Ｋ国の飲み会は５次会までが当たり前だという研修生「朴君」

２００X年頃の話

研修窓口から韓国の販売会社から研修に男（28歳、将来の幹部候補という触れ込み）が一人、日本に一週間ほど研修に来るので、順番で面倒を見ろとのお達し。

私の担当商品が初日で、研修が終わった後、上司命令で食事に連れて行くことになった。
経費節減のご時勢、接待費など使わせてもらえるわけもなく、ポケットマネーで連れて行け（部課長はいけない＝逃げた）というので、先輩社員（通称クマさん）を誘って（巻き添え）、三人で駅前の焼き鳥屋に行った。

当時は、二次会に行くような雰囲気でもなく、一次会でお開きが通常だった。
ただ、せっかく日本まで来たのだから、二次会までは流れ次第で考えていた。

そこで、韓国の研修生（以下、朴君）が
「韓国の飲み会では二次会で終わりなんてありえない！
最低でも三次会！四はありえない（ゲンが悪いから？）！五次会が当たり前だ！」と言い出した。

ムイン「ここは日本で、韓国のように景気が良くないから、最近は二次会にも行かないんだよ。（しかも個人のポケットマネーだし）」

朴君「ありえない！！　朝まで飲んでそのまま出社が当たり前です！！」

ムイン「だからそれは韓国の話でしょ？ここは日本だし、そんなことをしたら明日以降の研修に差し障るよ。君は勉強に来てるんでしょ？午前中二日酔いで勉強になりませんでしたなんてのは許されないよ？」

朴君「大丈夫です！私は、お酒、強いです！これだから日本は×××！勝負しましょう！」←人の話を聞かないモードになってる。

当時は韓国で反日教育されていることなど知らなかったから、なんで日本を悪く言うのか分からなかったが、ケンカを売ってきたのは分かった。

クマさん「二次回以降はムインに任した！ワシャ終電が早いから帰るけどあとはよろしくね♪」（滋賀県方面は本当に終電が早い）

ムイン「ぶ、ラジャー。クマさんお付き合い、ありがとうございました。じゃー朴君、朝までは無理やけど、とりあえず次に行こうか」
何が勝負やねん。意味分からんわ。早めに酔い潰して帰そう。

普段、呑み慣れていない種類の酒を飲ませて酔わせるのが早いだろうと考えて、日本酒の専門店に連れて行った。
つれて行ったのは、高槻駅前の吟醸酒を中心に３５０種もの日本酒が楽しめる「吟醸酒蔵みゅ～じあむ」で、定期的に利き酒会もやるお店だった。

勝負を挑んできたのは朴君のほうだし、ここは日本だからマッコリではなく、日本酒で勝負しよう。しかも美味しいお酒を飲ませるのだから、後で文句は言わせない。
どうせこちらは、接待で酔えないし、自分のポケットマネーで呑むのだから、美味しいお酒を味わいたい。

実際に朴君はこんな美味しい日本酒は初めて飲んだと感心していた。
冷酒と親の説教は後から効いて来る。
朴君は、調子に乗って呑んでる。
仕込みはOK。

三次会は、スナックでカラオケを歌わせた。
２曲の途中で朴君は静かになった。

タクシーを呼んで運転手に宿泊先を告げてお別れした。


そして翌朝、朴君は遅刻してきた。

昨日の礼が一言あるかなと思ったが、朴君はバツが悪いのか、目もあわせないで、私を避けて、そそくさと次の商品担当と別室へ消えていった。

しばらくして研修窓口のAさんがやってきた。

Aさん「昨日、一体何があったの？」
ムイン「食事に行ったら、５次会まで連れて行けと騒いだので、３次会まで付き合いました。きっと疲れていたんでしょう。彼はタクシーで帰りましたよ。」

Aさん「そうか、それならいいんだけどね。」
↑韓国の人がややこしいって知ってたんなら事前に教えてよ！全く！
　そもそも押し付けたのはあんたたち課長級でしょうに！

今思えば、部課長が顔も金も出さなかったのは、そういうことだったのだろう。


ところで本当に韓国では５次会が当たり前だったのだろうか？
検索したら　↓「明日から使える韓国語 第13号 (2004/05/07)」を発見。

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＜基本的なコース＞

・1次会:夕食を食べる（＋飲む）
・2次会:ひたすら飲む
・3次会:カラオケで声がかれるまで歌う（韓国のカラオケボックスは飲酒厳禁のところが多い）
・4次会:ナイトクラブで踊る。歌いながら飲めるお店（スナックのようなところ）に行く、等々・・
　（ちなみにナイトクラブは日本のディスコのようなもので、主に「나이트(ナイトゥ)」といいます）
・5次会:サウナ。次の日そのまま出社する人がサウナでお酒を飛ばし、仮眠を取る 。
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本当に５次会で朝までコースが基本だったのね。

そんなバブル期の金融やTV業界人じゃあるまいに。

ちょっと昔の話でした。