2022年01月31日
トヨタBZ4X、そのEVの性能のほどを推測する
未発売のトヨタBZ4XとそのEVとしての性能のほどを推測する。
一応公式に予定性能は出てるのだけど、
https://toyota.jp/info/bz4x/new/
バッテリー71.4kWhでAWDでWLTCで460km前後となっておる。
で、この広報を基にbz4xの効率がいいのではとか日産アリアより上か、的な感じの記述を散見したけど、
私的にはこれに大いに疑問がついてるで、多方面からデバッグ。
まずこれが日本でのプレスリリースにつき、WLTCといっても
いわゆる欧州WLTP表記でのでつかうExtra High フェーズを含まないと思われる。
https://ameblo.jp/boumu/entry-12623222446.html
これの有無に気がつかずしてWLTC共通燃費で日本未導入の欧州車なんかとspec比較するととんでもない誤解を起こす、
てか世のEV評論家にはその辺に気がついてないのがいる気がする。
EV評論は車の基本的な事には結構疎い。
実際、MX-30EVの電費計算したときに調べた数値でも
https://minkara.carview.co.jp/userid/2425336/blog/45774770/
日本のカタログでのWLTCは 145Wh/km 6.89km/kWh 航続距離256km
これが海外のWLTPだと 190Wh/km 5.26km/kWh 航続距離124マイル≒200km
それぐらい違う。
そしてリアル電費に近いのはどちらかと言えば当然に後者だろう。
そこからUSAのEPAでは更に落ち込み231Wh/km 4.32km/kWh 航続距離92マイル≒148km
https://www.fueleconomy.gov/feg/Find.do?action=sbs&id=44784
で話戻ってbz4xである、多分欧州WLTPでは1割かそこら、EPAではそこから更に1割かそこらは電費が落ちると推測。EPAで航続距離360km程度になると予想。
だからトヨタのプレスリリースを間に受けてEVでトヨタ逆襲とか思ったら馬鹿見るよ。ということ。
で予想だけじゃつまらんので裏取り、トヨタbz4xと兄弟車のスバルソルテラ
https://www.subaru.com/solterra-ev
estimated range of over 220 miles with standard Symmetrical All-Wheel Drive
って書いてある、AWDで220マイル以上=354km以上 大方予想通り。
トヨタと違ってスバルは正直です。
追記
UKトヨタ FFモデルが日本で500km程度なのを基準とすると
range of up to 286 miles
=460km、想定通りWLTPのエクストラハイの影響で減る。
https://www.toyota.co.uk/new-cars/bz4x/
それじゃあbz4xの比較対象にされた日産アリアはというと
https://www.nissanusa.com/ariya.html
87kWhのeー4ORCE AWDのパフォーマンスモデル
265マイル426km
バッテリー容量が1,21倍だからbz4xが仮に同量ならと単純仮定して354x1.21=428kmほぼ同等、
ちなみにモーター出力はbz4xが160 kW アリア290 kW
アリアが2倍弱の高出力パフォーマンスモデルでも大差は出ない。
まあたぶんにbz4xは電費伸ばすのに必死なんでパフォーマンスモデルは無理だろうと想像。
追加、日本向け現代のアイオニック5のスペックが出たんで参考程度に
https://www.hyundai.com/jp/ioniq5/spec
現状ポルシェ以外は未採用の800 Vシステムを搭載
3mのホイールベースってのが専用設計の最適化の効果なんだろな。
AWDで225kW(305PS) バッテリー容量72.6kWh、グロスか利用可能容量かは書いてないが、下記情報参照だとグロスかな?
https://ev-database.org/car/1479/Hyundai-IONIQ-5-Long-Range-AWD
WLTCモード電費 142.4Wh/km 航続距離577km 5,890,000円
リア駆動でバッテリー抑えた58kwhだと4,790,000円…MX-30EVよりも電費良く容量も多くてもほぼ同価…
日本向けガラパゴスWLTCでも似たようなバッテリー容量で100km以上はbz4xよりロングレンジ、
https://www.evspecifications.com/en/model/558213f
https://www.fueleconomy.gov/feg/Find.do?action=sbs&id=44922
欧州WLTP 292マイル469km
EPA 256マイル 411km
完敗…
これに性能でまともに競えるのってテスラぐらい、欧州メーカーも日本メーカーも負けてる。まあそりゃテスラを仮想ターゲットにキャッチアップしようとするから最新仕様を惜しみなく投入したんだろうけど、日本メーカーにその気概は無い、負けるべくして負ける。
ヒュンダイキアのBEVの世界販売を嘲笑うと液晶テレビでスマホで韓国メーカーが台頭した時、それを嘲笑ってるうちに大敗したのと同じ轍をEVでも繰り返す…同じネタのパターン化が日本人て好きだね…
5のデザインはテストベッド的な感じの前衛的デザイン故に好みはあるけど、
自分の好みとは違う、けど次の6セダンはど真ん中、それこそタイカン、EQE、EQSだのと競うつもりの車なんだろう。
https://insideevs.com/news/527368/hyundai-ioniq6-delayed-for-redesign/
追記2022/4/6
bz4xのWLTPが予想よりも伸びているそうな、
https://response.jp/article/2022/04/01/355820.html
まあトヨタ得意のモード燃費チューニングと想像、実電費比較のレビューが海外だといずれ出る。
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Posted at
2022/01/31 04:05:49
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