

普段は耳障りな電車の揺れる音も、北海道での最後の列車だと思うとなにやら心地良いもののような気がします。

駅を出た列車は少しずつスピードを上げ、車窓から見える熊笹や白樺の木は次々に後方へ去っていきます。

倶知安を出て2時間あまり、長万部から函館までは北海道で最古参の「キハ40」が旅のお供になります。

少し前までは平凡だったクロスシート(ボックス席と書いた方が一般の人には説明しやすいでしょうか)は新幹線の座席よりも落ち着きます。

函館本線には普通列車よりも特急列車の方が沢山走っております。
一般の観光客の方は特急や高速バスを使いますが、各駅に停車する普通列車で旅が出来るのは、時間的に贅沢であると私は思います。

北海道の鉄道の多くは非電化(東京や名古屋、大阪の電車と違って、線路の上に電線が無い)なので、海外の鉄道のようなイメージが出来ます。

途中の小さな無人駅。
本州では見る事の出来ない、貨車を改造した待合室が使われています。

列車からは内浦湾が雄大に見える所を走ります。

本州の列車では出来なくなりましたが、窓が開くので入ってくる外の空気が美味しい。
このような鉄道の旅が、クルマとは別にしたかったのです。

函館が近付くと大沼国定公園の中を走り、大沼や小沼が見える人気撮影スポットです。

北海度らしい風景も、函館へ着いたらおしまい。

列車は定刻通り函館へ到着。
私が学生の頃は古いものの味わいのある駅舎でしたが、バリアフリー化等された近代的な駅舎に建て替えられました。
初めて函館を訪れる一般観光客にはこの方が良いのです。

昼食の時間が近いので、観光よりもランチを優先にします。

函館では重要な交通手段「函館市電」です。
日本でも数少なくなった本物の「路面電車」。
東京にも都電がありますが、こっちの方が旅情を感じるので乗っていて楽しいです。

十字街電停の近くにある操車棟。
20年前まで市電の線路のポイント切り替えを行っていました。

観光スポットである「赤レンガ倉庫」
ここに愛車を停めて撮影したいですね。

函館と言えばラッキーピエロが人気になりました。

チャイニーズチキンバーガーのセット(クルマじゃないのでビール付きww)

GLAYが有名にしたとも言われています。

その一方でもう一つの函館名物は「ハセガワストア」の焼き鳥弁当。
帰りの新幹線の中で食べる事にしたので、観光を終えたら函館駅前で買います。

函館ベイエリアから函館山までは坂が多く、まるでサンフランシスコのようです。

ここがかなりの急坂で

ここを自転車で登るのは困難です。

坂を上ると旧函館区公会堂。
明治の建築ですが、西洋式建築でカラフルな外観は訪れる人を魅了します。
ここから先の事も長くなるので、一旦区切らせて頂きます(汗
Posted at 2017/07/09 14:39:08 | |
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