マスタングは足回りの初期ストロークが柔らかくて、
多少荒れた舗装路でも乗り心地が良いです。
ゆっくりとした上下動はある程度許容する方針のようで、
ゆっくり走っているときは静かな水面を船でしずしずと進むような感じです。
ドイツ車的な「車体は終始フラットに保たれ…」
という感じではありませんが、
車体が細かく上下し続けるようなことはないので
ふわふわして締まりがないという感じではなくて快適です。
速度域が上がってくると全体にしまった感じの足の動きになってきて
荷重移動を適切に使って初期ストローク部分をぐっと沈み込ませると
そこからはしっかり踏ん張ってくれるので、安定したコーナリング姿勢を保てます。
リアが出そうな雰囲気はありますがあくまでも雰囲気で、
実際には安定感があってアクセルの踏み具合で曲げていけるので、
ある程度の道幅さえあれば、山道も楽しく走れます。
欠点といえば欠点、見方によっては美点は・・・
ステアリング操作だけで急に切り返すとロールが急激に立ち上がって不快なので
きちんと荷重移動させつつ切り返さないといけないところですが、
しっかり加減速をコントロールしつつステアリング操作すれば不快な挙動はでないし、
うまくいってるかどうかが分かりやすくて楽しいです。
まあ、多少不快な感じのロールを出してしまった場合でも
車両自体は安定してるので安全面で問題は無いです。
・・・・と書いていくと、
マスタングに乗ってると何となくGX71クレスタを思い出す理由が見えてきたような気がします。
GX71クレスタは5ナンバーサイズで2000ccですから今の基準だと小さい車ですが、
もっと大きい車のような、おおらかでいい感じの乗り味だったなあと思いだされます。
今の自分の感覚だと、おおらかな乗り味も大正解の一つと思えます。
クレスタに乗っていた当時の自分はまだハイスペックな車に対するあこがれも強かったので、
ツインカムターボフルタイム4WD・・・・の方向に行きました。
それはまたそれでとても楽しかったので今も乗ってるわけですけど、
スペックにこだわりなしで乗り味重視のおおらか路線も楽しかったなあ・・・。

マスタングで国道269号線を走る。
マスタングはゆっくり~そこそこのペースだとおおらか路線ですが
本気を出すとまた違った一面を持ってます。
全性能を発揮するのは公道上では無理なくらいの実力ですが、
公道上で普通に走っても楽しめるセッティングになっているのは奥が深いです。
アメリカの車文化の端っこくらいには触れたような気にさせてくれます。
Posted at 2013/10/04 01:18:50 | |
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マスタング | 日記