皆さん、長文のブログですが、
CX-5.1 Mod の出来るまでと、 その背景をまとめてみました。(4部構成)
まずは 動画で CX-5.1 Mod.の 製作までのダイジェストを YouTubeにまとめてみました。
【YouTube Making of CX-5.1 Mod.】 ←みんカラアプリからはコチラをクリック!
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このCX-5のキャッチコピーに使っている 「CX-5.1 Mod. 」ですが、
その意味は
CX-5を 自分で手を入れて(Modify 改造と言う意味)、 バージョンアップの「*.1」という意味として考えました。
今回、「みんカラ」という、DIYの精神あふれるSNSで、CX-5をきっかけに登録させていただきましたが、
自分のCX-5の固有の愛称として、固有名詞的に使うのではなく、
みんカラの皆さんには、スローガン的に「CX-5.1 Mod.」というキャッチを使っていただだければ。。と密かに思っています。
【ラッピング技術の習得】
ラッピングというものを知ったのが、もう25年も前の話ですが「CX-5.1 デザイン編」で記した日本車で初めてル・マンで優勝したマツダ787Bのオレンジと緑のCharge RENOWNカラーにカー・ラッピングした石橋氏とお知り合いになったことですが、
妻のカストロール・セリカ・レプリカはラッピングというより、
「大規模なステッカーチューン」の技術です。
実際、私が所属していたジェットスキーのレースチームは、マシンの色を揃えるのに、塗料によるオールペンは使わずに、白いジェットスキーをブルーのフィルムでフルラッピングして ボディーを青く変えた後に チームロゴを張り込んでいきました。
こういった作業をみながら、僕自身も、3次元曲面の強いジェットスキーを自分でラッピングして、白いボティーを青に変えて、フルラッピング出来るようになりました。
下は僕が自分のジェットスキーへのラッピングの作業途中の写真です。
ラッピング終わると、こうなりました。
白いジェットスキーを青いオールペン風にラッピングです。
ラッピングは、塗装に比べて 剥がせば元に戻るし、塗装のための下地処理が不要なので楽は楽ですが、
ジェットスキーの様に3次元的に丸いボディーは スキルを積まないと難しいのですが、
プロの方の作業を見たり、お手伝いしていきながら、当時はまだ世に知られていないラッピングのテクニックを私自身も覚えていきました。
【CX-5のカーラッピングについて】
私がラッピングというモノを知った経緯は 前出ですが、今回のCX-5のラッピングを依頼した先は 前出の会社では無く、実は違う会社様です。
ラッピングにも いろんな分野があり、(デザイン画を含まない)単色フィルムで ボディーの一部や全体を覆う(業界で言う)“くるみ”をする会社と、
バスや電車の様に広告デザインを全面に貼るラッピング会社があります。
最近は単色フィルム(カーボン調を含む)でくるむラッピング会社はフランチャイズ化で増えましたが、
今回の原案を見せると、くるみ系のラッピング会社様には、ことごとく断られました。
バスや一般の商業車のデザインラッピングする会社も 数社回りましたが、
皆さん、今回の「ブリスターオーバーフェンダー風視覚のトリックの線と各パネルのデザインのつなぎを維持しながらフルラッピングは無理」と言われて辞退されました。。
その中で、ごく数社「出来ます!」と手を上げていただいた会社さんがありました。
今回お願いした会社さんは
「スタジオ・ アールデザイン」の
アール社長(ペンネーム)です。
「出来ます!」という複数社さんから、なぜアールデザインさんを選んだかというと、
2つの理由があります。
その1)
フレイム・ボンド技術
CX-5はボディー下部に大きな面積を占める無塗装のウレタン部品があります。 この無塗装のウレタン部品は、カッティングシートの粘着剤が感圧接着しにくい難接着材で、ラッピングしてもすぐ剥がれてしまいますが、
このウレタンバンパーの表面改質をおこない、カッティングシートを強接着出来る様にしてしまう「フレイム・ボンド」という技術を持っていることが一つです。 下のYouTubeは その表面改質の比較の動画です。
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この「フレイム・ボンド」により、デザイン面積が車体の下端の無塗装ウレタンバンパーまでラッピング面積が広く使える為、デザインの自由度とインパクトが広がります。
その2)アール社長のセンス!
アール社長が所有の車はなんと映画 「ワイルド・スピード Tokyo Drift 」に出ていた、あのオレンジx黒の車でした!
アール社長のスタジオに行くと、ド~んとこのオレンジの車が置いてあります。
アール社長に、「これって、ベース車は何ですか?」と聞くと、
「RX-7 のFD3Sです」
え~! あの映画の車って、FDなんですか!? ぜんぜん、ベースがわからなかったです!
またまた、ちょっとだけ、遠いマツダ繋がりですね!
こういったセンスを持っている社長なら、僕の低い2Dデザインレベルも、3次元用にリ・デザインしてもらって仕上げて頂けるでしょうと期待が持てたからです。
そして、結果は大正解です。
PhotoShopの苦手な僕でしたが、アール社長にかかると、PhotoShopも駆使しながら、デザインの透過や照明効果の反射をうまく使って、デザインを高いレベルにブラッシュアップしていただきました。
上記の様な過程を経て、CX-5.1 Mod. のカーラッピング部が完成しました。
大物が終わった後でも、これから小物のDIYを開始する予定です。
基本はマルビ(○貧乏)な僕ですので、みんカラとfacebookにアップしながら小物のDIYをしていきます。
皆様、途中途中で愛の導きをお願い致します。
それと、facebookで CX-5の情報交換が出来るページを開設しました。
このページは、
facebookから公式に「売り買い」が認められております。
【facebook : CX-5 Japan viva DIY !】はこちら
個人間で、余ったパーツのフリーマーケットや、プロの業者の方も、モニター販売としても ご利用可能です。 facebookなら、個人の特定も容易ですので、フリーマーケットも安心です。
よかったら、こちらもご利用くださいね!
【リンクリスト】
・
Making of CX-5.1 Mod.(その1 デザイン編)
・
Making of CX-5.1 Mod.(その2 なぜCX-5?編)
・
Making of CX-5.1 Mod.(その3 カーラッピング編) ←当ブログ
・
Making of CX-5.1 Mod.(その4 ks流ヘッドライト 殻割り編)
・
Facebook CX-5 売り買いページ
参考:
なぜ、このラッピング職人さんの費用が高いかというと、
デザインは自分で起こしましたが、全てのパネルをまたがって、格子状の線がパネルをまたがっているのです。
フロントフェンダー、前ドア、後ろドア、リヤ・フェンダー →Cピラー、屋根→ 屋根からドアにモンスターの爪のマーク、そして前のAピラー→フロントフェンダーと 車1周を デザインを連続して貼れる人は日本に4人しかいません。
ラッピングシートを伸ばしながら貼って、細かな線が車一周破綻せずに貼るのは至難の業です。 実車を見てもらえば、細かな不規則なラインが 車の全パネルに連続していることがわかります。
また、通常は【カッティングシートは貼れない無塗装梨地のウレタンバンパー】も この職人さんは【フレーム・ボンド】という表面改質処理で 貼ることが出来ます。
また、僕の起こした2次元デザインを 3次元デザインに合うようにリ・デザイン料も含めて、軽自動車1台分になったわけです。
一般的な痛車で、せいぜい 2パネル連続程度のデザインなら この数分の一の費用で可能です。 四角いバスなら もっと安いです。面積ではなく、技術料です。
局面パネルをまたぐ箇所が多いほど、技術が2乗で必要です。 単純平面のバスや 単調局面の円筒状の飛行機は ものすごく簡単な部類になり、材料費が比例するだけです。