クラシック音楽を主に聴いています。10代の頃はストーンズやビートルズを良く聴いて
いたが、高校に入って吹奏楽部に入った頃からクラシック音楽を良く聴くようになりまし
た。初めはモーツアルトだったと思う。その事を中学時代の音楽の先生にお話ししたら、
声楽科出身の先生は、モーツァルトは声楽曲がいいのよ。オペラが一番素敵よ。
そして数年後、芝の郵便貯金ホールで二期会の「フィガロの結婚」公演が初オペラ。
序曲が演奏され視線は舞台にくぎ付け、次から次から素晴らしいメロディの洪水で
幕が閉まるまであっという間でした。ストーリーは良くわからなかったし、今みたいに
舞台の袖に字幕は出ませんから、こんなの買って予習して、生まれて初めてオペラを
楽しみました。
オペラ『フィガロの結婚』のストーリーと登場人物相関図は、山爺@Around60さんのブログに
良く書いてあるのでそちらへお任せして、何と言ってもフィガロとケルビーノの役がいい。
当時LPやFM放送で聴いていたフィガロの適役はヘルマン・プライですね。ケルビーノの
ような多感な少年役を「ズボン役」といって女性(メゾ・ソプラノ)が演じますが、やはり
こちらはフレデリカ・フォン・シュターデが印象に残っています。
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「手紙の二重唱」としてお馴染みなのが、伯爵夫人とスザンナのデュエット「そよ風に
寄せて…」、映画『ショーシャンクの空に』の中でも使われていました。主人公アンディが
刑務所の放送室からすきを見て所内に流したら、囚人たちがその歌声にえも知れ
ぬ幸福感にひたるという場面、この映画の一番印象に残ったシーンです。
使われた元曲はこちらの演奏です。
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)エディト・マティス(ソプラノ)
カール・ベーム指揮ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団による1968年録音
フィガロとケルビーノの絡みが面白かったのが、数年前に買ったこの作品。
ブリン・ターフェルのフィガロとアリソン・ハグリーのスザンナはかなり好感が持てるし
ガーディナーの指揮と手兵モンテヴェルディ合唱団の合唱が素晴らしい。
モーツァルト:『フィガロの結婚』全曲
フィガロ:ブリン・ターフェル(バリトン)
ケルビーノ:パメラ・ヘレン・スティーヴン(メゾソプラノ)
伯爵:ロドニー・ジルフリー(バリトン)
伯爵夫人:ヒレヴィ・マルティンペルト(ソプラノ)
スザンナ:アリソン・ハグリー(ソプラノ)
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮、ジャン・ルイ・タマン演出
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、モンテヴェルディ合唱団
DG Archiv 0730189 DVD
フィガロがケルビーノに一喝。蝶のように女の子に言い寄ってチャラチャラするな
軍人になるのだ。軍服を着て剣を提げて、勝利と栄光に向かっていざ進めと、
はっぱを掛けるアリアです。
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オペラの最後は合唱ではみんないい人、伯爵は夫人にごめんなさいと、(貴族
社会の風刺ですね)ハッピーで感動的なフィナーレです。
P.S
こちらもパメラ・ヘレン・スティーヴンのケルビーノ
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このオペラで一番有名なアリア ”Voi che sapete che cosa è amor” というやつ
きっとどこかで聞いたメロディです。私は「キユーピー3分クッキング」のテーマ曲でしょうか。
CBCバージョンですが関東でもNTVでしばらく流れていました。
先日知りましたが、「キユーピー3分クッキング」の過去に放送された全1680話が、
動画配信サービスHuluにて無料配信されるようになったそうです。新型コロナの緊急
事態宣言発令に伴う在宅支援サービスです。
これでしばらく食事の献立には悩まなくて済みそうです。
https://www.hulu.jp/kewpie-3-minute-cooking
Posted at 2020/04/14 17:47:22 | |
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