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2015年01月29日 イイね!

タカタのエアバッグ問題が長引くのには闇の気配がする

昔いた会社では自動車用半導体の信頼性については、メチャクチャお金と手間をかけて、自動車メーカーに認証してもらってたけど・・・エアバッグは違うの?

タカタのエアバッグの不具合問題で社長交替(2014/12/24)という事態になってるけど個人的には逃げたようにしか見えない。
メキシコにはメキシコの闇があるような気がする。
(友達が東南アジアの工場に品質監査に行って製品の横流しを発見し、現地の社長に報告したら、実は社長が黒幕で本社に報告したらヒットマンを差し向けると脅されたと聞いたことがあるからメキシコならあっても驚かない)


去年は日米の自動車関係のリコールが多かったように感じた。
そういえば、GMのリコール隠しやマクドの鶏肉の中国での扱いも暴露され、マクドは客離れで赤字になった。

占い師なら”隠し事がバレル年だった”とかいいそうだ。


何にでもグレードがあるように半導体も用途によって求められる性能、信頼性はある。

軍用、宇宙用>医療、海事、航空機、車など命に関わるもの>一般民生用。

人工衛星が故障しても宇宙だと簡単に修理にいけない。
空も海も故障したら命に関わるので信頼性に関しては厳しい。
救命艇の救難信号が故障で発信できなかったら、死ぬほど困る。
海洋ブイも寿命までメンテナンスフリーが基本。

自動車もECU、ABSなどが命に関わるものとして、要求される信頼性は厳しい。
最近では衝突回避の自動ブレーキや自動運転なんてのまで出てきたし部品に求められる信頼性はますます高くなっているだろう。
日本の得意な過剰品質が今後、評価されると思う。

海外の部品の信頼性は、不良品が見つかっても”契約書に書いてある不良率の範囲ならOK”って姿勢で解析すら受け付けないもの(輸送費もかかるし)。

その点、日本の部品メーカーは、不良をゼロを目指す姿勢があった。(今はどうか知らないが、すぐになくなったとは思えない)


さて、タカタのエアバッグのリコール問題が尾を引いているが、エアバッグも命を守る装置として、要求される信頼性は高いはず。
誤動作や不動は困るのだから。

昔、エアバッグ用にパワートランジスタのサンプル要求を受けたことがあり、理由を尋ねたら

担当者「エアバッグは火薬で膨らませるので、電気信号をパワトラで増幅して点火するんだよ」
ムイン「危なくない?」

担当者「危ないよ。実際メガネが割れて顔面怪我する例もあったけど、命には換えられない」
ムイン「顔が傷だらけになるなら、女の人はとくにメガネは止めた方がいいよね><」

な~んてやり取りをしたことがある。


自動車用の電子部品、半導体については、故障率も一般用より2桁下を目指していたし、トレーサビリティ(履歴、追跡)も徹底された。

材料の履歴から専用の製造設備で専任の作業員で全ての工程、データ、履歴を残さないといけない。

理由は、万一不具合があった場合、原因の特定と対策を速やかに行うため。
故障原因が部品だった場合、問題の対象ロットを絞り込めないと全部交換しなければならない。
リワークを必要最低限に抑えるための根拠としても必要だった。

だから、タカタのリコール問題がいつまでも尾を引くことが信じられなかった。

そういえば、ボーイングの電池の不具合も原因がはっきりしないまま運用が再開されたけど、あれは日本のGSユアサの電池が問題ではなく、電子部品がLGの下請けで作っていて、それが原因らしい(韓国の下請け工場って、かなり杜撰な管理だと聞いたことがある。昔はジャンク部品や海賊版部品を使ってたし)けど、うやむやになってる。

タカタのアエバッグも有耶無耶にしたい闇の力がかかっていたのだろうか?

エアバッグで金属片が飛び散って、死傷者が出たということだけど、火薬を使っているので、これはもう手榴弾と同類だと思う。

そんな危険な物、品質管理もトレーサビリティも完璧でないと話にならないハズだが。


不具合の原因はメキシコ工場製のインフレーター(ガス発生装置)らしい。

////
[フロンテラ(メキシコ)/デトロイト 21日 ロイター]2014/11/21 抜粋

メキシコ・コアウイラ州フロンテラ。タカタは2000年、人口7万5000人あまりの同地域に北米向けを中心とするエアバッグの製造工場を建設した。死傷事故やリコールにつながった同社製品は2001─2002年と2012年頃に製造されているが、リコール記録や当局、自動車メーカーによると、そうした欠陥品はこの工場で作られていたことがわかっている。

エアバッグ生産コストの削減策として大きな期待を寄せていた同工場が、タカタにとって「誤算」に転じた出来事は2006年に起きた。皮肉にも、同社が東証第一部に上場した記念すべき株式新規公開(IPO)の年だった。

同年3月30日の夕方、工場内で数回にわたり原因不明の爆発が発生。工場からは無数の火の玉が飛び散り、外壁は吹き飛び、1キロ離れた家の窓も壊れるほどのすさまじい爆発だった。

爆発の際、工場内には数百人の作業員がいた。幸いにして彼らは全員が無事に脱出し、近くの住民にも死傷者はでなかったが、この爆発についてはタカタからの公式説明はなく、原因は不明のままだ。同社は事故対応に2100万ドルを特別費用として計上。同年11月のIPOに向けた祝賀ムードに水を差す出来事になった。

事故後、1カ月もしないうちに同工場は生産を再開。
しかし、この爆発によって同社のメキシコ戦略は生産遅延という大きな問題に直面した。操業強化のため、作業員への容赦ないプレッシャーがかかり、特にメキシコに赴任してきた米国人のマネージャー達からの圧力は強かった。

同工場では、インフレーターの製造ラインで、欠陥部品の修理をするという「問題行為」も発覚した。生産目標の達成を容易にするためだ。しかし、本来、欠陥部品は誤って出荷される事がないよう、赤い容器に分別され、検証を経た上で、可能であれば修理を行うという手間をかけるのが工場のルールだった、と元従業員たちは言う。

ロイターが入手した2011年5月にスペイン語で書かれたメールが当時の状況を物語っている。当時、工場の管理をまかされていたギアルモ・アプード氏は、「ライン上での補修は禁止!リーダー/担当者/オペレーターは勝手に補修をしてはいけない。不良品発生の原因になるからだ」と叱責。「今すぐに変える必要がある」と強く呼びかけた。これについて同氏はコメントを拒否している。

<「目が行き届いていなかった」>

インフレーターはエアバッグの安全性を左右する最も重要な部品の一つだ。その生産を担う現地工場の状況について、東京にあるタカタ本社がどの程度把握していたかは明らかになっていない。生産量を増やした際、タカタは正社員を本社からメキシコ工場へ送り込まなかった、と従業員らは話す。

メキシコ工場については、タカタの安全監査役は2011年5月に米国から派遣されている。ロイターが入手した監査レポートによると、不安定な硝酸アンモニウムの取り扱いに問題があり、十分にしっかりと詰め込まれた構成物質の袋が閉じられていない、良い材料の近くに、スクラップされたもしくは不純物の混ざったプロペラント(推進剤)が保管されているといった、リスクと隣り合わせにある状態が見つかった。しかし、その監査役はリポートの中で、タカタ本社に監査結果を送ることはないと述べていた。

/////

↑の記事を読むと明らかに車載用部品の品質管理が出来ていない。
爆発事故起こしたのに原因も不明なまま一月後には操業再開しているのも不自然。
普通に考えたら原因は分かったが、公表できない内容だったとしか思えない。

メキシコといえば麻薬戦争で有名だから、裏事情があって、タカタ本社から人が送り込めなかったのかもしれない。

日本の車載部品の品質は、厳しいし、命が失われた問題なのになぜこうも対応が遅いのか?
監査の報告書も日本に送らないって、もう、黒い利権でも絡んで握りつぶしているとしか思えない。


去年のTVニュースの表現を聞く限り、ガス発生装置とかインフレーターとか一般人には分かりにくい表現をしているが、本質的には火薬の爆発で膨らませていて、その爆発にケースの金属が耐えられずに飛び散ったということで、不良エアバッグ=威力の小さな爆弾、手榴弾を積んでいるということ=人命に関わる問題。

↓ 2008年から今までタカタは何も対策出来ていなかったわけか

///
日本の自動車部品メーカー、タカタ(東京)が製造したエアバッグの欠陥問題が米国内外で波紋を広げている。
エアバッグ作動時に金属の破片が飛び散る恐れがあり、それが原因とみられる死亡事故が米国などで発生。
トヨタ自動車、ホンダ、マツダ、独BMW、米ゼネラル・モーターズなど10社の一部車種に搭載されており、世界各地で自動車のリコール(回収・無償修理)が相次いでいる。
エアバッグの世界シェアで第2位。
2008年以来、世界で約1700万台(米国の約1000万台含む)が対象になっている。
///

数と影響が大きすぎて”疑わしきは交換”ではなく”問題が起きた分だけ対応”、”対応余力が少ないので危険度の高い順に出来るだけ絞って”という”人の命<お金”というか、関係者の保身?も兼ねているように見える。
いずれにしても無責任だし奴隷根性ですな。

問題が発覚してから5年も経つのに原因がよく分かっていないというのもおかしいから、”実は分かっているけど言えない”のだろう。
原因が一つに限らないといけない理由も無いので5つでも十でもその複合でも構わないから全部、公開するべきだと思う。
隠すから余計に疑われ、信用をなくすのだ。

インフレータについては2014年1月のロイターの記事が分かりやすい → http://urx2.nu/gl4N
他の記事では”火薬”に焦点が当たっているが、火薬が異常燃焼しようが爆発的に燃焼しようが、元々火薬はそういうもんなのだから、それに耐えられ無かった金属ケースに問題がある。
金属疲労で強度が落ちていたのだろうというのは、子供でも分かる話だろう。
金属疲労した原因は、温度変化による熱膨張、火薬の硝酸アンモニウムの欠点

///// 火薬については 東洋経済の2014年12月の記事が分かりやすい→ http://urx2.nu/gl50 火薬学会の理事、自動車用安全部品部会長の堀恵一・東京大学工学系大学院教授の話 抜粋要約すると

タカタの使っている火薬、硝酸アンモニウムの欠点

「転移」:温度の変化によって結晶の形、密度が変わっていく。密度が変わる温度が複数ある(-17度、32度、50度、84度、125度)。その温度を超えると膨らんで戻ってというのを繰り返す。

通常、インフレータに充填するのにペレット状に固めて使うが、温度変化で密度が変わるとペレットにひび割れなどの形状変化が起こる。
ガス発生の速度は火薬の表面積で変わる。ペレットにひび割れなどがあれば、急速に圧力が高まる事象が発生する。

「転移」対策は安定化で”相安定化”という技術。
硝酸アンモニウムにほかの化学物質を添加し、「相安定化硝酸アンモニウム」とすることで安定させられる。
この技術を使いこなせた会社だけが、エアバッグのガス発生剤に硝酸アンモニウムを使うことができた。

「吸湿性」
確かに吸湿性は高い。ただし、吸湿するだけなら基本性能が落ちるだけだ。(←吸湿したら体積は増えるので安定化してても膨張によるひび割れするんじゃないの?)

現実に多湿地域でインフレータの暴発が起こっていることについて

データがないので正確なことは言えないが、吸湿によって相安定化に悪影響を与えた可能性がある。そのため転移が防げず、ペレットが割れたりした可能性がある。(←当たり前のことを聞かれてからやっと言った)

/////

火薬学会の理事、自動車用安全部品部会長の 堀恵一 東京大学工学系大学院教授ともあろうお方が、金属疲労という現象を知らないわけでも物質が吸湿したら質量、体積が増えるということを知らないわけでもないだろう。

金属ケースの中の火薬が温度と湿度で体積が膨張、収縮を繰り返したら、当然、金属にも影響するのではないだろうか?
金属ケースと火薬ペレットの間に十分な隙間が確保されていて、ペレットが最大に膨張したときでも金属ケースにストレスが掛からないのだろうか?

その場合なら尚のこと、金属ケース自体の信頼性が問われるはずではないのか?

火薬の爆発的燃焼で、金属片が飛び散り、人体を殺傷するエアバッグは、手榴弾、地雷と同じ凶器であろう。

金属片が飛び散っても防げる強度をエアバッグの生地に持たせるように加工する方が早いかもしれない(逆転の発想)

火薬の製造工程の条件がどうとかいうより、次の事故を防ぐ方が先決なんだから、防弾チョッキに使われるケブラーのような素材でエアバッグをカバーするとか、そういう安全第一な対策を取れば良いのに。

メキシコだから麻薬みたいにマフィアみたいなのが一枚かんでいたら、不具合が見つかっても報告は闇に葬られるだろう。
もし、本社にばらしたら、関係者もバラされると脅されているのだろう。

麻薬戦争では大勢亡くなっている。(関係者も家族も一時話題になった女子大生警察署長も国外に亡命してる)

反日国も危険だが、メキシコも工場進出は危険ですな。
Posted at 2015/01/29 20:27:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車、道路交通法 | 日記

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