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伏木悦郎のブログ一覧

2009年05月31日 イイね!

Karuizawa Meeting 2009

Karuizawa Meeting 2009ユーノス・ロードスターが発売されたのは……1989年9月1日のことだった。年号までは覚えているが、はて何月? 調べてああそうだった、遠い記憶にやっと付箋がついたような気分を味わった。

この年の僕は37歳。その3年前に、未来に向けての投資だとかなんとか生意気なことを言って、メルセデスベンツ190Eを購入していた。今なお続いているFR絶対主義の源流を成す最初の具体的なアクションで、2L直4、5ナンバーに収まるコンパクトサイズのFRセダンという、もう皆さん『耳タコ』になっているスタイルでまとめられていた。

190Eをひとつの理想系と定義したのは、駆動レイアウトはもちろんだが、軽量コンパクトな仕立てによってさほどパワーに頼ることなく(115ps)、三点星のブランド力とそれに見合う当時としては相対的に高いと内外装の質感によってプレミアムを体現する。

冷静に振り返ると、そのままのコンセプトで現在からかなり先の未来まで通用するエッセンスがギュッと詰まっている。その具体的な話はまた折りを見てしようと思うけれど、右肩上がりの考え方に与しない、1983年当時求められていた(メルセデスベンツにとっての)ダウンサイジングに対する要求に応えたトータルデザインは、これからのクルマ(とくにICE搭載モデル)の重要なヒントになるはずだ。

それを購入してまだ3年。すでに次女も生れて6年という頃である。さすがに2座席ライトウェイトスポーツにジャンプするわけにも行かず、泣く泣く手にすることを見送った。あれほどライトウェイトFRスポーツの魅力を喧伝し、その登場を熱望していたのに手が伸ばせない。

その後7年間190Eに乗り続け、1998年にアルテッツァ、99年にS2000が登場すると『公約』通り2台とも購入することを清水の舞台…もので決断したわけだが、MX-5ミアータ:ロードスターを買えなかった境遇は何となく負い目として今も心の奥底にある。

そのマツダ・ロードスターが今年で20th Anniversaryを迎える。そう言えば、軽井沢でオーナーズミーティングがあったよな……ふと思い出してみんカラブログをはじめ、あちこち探索してみると、「おおっ、今週末ぢゃん」即決でプライベートで覗いてみることにした。

20年間、ついにロードスターを所有することはなく、17回目を数えるという軽井沢の名物イベントとして定着したオーナーズミーティングにも縁がなかった。20年前の記憶が蘇える節目の年。これは見ておいた方がいいかな……と。

あいにくの雨だった。会場には10時過ぎに入ったが、参集したロードスターは総勢1000台を超えたという。NA、NB、NC、クーペ、RHTそれぞれの詳細な台数をメモってくるのを忘れたが、史上最高の集まりとなったことは間違いないようだった。なかにはNAと同じ平成元年生れの二十歳のNA乗りが相当数参加していた由。俺も年を取るわけである。

初回の浅間園からずっとミーティングをオーガナイズしている瓦井俊悟さん(写真右)と少し話をしたのだが、ミーティングの運営はすべてボランティアによってなされている。運営側のスタッフも全員参加費を支払ってのエントリーで、ありがちなイベントビジネスではないというのである。

だからこそ続いた……と瓦井さんは言うが、それを聞いて何と言うか(精神的な?)余裕を感じた。会場には、ミスターロードスターという形容が定着した貴島孝雄さん(写真左)も顔を見せていて、久しぶりにあれこれおしゃべりを楽しんだ。NCのデザイナー中牟田さんともしばらく振り。ちょっと大法螺吹きすぎてすまんでした。

頃合いを見て退散しようと思っていたら、進行スタッフがトークショーに出てもらえません? ま、ボランティアに請われて断るような野暮ではない。これも何かのご縁ということで、少しおしゃべりをさせてもらいました。そのトークショーの間だけ雨が上がったのはやや神がかりではあったけど、オーディエンスの食いつき加減から察すると引き受けて正解だったかも…ですね。

NHW20プリウスで行ったので往復400㎞強の道のりでも20L足らず。千円高速を有効に使おうと八王子~中央道~圏央道~関越道~上信越道ルートを初めて走ったので、総額でも5千円は切りました。プライベートだとやっぱり緊縮になるよねぇ。
Posted at 2009/06/01 00:57:24 | コメント(12) | トラックバック(0) | 日記
2009年05月28日 イイね!

あたらしい昴

あたらしい昴三鷹のCAR DO SUBARUで新型レガシィの試乗会。河口湖のコニファーフォレストの往復でB4、ツーリングワゴン、アウトバックの3モデルを試すという趣向だが、あいにくの雨模様。来週2泊3日で北陸方面に取材旅行に出ることになっているので、今日は撮影とインタビュー(?)に集中する。

新しくできたディーラーサイトの裏窓を開けると、何年か前にスバルラリーチームを率いた東さんとのインタビュー会場となった『森山荘』がまだ同じ場所に保存されていた。せっかくなので、5代目レガシィの開発責任者日月(たちもり)さんと2ショット。雰囲気の良い昭和初期の建物をバックにした写真は、多分driver誌を飾るはずである(買ってね…という意味である)。

レガシィの印象・評価は誌面で詳報としたい。ハードとしてのクルマとしては何も悪いことはない。しかし、人と道と車=3重のシステムとしてあるクルマの本質という視点に立つと、まったく駄目だ。良い『売り物』ではあるけれど、積極的に手が伸ばせる(欲しいと思わせる)『買い物』ではない…ということである。

皆さんの、写真その他で見た第一印象を聞きたいと思います。
Posted at 2009/05/29 02:59:37 | コメント(26) | トラックバック(0) | 日記
2009年05月26日 イイね!

ドリクラ 歓送迎会2009

不景気ではあるけれど、何かにかこつけて"飲みてぇなあ"。小日向のソムリエもついに痺れが切れたとみえて、こういうことになった。

名目は、2000年結束以来の団長の青山から八重洲への「ご栄転」と、同00年の会発足時にBEAMSの紺ブレと特注エンブレムを拵えて、遊びも真剣にやらねばと真面目にふざけることに没頭した金庫番の北欧からの「ご帰還」を祝して……というもっともらしいもの。

フリーメーソンやクークラックスクランにも匹敵する秘密結社なので、メンバーの写真や浅草の三角、六本木きのした等での会合の模様など、証拠に残る物件の記載は一切できない(笑)。
Posted at 2009/05/29 02:24:21 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2009年05月25日 イイね!

吾唯足知

吾唯足知
1月のNAIASにおけるワールドプレミアから5ヶ月。あれからもう何度も見てきていて、すっかり馴染みになってしまっているが、今日が正式な公道試乗の初日である。その詳細については、オファーを受けたdriverに仁義を尽くす必要があるのでご容赦を……である。

今回は自前の黒プリNHW20を持ち込み、別件取材のインサイトと共に箱根ターンパイク急行を断行。ちょっと雰囲気の違うリポートになったはず。6月5日発売のdriver7-5号をよろしく。

冒頭左の写真は、京都龍安寺の石庭の裏庭にひっそりと置かれた蹲(つくばい)。黄門様でお馴染みの徳川(水戸)光圀が寄贈したという代物で、円筒の中央に口の旁(つくり)を成す直方形を彫り、時計方向に吾・唯・足・知と並べ、「われただたるをしる」と読ませる。詳しい説明は失念したが、印象的な言葉だけに一度覚えて忘れたことがない。

で、何が言いたいかというと、新しいZVW30は当然悪いクルマではなく、良く出来た最新作といえるが、すでに6年を数えるNHW20も新作とは異なる個性の持主だと再確認できた……余裕があればニューモデルにしたいが、今の俺にはこっちかな、ということである。




Posted at 2009/05/29 01:19:29 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2009年05月23日 イイね!

セグウェイvsSCION・iQコンセプト

セグウェイvsSCION・iQコンセプトアメリカのモビリティはどのように進展して行くのだろう。クライスラーが破綻処理に追い込まれ、6月1日に抜本再建策の期限を迎えるGMにも同じ処分が下るという予想が大勢を占めている。

元々楽に千万台超を誇ったビッグスリーの北米における生産能力は、暫時半減に向かうことになるのだろうか。最盛期(2000年)の米国における自動車販売(1735万台)は、多分二度と戻ってはこない。

バブル期に飛躍的に販売台数が増大し、バブル崩壊とともに半減に向かう。すでに日本が経験した道のりをアメリカも辿ることになるに違いない。今年の年間販売台数は中国に抜かれ、初めて2位に転落することが確実視されているようだ。

過去10年を振り返ると、アメリカの自動車販売における乗用車とライトトラックの比率は2001年にクロス。ライトトラックが乗用車を上回っている。

ここで言うライトトラックにはSUVとミニバンが含まれ、ライトデューティトラックに与えられた優遇税制の効果もあって、1995年から2004年までの10年間で5割増、940万台近くまで販売を伸ばしている。

この中で、ビッグ3のライトトラックは700万台弱で推移。ガソリン代が高騰した05年以降急速に勢いを失っている。ビッグ3の乗用車については99年以降ずっと凋落傾向にある。

いっぽうで日本車は、99年以降06年まで一貫して販売台数を伸ばし続け、乗用車で1.5倍の約300万台、ライトトラックは実に倍増の200万台超という飛躍を遂げている。ガソリン高になっても燃費の良い日本のSUV系は勢いを落していない。06年の段階で日本の自動車産業は日本国内販売を凌ぐ実績を米国で上げていたのだった。

ビッグ3が失ったシェアを丸々日本車がカバーしたわけだが、サブプライムローンに始まる金融危機によってオートローンが機能を失ったリーマンショックの9月15日を境に、時代は文字通り一変した。

クライスラー(とGM)の破綻処理は、これまでのガソリンがぶ飲みの大型車中心の企業形態からの脱却を期して行なわれるものだと考えられる。工場の仕組み(ワーカーの体質を含む)からいって、ビッグ3に燃費の良い小型車の開発生産を期待するのは難しいだろう。そこは日本を中心とした海外メーカーがカバーすることになるとみるのが妥当だ。

失われた雇用や経済の活力を取り戻すためにはグリーンニューディールということになるのだろうが、率直に言って過去100年のアメリカとはまったく異なる社会のあり方を意味する新しい産業がどのように興り発展して行くのか。にわかには想像が及ばない。

オバマ大統領は、就任演説の一説に「太陽と風と土壌の力を利用してクルマを走らせ、工場を稼働させる」と言った。昨年来のビッグ3のEV熱は、新政権の意向を汲んだもので、今年のデトロイト、ニューヨークで見られた変化は、これまでのアメリカ流儀に対する郷愁との訣別を意味していたのかもしれない。

そんなNYIASで、ちょっとしたサプライズとして登場したのがSCION.iQコンセプト。ご覧のルックスはFIVE AXIS http://www.fiveaxis.net/ というカリフォルニアのデザイン会社(カロッツェリア)の手になるもの。

トロイ・スミトモという日系3世が主宰するFIVE AXISは、2年前のトヨタ・ハイブリッドスポーツコンセプトFT-HSのデザイン・製作も手掛け、レクサスのプロジェクトIS Fやサイオンのショーカーのほとんどすべてを引き受ける実力派だ。

iQコンセプトは、オリジナルがどうだったかすぐには思い出せないほど自然なまとまりを見せている。245/40R18サイズのヨコハマ・Sドライブを収めるブリスターのために全幅は1813㎜まで拡幅され、エアロルックによって全長も3223㎜まで伸びている。オリジナルのロードホイールにカスタムのステンレスエキゾースト、TEINのストリートサスなどで固められたルックスは、不思議と痛い感じがしない。

ちなみに、エンジンはこの6月から欧州に展開される1.33L直4 93psで6速MTにアイドリングストップ機構がセットアップされる可能性が残されている。

GMのブースに足を運ぶと、PUMAというロゴが目を引いた。スポーツ用具メーカーとコラボか? いぶかしい思いで近づいてみると、セグウェイであるという。

PUMAとは、Personal Urban Mobility & Accessibilityの略。都市空間でのpersonalモビリティツールの提案だ。なんだかロールケージで覆われた車椅子みたいな造形だが、動きはまさにセグウェイ。停止時は前の小さな補助輪が地面に接した4輪で、いざ走る……となるとひょいとフロントを持ち上げてセグウェイらしい2輪バランシング技術を活かし、デュアル電動モーターで機敏に動き出す。

この市街移動用2人乗り2輪オート「PUMA Pod」は、重量が136㎏、リチウムイオンバッテリー駆動で、最高時速35マイル(56.3㎞/h)。一回の充電で35マイルの走行が可能であるという。背後にあるタイヤは何?と聞くと、もしもの時用との答え。

GMとセグウェイの共同開発という触れ込みだが、GMがNYIASに出展した思惑は……。案外、この路線を真剣に考えているのかも。

Posted at 2009/05/23 16:41:26 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

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運転免許取得は1970年4月。レースデビューは1975年10月富士スピードウェイ。ジャーナリスト(フリーライター)専業は1978年9月から。クルマ歴は45年目、...
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