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優位性が薄れたディーゼルエンジン。

　タイトル画像は、ボルボのディーゼル車「ＸＣ９０」が最後の組立ラインを流れる様子です。　この後記念車としてミュージアムに保存されるとか、、ボルボは２０３０年には全車ＥＶにすると宣言しているので将来を見据えた予定通りの筋書きなのかもしれませんね。　欧州はＣＯ２低減策の柱としてクリーンディーゼルを押していましたが、ＶＷの排ガス不正の影響もあったのか？、２０３５年までには内燃機関を廃止し、全車ＥＶ化の方向に大きく政策変更を実施しました。　年々厳しくなる排ガス規制に伴いエンジンコストが急上昇していたディーゼルが、真っ先に淘汰される時代到来となったように思います。


　一般的にディーゼルエンジンの熱効率は約４０%、ガソリンエンジンの熱効率は約３５%、この熱効率差がCO２低減策の切り札とされて、政策の後押しもあって欧州では２０１５年頃まではディーゼル車が年々伸びを見せていました。　このディーゼルが優位の概念を壊したのが熱効率約５０%に達すると言われるガソリンエンジンＨＶ、そのＨＶがコストをどんどん下げてクリーンディーゼル車よりも安価に提供されるようになって来たのを見て、欧州は大慌て！、、そんな構図が今回のボルボのディーゼル車生産終了の記事を見て、思い浮かびました＜汗＞。