
クルマ・ジャケコーナー第159回は、浅野ゆう子の「セクシー・バスストップ」(1976)です。
浅野ゆう子(あさのゆうこ 1960 - )、ご存知でしょうか?
幼少の頃から大人びていたそうで、小6の時にスカウトされ、1年間のレッスン後、13歳でアイドル歌手として『とびだせ初恋』(1974)でデビュー。
キャッチフレーズは「ジャンプするカモシカ」?!
2ndシングル『恋はダン・ダン』(1974)で、日本レコード大賞新人賞受賞。
1stアルバム「とびだせ初恋」/浅野ゆう子(1974)
↑1stシングル『とびだせ初恋』、2ndシングル『恋はダンダン』を収録。
大人びたルックスで、中学生(14才)ながらTVドラマ「太陽にほえろ!」(1974)では捜査第一係のお茶くみ役として出演したりも。
長身で日本人離れしたプロポーションが災いしたのか、世の女性達から敵視され、アイドル歌手としては人気を得られず・・・
しかし、カネボウ化粧品のTVCM「一気にこの夏チャンピオン」(1979)では、面積極少(笑)水着で世を圧倒!(さすがに女性たちも黙ってしまった?)
14thシングル『サマー・チャンピオン』(1979)
作詞:伊達歩、作曲:S.Mendes、編曲:馬飼野康二
そして、男性雑誌のグラビアを席巻!
バブル期には業界で「ボディコンゆう子」の異名で通っていたとか・・
TVCMも当然お色気路線。
YouTube「'82-87 浅野ゆう子CM集」より
メルシャン オーシャンウイスキー
TOYOTA スキニ―エアコン
三笠製薬 ゼノールプラスター
SHARP シャープ複写機
三菱 PROCKEY(プロッキー)
↑ なんかすごくエロい感じがするんですが、私だけ? (;^_^A
ローバージャパン ローバー・スターリング(1989)
↑ ホンダ・レジェンドとの共同開発で生まれ、狭山工場で生産されたクルマ。ホンダ製 C25A型 V6 2.5L搭載。
「誘われたい。私は英国が好きです。ローバー・スターリング。」
TVドラマ「君の瞳をタイホする!」(1988)のヒロインを演じ、さらに「抱きしめたい!」(1988)では浅野温子(1961 - )との競演で『W浅野』と注目され、「トレンディドラマの女王」と呼ばれるように!
もちろん、トレンディドラマ以外でも活躍。
映画「どら平太」(2000)では、主演の役所広司の妻を演じ、いい味を出してました。
NHK大河ドラマ「功名が辻」(2006)では、秀吉の正室、寧々(北政所、高台院)を演じてます。
そんな女優業に比べ、アイドル、歌手としては目立った活躍がなかった感じですが、ヒットしたのが8thシングル『セクシー・バス・ストップ』(1976)です。
“Bus Stop”と言えば・・・
マリリン・モンロー主演映画「Bus Stop(バス停留所)」(1956) LDです
『Bus Stop』/The Hollies(1966)
イギリスの5人組ポップ・ロックグループ「ザ・ホリーズ」の大ヒット曲(全米5位)。
作詞・作曲は「10cc」のGraham Gouldman(グレアム・グールドマン)だったんですね!
みんカラ avot-kunさんの
バス停 でThe Holliesの『BUS STOP』を聴くことができます。
中心人物であったGraham Nash(グラハム・ナッシュ)は「ザ・ホリーズ」を脱退(1968)後、「Crosby, Stills & Nash」、「Crosby, Stills, Nash & Young」でさらに大きな成功を収めます。
そういえば、こんな曲もありました!
『バス・ストップ』/平浩二(1972)
平浩二(たいらこうじ 1949 - )の7thシングル。作詞:千家和也、作編曲:葵まさひこ。
1972~73年の有線放送リクエスト第1位!
♪ バスを~待つ間に~泪を拭くわ~
いい曲だわ~
↓ 平浩二、こんなCMソングも歌ってたんですね!
ワコール「グッドアップブラ」の『よせてあげて』(1994)
♪ よせて あげて もっと あ~げて
いいCMだわ~ (;^_^A)
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「セクシー・バスストップ」/浅野ゆう子(1976 8thシングル)
作詞:橋本淳、作曲:Jack Diamond、編曲:高田弘
「Dr.ドラゴン&オリエンタル・エクスプレス」というグループのインストゥルメンタル曲『Sexy Bus Stop』に歌詞をつけたカバー曲です。
『Sexy Bus Stop』/Dr.ドラゴン&オリエンタル・エクスプレス(1976 1stシングル)
作曲・編曲:Jack Diamond
「Dr.ドラゴン」も「Jack Diamond」もどちらも筒美京平(つつみきょうへい 1940 - 2020)の変名で、「オリエンタル・エクスプレス」は、林立夫(D)、鈴木茂(G)、後藤次利(B)、矢野顕子(Key)という錚々たるメンバー。
1975~76年頃、“バス・ストップ”というステップがアメリカで流行り、それを日本に持ち込む企画で作られた曲が、Dr.ドラゴンの『Sexy Bus Stop』。
1列か2列に並んで同じステップを踊るところが、バスの停留所に並んでいる姿に似ていることから“バス・ストップ”と名付けられたそうです。
どんだけ~☝ 流行ったかというと・・・
『スーパー・バス・ストップ』/ハドソン・カウンティ(1976)
↑ 本題は『Heaven's Here on Earth』
『ニューヨーク・バス・ストップ』/アルマーダ・オーケストラ(1976)
↑ 本題は『Tell Me What You Want-Disco Version』/The Armada Orchestra
『マンハッタン・バス・ストップ』/アーニー・ブッシュ(1975)
↑ 本題は『Breakaway』/Ernie Bush
他にもありそうですね。
浅野の次のシングル『ハッスルジェット』も作詞:橋本淳、作曲:Jack Diamond(編曲:萩田光雄)。
『ハッスルジェット』/浅野ゆう子(1976 9thシングル)
『ハッスルジェット』/Dr.ドラゴン&オリエンタル・エクスプレス(1976 3rdシングル)
↑ セルフカバーですね。
ゆう子ちゃん、筒美京平には好かれていたようで、シングルA面21作中7作が筒美作曲。
他には・・・
17thシングル『半分愛して』(1980)が、作詞:康珍化、作編曲:林哲司
18thシングル『気分はアカプルコ』(1981)が、作詞:阿久悠、作曲:井上大輔
などなど、豪華な作家陣の歌を歌ってます。
また脱線しますが・・・(;^_^A)
「パンドラの小箱」/岩崎宏美(1978 7thアルバム)
↑ 全作曲:筒美京平(Dr.ドラゴン)。
演奏陣「サウンド・オブ・アラブ」は、林立夫、松原正樹、後藤次利、坂本龍一、斎藤ノブといったまたまた錚々たる面々。
『シンデレラ・ハネムーン』/岩崎宏美(1978 14thシングル)
コロッケのモノマネの印象が強すぎて・・・(;^_^A)
Youtube「岩崎宏美 コロッケ《シンデレラ・ハネムーン & 夜のてのひら》」
EPOが浅野ゆう子の『セクシー・バス・ストップ』をカバーしてます。
「POPTRACKS」/EPO(1987 9thアルバム)
A2にはタツローの『いつか(SOMEDAY)』
ポップでいいアルバムです!
最後の最後まで話が逸れ逸れですいません。m(__)m
さてさて、ジャケのクルマは・・・
う~ん、バスなんでしょうけど・・・
ボンネットバスでしょうか?
クルマ・ジャケ「夏の旅」/松岡直也 でも、ボンネットバスとしてますが・・・
【登場車両】
ボンネット・セクシーバス(笑)
【自己採点】
クルマ度 3点(ボンネット・セクシーバス)
魅惑度 4点(サマーチャンピオン風ジャケなら良かったな~)
音楽度 6点(軽やかなステップが似合う曲かな)