「超医食革命」を読みました。
一言で言うなら肉食も牛乳も病気の元だという内容。
末期ガンから食事を植物性に変えてガンが消えたとか
血管が詰まっていたのがきれいになって心臓病が治ったとか
牛乳をたくさん飲む国ほど骨折や骨祖しょう症が多いとか
まぁ、畜産業界から圧力を受けそうな内容てんこ盛りでしたが、心臓病で胸を切り裂かれたり、ガンで苦しんだりするよりは、食生活を見直すほうがずっと健康的だと思った。
そのなかで「スティーブ・ジョブズはベジタリアンなのになぜ56歳で早死にしたのか?」という部分について雑感を添えて書いてみた。
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1、ガンの発症は発見されるよりも何十年も前から始まっている。
2、病気を予防し、ベストの健康状態を保つ要素は「食習慣」だけではない。
3、ひと口にベジタリアンといっても食事内容はさまざまである。
1、スティーブのガンの発生は、進行状況からみてすい臓ガンが16歳頃、肝臓への転移が20歳頃と推察される。
その当時の彼はコンピュータ製造過程で、はんだ付けのため、すい臓にガンを引き起こす化学物質や金属(ホルムアルデヒド、鉛など)に無防備にさらされていた。
2、「食習慣」以外の要素は、「心の平静」「十分な休養と睡眠」「日光に当たること」「規則正しい運動」など
彼の場合、仕事で徹夜は珍しくなく、休養も不十分と推察できる。
「ワンマン」「自己中心的」「直情的」で部下に罵声を浴びせ、即刻クビにすることは有名で、心の平静を保つのは難しかったと推察できる。
また、超多忙で日に当たることも運動も十分でなかったと推察できる。
3、厳格なヴィーガンでも健康的なヴィーガンとは限らない。
1976年アップル設立当時は、果物しか食べていなかったし、2003年にすい臓ガンと診断されたときは鍼とフルーツジュース、ハーブなどで代替治療を試みた。
何週間も何ヶ月も果物だけでは栄養バランスが偏る。(糖の過剰摂取→すい臓炎症→すい臓ガンリスクが高まる)
果物は野菜(特にアブラナ科)と合わせて摂取したときにすい臓ガンリスクを減らせる。
日頃、ヴィーガンを心がけていても外食が多かった彼は加熱した油を摂取していたと思われる。
加熱した油は発ガン性物質を形成する。
2008年「良質なタンパク質をとるように」という医師や家族、友人の勧めで「ペスクタリアン」(天然魚なら食べてよい魚菜食主義)に変化。
自宅での食事に魚、卵が取り入れられ、外食では寿司、エビの天ぷらに魅せられ、亡くなる三ヶ月前まで頻繁に日本食店に通っていた。
動物性タンパク質、脂肪の摂取はすい臓ガンと関わりがあり、晩年の食事はガンの増殖を促し、死期を早めたと思われる。
「ベジタリアンだったのになぜ早死?」という見方だけでなく、ライフスタイル全体を見る必要があるのではないだろうか。
見方を変えれば、すい臓ガンが始まって以来40年もガンと共に生きながらえたのは、ヴィーガンだったからだといえるかもしれない。
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以下ムインの雑感
1について
今では鉛が環境に悪いということで、無鉛半田なんてのもあるが、昔から半田は錫と鉛の合金+添加物なので、体に良いものではない。
未だにコスト面から鉛系半田を使っているところもある。(個人、零細企業、ブラック企業など健康より¥優先のところ)
半導体業界でも端子の半田メッキを鉛からビスマス系(他)半田に変えてたが、もろいという欠点があって苦労していた。
添加物は半田のぬれ性を良くする為の松脂、フラックスなどだが、半田ごての熱で煙になったりして、あれも体に良いとは思えない。
また、半田付けした後の基盤(昔ならガラスエポキシとか)の洗浄に有機溶剤とか(後にはフロンとか)使われていた。
電機業界はフロンが禁止されたとき、基盤洗浄を「水+超音波洗浄」にシフトした。
有機溶剤は今でも印刷関係で換気の良くない現場で吸ったせいで胆管ガンで亡くなったと問題になっている。
有機溶剤は、脳細胞を破壊するわ、ガンを誘発するわで、怖い><
2について
そら、イライラカッカしてたら体を壊して当たり前やわ。
20年ほど前、取引先に成績優秀な商社マンがいたが、彼は糖尿病で食事のたびにインスリン注射をお腹に打っていた。
昼食は勿論、夜飲みに行っても「ちょっとゴメン」とお腹にお注射をプスッ!とやっていた。
そんな彼の特徴は、常に怒りモードだった。
怒りながら食事をしながら興奮してたらそりゃ、病気になるわと思った。
怒る→アドレナリン分泌=血糖値アップ!⇔すい臓からインスリン分泌=血糖値ダウン!
怒りながら食事をしたら、血糖値アップのほうが優勢で、すい臓が疲れてしまうのは素人でもわかる。
アクセルとブレーキを同時に踏んでいるようなもの。
エンジンかブレーキかどっちが先に壊れるか?
ブレーキ(すい臓)のほうが壊れた結果の糖尿病だと思われた。
あまり怒らないようにと慰めるしかなかった。
今なら「赦す」ことについてちょっとはいえるんだけど、当時は私も「怒り成分」豊富だったので^^;
3について
そら、当たり前やがな。
なんちゃってベジもいるんだし。
外人さんは、本当にスシ、てんぷらが好きなのねぇ^^;
いまだに日本と言えばゲイシャ、サムライ、フジヤマ、スシ、テンプラとか思ってるんやろか?
最近なら、和牛ステーキとか、スキヤキとかも好きそう。
肉、卵に関しては私も「良質なタンパク質」が健康に良いものだと思っていたのだから、他にも騙されている人はぎょうさんおるんちゃうかなと思う。
「お年寄りはもっとお肉を食べましょう」←これにもコロっと騙されてたし^^;
別にタンパク質を摂取するなら野菜や穀物、お豆さんで十分。
アミノ酸スコアでみても少ないものをお米や麦の穀物と大豆などお豆さんで補い合っている。
米と豆を食べたらタンパク質は足りる。
菜食主義で不足するといわれているビタミンB12も海苔で取れる。
他の国の人は出来なくても日本人は、海苔を分解、栄養を吸収できるのだから海苔を食べればよい話。
また、昔聞いた話で「動物の食べ物は、口で決まっている」というのがあった。
たしかに白血球なら丸呑み、蝶ならストロー状の口で蜜、水を吸う。
草食動物なら草を噛み切る歯とすり潰す歯、肉食動物なら肉を切り裂く犬歯が多い。
イルカの歯は犬歯で肉食(魚)。
鯨も肉食だが、プランクトン、オキアミなどを食べるのはクシ状の歯で海水をこしている。
草食動物に肉を与えると病気(狂牛病)になるし、逆もまた然り。
雑食の人間の場合はどうなのか?
雑食でなんでも食べられるが、その比率は歯の構成比率で見るべきだと
大人の歯の数は、親知らずを含めて上下16本ずつ、合計32本。
臼歯は穀物をすり潰す歯で、20本で62.5%
中切歯4本、側切歯4本は、野菜を噛み切る歯で8本で25%
犬歯は肉を切り裂く歯で4本、12.5%
だから人間は肉を1割食べても良いのだ、それが自然だという説
もうひとつの説は、犬歯は木の実を食べるための歯で肉は不要だという説
どっちにしても肉は控えめにしたほうが良いことに変わりはない。
子供の頃、親(昭和12年生)から言われたのは
「昔の人は、にぎりめしとメザシで働いていた。江戸から京都まで飛脚もそれで走っていた。今の人は贅沢すぎる!」
「贅沢するから肥満になって贅沢病(成人病)になるんだ!」
そんな親も昔は学校で”日の丸弁当”とか”ムギ飯弁当”を見られるのは恥ずかしかったといってた。(金持ちは銀シャリ)
今なら麦飯や雑穀は健康的で良いと思うが、時代が違うということですな。
<追記>
フォークス・オーバー・ナイブズ(DVD)、コリン・キャンベル博士の実験より
ラット(ねずみ以下同じ)を発ガン性物質にさらした後、エサのタンパク質の比率(カロリーベース以下同じ)を変えた実験。
動物性のタンパク質の場合
20%の群はガンが増殖したが、5%の群はガンは増えなかった。
ラットを発ガン性物質にさらした後、エサのタンパク質を3週間ごとに変えた実験。
「同じラットでも動物性タンパク質を20%食べさせたときはガンが大きくなり、5%にしたときはガンの増殖ペースが抑制された」
「タンパク質20%のエサでも植物性のときはガンは増えなかった」
コリン・キャンベル博士
「芋や穀物は8~9%のタンパク質を含み(一見少ないが)、カロリーが十分な量なら問題ない。」
↑本当かな?
(豚ばら肉100g中タンパク質は14.2g、熱量は386kcal)
(ご飯100g中タンパク質は2.5g、熱量は168kcal)
(納豆50g中タンパク質は8.25g、熱量は100kcal)
(じゃがいも100g中タンパク質は1.6g、熱量は76kcal)
(さつまいも100g中タンパク質は2.4g、熱量は132kcal)
(焼き芋一本300g中タンパク質は4.2g、熱量は489kcal)
(焼き芋とサツマイモの差は品種と水分の差かもね、紅あずまとか鳴門金時とか焼き芋のは甘くておいしいもの)
一日2000kcalとして考えてみた。
豚ばら肉で取ると518gで73.5gのタンパク質。←ちょっとキツイかも脂肪も気になる。
ご飯だけなら1190gで29.7gのタンパク質←一膳160gとして7.4杯・・・ちょっとキツイ。
焼き芋なら4本で1.2kgで16.8gのタンパク質←足りないと思う。
なんかもう、ご飯と海苔と納豆と味噌汁と豆腐の組み合わせでいい気がしてきた。
あと、めざし(一尾13g、33kcalタンパク質 2.37g (9.48kcal:カロリーベースで0.474%) 3尾で1.4%で5%(2000kcal*0.05=100kcal)以内だから動物性だけど大丈夫でしょう。
あるいは、鮭の塩焼きなら切り身一切れ分86g110kcal タンパク質18g (72kcal)も約3.6%。
アジの開きだと1枚(中) 78gで172kcal、タンパク質19.19g (76.76kcal)も3.84%で5%以内。
朝昼晩とメザシ、鮭の塩焼き、アジの開き食べたら約8.84%になるのね。
・・・となると、ラットの実験で、5%より多いのもやってほしいわ。
10%とか7.5%とか。魚由来のタンパク質で10%でもガン増殖を抑制できたら安心できる。
だって、日本食には魚は欠かせないと思うから。
また、昔の日本では、ガンが多かったとは思えないのもある。
成人病も昔は贅沢病、帝王病って言われていたような気がするから、多くの日本人は、贅沢なものは食べていなかっただろうし。
銀シャリをエサに軍人を集めたくらいだもの。
それで脚気で大勢(戦死よりも多く)無くなったという。
そんな悲惨な歴史もあるくらい、贅沢な食生活ではなかったのだから。
本当は、日本人の医者や研究者に戦前、戦後の食生活とガンの関係も調べて欲しいと思った。
でも、調べたとしてもそれで病人が減って、医者と製薬会社の生活が成り立たなくなると困るので、発表は難しいかもね。
因みに医者は自分がガンになっても抗ガン剤は使わない人がほとんど(99%だっけ?)だそうな。
理由は効かないから。
早く「医は仁術」の時代になるといいなぁ、いまはどう見ても「医は算術」の時代><