鉄道の旅の最終日。
アニメに全く興味が無い私が前日の夜(1/3)にホテルのTVで見た映画。
他の正月番組があまりにつまらないので、何となく最初から観たのですが・・・
そのストーリーの中で、隕石によって町が壊滅される内容があります。
それが、東日本大震災の時の印象と重なる部分が多く、これから向かう福島県内の常磐線分断地域(原発の近く)を連想されました。
旅の最終日。 仙台には何度か来たことがあるけれど、じっくり見て回った事が無かったので、伊達政宗のゆかりの地である「青葉山公園(仙台城)」へ向かいます。
近年開業したばかりの地下鉄で最寄り駅まで。
ところが、この地下鉄は駅によっては地上に出るまでのエスカレーターが異常に多い所があるのが玉にキズ。
国際センター駅から仙台城を目指します。
現在は東北大学のキャンパスに位置する二の丸跡。
仙台で積雪は珍しいそうで、雪に映える城址を眺めながらひたすら上ります。
仙台城の入り口には神社の鳥居が立っています。
まるで仙台の街を見守っているように鎮座する伊達政宗の像。 インスタ映えしそうですね!!
ここでも多くの観光客(外国人含む)がスマホで自撮りしていました。
時代の流れなんですね。
仙台城本丸跡に建てられた宮城縣護國神社に軽く参拝して・・・
境内には16前期が止まっていました。
気が付くと帰りの電車の時間が迫っておりました。
急いで仙台駅へ向かいます。
仙台駅から地元に向けて「常磐線」の電車で帰りますが、北側で移動できるのは浪江駅まで。
ここから20km弱は「帰還困難区域」に指定され、一般の人は指定された道路を自動車で通過する事しか認めてられていません。 昨夜に見た映画「君の名は。」に出てくる被災した町を連想されるのも私だけではないかもしれません。
震災から7年経つのに時間が止まったままのガソリンスタンド。
ここは自動車のみ通過が許されおり、徒歩や自転車、バイクの通行は禁止されています。
ここまで浪江駅から一緒だった乗り鉄さん2人とタクシーに相乗りして来ましたので、代金は一人2,000円程度で済みました。
その2時間半後に代行バスがあったのですが、とてもじゃないけど待っていられないので同行者で集まってタクシーを呼びました(汗
何とか常磐南線の分断地域の富岡駅に到着。
駅そのものは再建されて駅前の道路も整備されましたが、駅から海側へ歩くと今でも震災の爪痕が残っています。
これは鉄道の設備だったのでしょうか。
コンクリート製なのに津波の力で押されて、引き波によって線路の所から落下したと思われます。
この木は津波に耐えて残ったのだと思います。
周辺もかつては住宅地だったのでしょうが、今は更地となっています。
南側の常磐線分断部分。ここで線路は途絶えています。
再び仙台まで開通するのはいつになるのでしょう。
2017年4月から富岡まで復旧した常磐線の電車。
普段から見慣れた車両がやってきました。
途中の駅では復興工事が行われている箇所が多く見られました。
いわきから南は、何事も無かったかのような日常の電車の雰囲気に戻ります。
現実の世界に戻ってきました。
首都圏では当たり前のように乗っている常磐線が、震災から約7年を経過した今でも分断されたままである事を忘れてはいけません。
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Posted at
2018/01/10 20:58:57