえてきましたが、ドアパンチされても本体の金属には影響ないように、ここだけ部分的にカーボン現しにしているようです。
ただのデザインではないのですね。
もちろん、ウインカーは、外側へ流れるように光ります。
すんごい造形のホイル。1本、20万くらいするのでしょうか。
タイヤもかなりのお値段でしょうね。
デカい『ケツ』に圧倒されます。
全幅 1,940mm !!!
ケツのw、ブレーキランプの下に大きく開いている排熱グリルの奥は、ぶっとい排気管が!
各所に『R8』が。
天井は、スエードレザーです。びっくり。
高級感がぶち抜けてる。
さて、外では、着々と、予約のお客さんが、代わる代わる、いろんな『Audi sport』に乗って試乗に出て行っている様子。
止まっているクルマはもう飽きてきたので、外の動く車を見に出ます。
試乗が終わり、帰るお客さん。
詳しくはないですが、見れば、すんごい名車だと分かります。最新の車たちに負けず劣らず、艶とものすごさを漂わせてました。
次から次へと、目の前を、高額車が。
どれが試乗車で、どれがオーナー車か見分けがつかないw。
車寄せで見ていると、隣に、ご婦人がお二人、一緒に見ていたので、思わず声を掛けました。
私 『もう、あの、黒い高級車、お買い求めですか?(ニコッ)』
ご婦人方『いやいや、とてもとても、凄すぎて(笑)。家1軒買えますものね。』
私 『あれで、2席ですからね。1席1,500万円ですよ!(ニコニコッ)』
ご婦人方『あそこで寝泊まりはしんどいものね。たんすも持ち込めないし(爆)』
と、盛り上がっちゃいました(笑)。
これ、カッコいいですね。
しかし、余談ですが、これら白のAudi車と、BMWのX1だったかX3だったかそれ以上のXシリーズか、スターウォーズのダースベーダー率いる軍の白い兵士の顔に似ていると思うのは僕だけでしょうか(笑)
カブリオレも。今日は、ほんとに、多種多様で楽しい!
と、轟音が・・・・。
キマシタヨ~、R8が! この角度だと、エイリアンに見えるほど、押しの強いデザイン。
そして、また次なるお客さんを乗せて、出て行きます。
このお尻、Audiエンブレム上のリップから、リアハッチガラスにかけての1パーツ。
これがリアスポイラーで、この写真では一体になってるように見えますが、車速に応じた電動格納式で、120km/h以上で自動で立ち上がり、35km/h以下で格納されるそう。(センターコンソールにあるスイッチパネルのボタンを使って手動で操作もできるとのこと。)
自分の乗るR8はどれだろうと思ってたら、ちょうど時間も19時で、やっとのこと営業の方が駆け寄ってきて。
営 『28ちゃんさん、今日はお忙しいところ、有難うごさいます!』
私 『こちらこそ、こんな機会にお誘い頂き、感謝してます!』
営 『では、さっそく、これに乗ってみてください!今回、お一人でどうぞ(ニコッ)!!!では、お荷物はこちらの助手席に!』
一人でどうぞ!という言葉に、びっくりしてちょっと正気を失っていたのでしょう、営業の方に、荷物を置くのに誘導され、開けられた右ドアから助手席に思わず座ってしまいました。
営 『左ハンドルなので、運転は左ですので・・・・・(ニコッ)』
そこで初めて、本当に一人で行くのか、と我に返ったんです(笑)。
こう言われるまで、こんな高級車に一人で乗るなんてありえないと思い込んでいたせいか、最初は営業の方が運転し、その後、交代して運転すると無意識に思っていたのでしょう。
スッと、助手席に座って、再び左の運転席に誘導された時には、だいぶ顔が真っ赤に赤面してました(爆)。
そして、運転席に座った途端、トイレを忘れてたことに気付いたのはここだけの話(笑)。
サッと済ませw、さて、乗り込みます。
気分は、もう逃げられないジェットコースターに乗ったみたいw。
座って、ドアを閉めると、開けたドア越しに、営業の方が説明をしてくれます。
自分の不安そうな気持ちを察してくれたのか
営 『R8は、ちょっと大きいTTみたいなものですので、大丈夫ですよ(ニコッ!)』
気が楽になりましたw。
さて、特に、ハンドル回りの説明です。
まず、ハンドル左上のボタンは『drive select』で、走行状況に合わせてサスペンションの減衰力を調整することができる装備とのこと。
オート、コンフォート、ダイナミック、カスタムの4種のセッティングをスイッチひとつで選択が可能。
左下のチェッカーフラッグのボタンは、VDCとかの運転補助機能をすべて解除してしまうものだそうです。
営 『このスイッチは多分使われることはないだろうと思いますので(ニコッ!)』とw。
右下にある、角マフラーエンドの絵のついたボタンは、排気音を普通:スポーツのいずれかに切り替えることが出来るスイッチだそう。もちろん、最後までほぼスポーツにしてましたがw。
右上はエンジンスタートストップボタンです。
そして、コースの説明。
営 『まず、R55、R11を北上して頂き、徳島I.Cで高速に乗って松茂のスマートインターで一旦降りてください。そこですぐに反対方向に入って頂き、高速を走り徳島I.Cで降りて頂き、元来た道を戻って頂けますでしょうか(ニコッ!)』
さて、あとは簡単に説明を受け、シート位置、ルームミラー、フェンダーミラーを合わせて、いざ出陣!
この時間、日曜の渋滞が終わりかけてはいましたが、なにせ、国道55号はトレーラーや行楽帰りのミニバン、軽、軽トラなどで一杯。
国道に出た瞬間、愛機の5ナンバーサイズからは想像もできなかった、全車幅 1,940mm に圧倒されます。
フェンダーから両側の車線を実際に見ながら、R8の走行位置を微調整して、自分の位置感覚を整えます。
そして、最後まで慣れなかったのは、大きな車幅があるせいか、ルームミラー位置もかなり運転席から右にあるような感じで、後ろの状況を見るのに、慣れない右向きでの、首を大きく振っての確認です。
でも、営業の方が仰ってたとおり、ちょっと大きめのTTとの通りで運転しやすいです(まだ、コンフォートモードw)。
じゃじゃ馬とは程遠い、ジェントルな乗り味、脚も固いのは固いですが、見事に細かい凹凸は吸収ししっとりさも兼ね備えている。
Audiがサイトに掲げている
『高出力と高効率を高い次元で両立、抜群の扱いやすさも備えるスーパースポーツ
2006年の登場以来、Audiのフィロソフィーを体現するスーパースポーツカーとして好評を得てきたAudi R8が2016年、2代目へと進化しました。メカニズムとの濃密な対話を楽しみながら、誰もが安心して引き出せる速さと、いつまでも乗り続けたいと思わせる快適性を併せ持つ。』
を実感します。
さすがに、新築戸建1軒背負って運転している感覚はありませんでしたが、実際はそうなのだ!と自分に言い聞かせながら走りますw。
そして、いよいよ徳島I.Cから高速に乗り、モードを『ダイナミック』にチェンジ!
そしておそるおそるアクセルを大きく踏みます。
3~4,000回転まで引っ張りつつ、シフトアップしていきます。
ただ、排気音は思ってたよりも車内に入ってこず、音も籠っていて、ちょっと雑味があって、勝手にイメージしていた『脳天から突き抜けて行くような、ある意味透き通ったカーンといった』音とは別物でした。
排気音の気持ち良さは、以前乗った、ルノーメガーヌスポールが良かったと思い出します。
もっとグッと踏めば良かったと今さらながら後悔してますが、優しくかつ大きく踏んであげても、唸るエンジン音に包まれながら、あっという間に1▼■km/h台へ(笑)。
カーブらしいカーブはないですが、それでも路面に吸い付く様はまさにクワトロですね。
松茂I.Cが近づきアクセルを戻すと、シフトダウンに合わせ、『ブオンブオン!!!』と、待ってましたとばかりのあのシフトダウンに伴う排気音が最高!
これこそ、スポーツカーに乗っている醍醐味かなあと。
そして、松茂PAでちょっとだけ車外に出て、撮影w。
帰りの高速では、リアランプが丸目のスカイラインが走ってたので、途中ちょっとだけある追い越し車線で、思いっきりぶっちぎってあげました(笑)。
ダイナミックモードでゼロヨン的に(笑)。
でも、高速降りてからのソロソロ運転で見事追いつかれてました(爆)
そして、無事、お店に到着。
20時あたりだったでしょうか。
営業の方々はみな、長靴&シャツ1枚&袖まくり 姿に変わられてて、今日の多種多様な試乗車の洗車に大わらわでした。
営業担当の方は、走って迎えに来てくださって、ねぎらいの言葉を優しくかけてくれました。
そして、今日はバタバタして本当に申し訳ないですとお詫びされ、こちらが恐縮してしまいました。
お土産を頂き、お礼を述べて、愛機に乗って路上に出た時、びっくり。
たんたんのシートは低いと思ってましたが、かなり腰高感があるように感じたこと。
でも、一般道を走っている時に限って言えば、エンジン音とボディの剛性感、走り味は、R8に遜色ないぞ!と。BH(レガシィ)の剛性は今から14年も前でありながら、極められてたのだなあ、と確信。
ただ、直後、センターパイプ遮熱板のビビり音が轟音を上げた時には苦笑いをしてしまいましたがw。
それにしても、たしかに凄いクルマでした。
試乗インプレッションをするには、あまりにも、R8の性能のほんの一部を見れただけで、このクルマの持っているポテンシャルの何万分の1くらいしか出せてなかったのではないでしょうか。
そして、上気した状態で乗ってたので、ただ圧倒されてました。
それを前提に感じたことを書くとすれば、走りも、見た目とは違い、扱いやすく、快適性も完全に体現している高級車でした。
スポーツも、快適性も、これ1台でてんこ盛りしていて、しかし、しっかりバランスがとられていて、洗練された乗り味にまとめ上げてる様は、さすがはAudisportのフラッグシップと確信しました。
こんな車を経験できたことは何よりも嬉しかったです。
そして、持っている性能の何万分の1くらいしか出してやることのできないクルマに、自分は似つかわしくないとも感じました。
もっとふさわしいオーナーさんに可愛がってもらえよと、R8に今思いを馳せてます。
めったにできない良い経験をさせてもらいました。この場をお借りして、Audi ディーラーの方々にはお礼申し上げます。
そして、試乗記とは言いながら、試乗インプレッションは貧弱な弊ブログを最後まで読んで頂き、有難うございました。
![](http://art33.photozou.jp/bin/photo/242610153/org.bin?size=1024)