前回に引き続き、再びドイツ語圏へ。
ところで、最近、公式日本語表記を「オーストリア」から「オーストリー」に変えてちょうだいって、発表したとかしないとかで、騒ぎになったんだって?
全然知りませんでしたよ~。漢字では昔から「墺太利」と当て字していたそうだから、正しい方に戻したと言うことでしょうか?
まぁ、実際には大使が運動を始めたという話で、公式にどうって言う話じゃないらしいけど。
では、本題に。
今日の一枚は、残念ながらLPがありません。
手元にあるのはこのカセットテープのみ。
オリジナルジャケットはドイツのAmazonで。(1997年に復刻されているらしい)
■タイトル:DÖF
■バンド名:Deutsch-Österreichisches Feingefühl(DÖF:デフ?)
バンド名を・・・うっ、ドイツ語は読めない。(^0^;)
ドイチェ・エスターライヒ??スチェ?・フェイン?ゲフュール?
誰か教えて!!
意味は「German-Austrian Fine Feeling」???「独墺良い気持ち」??
ここでピンと来た人は、「独米友好(DAF)」に代表されるNeue Deutsche Welle (New German Wave)を聴いたことのある方ですね。(^^)
とりあえず、源流(ElectroPunk)の話は後にして、このパロディーバンド。
そう、名前を見ればパロディーバンドだけど、実はこのアルバム、オーストリーの2人組コメディアン(Tauchen/Prokopetz)と女性2人(姉妹?)のアーティスト、Annette Humpe/Inga Humpeとのコラボで、アルバムを通して、ショートコントに始まり、途中、歌を歌い、ご丁寧に時々ステーションID(ラジオ局名を曲に合わせてワンフレーズのみ歌うやつ、この場合プログラムテーマ?)まで入っていて、一枚がひとつのショー仕立てになっている。リリース年は1983年。プロデュースはAnnette Humpeになっていた。
残念ながら標準だろうとウィーン訛りだろうと、ドイツ語は全く理解できないので、どんなコントなのかさっぱり分からないけど、何だか面白そうなのは伝わる。
で、なんでこんなテープを持っているのかって?
まぁ、若いときは金がないからね~。
それはさておき、曲が面白いから、今まで捨てないで手元に残っている。
SEとともにショートコントが始まり、IDが鳴ったと思ったら、いきなりカットインで一曲目が!
おっ、いいじゃん、フレンチポップスだか何だか、とにかくヨーロッパ調のロックだ!
って良く聴いたら???・・・「Love Me, Please Love Me」のカバーだよ!!!
ミッシェル・ポルナレフの「愛の願い(1966)」だよ!
完全なロックバージョンで、ドラムとベースが格好良くて、ギターはコードでリズムを刻み、メロディーラインを後ろで薄くオルガンが弾いているのが何となく聞こえてくるだけ。その上を低い男の声でドイツ語訛りのフランス語&英語の歌詞が朗読される。時々、サビで女性2人組がコーラスを付けるっていう、おもしろいアレンジ。
最初の掴みはバッチリ成功している!
80年代って古い曲のカバーが流行っていたけど、初めて聴いた時は吹き出しそうになった。
ってここまで書いて、あることに気が付いた。
そう、こういう構成って・・・・・・ねぇ。
他の曲についてはカバーだかオリジナルだかどうかは知らないけど、どれもそれなりに面白いと思う。当時の英国以外のヨーロッパで流行っていたニューウェーブ的ポップスとして聴ける。基本的には「お笑い」だけど、意味は分からないからね~。
ちなみにYouTubeで、当時のビデオが見られるらしい。
(
Codoっていう曲で、色々なテイクがある)
しかし、関係ないけどYouTubeって良い名前だよね。誰が考えたんだろう、そのセンスに感心する。
それにしてもインターネット様々だ。今や自分の部屋に居ながらにして、知りたいことを知ることが出来る。今回も新たな発見がいっぱい。ビデオまで観られたし!まさに、へぇ~!?の連続。
知りたくとも知る術がなかった時代が懐かしい?
90年代後半、アメリカのTVシリーズ「Buffy the Vampire Slayer(邦題:『バフィー ~恋する十字架~』、または『吸血キラー 聖少女バフィー』として放映されたそう)」のテーマソングが、彼らの曲「Codo」のフレーズに酷似していて、実は盗作か?みたいな話とか・・・
この番組は観ていないから、iTunes Storeで探してサンプルを聴いてみるかな。
そういえば、彼らよりも2年も前に、面白い曲をやるオッさん3人組がドイツに居たじゃん!って、バレバレですね(^^)・・・・・
つづく。
Posted at 2007/07/12 02:05:03 | |
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今日の一枚('80s) | 日記