新型Madone のリーク画像で話題になっていましたが…
あれはリークというか、「モロ」でしたけどねw
プロモーション兼ねていたんでしょうなぁ。
実戦投入でデータ取る意味も。
7月1日に正式にリリースされました新型Madone
斬新な形状をしております
Madone SLR TREK Japan公式HP
TREKはこの新型を表記するのに「Gen 7」と書いています。
七世代目なんですね…
割と続いているモデルだとは知っていましたが、正確に何代続いているのか知りませんでしたw
私が乗る世代は「Gen 6」という事で六世代目
今回、この様に表記するのならしばらくの間、新型のGen 7と旧型になってしまったGen 6の併売するのかな?
と思ってTREK公式HP見に行くと、完成車として売るのはGen 7だけのようですね。
ミドルグレードかつ普及モデルにあたる「Madone SL」は、Gen 6のままフルモデルチェンジを迎えていません。
カーボングレードを落としつつ、価格を抑える。
しかし乗り味やら耐久性やらはしっかりと出さないといけない。
そういうあたりで、現在じっくりとチューニング中なんでしょうね。
というか、とりあえず当面はSLRを各レースしているチームや実業団などに供給と生産するのに手いっぱい…というのがホンネでしょうか。
Gen 5とGen 6で特徴的かつMadoneをMadoneたらしめていた「ISO Speed」というTREK独自のピボット構造を用いて衝撃を緩和する仕組みは、今回のGen 7にて撤廃されました。
ISO Speedは賛否両論で以下のような問題(?)がありました。
・割と頻繁にベアリングを交換しなくてはならない
→レース用機材と割り切って設計されている側面もありますが、ベアリングをわざと少し柔めに作って、高価なカーボンパーツを守っているという狙いもあるようです。
TREK的には定期的に交換してね!という意図だったみたいなんですが、これが面倒もしくは「異音発生するから不具合」ととる人が多かったみたいで、TREKも頭を抱えていたみたいです。
ベアリングひとつ、120円ですよ…明らかにメーカーは「バンバン走って、消耗品は定期的に交換してね!」と考えていたのではないだろうか。
と読み取れる部品価格ですよ。
120万円超えるロードバイクの部品で120円ですよ…w
ポルシェもそういうところがあって、車両価格の割に(´・ω`・)エッ?と驚く純正部品があります(認証タイヤやフロントガラスなど)
サーキット走ったり、スポーツ走行していたら消耗品ですよね。
Sタイヤが巻き上げる飛び石でガラスなんて、ねぇw
そういうあたりの純正部品代、恐らく国産車とは比にならないくらいポルシェの方が安いです。
そういうのと同じ考え方だと思うんで、個人的にはココはデメリットじゃないと思っているんですけどねw
・ベアリング挿入して固定する時に…パキッと割れやすい
DIYで補修される方の書き込みでこういうのが多かったです。
理想の性能を目指すが故に、軽さが命のロードレーサーで「重くなっちゃう」宿命と懸命に戦った結果が「強度に関係の無い箇所は極限までカーボンレイアウトを少なくし薄く作る」となってしまった。
それがISO Speedの普段隠れているメンテする人しか触れない箇所にソコがあった。
作業していたら気を付けてないと割れやすい
そんなデメリット
・重量が嵩む
動く機構を設ける事で部品点数増えますし、何もないリジット構造に比べたら絶対的に重くなっちゃうのはしょうがないですよね。
OCLV800にバージョンアップして、エアロロードな上にISO Speedついてるのに「思ったより軽かった」くらいまでは軽量化されていますけれど。
でも、間違いなく軽さも追及しているシンプルな構造を採用する最新のエアロロード各車種と比較すると、やっぱり少しだけ重量重いのは事実ですけれど。
そんな感じで、ISO Speedは確かに優れている機構だけど…
それに頼っていたらダメだ!(TREK的に)
いろいろめんどくさいwww(メーカー・ユーザー共にw)
という流れでISO Speed撤廃の動きになったんでしょうね。
私はメンテは確かに面倒ですけど、今のところはISO Speed好きです。
ISO Speedをやめる代わりに、単なる空力を追求するモデルにしちゃったら…
Madoneらしさがなくなる。
TREKはそう考えたんでしょう。
そして、実際に乗るとISO Speedは単に「乗り心地が良い、それを生み出す」為の機構ではなく「速く走るため」の機構だと気付けます。
そして、それがもたらす恩恵は単に速いだけでなく安定性も驚異的なレベルで実現しています。
その「Madone唯一の」性能を引き継ぎたかったんでしょう。
私もMadoneから乗りかえる時に、再びMadoneに乗るなら「ソレ」を期待します。
他のエアロロードには確実にない性能を求めます。
そこで、Gen 7で新たに採用した「ISO Flow」とTREKが名付けた「孔」なんでしょうね。
孔は空力性能を高める狙いもあるでしょうけれど、それ以上に「しなり」を活かす設計なんだろうなというのが真横からのシルエットでうかがえます。
複雑な形状にしたなぁ…w
この周辺でクラック入らなかったら良いんだけどw
この「ISO Flow」がもたらす新たな考え方。
これにより、今まで以上に後輪の「空力性能」が重要になります。
今までは、前輪がほぼ全てと言っても過言ではないくらい(ホイールというカテゴリーで考えた場合)空力性能の多くを占めていたのです。
ライダーから後ろは、クランク回す脚や実際に回転しているクランクなどでかき乱された空気の渦によって前輪ほどは狙った空力性能を出すのが物理的に難しかったからです。
でも、今回のこの孔のおかげで後輪の上部を整流された空気が流れる…?
本当に?
計算通り流れんの!?
とは思いますが、風洞実験っぽい煙の流れを見る限り
見た事がないくらい綺麗に流れてますね~
…これ、自転車の話題ですよ!?w
この要因がエアロホイールに新たな需要を生み出す可能性がありますね!!